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- » 2023 . 11
Category : 未分類
家事がやや忙しく、仕事もあるのでブログもあまり書き込めないものですが。
ありがたいことにゲンダイの短期連載のアトで同人誌の旧刊が多少動きました。それに気を良くしてメロンブックスで品切となっていた機雷戦のオフセやコピー誌を10種類ほど足しました。
昨日から入手可能となっております、たとえば次のような同人です。
・ https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=539418
・ https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1174992
・ https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=615837
・ https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1191727
それと、高野孟さん、有田芳生さんにも同人誌を紹介してもらえました。ありがたいことです。
よければ買ってください
■ 「F-2はコピーじゃない」って、産工試の「イームズのコピーじゃない」そっくりなんだよね
F-2は所詮コピーだろも結構、動いていますね。
アレに文句つけるマヌケ連の擁護って、昭和35年頃に通産省の産業工芸試験所が「ウチのイスはコピーじゃない」と言いはったアレにそっくりでねえ。
これは昭和25年くらいにイームズが発表したイスを産工試が昭和30年にパクッたのが読売新聞の紙上で柳宗悦の批判をうけた話なんんだが。産工試は「ウチのイスの寸法はイームズのそれとは一致していない」「(日本の技術力不足から)材質が違う」「たまたま似た外見になった」とか言い張った。役所が強弁するのに皆呆れて、芸術新潮や朝日ジャーナルにもバカにされた話。
ありがたいことにゲンダイの短期連載のアトで同人誌の旧刊が多少動きました。それに気を良くしてメロンブックスで品切となっていた機雷戦のオフセやコピー誌を10種類ほど足しました。
昨日から入手可能となっております、たとえば次のような同人です。
・ https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=539418
・ https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1174992
・ https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=615837
・ https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1191727
それと、高野孟さん、有田芳生さんにも同人誌を紹介してもらえました。ありがたいことです。
有田芳生@aritayoshifu
高野孟さんのメルマガから。〈自衛官出身の軍事アナリスト=文谷数重さんから、個人雑誌『瀛報(ようほう)』第55号(8月13日発行)を送って頂いた。本文24ページのうち22ページを占める大特集が「米中はどう戦うか/第1列島線への侵攻はない」で、一言でいえば「中国による南西諸島侵攻はあり得ない」ことの詳細な論証で、勉強になった〉。いま僕も呼んでいます。
https://twitter.com/aritayoshifu/status/1706166101238034660
よければ買ってください
■ 「F-2はコピーじゃない」って、産工試の「イームズのコピーじゃない」そっくりなんだよね
F-2は所詮コピーだろも結構、動いていますね。
アレに文句つけるマヌケ連の擁護って、昭和35年頃に通産省の産業工芸試験所が「ウチのイスはコピーじゃない」と言いはったアレにそっくりでねえ。
これは昭和25年くらいにイームズが発表したイスを産工試が昭和30年にパクッたのが読売新聞の紙上で柳宗悦の批判をうけた話なんんだが。産工試は「ウチのイスの寸法はイームズのそれとは一致していない」「(日本の技術力不足から)材質が違う」「たまたま似た外見になった」とか言い張った。役所が強弁するのに皆呆れて、芸術新潮や朝日ジャーナルにもバカにされた話。
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月曜からゲンダイで短期連載してます。
連載名は「防衛予算概算要求7兆円 これだけの無駄」です。まー。7兆7000億円なんて亡国の予算ですね。
第1回は月曜夕方に紙版、火曜の朝にWEB公開…といった塩梅です
「不要な「陸自予算」と「兵器国産」を見直せば、防衛費は5兆円で足りる」
ゲンダイ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/328928
YAHOO https://news.yahoo.co.jp/articles/3afbb601b9048707abc18ecdc65184a5eaa92954
第2回の各論がウェブにでました
「『陸上自衛隊』の予算は防衛省最大の無駄…それでも見直しは政治力で潰される」です
ゲンダイ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/328987
YAHOO https://news.yahoo.co.jp/articles/0f4775aff49fb98f74be0b99b6f6cf2921b2914e
1977年の選挙違反にも触れました。アレはホントに面白いです。
連載名は「防衛予算概算要求7兆円 これだけの無駄」です。まー。7兆7000億円なんて亡国の予算ですね。
第1回は月曜夕方に紙版、火曜の朝にWEB公開…といった塩梅です
「不要な「陸自予算」と「兵器国産」を見直せば、防衛費は5兆円で足りる」
ゲンダイ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/328928
YAHOO https://news.yahoo.co.jp/articles/3afbb601b9048707abc18ecdc65184a5eaa92954
第2回の各論がウェブにでました
「『陸上自衛隊』の予算は防衛省最大の無駄…それでも見直しは政治力で潰される」です
ゲンダイ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/328987
YAHOO https://news.yahoo.co.jp/articles/0f4775aff49fb98f74be0b99b6f6cf2921b2914e
1977年の選挙違反にも触れました。アレはホントに面白いです。
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新刊通販やってます。
メロン、とら、東方書店(これは来週末以降かな)です。

メロンです https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2043655
とらです https://ecs.toranoana.jp/tora/ec/item/040031089109

めろんです。 https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2050702
とらです。 https://ecs.toranoana.jp/tora/ec/item/040031090292

めろんです。 https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2053212
とらです。 https://ecs.toranoana.jp/tora/ec/item/040031091861
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今年も8月15日。終戦の日が来ました。土曜日にはTBSラジオで亡くなられた秋山ちえ子の『かわいそうなしゃち』の朗読が始まりました。
昭和の御聖代に小学校教育を受けた人はみんな知っています。毎年、あの暑い夏の一日の記念日に、秋山ちえ子は戦争を語り継ぐため、相模湾、江ノ島でのおはなしを朗読をします。
戦争中に起きたぞうやライオンやヒョウのお話はご存知でしょう。ジョーイもそのような動物の一頭です。
日本の軍隊は戦争にシャチをつかおうとしました。アメリカの潜水艦に体当りして沈めよう。そう考えたのです。水族館のジョーイは秘匿名称オルカ金物とされました。生物爆雷として潜水艦に体当たりするように条件付けをされたのです。
ただ、ジョーイは戦争にいきませんでした。日本は負け続けてジョーイを南方まで連れて行く船がなくなったのです。役立たずになったジョーイは江ノ島にある生育った水族館に留め置かれました。そして毎日近くの海で遊んでは帰ってくるといったように、ノンビリ過ごしていました。
でも戦争は内地まで近づいてしまいました。すでに特攻隊はフィリピンでも沖縄でも何遍も何遍も飛び立っていました。そして内地でも空襲が始まっていました。
食べ物も足りなくなっていました。みんなは毎日おなかをすかしていました。そして食べ物を食べられずに餓え死にしてしまう人もでてきました。
このままではジョーイを飼い続けることは出来ません。シャチは1日に10貫目20貫目の魚を食べてしまうのです。これは人間が1日に食べる魚の100倍や200倍です。その魚があれば100人も200人もの人が助かるのです。
人間の命とシャチの命どちらが大事なのでしょうか。それは誰にもわかることでした。
ついに県知事から「ジョーイを殺しなさい」という命令が出てしまいました。
水族館ではジョーイに毒薬を注射しようとします。馬に使う大きな大きな注射器にせめて苦しまないようにとアヘンを入れて挿そうとしました。
でも針は海獣の厚い皮を通さずポキリと折れてしまいます。
大好きな魚に毒の入れて与えようとしました。鯖や鯵の腸のところに毒をいれて食べさせようとしました。でも、とても賢いジョーイはそれを見抜いて鼻先で跳ねてしまいます。
シャチ使いの長谷川さんは命令に逆らうことを承知でジョーイを逃しました。外房の沖まで送りました。でも水族館で育ったジョーイは餌を自分でとれません。自然の海では生きていけません。すぐに江ノ島まで帰ってきてしまうのです。
生まれ育ったプールに戻して欲しい。その一心でジョーイは水族館の前で芸をします。飛び上がって回転したり、上半身を水上に突き出してみたり、逆立ちをして尻尾を立ててみたり。飼育員さんを鼻先に乗せようとしたりして、ほめてもらおうとするのです。
それを見ていたみんなは銃殺や干上げて殺すことはとてもできない。プールで餓死させるしかないだろうと決めました。
しかし、そんなことを知るジョーイではありません。よい芸を見せれば今まで育ててくれた人間が餌をくれるものと信じています。芸をすれば体力が奪われてしまうというのに。
そして、ジョーイはどんどん弱っていってしまいました。見事な流線型の体は脂肪が減ってあばら骨が出てしまいました。ほとんど衰弱して、ただ浮かぶだけになってしまいますが、長谷川さんを見つけるとあのとても綺麗で澄んだ眼で見つめて、餌を貰おうと芸をみせようとするのです。
長谷川さんはもう我慢はできません。ついに食料のサバやイワシをジョーイに分けてしまいました。海軍に採られた支援船のかわりにあてがわれた汚穢船で、しかも貴重な燃料を使った漁労で手に入れた貴重な食料です。「ジョーイ、腹が減ったろう、おいしいか、おいしいか」と食べさせてしまいました。
他の飼育員のおじさんたちは何もいえませんでした。所長も、大学の人も、ポンドを間借りしている海軍の人たちもみんな黙って見ないふりをしていました。
中には涙を流している人もいました。みんなが長谷川さんの実の子供と同じと知っていたからです。長谷川さんの幼い息子が亡くなったその日に、ジョーイのお母さんシャチもお産で死にました。それを自分の子供のように育てたのを知っているからです。
みんなその晩に話し合いをしました。「ジョーイを殺すことなんかできない」「心を鬼にしてプールからジョーイを追い出そう。銛でついてもいい、音でいじめてもいい、普通のシャチとは違う体になってしまったけれども、外に出れば、お腹が空けばいつかは魚を食べるだろう。」
でも、海軍の人は申し訳なさそうに口を開きました。「ジョーイが三浦半島に住み着いてしまったら、特攻隊の若い人を殺してしまうかもしれません」
戦争は過酷でした。特攻隊は東京のすぐそばにまで準備されていました。相模湾の近くにある三浦半島でアメリカの軍艦に体当りする訓練をしていたのです。
特攻隊の人たちはとてもとても小さな潜水艇に乗っていました。条件づけされたジョーイがぶつかるだけでひっくり返ってしまううような代物です。そして一度倒れると二度と浮かび上がらなくなってしまうかもしれないのです。
飼育員のみんなも黙ってしまいました。実は戦争がどうなっているか、軍隊の方針がどうであるのかということは誰の頭にもありませんでした。でも、みんなは特攻隊の自分の子供のような年齢の兵隊さんの身の上を思うとなんともいえませんでした。兵隊さんたちは水族館の近くの横須賀や辻堂に住んでいます。そして上陸日には鎌倉や江ノ島に遊びにきていました。ジョーイの芸を楽しみに見に来ていたくらいですからなおさらです。
予備学生のなかには学生時代の研究で水族館に通っていた人もいました。分隊士になって帰ってきた学生さんは予科練繰り上げの、まだニキビが残る下士官を連れて遊びに来ました。そして彼らジョーイの鼻先に乗せてやれるように懇願しました。下士官も軍服を着ながらジョーイの鼻や背に乗って無邪気に喜んで、貴重品になった特別配給のお菓子をジョーイに食べさせようとしたりしているのも見ていました。
その兵隊さんが乗る潜水艇はあぶない乗り物でした。ちょっと事故を起こせば沈んだままになってしまうのです。そのまま殉職してしまうことも知っていました。みんなは、もう若い人が、訓練で死ぬのはやりきれないです。
長谷川さんが口を開きました。「もう、ジョーイには何の餌もやらない」みんなは、下をうつむいて何も離しませんでした。ただただ、長谷川さんを囲んで味のしない理研酒をまわし飲むだけでした。
それから10幾日たった暑い日の午前中にジョーイは死にました。ブールの隅に体をよりかけてバンザイの芸をしながら死にました。せめて綺麗な体で埋めてあげようと、一端引き上げて爆雷取付具や安全尖外しを取り除き、ガスが堪って膨れたお腹を開いたとき、本当は風呂桶のように大きなジョーイの胃袋は湯たんぽの大きさまでしぼんでいました。なかには水一滴残っていなかったそうです。
その日は8月15日でした。
いまでもジョーイの命日では鎌倉建長寺で慰霊祭が行われるそうです。
『かわいそうなしゃち』でした。
それではみなさん、ごきげんよう。
2009年夏『瀛報』(ようほう)29号のまえがきから、一部修正。
参 考
谷甲州「ジョーイ・オルカ」『星の墓標』(東京,早川書房,1987)
秋山ちえ子 朗読 土家由岐雄「かわいそうなぞう」『金曜ワイドラジオTOKYOえんがわ』2023年8月11日(TBSラジオ)14時13分ころから
昭和の御聖代に小学校教育を受けた人はみんな知っています。毎年、あの暑い夏の一日の記念日に、秋山ちえ子は戦争を語り継ぐため、相模湾、江ノ島でのおはなしを朗読をします。
戦争中に起きたぞうやライオンやヒョウのお話はご存知でしょう。ジョーイもそのような動物の一頭です。
日本の軍隊は戦争にシャチをつかおうとしました。アメリカの潜水艦に体当りして沈めよう。そう考えたのです。水族館のジョーイは秘匿名称オルカ金物とされました。生物爆雷として潜水艦に体当たりするように条件付けをされたのです。
ただ、ジョーイは戦争にいきませんでした。日本は負け続けてジョーイを南方まで連れて行く船がなくなったのです。役立たずになったジョーイは江ノ島にある生育った水族館に留め置かれました。そして毎日近くの海で遊んでは帰ってくるといったように、ノンビリ過ごしていました。
でも戦争は内地まで近づいてしまいました。すでに特攻隊はフィリピンでも沖縄でも何遍も何遍も飛び立っていました。そして内地でも空襲が始まっていました。
食べ物も足りなくなっていました。みんなは毎日おなかをすかしていました。そして食べ物を食べられずに餓え死にしてしまう人もでてきました。
このままではジョーイを飼い続けることは出来ません。シャチは1日に10貫目20貫目の魚を食べてしまうのです。これは人間が1日に食べる魚の100倍や200倍です。その魚があれば100人も200人もの人が助かるのです。
人間の命とシャチの命どちらが大事なのでしょうか。それは誰にもわかることでした。
ついに県知事から「ジョーイを殺しなさい」という命令が出てしまいました。
水族館ではジョーイに毒薬を注射しようとします。馬に使う大きな大きな注射器にせめて苦しまないようにとアヘンを入れて挿そうとしました。
でも針は海獣の厚い皮を通さずポキリと折れてしまいます。
大好きな魚に毒の入れて与えようとしました。鯖や鯵の腸のところに毒をいれて食べさせようとしました。でも、とても賢いジョーイはそれを見抜いて鼻先で跳ねてしまいます。
シャチ使いの長谷川さんは命令に逆らうことを承知でジョーイを逃しました。外房の沖まで送りました。でも水族館で育ったジョーイは餌を自分でとれません。自然の海では生きていけません。すぐに江ノ島まで帰ってきてしまうのです。
生まれ育ったプールに戻して欲しい。その一心でジョーイは水族館の前で芸をします。飛び上がって回転したり、上半身を水上に突き出してみたり、逆立ちをして尻尾を立ててみたり。飼育員さんを鼻先に乗せようとしたりして、ほめてもらおうとするのです。
それを見ていたみんなは銃殺や干上げて殺すことはとてもできない。プールで餓死させるしかないだろうと決めました。
しかし、そんなことを知るジョーイではありません。よい芸を見せれば今まで育ててくれた人間が餌をくれるものと信じています。芸をすれば体力が奪われてしまうというのに。
そして、ジョーイはどんどん弱っていってしまいました。見事な流線型の体は脂肪が減ってあばら骨が出てしまいました。ほとんど衰弱して、ただ浮かぶだけになってしまいますが、長谷川さんを見つけるとあのとても綺麗で澄んだ眼で見つめて、餌を貰おうと芸をみせようとするのです。
長谷川さんはもう我慢はできません。ついに食料のサバやイワシをジョーイに分けてしまいました。海軍に採られた支援船のかわりにあてがわれた汚穢船で、しかも貴重な燃料を使った漁労で手に入れた貴重な食料です。「ジョーイ、腹が減ったろう、おいしいか、おいしいか」と食べさせてしまいました。
他の飼育員のおじさんたちは何もいえませんでした。所長も、大学の人も、ポンドを間借りしている海軍の人たちもみんな黙って見ないふりをしていました。
中には涙を流している人もいました。みんなが長谷川さんの実の子供と同じと知っていたからです。長谷川さんの幼い息子が亡くなったその日に、ジョーイのお母さんシャチもお産で死にました。それを自分の子供のように育てたのを知っているからです。
みんなその晩に話し合いをしました。「ジョーイを殺すことなんかできない」「心を鬼にしてプールからジョーイを追い出そう。銛でついてもいい、音でいじめてもいい、普通のシャチとは違う体になってしまったけれども、外に出れば、お腹が空けばいつかは魚を食べるだろう。」
でも、海軍の人は申し訳なさそうに口を開きました。「ジョーイが三浦半島に住み着いてしまったら、特攻隊の若い人を殺してしまうかもしれません」
戦争は過酷でした。特攻隊は東京のすぐそばにまで準備されていました。相模湾の近くにある三浦半島でアメリカの軍艦に体当りする訓練をしていたのです。
特攻隊の人たちはとてもとても小さな潜水艇に乗っていました。条件づけされたジョーイがぶつかるだけでひっくり返ってしまううような代物です。そして一度倒れると二度と浮かび上がらなくなってしまうかもしれないのです。
飼育員のみんなも黙ってしまいました。実は戦争がどうなっているか、軍隊の方針がどうであるのかということは誰の頭にもありませんでした。でも、みんなは特攻隊の自分の子供のような年齢の兵隊さんの身の上を思うとなんともいえませんでした。兵隊さんたちは水族館の近くの横須賀や辻堂に住んでいます。そして上陸日には鎌倉や江ノ島に遊びにきていました。ジョーイの芸を楽しみに見に来ていたくらいですからなおさらです。
予備学生のなかには学生時代の研究で水族館に通っていた人もいました。分隊士になって帰ってきた学生さんは予科練繰り上げの、まだニキビが残る下士官を連れて遊びに来ました。そして彼らジョーイの鼻先に乗せてやれるように懇願しました。下士官も軍服を着ながらジョーイの鼻や背に乗って無邪気に喜んで、貴重品になった特別配給のお菓子をジョーイに食べさせようとしたりしているのも見ていました。
その兵隊さんが乗る潜水艇はあぶない乗り物でした。ちょっと事故を起こせば沈んだままになってしまうのです。そのまま殉職してしまうことも知っていました。みんなは、もう若い人が、訓練で死ぬのはやりきれないです。
長谷川さんが口を開きました。「もう、ジョーイには何の餌もやらない」みんなは、下をうつむいて何も離しませんでした。ただただ、長谷川さんを囲んで味のしない理研酒をまわし飲むだけでした。
それから10幾日たった暑い日の午前中にジョーイは死にました。ブールの隅に体をよりかけてバンザイの芸をしながら死にました。せめて綺麗な体で埋めてあげようと、一端引き上げて爆雷取付具や安全尖外しを取り除き、ガスが堪って膨れたお腹を開いたとき、本当は風呂桶のように大きなジョーイの胃袋は湯たんぽの大きさまでしぼんでいました。なかには水一滴残っていなかったそうです。
その日は8月15日でした。
いまでもジョーイの命日では鎌倉建長寺で慰霊祭が行われるそうです。
『かわいそうなしゃち』でした。
それではみなさん、ごきげんよう。
2009年夏『瀛報』(ようほう)29号のまえがきから、一部修正。
参 考
谷甲州「ジョーイ・オルカ」『星の墓標』(東京,早川書房,1987)
秋山ちえ子 朗読 土家由岐雄「かわいそうなぞう」『金曜ワイドラジオTOKYOえんがわ』2023年8月11日(TBSラジオ)14時13分ころから
Category : 未分類
月曜日の朝に夏コミのPDFを印刷所に送りました
別仕事でチョット忙しくて特急料金で全部数会場納品です
13日日曜日 東ヒ36b 隅田金属ぼるじひ社です

クリックすれば大きくなります、たぶん

クリックすれば大きくなります、おそらく

クリックすれば大きくなります、もしかしたら

クリックすれば大きくなります、なるといいなあ

クリックすれば大きくなります、なるかもしれません
別仕事でチョット忙しくて特急料金で全部数会場納品です
13日日曜日 東ヒ36b 隅田金属ぼるじひ社です
■サークルからのコメント
米中戦はどのような形となるのだろうか。意外かもしれないが先島諸島、沖縄本島への攻略はない。なぜなら中国にとって戦争を有利にしない、攻略できる見込みはない、許容できない悪影響をもたらす選択肢だからである。では、米中全面戦争どのような戦いとなるか。両国は東シナ海でにらみ合う膠着状態となる、そのなかで相手の戦力切り崩しを図る、戦争の結末は米国が決戦にでられるかどうかにかかっている。
まえがきは「図書館公社」、あとがきは「星野兄妹は仇討ちを急げ」。
本文24頁、表1-4を含めて28ページである。筆者は軍事ライターの文谷数重。

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クリックすれば大きくなります、なるかもしれません
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夏コミ進捗です。水曜日に「まえがき」と「あとがき」が略書けました。木曜日には本文の構成がでけました。
「まえがき」は、『推しの子』です。「アイドル活動なんかにうつつを抜かしているヒマがあれば母の仇討ちを進めろ」といった内容です。あとは「俵星玄蕃を出せ」ですか。
「あとがき」は鉛筆の話です。一本の鉛筆があればあなたへの愛を書くとか、8月6日の朝と書くとか、一枚のざら紙があれば戦争は嫌だと、私は書くみたいを聞いていて、己はいまどき鉛筆とザラ紙で仕事してるなと。
本文は、米中戦で第一列島線侵攻とか信じているヤツは寸借詐欺に引っかかるよねみたいな話で、多分東シナ海で膠着すんじゃね? そもそも日本に何のいいこともないから基地使わせなきゃ戦争は起きなくない? といった内容です
まあ、新刊は多分大丈夫だと思います。
「まえがき」は、『推しの子』です。「アイドル活動なんかにうつつを抜かしているヒマがあれば母の仇討ちを進めろ」といった内容です。あとは「俵星玄蕃を出せ」ですか。
「あとがき」は鉛筆の話です。一本の鉛筆があればあなたへの愛を書くとか、8月6日の朝と書くとか、一枚のざら紙があれば戦争は嫌だと、私は書くみたいを聞いていて、己はいまどき鉛筆とザラ紙で仕事してるなと。
本文は、米中戦で第一列島線侵攻とか信じているヤツは寸借詐欺に引っかかるよねみたいな話で、多分東シナ海で膠着すんじゃね? そもそも日本に何のいいこともないから基地使わせなきゃ戦争は起きなくない? といった内容です
まあ、新刊は多分大丈夫だと思います。
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『東奥日報』のインタビューについて批評を受けているのだけれども。太平洋戦争の話の中でゼロ戦のネジの数の話に終止しているのは残念なものだ。
媒体には想定読者の概念がある。タブロイド紙を含めて新聞の記事なら平均的な新聞読者が対象になる。軍事に興味もない9割の読者を相手に記事を書く形となる。
それが精緻でないと言い出されるのは不思議なものだ。
さらにはその精緻もそれほど正しくもない。
■ たぶん、「ミサイル艇の哨戒艦置き換え」は筆者のほうが詳しいと思うよ
前者なら余市防備隊とミサイル艇の話である。
まずは、想定読者の興味が向く話ではない。青森県民の平均的な20代から80代の男女にとっては哨戒艦云々は不要な話でしかない。書く上での優先順位は低い。
また、「余市廃止」と「PGの哨戒艦置き換え」の記事を一番最初に書いたのは筆者である。
たぶん、そのあたりはわたり@ddk121_ygmさんよりは詳しいと思う。
・ 文谷数重「海自『哨戒艦』とはいかなる代物か?」『軍事研究』 2019年4月号 pp.194‐205.
・ 文谷数重「部隊と基地の統廃合 海上自衛隊の金と人の有効活用」『軍事研究』 2018年8月号 pp.195‐207.
■ 2004年の大湊浚渫と桟橋新規整備やったのも筆者なんだよね
後者の精緻さと正しさなら大湊の現況である。わたり@ddk121_ygmさんはその点でも批評しているが、残念ながらズレた主張となっている。
浚渫工事は100億円単位の工事になる。額がでかいのでついでにその中で岸壁整備を放り込むことも多い。
実際に今の大湊の桟橋は前回にやった浚渫工事のうちの2期工事でやっている。対象艦艇は、今だから言っても良いと思うが「あめ」型であった。なぜなら「あめ」の水深にあわせて浚渫するので「あめ」を入れる必要がある。
今回の浚渫はおそらくは維持浚渫を本格浚渫に格上げした話である。それでいえば突堤や岸壁もイージス艦やDDH対応となる可能性も高い。ちなみに、突堤工事なんて浚渫に較べれば1/10の費用である。
その上で付け加えれば、浚渫すると錨泊も可能となる。まあグルグル回るので芦崎の中では厳しいが大湊小学校の前あたりで錨泊する可能性もある。漁協対策で手伝ったけど陸奥湾掃海訓練のときには、たしかあそこらへんに駐車していた。
■ 増強護衛艦が大型最新艦にならない可能性もあるよね
大湊の増強護衛艦が、フリゲートではないと断定するのも不思議なもののである。一番数が増える護衛艦であることからすれば多分そのあたりである。
逆に、それ以上の大型艦や最新艦の配備があると考えるのも不思議である。大湊においてもあまり意味はないためである。
浚渫深さと配備艦艇は必ずしもリンクしない。配備がなくとも入港の必要性があれば浚渫はする。要求なら「重要艦艇基地だがイージス艦が入港できず展開時にも青森岸壁につけている。部隊運用で不便である」みたいな書き方となるだろう。
しかも、今回の浚渫は防衛予算を使い切る側面が強い。本来なら維持浚渫を本格浚渫に格上げしたあたりである。
そうなると大型艦つまりDDGの配備は、それほどありえるとは思えない。総監部からの格下げがあればなおさらである。DDGを置くならまずは岸壁に余裕がある呉、ついで横須賀あたりである。
■ アスロックは5発も積めば充分でしょ
あとは、アスロックを積み続けると考えるのも不思議である。
一番最初に護衛艦から減らされるのがアスロックである。MK41にトマホークを積む際には最初に下ろす選択肢となる。
また今後はSM-2も下ろす。これは新聞記事には書いていないが、今月号の『軍事研究』の大湊弾庫記事で書いている。SM-6や将来入るだろうESSMブロック2に押し出されるからである。
・ 文谷数重「大湊に大規模弾庫を新設する理由」『軍事研究』2023年8月、pp.
潜水艦から最初に下ろすのはハープーンである。もともとUSMはあまり価値がある兵器ではないが、ブロック2には対地攻撃機能があった。ただ、それはトマホークの魚雷管発射型を買えば要らなくなる。
これらの弾薬は何処に仕舞うか。二線級なので横須賀や呉、佐世保には置きたくない。まずは大港である。実際にはそれ以前の旧式シースパローや機雷、残っているとすれば空対空用のスパロー収容が先立つけどね。
ちなみに、トマホーク整備事業で作った弾薬庫に旧式弾薬いれても別段の問題はない。トマホーク専用弾庫ではなく、換爆量増加の手当のための弾庫だからである。
■ ペッパーボックスなんて退役する「きり」しかないよね
あとは、アスロック8連装発射機の話をしているのだけれども。トマホークが来る頃には退役しているのではないかね。
DDでペッパーボックス持っているのは「きり」だけなんだが、トマホークが納品される頃には艦齢40年となるので入れ替えで退役が始まる。
おそらくは揶揄しているつもりなのだろうけどそのあたりは甘い。時間的な平仄があっていない。あのたぐいは国債、まずは5国とか4国で買うのだけれども、来年にもトマホークが納品されると思っているのかもしれない。
媒体には想定読者の概念がある。タブロイド紙を含めて新聞の記事なら平均的な新聞読者が対象になる。軍事に興味もない9割の読者を相手に記事を書く形となる。
それが精緻でないと言い出されるのは不思議なものだ。
さらにはその精緻もそれほど正しくもない。
■ たぶん、「ミサイル艇の哨戒艦置き換え」は筆者のほうが詳しいと思うよ
前者なら余市防備隊とミサイル艇の話である。
わたり@ddk121_ygm
「ミサイル艇の存在価値が薄れているから余市は廃止するかもしれない」
って、元海自の軍事評論家なのにそもそもミ艇の廃止と哨戒艦の計画をご存じないと、、、
何年前の世界で記事書いてるんだこれ
https://twitter.com/ddk121_ygm/status/1679836933261004801
まずは、想定読者の興味が向く話ではない。青森県民の平均的な20代から80代の男女にとっては哨戒艦云々は不要な話でしかない。書く上での優先順位は低い。
また、「余市廃止」と「PGの哨戒艦置き換え」の記事を一番最初に書いたのは筆者である。
たぶん、そのあたりはわたり@ddk121_ygmさんよりは詳しいと思う。
・ 文谷数重「海自『哨戒艦』とはいかなる代物か?」『軍事研究』 2019年4月号 pp.194‐205.
・ 文谷数重「部隊と基地の統廃合 海上自衛隊の金と人の有効活用」『軍事研究』 2018年8月号 pp.195‐207.
■ 2004年の大湊浚渫と桟橋新規整備やったのも筆者なんだよね
後者の精緻さと正しさなら大湊の現況である。わたり@ddk121_ygmさんはその点でも批評しているが、残念ながらズレた主張となっている。
わたり@ddk121_ygm
空母型護衛艦(東側の呼び方っぽくて好き)も入港可能になるってあんた、大湊の突堤の全長知らないで記事書いてるんか()
大湊などこの突堤に200mオーバーの艦艇が入るって???
https://twitter.com/ddk121_ygm/status/1679834837795102720
浚渫工事は100億円単位の工事になる。額がでかいのでついでにその中で岸壁整備を放り込むことも多い。
実際に今の大湊の桟橋は前回にやった浚渫工事のうちの2期工事でやっている。対象艦艇は、今だから言っても良いと思うが「あめ」型であった。なぜなら「あめ」の水深にあわせて浚渫するので「あめ」を入れる必要がある。
今回の浚渫はおそらくは維持浚渫を本格浚渫に格上げした話である。それでいえば突堤や岸壁もイージス艦やDDH対応となる可能性も高い。ちなみに、突堤工事なんて浚渫に較べれば1/10の費用である。
その上で付け加えれば、浚渫すると錨泊も可能となる。まあグルグル回るので芦崎の中では厳しいが大湊小学校の前あたりで錨泊する可能性もある。漁協対策で手伝ったけど陸奥湾掃海訓練のときには、たしかあそこらへんに駐車していた。
■ 増強護衛艦が大型最新艦にならない可能性もあるよね
大湊の増強護衛艦が、フリゲートではないと断定するのも不思議なもののである。一番数が増える護衛艦であることからすれば多分そのあたりである。
逆に、それ以上の大型艦や最新艦の配備があると考えるのも不思議である。大湊においてもあまり意味はないためである。
わたり@ddk121_ygm
芦崎湾浚渫して深くして大型艦入れるようにするって言ってるのに、増強される護衛艦がFFMの可能性があるって、浚渫終わった頃も今いるDEが現役だとでも?????
https://twitter.com/ddk121_ygm/status/1679834272394510338
浚渫深さと配備艦艇は必ずしもリンクしない。配備がなくとも入港の必要性があれば浚渫はする。要求なら「重要艦艇基地だがイージス艦が入港できず展開時にも青森岸壁につけている。部隊運用で不便である」みたいな書き方となるだろう。
しかも、今回の浚渫は防衛予算を使い切る側面が強い。本来なら維持浚渫を本格浚渫に格上げしたあたりである。
そうなると大型艦つまりDDGの配備は、それほどありえるとは思えない。総監部からの格下げがあればなおさらである。DDGを置くならまずは岸壁に余裕がある呉、ついで横須賀あたりである。
■ アスロックは5発も積めば充分でしょ
あとは、アスロックを積み続けると考えるのも不思議である。
わたり@ddk121_ygm
本紙読むと、トマホーク導入するとアスロックとハープーンいらなくなるから艦艇から降ろして大湊に置いとくみたいな論調だったけど、元海自なのに何言ってるんだ感が
https://twitter.com/ddk121_ygm/status/1679692789502840832
一番最初に護衛艦から減らされるのがアスロックである。MK41にトマホークを積む際には最初に下ろす選択肢となる。
また今後はSM-2も下ろす。これは新聞記事には書いていないが、今月号の『軍事研究』の大湊弾庫記事で書いている。SM-6や将来入るだろうESSMブロック2に押し出されるからである。
・ 文谷数重「大湊に大規模弾庫を新設する理由」『軍事研究』2023年8月、pp.
潜水艦から最初に下ろすのはハープーンである。もともとUSMはあまり価値がある兵器ではないが、ブロック2には対地攻撃機能があった。ただ、それはトマホークの魚雷管発射型を買えば要らなくなる。
これらの弾薬は何処に仕舞うか。二線級なので横須賀や呉、佐世保には置きたくない。まずは大港である。実際にはそれ以前の旧式シースパローや機雷、残っているとすれば空対空用のスパロー収容が先立つけどね。
ちなみに、トマホーク整備事業で作った弾薬庫に旧式弾薬いれても別段の問題はない。トマホーク専用弾庫ではなく、換爆量増加の手当のための弾庫だからである。
■ ペッパーボックスなんて退役する「きり」しかないよね
あとは、アスロック8連装発射機の話をしているのだけれども。トマホークが来る頃には退役しているのではないかね。
わたり@ddk121_ygm
既存のDDからSS、FFMまで全ての警備艦艇にトマホーク積むとか思ってそう。
アスロックランチャーにもトマホーク入るとか思ってそう
https://twitter.com/ddk121_ygm/status/1679835309964685315
DDでペッパーボックス持っているのは「きり」だけなんだが、トマホークが納品される頃には艦齢40年となるので入れ替えで退役が始まる。
おそらくは揶揄しているつもりなのだろうけどそのあたりは甘い。時間的な平仄があっていない。あのたぐいは国債、まずは5国とか4国で買うのだけれども、来年にもトマホークが納品されると思っているのかもしれない。
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東奥日報に大湊縮小に関するインタビューを受けました。
WEBだと「海自大湊改編 大規模な後方支援拠点へ」https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1595659 の続き記事です
一昨日に「大湊は横須賀隷下になるのではないか」(東奥日報)でインタビューの準備をして、その記事がでて、それを読んだあとで昨日に電話で1時間半ほど、そのあとに例によってメモを作って送りました。
ぼかし入りですが紙面を出します。「浚渫の水深はマイナス11mとなるだろう」というのは、まあ前の浚渫を担当した人間としての推測です。
ちなみに、地図は『軍事研究』で使ったやつでAIデータを差し上げたところ「文谷数重作図」のキャプが付きました。

上の画像はクリックで拡大するはずです。
WEBだと「海自大湊改編 大規模な後方支援拠点へ」https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1595659 の続き記事です
一昨日に「大湊は横須賀隷下になるのではないか」(東奥日報)でインタビューの準備をして、その記事がでて、それを読んだあとで昨日に電話で1時間半ほど、そのあとに例によってメモを作って送りました。
ぼかし入りですが紙面を出します。「浚渫の水深はマイナス11mとなるだろう」というのは、まあ前の浚渫を担当した人間としての推測です。
ちなみに、地図は『軍事研究』で使ったやつでAIデータを差し上げたところ「文谷数重作図」のキャプが付きました。

上の画像はクリックで拡大するはずです。
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WEB版でも記事が出ました
「日本製兵器は性能が低く、価格は世界一…自衛隊創設から70年間の甘やかされてきた」
・ 日刊ゲンダイです
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/325785
・ ヤフーです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/74c8e0ad1c60ee33cf91c75d8508f403901b4012
「日本製兵器は性能が低く、価格は世界一…自衛隊創設から70年間の甘やかされてきた」
・ 日刊ゲンダイです
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/325785
・ ヤフーです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/74c8e0ad1c60ee33cf91c75d8508f403901b4012
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日刊ゲンダイのインタビューが掲載されました
「恐ろしい展開になる予感 陸自銃撃殺人事件、今後の展開と徴兵制」
・ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/324630
「陸自銃乱射事件 指導隊員の安全管理はユルユル…逮捕の18歳候補生は無断で弾倉装填の衝撃」
・ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/324672
・ https://news.yahoo.co.jp/articles/08cc48bf17ba2eee561c4e41ad4b3ea4004e57f4
■ 後者のメモです
なお、後者でインタビュー後に文谷から記者に送ったメモです。
終わったあとで聞き間違い防止で、だいたい5分から10分くらいで打って出してます
まあ、特別公開ということで
土管式の射界制限は、銃口はちょっと外に出さないと音がスゴイでしょうねえと思ったけど、一般の新聞記事なんでそこまでは説明しませんでした。あと下総の25m射場、まあ旧1000インチ射撃用の射場には鉄枠式がありました
話の中では「最初に出来た統合部隊で射撃検定やったときには陸自の『右肩よし』を海自幹部の射手が『『打ち方よし』つまり『打ち方はじめ』だ』と勘違いして発砲」とかの話もしましたです。
もちろん、拳銃は標的方向で、前には人はいない、それを全部確認したあとですので何も起きずに別段の問題にもなりませんでした。
10年前の話ですけどねえ。「海自隊員の射撃に関しては『緩射10発、打ち方はじめ』の方が安全だよね」とあとで意見出したのを覚えています。あとはその前の弾倉への弾丸の装填作業で「えー、弾倉って最初っから弾丸入ってないの」「オレ、工場から弾丸が詰まった状態で出荷されるとばかり」と海自幹部が冗談飛ばしていたら聞いていた陸自の射撃係幹部が「そんなことはありません、弾薬はバラで出荷されるのです」といっていて、その後の射後手入れで「生真面目だなあと」いったのを覚えています。
なお、海自幹部射撃は弾が入った弾倉を海曹士から渡されます。幹部が自分で込めるのって3術校とたぶん1術校の術科研究とかで撃つときくらいですね。
「恐ろしい展開になる予感 陸自銃撃殺人事件、今後の展開と徴兵制」
・ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/324630
「陸自銃乱射事件 指導隊員の安全管理はユルユル…逮捕の18歳候補生は無断で弾倉装填の衝撃」
・ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/324672
・ https://news.yahoo.co.jp/articles/08cc48bf17ba2eee561c4e41ad4b3ea4004e57f4
■ 後者のメモです
なお、後者でインタビュー後に文谷から記者に送ったメモです。
終わったあとで聞き間違い防止で、だいたい5分から10分くらいで打って出してます
まあ、特別公開ということで
(記者さんの名前等は省略)
■ 海自の場合
弾薬は
・ 射座で弾倉を渡す
・ 射座に入ったあとで洗面器にいれたバラの弾を渡して
そこで弾倉に詰める
弾薬は装填するのは
・ まずは、射座に入ってから
・ 射座でも、射撃指揮官の指示があってから
■ 民間の場合
銃は
・ 射座に入るまでは尾栓という重要部品を外す
・ 射座に入ってから尾栓を差し込む
弾薬は
・ 射座に入るまでは収納状態
・ 射座で開梱する
装填は
・ 銃が標的を向いた状態で装填する
射撃が終わると
・ 尾栓を抜く
・ 尾栓がないことを示すために
銃身の中に蛍光色のひもを通す
ひもの両端は銃口と薬室からそれぞれから
外に出して見えるようにする
■ 射撃場のサイズ
・ 幅30mは狭い、たぶん15射座は取れない、10~12か
(埼玉県営長瀞は95mで50射座)
・ 70人は6-7回となるので
早回しが必要となったのかもしれない
■ 今後の安全措置
・ 弾丸や、弾丸をいれた弾倉は射座で渡す
・ 弾倉への弾丸装填は銃を持たない人がやる
・ 射座で銃を目標に向けた状態で弾倉を装填する
・ 新入隊員に限っては射界制限器をつける
直径2mの土管を1mの輪切りにして
その中で撃たせる
■ 今回良かったこと
・ 屋内射場のため民間には被害は出なかったこと
土管式の射界制限は、銃口はちょっと外に出さないと音がスゴイでしょうねえと思ったけど、一般の新聞記事なんでそこまでは説明しませんでした。あと下総の25m射場、まあ旧1000インチ射撃用の射場には鉄枠式がありました
話の中では「最初に出来た統合部隊で射撃検定やったときには陸自の『右肩よし』を海自幹部の射手が『『打ち方よし』つまり『打ち方はじめ』だ』と勘違いして発砲」とかの話もしましたです。
もちろん、拳銃は標的方向で、前には人はいない、それを全部確認したあとですので何も起きずに別段の問題にもなりませんでした。
10年前の話ですけどねえ。「海自隊員の射撃に関しては『緩射10発、打ち方はじめ』の方が安全だよね」とあとで意見出したのを覚えています。あとはその前の弾倉への弾丸の装填作業で「えー、弾倉って最初っから弾丸入ってないの」「オレ、工場から弾丸が詰まった状態で出荷されるとばかり」と海自幹部が冗談飛ばしていたら聞いていた陸自の射撃係幹部が「そんなことはありません、弾薬はバラで出荷されるのです」といっていて、その後の射後手入れで「生真面目だなあと」いったのを覚えています。
なお、海自幹部射撃は弾が入った弾倉を海曹士から渡されます。幹部が自分で込めるのって3術校とたぶん1術校の術科研究とかで撃つときくらいですね。
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果たしてオタに厳しい専門家は悪い専門家なのだろうか。優しい専門家は良い専門家なのだろうか。
ホンモノの専門家はミリオタ相手の商売はしていない。だからトンチンカンなミリオタ連を冷やかな眼で見ている。交通政策の専門家や鉄道事業者は鉄道マニアを冷やかな眼で見るのと同じことである。迷惑なカメラ小僧としか見ていない。
ただ、オタを商売相手にする専門家もいる。当然だがオタには優しい。メシのタネだからだ。誰が撮っても金太郎飴の戦闘機やらの写真も一応は評価してやる。褒めるだけならタダだからだ。鉄道趣味誌のライターあたりも同じだろう。鉄道大好きなドデスカデンの皆さんを飯の種にしている。だから優しくなるというものである
そしてオタからみれば後者の評価は高くなる。十把一絡なんの取り柄もないオタであるにも関わらず評価してくれるからだ。
ただ、その評価を真に受けるのはナンだ。小学生が野球でヒットを打って「野球が上手だね」と褒められていい気になること本質的な差はない。下手くその段階だからヒット一つで褒められている。同じ大人はプロ野球の選手には決して「野球が上手だね」とは言わない。
それを「オタをバカにする態度はとら」ない専門家として評価し支持するのも「どんなものか」とは思うものだ。オタ側は大事に扱ってもらっていると夢見心持だろうが、単にリップサービスにウツツを抜かしているような状態だからである。
逆に、手厳しいことを言われたくらいで専門家としての低く見るのも不思議なものだ。そもそも本来の専門家の仕事はオタを相手にすることではない。幇間でもないのに相手をヨイショする必要はそもそもない。そのような専門家に感じ悪いと文句をつけても詮もないことである。面と向かって言っても「あたしは芸人じゃござんせんよ」と言われるのがオチである。
オタ相手の商売をする専門家に馴致された結果なのだろう。元々は専門家はオタを相手にしない。オタが勝手に専門家を批評をするだけである。それがオタ商売の専門家のせいで「専門家はオタにサービスをするのが仕事である」と勘違いしているのだろう。
長門@F2viperkai
ミリ界隈で評価が高い専門家はオタをバカにする態度はとらず、自身のオタクぶりをネタにしたりしているのに対し、ミリオタを小バカにする専門家は大体ヤベー感じがする...
https://twitter.com/Viperzerokai/status/1666300047661891584
ホンモノの専門家はミリオタ相手の商売はしていない。だからトンチンカンなミリオタ連を冷やかな眼で見ている。交通政策の専門家や鉄道事業者は鉄道マニアを冷やかな眼で見るのと同じことである。迷惑なカメラ小僧としか見ていない。
ただ、オタを商売相手にする専門家もいる。当然だがオタには優しい。メシのタネだからだ。誰が撮っても金太郎飴の戦闘機やらの写真も一応は評価してやる。褒めるだけならタダだからだ。鉄道趣味誌のライターあたりも同じだろう。鉄道大好きなドデスカデンの皆さんを飯の種にしている。だから優しくなるというものである
そしてオタからみれば後者の評価は高くなる。十把一絡なんの取り柄もないオタであるにも関わらず評価してくれるからだ。
ただ、その評価を真に受けるのはナンだ。小学生が野球でヒットを打って「野球が上手だね」と褒められていい気になること本質的な差はない。下手くその段階だからヒット一つで褒められている。同じ大人はプロ野球の選手には決して「野球が上手だね」とは言わない。
それを「オタをバカにする態度はとら」ない専門家として評価し支持するのも「どんなものか」とは思うものだ。オタ側は大事に扱ってもらっていると夢見心持だろうが、単にリップサービスにウツツを抜かしているような状態だからである。
逆に、手厳しいことを言われたくらいで専門家としての低く見るのも不思議なものだ。そもそも本来の専門家の仕事はオタを相手にすることではない。幇間でもないのに相手をヨイショする必要はそもそもない。そのような専門家に感じ悪いと文句をつけても詮もないことである。面と向かって言っても「あたしは芸人じゃござんせんよ」と言われるのがオチである。
オタ相手の商売をする専門家に馴致された結果なのだろう。元々は専門家はオタを相手にしない。オタが勝手に専門家を批評をするだけである。それがオタ商売の専門家のせいで「専門家はオタにサービスをするのが仕事である」と勘違いしているのだろう。
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自衛隊は無謬、政権ヨイショ、国産兵器礼賛の連中は軍事B層ではないか。
自衛隊ファンであり思考能力に難がある階層とみるとスッキリする。軍事マニアと言うよりも自衛隊ファンが先に立っている。加えて元々が抽象的思考や批判的思考が苦手である。だから防衛省自衛隊の政策だから正しいといった転倒した価値判断をする。同様に自衛隊に優しい、あるいは自衛隊を肯定する自称現実主義も正しいから今のアレゲな保守政治でも指示する。
まずはB層の性質そのものである。
そして、そのふるまいもB層そのものである。「防衛省自衛隊の政策だから、その仲間内の防衛産業の製品だから正解である」 そこから全部逆算している。
実際には防衛省自衛隊の政策にはヘンテコな内容も多い。冷戦が終わっても陸自の規模や北海道戦力を維持し続けようとしたあたりは組織防衛でしかない。
防衛産業も同じである。
なによりもあのフジダラなP-1やらを作って恥じない日本航空産業すら肯定している。
そして、問題を指摘する側が悪いと言い出す。「防衛省憎し、国産憎しでP-1が失敗作であると決めつけようとしている」といいだすのはそのあたりである。
このあたりは安保屋にもいるのだけどね。
地位協定については国際法の専門家含めて「政府が言うからだたしい」を堂々と言っていた。 「地位協定は問題はない。国際慣習法でそーなってる」と主張したのだが、その肝腎の国際慣習法とやらの部分については「地位協定については外務省が『外国軍隊の主権免除は国際慣習法である』といっている」といった、「外務省が言うから正しい」であった。
しかし、その後に外務省は地位協定の説明で「国際慣習法」の部分をコッソリ抜いた。そのような主張は厳しいことに気づいた結果だ。まずは安保屋はハシゴをひかれた形であったが、恬として恥じなかった。「日本政府外務省の誤りを責め立てたマスコミが悪い」とでも考えているのだろう。
なお、いまだに国際法に関しては安保屋はなにかつけて主権免除を持ち出している。でも国際法では主権免除は制約を受ける方向性にある。不法行為例外や人権例外といった話なのだが、そのようなサヨク的なので嫌っているのだろう。
そして、これが数多といる自衛隊写真屋の類となるとねえ、モット増える。自衛隊ファンが自衛隊の好意を得て自衛隊写真をとって自衛隊をヨイショするルポを書く、それで金を稼いで生活できるからB層としての行動原理に自身をもち自己肯定もできるのだろう。
自衛隊ファンであり思考能力に難がある階層とみるとスッキリする。軍事マニアと言うよりも自衛隊ファンが先に立っている。加えて元々が抽象的思考や批判的思考が苦手である。だから防衛省自衛隊の政策だから正しいといった転倒した価値判断をする。同様に自衛隊に優しい、あるいは自衛隊を肯定する自称現実主義も正しいから今のアレゲな保守政治でも指示する。
まずはB層の性質そのものである。
そして、そのふるまいもB層そのものである。「防衛省自衛隊の政策だから、その仲間内の防衛産業の製品だから正解である」 そこから全部逆算している。
実際には防衛省自衛隊の政策にはヘンテコな内容も多い。冷戦が終わっても陸自の規模や北海道戦力を維持し続けようとしたあたりは組織防衛でしかない。
防衛産業も同じである。
なによりもあのフジダラなP-1やらを作って恥じない日本航空産業すら肯定している。
そして、問題を指摘する側が悪いと言い出す。「防衛省憎し、国産憎しでP-1が失敗作であると決めつけようとしている」といいだすのはそのあたりである。
このあたりは安保屋にもいるのだけどね。
地位協定については国際法の専門家含めて「政府が言うからだたしい」を堂々と言っていた。 「地位協定は問題はない。国際慣習法でそーなってる」と主張したのだが、その肝腎の国際慣習法とやらの部分については「地位協定については外務省が『外国軍隊の主権免除は国際慣習法である』といっている」といった、「外務省が言うから正しい」であった。
しかし、その後に外務省は地位協定の説明で「国際慣習法」の部分をコッソリ抜いた。そのような主張は厳しいことに気づいた結果だ。まずは安保屋はハシゴをひかれた形であったが、恬として恥じなかった。「日本政府外務省の誤りを責め立てたマスコミが悪い」とでも考えているのだろう。
なお、いまだに国際法に関しては安保屋はなにかつけて主権免除を持ち出している。でも国際法では主権免除は制約を受ける方向性にある。不法行為例外や人権例外といった話なのだが、そのようなサヨク的なので嫌っているのだろう。
そして、これが数多といる自衛隊写真屋の類となるとねえ、モット増える。自衛隊ファンが自衛隊の好意を得て自衛隊写真をとって自衛隊をヨイショするルポを書く、それで金を稼いで生活できるからB層としての行動原理に自身をもち自己肯定もできるのだろう。
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ウクライナでの戦争からドローン攻撃への懐疑論は消えた。大型タイプから小形タイプまでのいずれもが活用された。
特に戦前にはマニア連がバカにしていたDIJのような民生/趣味用は広汎に利用できることが明らかとなった。偵察や自爆攻撃だけではなく手榴弾投下にも使われている。小形迫撃砲と同等の榴弾をヨリに正確に落とせる、誘導型迫撃砲弾よりも安価でありながら正確であり観測しながらの攻撃が可能である。もちろん速射性や単位時間あたりの投射量では迫撃砲に負けるが、それでもその市場の相当部分を食う存在となった。
それを今でも否定するのは不思議である。しかも常々と「情報のアップデート」云々としていた方々となると、なぜそのような発言を今更にするのかと疑問を覚える。
■ 趣味用ドローンは脅威
まずは世上の認識とは異なっている。今ではそのドローン対策が基地警備の一焦点となっているためである。
そして、戦前にマニア連が馬鹿にしていた趣味用のクワッドコプターはその中でも厄介な対象と考えられている。
大型ドローンよりも隠密性が高いためである。持ち運びは用意であり小さく、しかも低めに飛ぶため空中での発見は難しい。
しかも手軽に攻撃できる。大型ドローンやゲリコマ投入よりも準備も実施も簡単である。軍用無人機ではないので入手は容易である。レンジャーやら空挺水準の人員も要らないし銃火器も要らないからである。
■ 高台からの観測は不要
それを高台からの操縦が必要という一点で否定するのには無理がある。
まず、地上からでも操縦はできる。ドローンを10mの高さででも飛ばせば地上や海面からは2-3kmの距離であれば見通せるためだ。
また、高台でなくとも見通しは簡単にできる。眼高10mは普通に住宅やビルの窓でも達成できる高さである。アンテナや送受信機を立木や風船、さらにはドローンでそれ以上の高所に持ち上げることもできる。
そして、警備側による発見や対処は難しい。海空自衛隊には基地境界から見える範囲の高台を全部関している訳はない。また仮に見つけられても距離の問題から5km先の操縦者は即座に無力化できない。電柱や鉄塔に登ったやつもドローン攻撃後にはそのままドロンできる。
まずは的を外した発言なのである。
■ 軍艦のSPYレーダなんて火炎瓶で大ダメージ受けるよね
その趣味用ドローンで艦船や航空機を破壊できるか。僅かな搭載量で破壊工作は実現できるのか。そのような疑問も生まれるだろう。
残念ながら可能である。カメラ付きで小回りが効くので攻撃目標の秘孔をつけるからである。
飛行機はどこを破壊しても良い。200gの手榴弾やさらには自製のテルミットでも大ダメージを受ける。
軍艦でもレーダや光学センサ、ESMはむき出しである。手榴弾はあまり向かないが火炎瓶で炙れば損傷状態となる。特にSPY-6あたりは半導体方式でありBUKKAKEるのに丁度いい傾斜に据えてある。灯油2リットルを洗剤あたりで膠化白濁させて上から流し込むとGaNが焼けて死ぬだろう。
だから趣味用ドローンが警戒されている。破壊工作に充分なペイロードは備えている。小形ゆえに基地内部への突入も容易である。観測機能があるため艦艇や航空機の今の駐車位置に合わせた攻撃が可能である。既存の基地警備体制ではまずは手も足も出ない。だから厄介なのである。
特に戦前にはマニア連がバカにしていたDIJのような民生/趣味用は広汎に利用できることが明らかとなった。偵察や自爆攻撃だけではなく手榴弾投下にも使われている。小形迫撃砲と同等の榴弾をヨリに正確に落とせる、誘導型迫撃砲弾よりも安価でありながら正確であり観測しながらの攻撃が可能である。もちろん速射性や単位時間あたりの投射量では迫撃砲に負けるが、それでもその市場の相当部分を食う存在となった。
それを今でも否定するのは不思議である。しかも常々と「情報のアップデート」云々としていた方々となると、なぜそのような発言を今更にするのかと疑問を覚える。
みなせ ★C102不参加@Ton_beri
「小型ドローンで停泊中の海自艦艇や空自戦闘機を攻撃できる」ってお話
港湾や基地が良く見渡せる高台は、ドローン攻撃者からしたら最適な場所ですが、そいうところは
『基地の中からも常時監視されてます』
ってのは、みんなあまり気付いてくれないのだ。 twitter.com/japanesepatrio…
https://twitter.com/Ton_beri/status/1663536173678198785
白瀬伸一(ジープとか欲しい)@ChromeBranche
操縦用の電波を飛ばすためにはターゲットの見える位置に操縦者もいなければならないわけですが、そういう場所は無論ターゲットからもよーく見えるわけですなあ
https://twitter.com/ChromeBranche/status/1663539523664629760
ooi@n_m@JDSDE214
まあ、最近だと自律ドローンみたいな代物も無くは無いのだが、それなら軽迫持ち込んでぶち込んだ方がより遠くからぶち込めて早いんだよなぁ…
https://twitter.com/JDSDE214/status/1663721655531876352
■ 趣味用ドローンは脅威
まずは世上の認識とは異なっている。今ではそのドローン対策が基地警備の一焦点となっているためである。
そして、戦前にマニア連が馬鹿にしていた趣味用のクワッドコプターはその中でも厄介な対象と考えられている。
大型ドローンよりも隠密性が高いためである。持ち運びは用意であり小さく、しかも低めに飛ぶため空中での発見は難しい。
しかも手軽に攻撃できる。大型ドローンやゲリコマ投入よりも準備も実施も簡単である。軍用無人機ではないので入手は容易である。レンジャーやら空挺水準の人員も要らないし銃火器も要らないからである。
■ 高台からの観測は不要
それを高台からの操縦が必要という一点で否定するのには無理がある。
まず、地上からでも操縦はできる。ドローンを10mの高さででも飛ばせば地上や海面からは2-3kmの距離であれば見通せるためだ。
また、高台でなくとも見通しは簡単にできる。眼高10mは普通に住宅やビルの窓でも達成できる高さである。アンテナや送受信機を立木や風船、さらにはドローンでそれ以上の高所に持ち上げることもできる。
そして、警備側による発見や対処は難しい。海空自衛隊には基地境界から見える範囲の高台を全部関している訳はない。また仮に見つけられても距離の問題から5km先の操縦者は即座に無力化できない。電柱や鉄塔に登ったやつもドローン攻撃後にはそのままドロンできる。
まずは的を外した発言なのである。
■ 軍艦のSPYレーダなんて火炎瓶で大ダメージ受けるよね
その趣味用ドローンで艦船や航空機を破壊できるか。僅かな搭載量で破壊工作は実現できるのか。そのような疑問も生まれるだろう。
残念ながら可能である。カメラ付きで小回りが効くので攻撃目標の秘孔をつけるからである。
飛行機はどこを破壊しても良い。200gの手榴弾やさらには自製のテルミットでも大ダメージを受ける。
軍艦でもレーダや光学センサ、ESMはむき出しである。手榴弾はあまり向かないが火炎瓶で炙れば損傷状態となる。特にSPY-6あたりは半導体方式でありBUKKAKEるのに丁度いい傾斜に据えてある。灯油2リットルを洗剤あたりで膠化白濁させて上から流し込むとGaNが焼けて死ぬだろう。
だから趣味用ドローンが警戒されている。破壊工作に充分なペイロードは備えている。小形ゆえに基地内部への突入も容易である。観測機能があるため艦艇や航空機の今の駐車位置に合わせた攻撃が可能である。既存の基地警備体制ではまずは手も足も出ない。だから厄介なのである。
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北朝鮮はロケットを他国に落としたことはない。意図してそうしたこともないが事故でそうなったこともない。弾道弾にせよ宇宙ロケットにせよその例はない。
しかも今回は予告している。「人工衛星打ち上げである」「予定のロケットの針路はこの範囲」「日本領土の上は通らない」と北は言っている。
そのロケットについてJアラートやらを出す必要性はない。もともとの弾道弾試射でも別段に警報を出す必要もない。北朝鮮は日本に落とす蓋然性もないからだ。しかも今回は北朝鮮がわざわざロケット打ち上げだといっている。
もちろんそこには政治の意図がある。北朝鮮の脅威を過度に煽る、それにより保守政治への支持を高める、細かいことを言えばJアラートやMDへの投資を妥当化する意図である。
それからすれば、無駄なアラートを鳴らす理屈はわかる。それにより政権は利益は得られるわけだ。もちろん肯定はできないのではあるが。
しかし、そのJアラートを真に受けて「危険だから伏せろ」と忠告する類となると感慨は別だ。しかも軍事が趣味としている御仁の発言である。本来なら危険性もないことはご承知のハズなのに何の利益があるのだろうかと疑問となる。
まずは余計なお説教にしか聞こえない内容である。国民は必要もなく警報ばかりをだすJアラートをオオカミ少年とみなしている。そのオオカミ少年の言うことを信じろといっても許容はされない内容であるのだけれども。
しかし、それが説教として通用するとみなしている。
郭の中の世界観に浸りすぎているのではないかと危惧するものだ。航空宇宙やら軍事のマニア連の世界では「航空宇宙や軍事、さらには原子力について一般国民は無知である」といった価値観が普及している。だから無知[であると彼らが信じている]な沖縄県民に「窓から離れろ」と言う説教は価値を持つと考えているのだろう。井戸の中の蛙だけで議論していればそうなる。
本来なら「政府はJアラート乱用をやめろ」というのが見識ではないかと思うのだけろね。「このままではオオカミ少年で本番のときには誰にも信じられなくなってしまう」のが見識ある趣味者のスタンスだろう。
ただ、今のマニア連には厳しい。政府や防衛省の政策を肯定することしかできなくなっている。ネットの発達により集団化した結果として同調圧力が発生しており、模型やら写真やら系の、まずは批評的な読み解きや抽象的思考が苦手なマニアはそれに付和雷同している。現状にある問題点を指摘に対して「防衛省のやることにケチをつける記事を書くな」と合唱することしかできていないわけだから無理な話である。
しかも今回は予告している。「人工衛星打ち上げである」「予定のロケットの針路はこの範囲」「日本領土の上は通らない」と北は言っている。
そのロケットについてJアラートやらを出す必要性はない。もともとの弾道弾試射でも別段に警報を出す必要もない。北朝鮮は日本に落とす蓋然性もないからだ。しかも今回は北朝鮮がわざわざロケット打ち上げだといっている。
もちろんそこには政治の意図がある。北朝鮮の脅威を過度に煽る、それにより保守政治への支持を高める、細かいことを言えばJアラートやMDへの投資を妥当化する意図である。
それからすれば、無駄なアラートを鳴らす理屈はわかる。それにより政権は利益は得られるわけだ。もちろん肯定はできないのではあるが。
しかし、そのJアラートを真に受けて「危険だから伏せろ」と忠告する類となると感慨は別だ。しかも軍事が趣味としている御仁の発言である。本来なら危険性もないことはご承知のハズなのに何の利益があるのだろうかと疑問となる。
MASA(航空宇宙・軍事)@masa_0083
Jアラートがなった沖縄県で外の映像をとってツイートしてる人がいますが、危険なのでやめて下さい。
窓から離れて屋内に留まり、身を低くして下さい。
レバノンの大爆発で、爆風で吹き飛んだガラスで怪我をした人が大勢いた事を思い出して下さい。
「自分は大丈夫」と思うのは危険です。
https://twitter.com/masa_0083/status/1663662263826542594
まずは余計なお説教にしか聞こえない内容である。国民は必要もなく警報ばかりをだすJアラートをオオカミ少年とみなしている。そのオオカミ少年の言うことを信じろといっても許容はされない内容であるのだけれども。
しかし、それが説教として通用するとみなしている。
郭の中の世界観に浸りすぎているのではないかと危惧するものだ。航空宇宙やら軍事のマニア連の世界では「航空宇宙や軍事、さらには原子力について一般国民は無知である」といった価値観が普及している。だから無知[であると彼らが信じている]な沖縄県民に「窓から離れろ」と言う説教は価値を持つと考えているのだろう。井戸の中の蛙だけで議論していればそうなる。
本来なら「政府はJアラート乱用をやめろ」というのが見識ではないかと思うのだけろね。「このままではオオカミ少年で本番のときには誰にも信じられなくなってしまう」のが見識ある趣味者のスタンスだろう。
ただ、今のマニア連には厳しい。政府や防衛省の政策を肯定することしかできなくなっている。ネットの発達により集団化した結果として同調圧力が発生しており、模型やら写真やら系の、まずは批評的な読み解きや抽象的思考が苦手なマニアはそれに付和雷同している。現状にある問題点を指摘に対して「防衛省のやることにケチをつける記事を書くな」と合唱することしかできていないわけだから無理な話である。
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『Japan In-depth』に「『採用すれど購入せず』 護衛艦と国産対空ミサイル」(https://japan-indepth.jp/?p=75773)を書きました。
こないだに書いた「新型フリゲートは国産対空ミサイルに対応するけど、購入とか搭載はしないよね」を整理した内容です。なんとなくですけど、竪坑の数は32セルでSM-6を2発、そのうち買うだろうESSMブロック2を8セル32発くらいは積むんじゃないかなと思うのですけどね。
記事では「A-SAM」は排除しました。国産大好きな子たちがウットリしながら「A-SAM」って書くのはどーも気味が悪い。だから「国産対空ミサイル」で済ませました。
あとは「国産開発で超低空目標対策の話が全然出てないじゃん」では細かい部分は端折りました。最初はブリュースター角度の利用とか、出力抑制とか、非対称サイドローブといった手法がないじゃんと書いてましたけど一般向けではないなと。
このあたりは超低空目標探知のキモで、前二つは周知技法、最後の非対称サイドローブは最近の流行なんですけどねえ。
国産兵器大好き連は全然言及しないのは不思議なものです。自称理系で「情報のアップデート」とか言っていて、防衛省系の些末な発表とかを有難がっている。そのクセに世界で最新の対空ミサイル技術については先行研究は全然調べていない様子で、実際のところは何にもご存知ないのでしょう。
あと記事では「勘例」を「慣例」に直されていますね。「似た先例を借りること」の意味で「勘例」を使ったのですが、編集段階で「慣例」の誤変換だと思われた様子です。
まあ、別段に直す必要があるわけでもないのでそのままで。
こないだに書いた「新型フリゲートは国産対空ミサイルに対応するけど、購入とか搭載はしないよね」を整理した内容です。なんとなくですけど、竪坑の数は32セルでSM-6を2発、そのうち買うだろうESSMブロック2を8セル32発くらいは積むんじゃないかなと思うのですけどね。
記事では「A-SAM」は排除しました。国産大好きな子たちがウットリしながら「A-SAM」って書くのはどーも気味が悪い。だから「国産対空ミサイル」で済ませました。
あとは「国産開発で超低空目標対策の話が全然出てないじゃん」では細かい部分は端折りました。最初はブリュースター角度の利用とか、出力抑制とか、非対称サイドローブといった手法がないじゃんと書いてましたけど一般向けではないなと。
このあたりは超低空目標探知のキモで、前二つは周知技法、最後の非対称サイドローブは最近の流行なんですけどねえ。
国産兵器大好き連は全然言及しないのは不思議なものです。自称理系で「情報のアップデート」とか言っていて、防衛省系の些末な発表とかを有難がっている。そのクセに世界で最新の対空ミサイル技術については先行研究は全然調べていない様子で、実際のところは何にもご存知ないのでしょう。
あと記事では「勘例」を「慣例」に直されていますね。「似た先例を借りること」の意味で「勘例」を使ったのですが、編集段階で「慣例」の誤変換だと思われた様子です。
まあ、別段に直す必要があるわけでもないのでそのままで。
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国産の艦対空ミサイルは義理立て採用して終わりではないかね。
国産ミサイルはSM-6やESSMのブロック2にはどうやっても及ばない。米製ミサイルの超低空目標や対水上攻撃、共同交戦、将来改修、1坑4発といった利点を前に国産は霞む。そもそも熟成が足りない。2022年にようやく実射試験を実施したSAMを24年度末に導入する計画では相当に詰めは甘い。
とはいうものの、対応自体はするのではないか。ARHなので誘導機構には負担は少なく対応はそれほど高くはならない。国産兵器を使えという装備サイドに義理立てとしてとりあえず対応するというのは有り得る話だと思う。
でも、実際には買わないあたりか。ソンなミサイル買うだけ無駄だから「対応すれど購入せず」とする。
年4発、6年間で合計24発だけ買って大湊かどこかの弾庫の奥にでも転がしておく。そういった結果になると思う。
73式魚雷とかASM-1Cの先例に倣う形である。海自は義理立てをして対応したけど少数買ってお茶を濁した。そして実際には性能他で優れる米国製のMK46とハープーンを主要していた それと同じことになるのではないかね。
国産ミサイルはSM-6やESSMのブロック2にはどうやっても及ばない。米製ミサイルの超低空目標や対水上攻撃、共同交戦、将来改修、1坑4発といった利点を前に国産は霞む。そもそも熟成が足りない。2022年にようやく実射試験を実施したSAMを24年度末に導入する計画では相当に詰めは甘い。
とはいうものの、対応自体はするのではないか。ARHなので誘導機構には負担は少なく対応はそれほど高くはならない。国産兵器を使えという装備サイドに義理立てとしてとりあえず対応するというのは有り得る話だと思う。
でも、実際には買わないあたりか。ソンなミサイル買うだけ無駄だから「対応すれど購入せず」とする。
年4発、6年間で合計24発だけ買って大湊かどこかの弾庫の奥にでも転がしておく。そういった結果になると思う。
73式魚雷とかASM-1Cの先例に倣う形である。海自は義理立てをして対応したけど少数買ってお茶を濁した。そして実際には性能他で優れる米国製のMK46とハープーンを主要していた それと同じことになるのではないかね。
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殷周革命には温暖化の影響があったのではないか。殷のⅢ-Ⅳ期は気候変動で旱魃傾向にあった。その影響もあって殷は滅んだのではないか。
『華夏考古』にそれを示唆する記事がでている。楊謙さんと詹森楊さんの「商代晩期気候変遷与祝井儀式発生」である。*
これがなかなか面白い。
殷の時代において中原は総じて暖湿の環境にあった。
今よりも年平均気温で2度、1月平均気温では3-5度も高い。だから南方の獏や水牛も生息していた。これは骨が出てくるし甲骨文にも名前が出てくる。そもそも象は象形文字として登場している。
また雨も多い。甲骨文を読むと1月から13月[ママ]まで一年中雨が降っている。9月には18日連続で降った記載がある。ほかにも12月に作物を収穫したとの記録もある。年間降水量は今の700ミリよりも100ミリ多い800ミリ程度であるとしている。
記事中では、まずもって今の長江流域の気候水準であるとしている。
しかし、殷王朝全期間を通じてみると変動がある。殷墟Ⅱ期は旱魃、Ⅲ基前段には湿潤、Ⅲ期後段から殷の滅亡までは旱魃である。
これは井戸研究で明らかになっている。井戸の水位線から地下水位の変動を判断する手法によるとⅠ期は平均でマイナス8.55mであった。それがⅢ期には10mほど[これはグラフ読み取り]、Ⅳ期は10.9mまで下がっている。
また井戸研究はⅢ期とⅣ期では儀式を実施したことも示している。井戸の底や周囲から奉献した礼器と推測できる青銅器や犠牲として捧げたらしい人骨や獣骨も見つかっている。別に甲骨文にも旱魃問題での不雨の占いも建てられている。
楊謙さんと詹さんはここから旱魃問題が社会や政治に影響を与えた可能性を指摘している。「商代晩期干旱少雨的気候影響人們生活的安定、可能引起一系列社会恐慌、而極端自然災害的出現甚至会影響政治的穏定和国家的安危。」(p.73)と述べている。
そして史料から国の滅亡と旱魃の結びつきを示唆している記述を提示している。一つは『国語』の周語上から「夏が滅びたときには河が堨いた」といった記述である。もう一つは『淮南子』の俶真訓から夏や殷が滅びるときには三つの河が涸れたとの記述である。
もちろん、殷は周に敗れて滅びた。牧野の戦いである。
ただ、旱魃問題は殷が周に敗れた背景の一つである。さらには殷周の交代をもたらした要員の一つであった。そのと見るのはまずは間違いはない。そのように信じられる内容である。
そのような発見が得られる記事であった。しかも日本の学術にはあまり見ない内容である。その点で中国の学術関係雑誌は読んでいて面白い。
* 楊謙、詹森楊「商代晩期気候変遷与祝井儀式発生」『華夏考古』2022年5期(河南省文物考古研究院)pp.68-77.
『華夏考古』にそれを示唆する記事がでている。楊謙さんと詹森楊さんの「商代晩期気候変遷与祝井儀式発生」である。*
これがなかなか面白い。
殷の時代において中原は総じて暖湿の環境にあった。
今よりも年平均気温で2度、1月平均気温では3-5度も高い。だから南方の獏や水牛も生息していた。これは骨が出てくるし甲骨文にも名前が出てくる。そもそも象は象形文字として登場している。
また雨も多い。甲骨文を読むと1月から13月[ママ]まで一年中雨が降っている。9月には18日連続で降った記載がある。ほかにも12月に作物を収穫したとの記録もある。年間降水量は今の700ミリよりも100ミリ多い800ミリ程度であるとしている。
記事中では、まずもって今の長江流域の気候水準であるとしている。
しかし、殷王朝全期間を通じてみると変動がある。殷墟Ⅱ期は旱魃、Ⅲ基前段には湿潤、Ⅲ期後段から殷の滅亡までは旱魃である。
これは井戸研究で明らかになっている。井戸の水位線から地下水位の変動を判断する手法によるとⅠ期は平均でマイナス8.55mであった。それがⅢ期には10mほど[これはグラフ読み取り]、Ⅳ期は10.9mまで下がっている。
また井戸研究はⅢ期とⅣ期では儀式を実施したことも示している。井戸の底や周囲から奉献した礼器と推測できる青銅器や犠牲として捧げたらしい人骨や獣骨も見つかっている。別に甲骨文にも旱魃問題での不雨の占いも建てられている。
楊謙さんと詹さんはここから旱魃問題が社会や政治に影響を与えた可能性を指摘している。「商代晩期干旱少雨的気候影響人們生活的安定、可能引起一系列社会恐慌、而極端自然災害的出現甚至会影響政治的穏定和国家的安危。」(p.73)と述べている。
そして史料から国の滅亡と旱魃の結びつきを示唆している記述を提示している。一つは『国語』の周語上から「夏が滅びたときには河が堨いた」といった記述である。もう一つは『淮南子』の俶真訓から夏や殷が滅びるときには三つの河が涸れたとの記述である。
もちろん、殷は周に敗れて滅びた。牧野の戦いである。
ただ、旱魃問題は殷が周に敗れた背景の一つである。さらには殷周の交代をもたらした要員の一つであった。そのと見るのはまずは間違いはない。そのように信じられる内容である。
そのような発見が得られる記事であった。しかも日本の学術にはあまり見ない内容である。その点で中国の学術関係雑誌は読んでいて面白い。
* 楊謙、詹森楊「商代晩期気候変遷与祝井儀式発生」『華夏考古』2022年5期(河南省文物考古研究院)pp.68-77.
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中国雑誌でラー油関係の記事を発見した。正規には辣椒油と呼ぶらしい。その最適抽出温度は180度とのことである。
これは葉夢宇ほかによる研究の結果である。色と香りと辛さについて比較した結果を『中国調味品』に発表している。*1
ラー油の製法は次のとおり。菜種油、原文では菜仔油60mlを摂氏140度、160度、180度、200度、220度に加熱する。そこに15gの唐辛子粉、原文では秦椒粉15gを入れて1時間おく。その後に40度で濾過して完成として各種検査機で測定する。
結論は次のとおりである。
色は180度を超えると変暗する。160度までは正常である。
香りは揮発成分次第であると説明している。そしてC4からC8あたりの分子について各温度条件ごとの濃度を提示している。その表から見るとラー油の香りはC6-12あたりのガソリンやらJP-4の中にも入っているということになる。
そして辛さは180度がピークになる。ラー油1mLあたりの辣椒素の含有量は140度と160度はグラフ読み取りで0.0275mgだが180度は0.055mgと倍になり200度、220度では0.04mgに減る。
なお、辣椒素はカプサイシンだろうと見当をつけていた。いまググるとやはり正解であった。
いずれにせよこの結論を以て最適温度を180度としていた。
ちなみに、他に似た雑誌を探すと唐辛子の相性を探す記事もあった。どの唐辛子がラー油に向くかの研究である。
中国雑誌は面白いものである。
なお商売関係の記事では「日本はサラミスライスをしている」もあった。『台湾研究』の温さん、陳さんの記事なのだが「台湾問題以"切香腸"的方式挑発"一个中国"的紅線」とあった。佐藤正久さんが推すTW政策なんかがそれと言っている。*2
実際にそうだねえとしか言えないものだ。「南シナ海で中国はサラミスライス」ばかりを言っている連中の言ってる台湾政策はまあ「"切香腸"的方式」だよねと。
*1 葉夢宇ほか「油温対辣椒油品質的影響」『中国調味品』2022年1期(全国調味品科技情報中心站出版,2022年)pp.124-127.
*2 温天鵬、陳星「日本渉台政策調整的路径、動因及未来走向」『台湾研究』2022年5期(中国社会科学院台湾研究所,2022年)pp.53-62.
これは葉夢宇ほかによる研究の結果である。色と香りと辛さについて比較した結果を『中国調味品』に発表している。*1
ラー油の製法は次のとおり。菜種油、原文では菜仔油60mlを摂氏140度、160度、180度、200度、220度に加熱する。そこに15gの唐辛子粉、原文では秦椒粉15gを入れて1時間おく。その後に40度で濾過して完成として各種検査機で測定する。
結論は次のとおりである。
色は180度を超えると変暗する。160度までは正常である。
香りは揮発成分次第であると説明している。そしてC4からC8あたりの分子について各温度条件ごとの濃度を提示している。その表から見るとラー油の香りはC6-12あたりのガソリンやらJP-4の中にも入っているということになる。
そして辛さは180度がピークになる。ラー油1mLあたりの辣椒素の含有量は140度と160度はグラフ読み取りで0.0275mgだが180度は0.055mgと倍になり200度、220度では0.04mgに減る。
なお、辣椒素はカプサイシンだろうと見当をつけていた。いまググるとやはり正解であった。
いずれにせよこの結論を以て最適温度を180度としていた。
ちなみに、他に似た雑誌を探すと唐辛子の相性を探す記事もあった。どの唐辛子がラー油に向くかの研究である。
中国雑誌は面白いものである。
なお商売関係の記事では「日本はサラミスライスをしている」もあった。『台湾研究』の温さん、陳さんの記事なのだが「台湾問題以"切香腸"的方式挑発"一个中国"的紅線」とあった。佐藤正久さんが推すTW政策なんかがそれと言っている。*2
実際にそうだねえとしか言えないものだ。「南シナ海で中国はサラミスライス」ばかりを言っている連中の言ってる台湾政策はまあ「"切香腸"的方式」だよねと。
*1 葉夢宇ほか「油温対辣椒油品質的影響」『中国調味品』2022年1期(全国調味品科技情報中心站出版,2022年)pp.124-127.
*2 温天鵬、陳星「日本渉台政策調整的路径、動因及未来走向」『台湾研究』2022年5期(中国社会科学院台湾研究所,2022年)pp.53-62.
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製麺用小麦というと「農林61号」が思い浮かぶ。うどん用であればその印象があり、うどん文化圏の川越の在では実際に今でも作っている。窒素の施肥でだいたいタンパク質11%を達成できるあたりという。
ただ、それを超える品種はすでに登場している。そもそも「農林61号」自体が戦争中の品種で相当に古い。それよりも優れた高タンパクの小麦はいくつも誕生している。
さらには最適な小麦の品種模索も進められている。かの香川県は、うどん専用品種、うどん向けブランドとして「さぬきのゆめ」の品種まで作っている。
■ 中国のラーメン研究
それと同方向の中国研究を見つけた。蘭州ラーメン向けに最適な品種はなにかを追求する研究である。
『粮油食品科報』の魏記事である。「小麦粉蘭州拉麺制作適宜性研究」で各種の小麦粉を用いた検討を行っている。*1 先月に日本海軍研究の偉い人と神保町で会ったのだが、そこで海軍の話はせずひたすらラーメンハゲ漫画の話ばかりをしていた。その流れで記事を探したものだ。
昔は在来の「和尚頭」、ついで80年代は「寧春4号」を使っていたらしい。
それが最近ではいろいろな品種ができた。だからそれぞれで製麺して官能検査を含んだ比較で最良品種を探すという内容である。
ちなみに、中国語でも「小麦粉」の語を使っていた。本来は「麺」が小麦粉製品を意味する。小麦粉は「面粉」つまり「麺粉」と呼ぶ。日本語で言うヌードルの意味はない。だから小麦粉といった言葉もないとばかり思っていた。だが実際にはヨリ厳密な意味をもつだろう「小麦粉」の語もあるらしい。大雑把につかう常用語の米粉と、正確なニュアンスを持つ上新粉の使い分けみたいなものなのだろう。
研究では小麦品種を20種ほど挙げている。
その中で高タンパクの品種としては上から14.55%の「開麦18」、14.35%の「武農986」、14.25%の「小偃6号」がある。いずれも市場で買ってきた粉を研究室で実測した値である。ちなみにBAIDUほか簡体字で开麦18、武农996で検索すると多くの関連情報が得られる。なお小偃366は簡繁とも同じである。メモを採るときに「この偃の字は『元和偃武』でしか使わないな」と思ったものだ。こないだ30年ぶりに手書きした突厥の「厥」の字と同じようなものだ。
それらの小麦について同様の加工を施す。500gに塩7グラム、拉麺剤まずはカンスイを3g(粉を1:1.25で水に溶いている)を投入しその後に水を加えて含水率43%とし20分放置する。その後に拉麺剤を4g追加してから直径3ミリに製麺して比較する内容である。
■ 西農583
ちなみに最適とされたのは「西農583」、ついで「鄭麦366」である。色、表現これはたぶん麺条=ヌードルの伸び?、硬度、黍性たぶんモッチリ感、弾性、光沢性、食味での総合比較でそう結論づけられている。検索するための簡体字なら西农583、郑麦366である。
どちらかというと中力粉側に向いた小麦である。拉麺用としてはタンパク質が高すぎるのも考えものらしい。
なお、官能検査には拉麺師の作業性も含まれていた。食う客の官能とばかり思っていたのだが引っ張り加工あたりで切れないとか、ノビが良いのも評価材料らしい。
ちなみに、先行研究としてはオーストラリアの文献が使われていた。ラーメン向け小麦研究ちなみに「アルカリヌードルまたの名をRAMEN」とウドン向け小麦研究がある。*2 小麦は重要輸出品であり各国市場向けブランドを作っているだけのことがはある。
*1 魏益民 et al「小麦粉蘭州拉麺制作適宜性研究」『粮油食品科報』30.6 (粮油食品科技、2022年)pp.52-62.
*2 ラーメン向け小麦の先行研究として下のクロスビー記事に註をつけている。
Crosbie et al 「Starch and Protein Quality Requirements of Japanese Alkaline Noodles (Ramen)」『Cereal Chemistry』76.3 (1999) PP.328-334.
ただ、それを超える品種はすでに登場している。そもそも「農林61号」自体が戦争中の品種で相当に古い。それよりも優れた高タンパクの小麦はいくつも誕生している。
さらには最適な小麦の品種模索も進められている。かの香川県は、うどん専用品種、うどん向けブランドとして「さぬきのゆめ」の品種まで作っている。
■ 中国のラーメン研究
それと同方向の中国研究を見つけた。蘭州ラーメン向けに最適な品種はなにかを追求する研究である。
『粮油食品科報』の魏記事である。「小麦粉蘭州拉麺制作適宜性研究」で各種の小麦粉を用いた検討を行っている。*1 先月に日本海軍研究の偉い人と神保町で会ったのだが、そこで海軍の話はせずひたすらラーメンハゲ漫画の話ばかりをしていた。その流れで記事を探したものだ。
昔は在来の「和尚頭」、ついで80年代は「寧春4号」を使っていたらしい。
それが最近ではいろいろな品種ができた。だからそれぞれで製麺して官能検査を含んだ比較で最良品種を探すという内容である。
ちなみに、中国語でも「小麦粉」の語を使っていた。本来は「麺」が小麦粉製品を意味する。小麦粉は「面粉」つまり「麺粉」と呼ぶ。日本語で言うヌードルの意味はない。だから小麦粉といった言葉もないとばかり思っていた。だが実際にはヨリ厳密な意味をもつだろう「小麦粉」の語もあるらしい。大雑把につかう常用語の米粉と、正確なニュアンスを持つ上新粉の使い分けみたいなものなのだろう。
研究では小麦品種を20種ほど挙げている。
その中で高タンパクの品種としては上から14.55%の「開麦18」、14.35%の「武農986」、14.25%の「小偃6号」がある。いずれも市場で買ってきた粉を研究室で実測した値である。ちなみにBAIDUほか簡体字で开麦18、武农996で検索すると多くの関連情報が得られる。なお小偃366は簡繁とも同じである。メモを採るときに「この偃の字は『元和偃武』でしか使わないな」と思ったものだ。こないだ30年ぶりに手書きした突厥の「厥」の字と同じようなものだ。
それらの小麦について同様の加工を施す。500gに塩7グラム、拉麺剤まずはカンスイを3g(粉を1:1.25で水に溶いている)を投入しその後に水を加えて含水率43%とし20分放置する。その後に拉麺剤を4g追加してから直径3ミリに製麺して比較する内容である。
■ 西農583
ちなみに最適とされたのは「西農583」、ついで「鄭麦366」である。色、表現これはたぶん麺条=ヌードルの伸び?、硬度、黍性たぶんモッチリ感、弾性、光沢性、食味での総合比較でそう結論づけられている。検索するための簡体字なら西农583、郑麦366である。
どちらかというと中力粉側に向いた小麦である。拉麺用としてはタンパク質が高すぎるのも考えものらしい。
なお、官能検査には拉麺師の作業性も含まれていた。食う客の官能とばかり思っていたのだが引っ張り加工あたりで切れないとか、ノビが良いのも評価材料らしい。
ちなみに、先行研究としてはオーストラリアの文献が使われていた。ラーメン向け小麦研究ちなみに「アルカリヌードルまたの名をRAMEN」とウドン向け小麦研究がある。*2 小麦は重要輸出品であり各国市場向けブランドを作っているだけのことがはある。
*1 魏益民 et al「小麦粉蘭州拉麺制作適宜性研究」『粮油食品科報』30.6 (粮油食品科技、2022年)pp.52-62.
*2 ラーメン向け小麦の先行研究として下のクロスビー記事に註をつけている。
Crosbie et al 「Starch and Protein Quality Requirements of Japanese Alkaline Noodles (Ramen)」『Cereal Chemistry』76.3 (1999) PP.328-334.
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海自の基地はまずは大後方にある。冷戦期の対ソ戦で考えても大湊は北海道の後方にある。舞鶴もウラジオから1000km離れている。余市や新基分にしてもそこから100km前にあるくらい。いまに対中戦を考えても那覇(ここは海自は間借りに近く陸空が守ってる)や沖基や佐世保は寧波から750kmは離れている。
その海自の基地に「重迫撃砲の支援を受けた150人のゲリコマが来ると耐えられない」はねえ。
そもそもそんな数の敵が後方域まで来ると見積もるほうがどうかしている。
さらに、海自基地を襲っても大した利益もない。
戦時には前縁の基地にはまともな戦力は置かない。哨戒機は後方の飛行場に下がる、艦艇も後方か洋上に出る。昔なら救難ヘリは残るが海自はそこから手を引いた。
そのため襲撃の利益もあんまりない。150人の、重迫で支援された敵軍が来たらたしかに大変ではあるが深刻な被害もない。敵からしても徒労としか言いようはない。
■ 基地警備にあんまり投資してもね
だから海自は基地警備にはあまり力を注がない。警備の水準は高くする必要はない。上のような判断からそれで構わないと考えている。
実際にもそれで対して困らない。やはり書いたように戦時には航空機や艦艇は下げれば良い。
それよりも警備に投資する無駄を省くべきと考えている。貴重な人材なら警備よりも正面戦力や兵站に突っ込んだほうがよいからである。
その好例が生きた親爺の捨てどころの艦艇基地警備である。今は多少変わったとは言われるが、昔は他に使い道がない海曹士を当てていた。水上艦には舷門当直があるからそれで全然問題はない。
■ 陸自のレンジャーに合わせた警備をしようとする誤り
そもそもそんなに強力なゲリコマは来ない。基地の外には警察がいる。またおせっかいかつ異分子を許容しないムラ社会日本の国民による監視網がある。
それからすれば「陸自のレンジャーの襲撃に耐えられない」という主張自体が間違っている。そんなの来るわけがないし、実際にもそんなのは来ない。
それを、レンジャーと同水準が来ると考える誤りである。
演習ほかでは毎回陸自レンジャーが来る。他にやることがない連中なので全力で基地に侵入しようとする。まあ侵入はできる。
だから実戦でもレンジャーと同水準が来ると考える。そのあやまりである。
実際にはそんなのはまずは来ない。田舎の自衛隊基地を襲撃するよりも優先する目標もあるし、戦時に警察国家日本が全力警備をして、住民も他県ナンバー狩りをする状況で日本語母語話者でもなく公然と火器を自衛隊基地まで接近するのはまず無理ゲーである。
ただ、毎回に演習だのをするたびにそれがリアルだと考える誤りである。
■ 理解できるかどうかの問題があるね
それを理解している人と理解しない人の差だよね。「制限なし」の条件がいかに不自然であるかだ。言及されたエンリステッドさんはおそらくは海自の基地警備もやる地上救難で、曹のような名前つけてるけど実際は幹部ではないかとみているのだけれども。
ゲリコマだと攻撃側が足枷をはめまくりのムリゲーになるものだがね。襲撃前に公然と武器をもって密入国して日本社会でバレずに大後方の基地に接近する必要があるのだから。
その対応でVADSとかもねえ。使うまでもないし、使った際の基地や周辺被害の方が大きい。八戸の基地隊の会議で「警備に防空警衛隊のVADS出すか」という話を出した御仁がいたがそれは冗談めかした話だったし、すぐに「流れ弾で破壊工作の以上の被害が出るよね」と笑いながら反論でていたのを覚えているよ。
その海自の基地に「重迫撃砲の支援を受けた150人のゲリコマが来ると耐えられない」はねえ。
G1732@G1732a
会場サンの基地って普通科一個中隊150名程度にいつもの重迫、迫、重機関銃、対戦車ミサイル、無反動砲、機関銃、狙撃銃でもって当たり前に襲われたら、戦略自衛隊に襲われたネルフばりにボコボコにされてそう(´・ω・`)
https://twitter.com/G1732a/status/1638146437199597568
そもそもそんな数の敵が後方域まで来ると見積もるほうがどうかしている。
さらに、海自基地を襲っても大した利益もない。
戦時には前縁の基地にはまともな戦力は置かない。哨戒機は後方の飛行場に下がる、艦艇も後方か洋上に出る。昔なら救難ヘリは残るが海自はそこから手を引いた。
そのため襲撃の利益もあんまりない。150人の、重迫で支援された敵軍が来たらたしかに大変ではあるが深刻な被害もない。敵からしても徒労としか言いようはない。
■ 基地警備にあんまり投資してもね
だから海自は基地警備にはあまり力を注がない。警備の水準は高くする必要はない。上のような判断からそれで構わないと考えている。
実際にもそれで対して困らない。やはり書いたように戦時には航空機や艦艇は下げれば良い。
それよりも警備に投資する無駄を省くべきと考えている。貴重な人材なら警備よりも正面戦力や兵站に突っ込んだほうがよいからである。
その好例が生きた親爺の捨てどころの艦艇基地警備である。今は多少変わったとは言われるが、昔は他に使い道がない海曹士を当てていた。水上艦には舷門当直があるからそれで全然問題はない。
■ 陸自のレンジャーに合わせた警備をしようとする誤り
そもそもそんなに強力なゲリコマは来ない。基地の外には警察がいる。またおせっかいかつ異分子を許容しないムラ社会日本の国民による監視網がある。
それからすれば「陸自のレンジャーの襲撃に耐えられない」という主張自体が間違っている。そんなの来るわけがないし、実際にもそんなのは来ない。
それを、レンジャーと同水準が来ると考える誤りである。
演習ほかでは毎回陸自レンジャーが来る。他にやることがない連中なので全力で基地に侵入しようとする。まあ侵入はできる。
だから実戦でもレンジャーと同水準が来ると考える。そのあやまりである。
実際にはそんなのはまずは来ない。田舎の自衛隊基地を襲撃するよりも優先する目標もあるし、戦時に警察国家日本が全力警備をして、住民も他県ナンバー狩りをする状況で日本語母語話者でもなく公然と火器を自衛隊基地まで接近するのはまず無理ゲーである。
ただ、毎回に演習だのをするたびにそれがリアルだと考える誤りである。
■ 理解できるかどうかの問題があるね
それを理解している人と理解しない人の差だよね。「制限なし」の条件がいかに不自然であるかだ。言及されたエンリステッドさんはおそらくは海自の基地警備もやる地上救難で、曹のような名前つけてるけど実際は幹部ではないかとみているのだけれども。
G1732@G1732a
航空サンは陸に警備の訓練のため襲撃を申し込んだ際は「制限無し」で襲ってくれ、と真摯だったが。
海上サンは「何名で、これこれこうで」と襲撃側に足枷はめまくりの無理ゲーを強いた上で「当基地の警備は万全w西方普通科撃退したったw」ってザマだったので、まぁ。エンリステッド(第5射有効化端末)@kaizoku2000https://twitter.com/G1732a/status/1638115719295668225
陸自は好きにすれば良いじゃない・・・もともとインオペとか列外だし。
海空と違って平時の闘争にも参加してないし戦端に参加するとこも少ない。
BMDにも参加している訳じゃ無いんです。
背負っている責任が違うんですよ。 twitter.com/miraa1812/stat…
https://twitter.com/kaizoku2000/status/1637963693429526528
ゲリコマだと攻撃側が足枷をはめまくりのムリゲーになるものだがね。襲撃前に公然と武器をもって密入国して日本社会でバレずに大後方の基地に接近する必要があるのだから。
その対応でVADSとかもねえ。使うまでもないし、使った際の基地や周辺被害の方が大きい。八戸の基地隊の会議で「警備に防空警衛隊のVADS出すか」という話を出した御仁がいたがそれは冗談めかした話だったし、すぐに「流れ弾で破壊工作の以上の被害が出るよね」と笑いながら反論でていたのを覚えているよ。
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松本零士さんが亡くなったというのだけれども。SFモノばかりではなく戦争モノもよかったものです。
「鉄の墓標」はよろしいものでした。
なんせ、いまでもソラでいえます。 「ガンダムが相手では仕方がないさ。ビームライフルはザクの装甲を紙のように貫く。振り切って逃げるか、接近して刺し違えるか」は今でも鮮明に覚えています。そして南米で試験投入されたビグザムのI装甲がビーム・ライフルを跳ね返す時の「ガーン」の書き文字ですね。ガンダム史上初めてビームライフルを跳ね返した瞬間です。「大丈夫だ、跳ね返した」「もっと下だ」「今度は上だ」と、その前の「ミノフスキー粒子で無線機は調子悪い、なにかの拍子につながるかもしれない」とかね。
あとは「エルベの蛍火」の説明、「モビルアーマーはN液とT液を」もよかったですし、「成層圏気流」の「サイコミュが腐るほどあればジオンは戦争に負けていないよ」とゲルググJをもらうところですか。
なによりも「アンデスの魔女」ですか。ガウ攻撃空母の乗員が「片肺じゃアンデスを越えられないよ」や、コアブースターのパイロットがキャノピーを空けてアンデスを指で示すところ、「メガ粒子砲はどうする」「見たところそれが一番重そうだ」ですねえ。
ほんと、ヤマト2199も先生とどうにかわたりをつけて音速雷撃隊をやってもらいたいものでした。戦闘空母を発艦したギガントは「ガミラス本星で女子供が作った」「材料も鍋や釜で」とか、ザルツ特別年少兵の「オレを切り離せ」「まだまだ飛べるぜよ」とか、あの戦闘機隊長が体当りするところとかね。で、最後に沖田が「キチガイだ」と……
参考文献 戦場まんがンダムシリーズ
「鉄の墓標」はよろしいものでした。
なんせ、いまでもソラでいえます。 「ガンダムが相手では仕方がないさ。ビームライフルはザクの装甲を紙のように貫く。振り切って逃げるか、接近して刺し違えるか」は今でも鮮明に覚えています。そして南米で試験投入されたビグザムのI装甲がビーム・ライフルを跳ね返す時の「ガーン」の書き文字ですね。ガンダム史上初めてビームライフルを跳ね返した瞬間です。「大丈夫だ、跳ね返した」「もっと下だ」「今度は上だ」と、その前の「ミノフスキー粒子で無線機は調子悪い、なにかの拍子につながるかもしれない」とかね。
あとは「エルベの蛍火」の説明、「モビルアーマーはN液とT液を」もよかったですし、「成層圏気流」の「サイコミュが腐るほどあればジオンは戦争に負けていないよ」とゲルググJをもらうところですか。
なによりも「アンデスの魔女」ですか。ガウ攻撃空母の乗員が「片肺じゃアンデスを越えられないよ」や、コアブースターのパイロットがキャノピーを空けてアンデスを指で示すところ、「メガ粒子砲はどうする」「見たところそれが一番重そうだ」ですねえ。
ほんと、ヤマト2199も先生とどうにかわたりをつけて音速雷撃隊をやってもらいたいものでした。戦闘空母を発艦したギガントは「ガミラス本星で女子供が作った」「材料も鍋や釜で」とか、ザルツ特別年少兵の「オレを切り離せ」「まだまだ飛べるぜよ」とか、あの戦闘機隊長が体当りするところとかね。で、最後に沖田が「キチガイだ」と……
参考文献 戦場まんがンダムシリーズ
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H-3失敗で1年位飲んでいなかったお酒で祝杯を挙げてしまったよ。350のビール飲んだら久しぶりでブッ倒れてコンコンと寝て用足してまた寝て起きて今の時間に至るという状態ですねえ。でも、めでたい。
しかも、その後に大JAXA発表の「撤退ではない転進」まで聞けると先々が楽しみになるもんだ。
まあねえ、どーみても失敗なのにJAXAだかの花火屋の広報プロダクトマネージャやらが「失敗ではない」強弁しているのだけれども。
たしかに打ち上げ失敗以前かもしれない。実際にピクリとも動いていないんだから、まー「H-3ロケットは打ち上げどころかそこまで至っていないから、打ち上げ失敗ではない」というのが限界かね。
あの広報プロダクトマネージャもどーかしてんじゃないかな。共同記者の「要は失敗じゃん」がよほど痛かったのか、自分たちの会社の用語みたいな通用しない理屈で返してしまった。それをヨイショするロケットマニア連も含めて傷を広げたようなものだよ。
「そう言われると厳しいがロケットは無事で再利用できるから次回ご期待」位で終わらせるのがいいんじゃないかな。なんせ子ども食堂が出現するこのご時世に国費突っ込んどいて雑に遣って失敗しているわけだ。ちっとはしおらしくしとくのが世知といったものではないのかね。
それについて「事故じゃない、事象だ」みたいに失敗を言い換えて失敗そのものを認めないアレではねえ。経済性もなく三菱の分も含めて国の金でやってる御用会社が言い切るのは傲岸不遜だよね。
そして次のフラグが立ったよなあと。JAXAの「撤退じゃない転進だ」はまったくそれ。
映画なら傲岸不遜なJAXAのロケットはダイナマン大爆発になるよね。もしくは科学忍法火の鳥で衛星ごと沖ノ鳥島の先に落ちると面白いなとワクワクするものだよ。その時はお赤飯を炊こう。
しかも、その後に大JAXA発表の「撤退ではない転進」まで聞けると先々が楽しみになるもんだ。
まあねえ、どーみても失敗なのにJAXAだかの花火屋の
たしかに打ち上げ失敗以前かもしれない。実際にピクリとも動いていないんだから、まー「H-3ロケットは打ち上げどころかそこまで至っていないから、打ち上げ失敗ではない」というのが限界かね。
あの
「そう言われると厳しいがロケットは無事で再利用できるから次回ご期待」位で終わらせるのがいいんじゃないかな。なんせ子ども食堂が出現するこのご時世に国費突っ込んどいて雑に遣って失敗しているわけだ。ちっとはしおらしくしとくのが世知といったものではないのかね。
それについて「事故じゃない、事象だ」みたいに失敗を言い換えて失敗そのものを認めないアレではねえ。経済性もなく三菱の分も含めて国の金でやってる御用会社が言い切るのは傲岸不遜だよね。
そして次のフラグが立ったよなあと。JAXAの「撤退じゃない転進だ」はまったくそれ。
映画なら傲岸不遜なJAXAのロケットはダイナマン大爆発になるよね。もしくは科学忍法火の鳥で衛星ごと沖ノ鳥島の先に落ちると面白いなとワクワクするものだよ。その時はお赤飯を炊こう。
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中文雑誌読んでいたら「原神」と「賽馬娘」の比較があった。後者はウマ娘のことだ。
王雨稲ほか「中日手机遊戯市場運営模式対比分析 -以『原神』和『賽馬娘』為例」『現代営銷上旬刊』2002.10(現代営銷雑誌社) pp.97-99.
それを無理矢理に日中のスマホゲームの運営会社の比較にしている記事だ。実際には運営よりも中身のゲームがRPGと育成型で方向の差が大きいもので比較のしようもないものである。
ただ、「原神」の大ヒットはスゴイものだ。6ヶ月で1100億日円を稼いだ、ポケモンGOは9ヶ月かかった。世界シェアは中国29%、日本25%。米国21%であるという。ポケモンGOもそのなのだけれども、日本語圏を越えた商売はなかなか結構である。
逆に「ウマ娘」は日本を出られない不便がある。こっちも2021年だけで1000億日円程度は稼いでいるが日本市場は越えられない問題がある。そこでは「原神」に対して不利である。
あるいは、香港競馬に出ていくかかね。
香港競馬はスゴイらしい。詳しい人に聞いたのだが、人口750万しかいないのに香港賽馬会は4兆円と水揚げはJRAと変わらないらしい。つまりは新中国やマカオを足すと日本人換算で1.2億人分の馬屋がいるということである。
その賽馬娘を出せば、新中国からスマホで金を巻き上げられるかもしれない。
まあ、競馬の馬の名前なんか全然知らないうえ、もともと奇妙奇天烈な名前でありしかも漢字で書かれるとまったくわからない。
「無音鈴鹿」とはなにものかとね。「極度乾燥」とどうちがうのかと。
まあ鈴鹿はすずかだろうから、「競走馬 すずか」 で調べたら「サイレントスズカ」と出てきたのだが、意訳と漢字訳の組み合わせで「阿聯納賽尔」の類なので中文よめても競馬マニアでなければわからない表記であると。
王雨稲ほか「中日手机遊戯市場運営模式対比分析 -以『原神』和『賽馬娘』為例」『現代営銷上旬刊』2002.10(現代営銷雑誌社) pp.97-99.
それを無理矢理に日中のスマホゲームの運営会社の比較にしている記事だ。実際には運営よりも中身のゲームがRPGと育成型で方向の差が大きいもので比較のしようもないものである。
ただ、「原神」の大ヒットはスゴイものだ。6ヶ月で1100億日円を稼いだ、ポケモンGOは9ヶ月かかった。世界シェアは中国29%、日本25%。米国21%であるという。ポケモンGOもそのなのだけれども、日本語圏を越えた商売はなかなか結構である。
逆に「ウマ娘」は日本を出られない不便がある。こっちも2021年だけで1000億日円程度は稼いでいるが日本市場は越えられない問題がある。そこでは「原神」に対して不利である。
あるいは、香港競馬に出ていくかかね。
香港競馬はスゴイらしい。詳しい人に聞いたのだが、人口750万しかいないのに香港賽馬会は4兆円と水揚げはJRAと変わらないらしい。つまりは新中国やマカオを足すと日本人換算で1.2億人分の馬屋がいるということである。
その賽馬娘を出せば、新中国からスマホで金を巻き上げられるかもしれない。
まあ、競馬の馬の名前なんか全然知らないうえ、もともと奇妙奇天烈な名前でありしかも漢字で書かれるとまったくわからない。
「無音鈴鹿」とはなにものかとね。「極度乾燥」とどうちがうのかと。
まあ鈴鹿はすずかだろうから、「競走馬 すずか」 で調べたら「サイレントスズカ」と出てきたのだが、意訳と漢字訳の組み合わせで「阿聯納賽尔」の類なので中文よめても競馬マニアでなければわからない表記であると。
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まあまあ忙しい。11月12月に「忙しいから今は無理、でも1月になればヒマ」といった報いなのだが、約束が結構詰まっている。
打ち合わせとその後の飲み会も重なる。23日に新宿3丁目、26日に三越前と中2日の間隔となった。
そこでフト思ったのだが、いつの間にか伊勢丹のほうが三越よりも偉くなったものであると。昔は三越の方が偉かった。日本で一等偉いデパートだったのだが今では伊勢丹のほうが上であるとされている。それはいつからかと。
それがなかなかわからない。なんせデパートなんか使わない。特にここ10年では買い物は池袋の東武の中の本屋くらいしか行っていない。あとは写真展とかあるときに行くくらいのものだ。主力の威信財の類は買ったことがない。腕時計や万年筆、背広なんか買いもしないので本屋写真展以外では敷居もまたがない。
なんとなく20年来かと思っていたのだがそうでもなさそうである。
すくなくとも平成初期の段階ですでに衣類はそうなっている。「伊勢丹が値下げしたから最新ではない」「合わせて値下げする」とする商慣習があったらしい。今年最新の洋服は全国のデパートで定価まあ希望小売価格で売る。それが伊勢丹が値下げをすると定価で売ってはならないような仕組みがあった様子である。
逆に最初の三越が一等賞取ったのはわかっている。明治39年に日比翁助が越後屋を改変して日本で始めての英国式のデパートにしたのが濫觴である。だいたい、デパートの日比さんと言われるくらいである。それまでにはデパートはなかった。
ただ、まあ、そのデパートといった商売の仕方自体が賞味期限切れだからねえ。伊勢丹が一番であるか三越が一番であるか高島屋がといっても仕方はないものではある。
日比さんの好きな話は赤療治かね。神経衰弱、まずはうつ病なんだろうがその時に頭から足の先まで赤い朱を塗って治すという療治をやったという話である。やはり効果はなくそのままなくなった様子なのだがねえ。
あとは「石垣の大石小石組合て千代も揺るがぬ松が枝の色」か「御代は揺るがぬ」か。どっちかがオリジナルで、残り片方が添削版。それを書家に書いてもらおうとしたのだが、当時は「書家は自作や歴史的名作を書くもの。例外としても貴人の詠んだ歌でもなければ書くことは出来ぬ」と言われたという話である。
打ち合わせとその後の飲み会も重なる。23日に新宿3丁目、26日に三越前と中2日の間隔となった。
そこでフト思ったのだが、いつの間にか伊勢丹のほうが三越よりも偉くなったものであると。昔は三越の方が偉かった。日本で一等偉いデパートだったのだが今では伊勢丹のほうが上であるとされている。それはいつからかと。
それがなかなかわからない。なんせデパートなんか使わない。特にここ10年では買い物は池袋の東武の中の本屋くらいしか行っていない。あとは写真展とかあるときに行くくらいのものだ。主力の威信財の類は買ったことがない。腕時計や万年筆、背広なんか買いもしないので本屋写真展以外では敷居もまたがない。
なんとなく20年来かと思っていたのだがそうでもなさそうである。
すくなくとも平成初期の段階ですでに衣類はそうなっている。「伊勢丹が値下げしたから最新ではない」「合わせて値下げする」とする商慣習があったらしい。今年最新の洋服は全国のデパートで定価まあ希望小売価格で売る。それが伊勢丹が値下げをすると定価で売ってはならないような仕組みがあった様子である。
逆に最初の三越が一等賞取ったのはわかっている。明治39年に日比翁助が越後屋を改変して日本で始めての英国式のデパートにしたのが濫觴である。だいたい、デパートの日比さんと言われるくらいである。それまでにはデパートはなかった。
ただ、まあ、そのデパートといった商売の仕方自体が賞味期限切れだからねえ。伊勢丹が一番であるか三越が一番であるか高島屋がといっても仕方はないものではある。
日比さんの好きな話は赤療治かね。神経衰弱、まずはうつ病なんだろうがその時に頭から足の先まで赤い朱を塗って治すという療治をやったという話である。やはり効果はなくそのままなくなった様子なのだがねえ。
あとは「石垣の大石小石組合て千代も揺るがぬ松が枝の色」か「御代は揺るがぬ」か。どっちかがオリジナルで、残り片方が添削版。それを書家に書いてもらおうとしたのだが、当時は「書家は自作や歴史的名作を書くもの。例外としても貴人の詠んだ歌でもなければ書くことは出来ぬ」と言われたという話である。