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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.12
08
CM:1
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01:35
Category : 未分類
 大学生の時分『アメリカ職人の仕事史』に感心したことがある。神保町で平台に乗った本を帰りの汽車で読みつくしてさらに翌日読み返すような面白さであった。

 だが、後に古典としてロルトの『工作機械の歴史』を読むと興ざめした。感心した部分の多くはロルトが提示していた例であったためだ。もちろん、主張の根幹や焦点は異なっており、別の例も多く上げられている。マコーミックの刈入れ機械や木製歯車製の一〇ドル時計も確かあった。だが、一番おもしろいと思った銃器互換性や銃床倣い旋盤といった部分がロルト由来であることにがっかり来たものだ。


■ 引き写しの本もある

 もっと酷いものだと、元の本をほぼ引き写した本に当たることもある。

 例えば、小磯国昭について調べた時だ。あまりにアレなので題名まで覚えている。『怒り宰相小磯国昭』を閲覧したところ、本人の自伝『葛山鴻爪』にソックリ、少なくとも構造や事実関係の記述はそのままであったためだ。

 また、比較的最近に出た掃海関係の市販本をみて「『航路啓開史』の文体を変えただけじゃないか」といったこともあった。ちなみに去年増補版がでているがいい面の皮だとおもったものだ。

 『アメリカ職人の仕事史』はともかく、後二者のような本を出すヤツの気が知れないものだ。書いた本人の発見や主張はどこにもない。さらにオリジナルを読んだ読者には馬鹿にされるためだ。

 読者はオリジナルの本を読んだことがないと信じられるのか不思議なものである。


■ 同人にも多い

 同人にも多い。調べましたといって古い本や洋書の記述をそのままパクる例がそれだ。例えば、軍事史としてチュートニック・オーダーの同人をつくるとしよう。その中身の逐一が『北の十字軍』の引き写しであったとすればどうなるだろうか? 

 その場合、大空のさむらい他のゼロ戦戦記をまとめたお涙頂戴を自分で傑作といって恥じないハゲに似た図々しさを感じるだろう。馬鹿にされてしかるべきだろう。

 引き写し元の本が増やしても意味もない。著者の新しい発見や主張がなければ結局はコピペだからだ。酷いのになると二種類の本から引き写した結果、一ヶ所では五インチ砲と書いてありながら片方は一二.七センチ砲と書いて気づかない例がある。両者は違う大砲だとでも思ったのだろう。

 さらに創作が交じると愉快なものとなる。塩野七生あたりを読んで参考文献として古代ローマ軍事史でございに近いものとなれば爆笑だ。例えば、仮に例示したドイツ・カソリシズムの東方進出であれば、ジェームズ・ミッチェナーの『ポーランド』での歴史記述やエイゼンシュテインの『アレクサンドル・ネフスキー』でのチュード湖の戦いを真似るようなものであるためだ。
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2016.12
07
CM:6
TB:0
13:29
Category : 未分類
 新聞には序列がある。どう逆立ちしても産経は朝日に勝てない。その差は開くばかりであり、産経は朝日ほかに大きく引き離された第二集団以下となっている。冷戦集結により、自己規程していた「反共」の存在価値が失われたためだ。結果、カルト・ネトウヨ層シフトしたが、それで新聞としての価値を失った。歴史戦や宗教保守ヨイショはまともな新聞はやらないものだ。

 差異の拡大はタブロイドでも起きている。当然だが夕刊紙にも序列がある。夕刊フジは日刊ゲンダイに勝てない。部数に大差があることは周知のとおりだが、やはりそこにも理由がある。


■ 「いまさら竹中w」が書けないフジ

 最近の記事を比較すれば、次の記事が好例だ。

・ ゲンダイ「小池塾に『カネ返せ』の声…講師に竹中平蔵氏の時代錯誤」(12月5日)
・ フジ「小池知事、塾講師務める猪瀬直樹氏に『リアルな話聞ける。実りが多い』」(11月12日)

 タブロイドとして、落ち目の小池都知事を躊躇なく批判できるゲンダイと「保守だから擁護」回路で批判できないフジの差がそこにある。なによりもフジは「いまさら竹中w」が書けない。時代錯誤、ゴシップで小馬鹿にできるチャンスを政治信条から活かせない点で、プチ鹿島さんのいう「下世話なオヤジジャーナル」失格である。


■ タブロイドのくせに体制擁護

 そもそもタブロイドのくせに体制擁護を使命としているあたり、覚悟がない。いまだにカジノ法案を擁護しようとするあたりが、私設体制擁護庁機関紙でしかない。

・ フジ「カジノ整備は発想の転換を 経済効果を最大化するには統一的な規制法が必要」(12月7日 もちろん筆者は高橋洋一さん)

 タブロイドとしての売上を稼ぐ上で、あの醜悪醜態な法案推進をヨイショしてどうなるのだろうか?

 この手の記事は枚挙の限りもない。

 籾井失脚の記事も、愚劣会長として政権に捨てられた経緯やそいつを選んだ人を見る目もない盆暗は誰かを表に出すゲンダイと、マヌケが「残り任期を『全力を尽くしてやります』と語った」(フジ)しか書けないフジとの差は大きい。


■ エロ・ギャンブルも差があるのだろう

 おそらくはエロ記事やギャンブルにも差があるのだろう。これはWEB版には出てこない部分で確認できない。だが、扇情第一に徹せるか徹せないかの差はそこにも出てくる。

 政治以外の分野も夕刊フジはつまらないということだ。桜林美佐さんの単調な防衛産業ヨイショ記事にゲラゲラにしようと国会の新聞室で閲覧したときもそのような感じであった。

 特に城の連載記事の質が取り立てて低かった。中身は観光案内の抄訳以下で筆者をみると「日本李登輝友の会理事」だから仕方がない。その方面の研究者も「『名護屋城の正門が仙台に移設された』とか、発掘時のスパン測定で否定されたことをいまさら」と呆れていた。

 この点からすれば、フジが売れ残るのは当然といったものだ。深夜になってもフジはうづたかく積み上がっている。ゲンダイと東スポの比ではない。さらに、タブロイドの補充員もゲンダイだけしかみたことがない。本体の産経同様に滅びる新聞ということだ。

 読者層もアレ保守オヤジばかりなのだろう。反「反基地」やら「『日本死ね』は許さない」あたり、いい歳こいて『GATE』読んで喜ぶような頭の悪い連中だ。だが、フジの売れ行きからすれば、その数はさほどでもない。
2016.12
06
CM:3
TB:0
17:46
Category : 未分類
 北海道は北極海詐欺に引っかかるのだろう。NHK北海道NEWS WEB「『北極海航路』道内で期待」(2016.11.30)を見るとそのような観想しか抱けない。

 北極海航路は既に死に体にある。

 大型船が使えるスエズ運河ルートへの負けが明らかなためだ。経済性追求でも専用の4000TEUしか使えない北極海周りは2万TEU超のコンテナ船を使える南回りに太刀打ちできない。

 その実績を見ても明らかである。東西トランジットの数字がそれを物語っている。門戸開放後、お試し航海がピークだった12年には273万トンの実績を上げたが、15年は4万トンに激減している。これはNIS調査月報の数字だが、記事中では一言で「風前の灯火」と評している。


■ 積み替えする馬鹿はいない

 その北極海航路に北海道経済界とやらはすがろうとしている。NHKの記事では次のように述べている。
ロシアの沿岸を航行してアジアとヨーロッパを結ぶ「北極海航路」の活用が進めば、道内でも関連産業の発展が見込めると関係者の期待が集まっています。[中略]この航路の航行は通常のコンテナ船では難しく、専用の船が必要です。
そこでさまざまな港から来たコンテナを1か所に集めて専用の船に積み替える方法が考えられていて、その拠点が北海道にできれば、関連する産業も発展するのではないかと期待が集まっています。
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20161130/4686031.html


 もともと北極海航路のコストは高い。

 さらに、その上で積み替え選択するフォワーダがいるのだろうか? 

 荷物の卸下搭載コストは高い。一回下ろしてもう一回積み込む載せ替えコストで輸送コストは五割増ともなるだろう。さらに時間ロスも大きい。

 そんなマヌケをするくらいなら南回りで一貫輸送する。広州や寧波周り便の始発・終点としての東京港を利用する。ちなみに、今は日本から欧州への直行便はない。

 さらに急ぐ荷物なら北海道なんかに揚げない。中国かロシアに上げてランドブリッジで輸送する。


■ 資源輸入は直行便を使う

 さらに、資源輸送の中継港といった画餅も書いている。
ロシア極東で開発が進む天然ガスや石油などの天然資源の輸入に便利です。

[コンテナ積替も含めて]道内の企業経営者などでつくる「北海道経済同友会」は、苫小牧港が拠点にふさわしいと提言しています。
荷物の積み替えに必要な広大な土地が港の周辺にあるからです。
北海道経済同友会の横内龍三代表幹事は「北海道の新しい産業の育成や雇用の創出につながる期待感が強い」と話しています。


 ヤマル天然ガスを苫小牧に上げてどうするのだろうか?

 LNGは鯖のようなものだ。足がはやく放置すれば蒸発してしまう。一定期間に使う分を消費地、あるいは消費地にパイプラインで繋がった港湾に挙げるのが本則である。北海道内しかリンクしない苫小牧に上げても何の意味もない。

 スポットのLNGも釜山に行くことが決まっている。ヤマル天然ガス開発の時期からのはなしであり、既に設備もできている。さらに日米韓台の需要国のいずれにも近い。この点でも北海道は場違いなのである。アジアのLNG取引からみても、どこに運ぶにしても蒸発損となってしまう。

 石炭も石油も同じである。石炭は大口需要者が自前の貯炭施設をもっており、それに合わせた輸入計画を立てる。石油も精製施設に合わせたタンクが準備されており、さらには能力に合わせた購入計画がある。

 それ以外の資源はロシアに積出港がない。北極海に木材を運び出す港湾はない。だいたい冬に使えず、荷集めをする鉄道も引かれていない港湾に意味はない。これは石炭も同じである。今から港を作るくらいなら、凍らず鉄道ともリンクしているワニノ(木材)やボストーチヌイ(石炭)を使う。


■ 詐欺としりつつ加担しているのではないか?

 この点、北海道経済同友会の発言は怪訝である。

 まずは北極海航路同様に北海道経済も風前の灯火である。そこで騙されたか、騙されたことを承知で公共事業や投資を呼ぼうとするものだろう。

 ちなみに、幹事の横内龍三さんは北洋銀行の親玉とのことだ。銀行は事業検討の仕組みを自分で持っているはずだが、それでありながらも乗っかっているあたりが奇妙なものに見える。

 おそらく横内さんは「北極海航路による北海道経済振作が欺瞞である」ことは気づいているのだろう。

 だか、関係先や取引先の夢を壊さないために黙っているのではないか。成功しても失敗しても銀行は金利を得られる。得しかないとみれば口を出さないのが上策。そう考えているようにも見えるものだ。
2016.12
05
CM:14
TB:0
16:04
Category : 未分類
 神立尚紀さんが「ゼロ戦」に怒っている。面倒でも「零戦」と表記しろ、「レイ戦」と読めといった主張である。

ゼロ戦警察神立さん
神立尚紀@koudachinaoki 2時間2時間前
零戦を「ゼロ戦」と表記するのはやめて欲しいですね。これは戦後の戦記漫画ブームの頃から広がったインチキ表記ですから。
先人たちの底力 知恵泉「ゼロ戦開発の光と影~世界に通用する技術を生むには~」
https://twitter.com/koudachinaoki/status/805621784162598913

神立尚紀 @koudachinaoki
朝日新聞の表記は「零戦」で、漢字に「ゼロセン」とルビが振られている。搭乗員の間では一般には「レイセン」、一部部隊で「ゼロセン」と呼ぶ人もいたが「ゼロ戦」との表記はしていません。そこまで言わないといけませんか?私は「ゼロ戦」の表記について言っている。無用な揚げ足取りはやめてね。
https://twitter.com/koudachinaoki/status/805644321332432900


 だが、神立さんの主張は正しいのだろうか? 本当に「搭乗員の間では一般には「レイセン」、一部部隊で「ゼロセン」と呼ぶ人もいたが『ゼロ戦』との表記はしていません。」(神立)と言い切れるのだろうか? 軍隊内の表記に「0戦」や「ゼロ戦」があり、そのような読みがあったらどうするのか?

 というのも、手書きの時代の表記は適当だからだ。昔はパソコンもワープロもコピーもない。だから略字や略表記を使っていた。面倒な字を一々書いていられないからだ。


■ 筆記経済を無視した主張

 実際に旧海軍の表記を見てもさほど厳密ではなく「『ゼロ戦』との表記はしていません。」(神立)どころではないためだ。

 特に画数の多い字は省略される。

 例えば短艇の例はそれだ。旧海軍も海自も櫂漕型の短艇は普通にカッターで済ませている。書くのが面倒だからだ。普通に「カッター」と表記するし、あるいは「舟カ」といった略字も作っている。この字は『高松宮日記』に出てくる。

 さらに空母機動部隊をKDB等と筆記する例もそれだ。特にこれは従来の英語略字から作られたものではない。自然発生的な表記も受容したものだ。

 特に日常的に使う文字なら適当に略される。筆記上の経済性を追求するためだ。

 台湾が良い例だ。正式名称が大字の「臺灣」なのに「台湾」と略字で書き、台湾人はそれでも面倒と手書きでは漢字の中にTWとも書く。

 日本円や人民元も同じだ。金額を書くのにいちいち大字の「圓」なんて書いていられない。日本では崩して囗に人と書き、今ではさらに省略して「円」と書いている。中国は同じ発音の「元」ですませている。

 この点からすれば「『ゼロ戦』との表記はしていません。」(神立)漢字筆記の経済性を無視した相当に怪しい発言だということだ。特にメモや写し文書、細密字を書きにくいガリ版で「0戦」や「ゼロ戦」が出て来ることは充分に予想できるし、その場合、主張は容易にひっくり返ってしまう。


■ 日本語は読みの規範がテキトー

 読みも同じだ。零をレイとだけ読ませるのには無理がある。「零落」といった例外を除けば、もともとが数字の「0」の意味に当てるために使われている字のためだ。難読訓同様にゼロと読んでも誤りではない。例えば「等」を「など」と読む人がいるのと同じことだ。

 そもそも、日本語での漢字の訓みは固定していない。人名漢字がいい例だが、誰がどう読んでも文句は言えない言語である。だから日本語学習者は困っている。

 さらに軍隊式の読みを国語で強制するのも無理がある。「零戦」を「レイセン」と読めと強要するのは、「一〇式戦車」を「ヒトマル式センシャ」と読めといっているようなものだ。軍隊内部は縛れてもシャバを縛れない。

 その軍隊内部での表記も揺れる。「一三年式機関銃」は「じゅうさんねん式機関銃」でもある。正式名称「三十八年式小銃」は用途から三八式歩兵銃と常に略称略記され、さらに「サンハチ」ではなく「サンパチ」と常訓されている。 

 この点からしても「レイセン」と読め、「ゼロ戦」は許さないは乱暴な主張であるということだ。


■ ゼロ戦警察神立さん

 では、なぜ神立さんはそのような主張をするのか?

 権威を示したいのだろう。「オレは一人者であり正しい表記、発音を知っている」といったものだ。零戦で衣食しているうちに、零戦の権威となって、俺が正解と決めたレイ戦以外は許さないといったゼロ戦警察となった。そのあたりだろう。

 だが、やっていることは「さいたま」警察と同じものだ。

 これは「さいたま市」の「さ」の字は「ち」を裏返した二画が正しい、三画は誤りとするものだ。マヌケなことに住所表記の漢字部分では二画「さいたま市」、そのふりがなでは三画「さいたまし」と書くのが正しいといっている連中である。

 これは教員に多い。他にも埼玉警察や薩摩警察もいる。埼玉の「埼」は山か立か、薩摩の「薩」は文か立かのゆれを許容せず、正しい表記を言い出してテストで◯☓をつける教員がそれだ。大きく見れば掛け算の順番警察と同じものだ。

 その伝から言えば神立さんの主張も、まずは小学校教員が掛け算の順番で正邪を言い立てているのと同じようなものである。

 そのような無意味な主張を崩すためにも、新聞等が普及しているゼロ戦を常用することはむしろ好ましいものでもあるだろう。
2016.12
04
CM:1
TB:0
16:37
Category : 未分類
 レースは必要がない危険だということだ。別段、やらなければならないことでもない。だが、それで人が怪我をして死ぬのは馬鹿馬鹿しいものだ。HNK「サーキット場でタイヤ直撃 重体だった女性が死亡 宇都宮」とある。これは無意味な危険で人死を出した例だ。


■ 場所を限らない迷惑、航空ショー

 もちろん愚行権もある。タバコを吸い酒を呑むのも、肥満で余命を縮めるのも勝手だ。

 その伝でいえばカーレースも同じだ。場所を限ればどんなスピードを出しても知ったことではない。

 だが、場所を限らないでやるレースの類は迷惑なものだ。先に千葉でやったレッドブルの曲乗りレースや、ブルーインパルスも同じだ。展示・観閲の飛行ならともかく、必要のない危険を撒き散らすのは迷惑の極みだ。

 まずは人家の近くでやるものではない。飛行機の運転手や、それで衣食している商売人が死ぬ、好きで見に行った観客が巻き込まれて死ぬのは構わない。だが、好きでもないのに自分の家に落ちるのは堪ったものではない。

 しかも、何の役にも立たない必要のない危険であればなおさらである。荷物も運ばず、防衛上の訓練にもならない飛行である。航空レースは航空ガソリン、ブルーインパルスもJp-4の無駄づかいで環境によろしくない。しかも騒音を出すわ無駄な人混みをもたらすわでロクなものではない。 そんなものは北海道の無人地帯か無人島上空でやってくれというものだ。

 それを持ち上げている連中は、まずもって余計なことをするものだ。
 

■ 萌カーレースを持ち上げる養分オタク

 これはカーレースも同じ。車券もない、金を賭けてもいないのによく見るもんだ。

 一番マヌケなのはそれに乗っかるオタク(自称)だけどね。萌えラッピングをしただけの「痛車でござい」にコスプレしたネーチャンが乗ってるのを応援する、自分たちでは何も作らず消費するだけの養分オタク。それで「自分たちの世界が世間に通用する」とか言い出すあたりは、まずはいいようにされているなと思うもんだ。

 西アフリカの棺桶みたいに、形そのものをキャラに変えた、ねぶた使用でレースにでるならともかくだが、その発想もないタダのラッピングの何が面白いものか。ママチャリ改造で自転車レースに勝つ、あるいは接戦に持ち込むような発想がないのが大概であるものだ。
2016.12
03
CM:0
TB:0
12:07
Category : 未分類
 前々から不思議に見えるものが、軍事趣味分野での写真の扱いだ。

 写真の著作権は撮影者が持つ。その写真実物の所有者ではない。それにもかかわらず所有者が権利者を名乗る。権利者面する姿は奇妙でもある。

 例えば、収集した旧軍兵器の写真を並べた写真集について、集めた人間が著者を名乗るのがその例である。

 また、あるいは自分がSNSとかその他の場所で公開した写真について権利を持つように語る例もそれだ。

 あるいは他人が撮った写真をアップする時に、自分が収集しましたといったスタンプや透かしを入れる例もそれである。


■ 撮影者が生きている可能性もある

 そもそも著作権が生きている可能性も高い。基本的には撮影者が死去してから五〇年間は権利は継続する。つまり1967年以前に亡くなった方の撮影でないかぎり、その写真の著作権は生きているのである。

 明治産まれもまだ絶えず、大正生まれもまだ生きている。その中で旧軍写真の所有者が権利を主張するのは強心臓というものだ。

 もちろん、親告罪といった理由もあるだろう。雑誌に掲載しても文句をつけてくる可能性は低い。

 だが、自分が著作権者として振る舞うのは下品なものだ。写真本体を所有しているだけで著作権者でござい、公開・出版致しますというのなら、その公表写真や写真集を買ったやつが複製海賊版を作ることに文句はいえないこととなる。


■ 所有しているかも怪しい

 さらにはその写真を保有しているか怪しい例もある。旧軍写真についてはヤフオクにかかることがある。その際のサンプル画像にスタンプや透かしを入れた例の話も聞くからだ。

 「あの写真はオレが落したのに、サンプル画像にスタンプ押して公開している奴がいる」といった話がある。買った御仁から直に聞いたものだ。

 さらには、他人が撮影した写真をその場でクレクレタコラして、自分のSNSで初公開とかもある。秋月の古澤鋼材で解体している護衛艦の写真や、買った本について写真を取って「この本15万円」とかやる奴だ。それらについてアップした本人は実物を持っていない。

 宴席で頼み込んで入手してそれを得として自分の発見であるように装うものだ。


■ 一番ひどいのは海賊版

 まあ、一番ひどいのは海賊版同人誌だけどね。買った洋書の一章をそのまま翻訳して同人誌として500円で売る奴がいる。ブックレットのパクリなんか表紙も同じままだ。

 ターヘル・アナトミアの時代なら許されるし意味もある。だが、権利を大事とし、しかも誰でも原書を買える時代でそれをやるのは犯罪者でしかない。

 あるいは、海外のWEB新聞の記事全訳もそうだ。マイナー国の軍事記事を丸パクリしてそれを恥じずに公表して偉そうな顔をするのもそれだ。なるほど、翻訳は自由だ。自分のパソコンの中に入れておくなら何の問題もない。だが、現記事の写真をつけてネットで公開する。それを常時継続するのは海賊版と何ら変わるものでもない。

 このあたりを翻訳するやつも買うやつも、さらには評価して紹介するやつも、毎日もれなく1000円札を落とす呪いにかかればよいものだが、神様はそれをしてくれない。もちろんいつか請求書を送られる羽目になる可能性が高いものだが。






 ほかにも、「引用許可」とかいった不思議なことばを発明する例もあるけどね。研究の中身はどうでもいい、こっちも興味もない。だが、研究のやり方や発表のやり方くらいは勉強した方がいいと思うもんだ。
2016.12
01
CM:5
TB:0
15:32
Category : 未分類
 何でカジノを急ぐのかね?

 切実な理由はない。国家にとってカジノを作るメリットも、作らなければならない理由もありはしない。

 確かにカジノを作れば胴元は儲かる。パチンコ三競オートが下火な当節、「誰が行くのか」とは思うが、大王製紙みたいな盆内蔵助を捕まえれば1人から100億はかっぱげる。


■ 周辺も自治体も潤わない

 だが、周りは迷惑しかかからない。推進側は産業起爆剤という。周辺地域も潤うという。だが、そんなものはありはしない。これはトリクルダウンと同じだ。日本で一番下品な鉄火場としては競艇があるが、周囲に「おかげで潤っている」といった地域はない。

 テラ銭も稼げないので自治体財政の得にもならない。

 なぜなら、テラ銭を安くしないと博客は日本に来ないからだ。そうしなければ中国人は来ない。マカオに行く。マカオが1-2割なら日本は5分-1割にしなければならない。

 だが、そうすれば上納金は減る。施設の償却、経費、利潤を抜いて、その上で自治体に収める上納金は作れない。面倒事を処理し、パチンコ利権を奪った補償としての警察OB雇用も無理だろう。


■ 大阪・維新救済策

 結局は大阪と維新の救済策にすぎない。大阪の土地余剰と維新の抱き込みのための法案だ。これは、正味は大阪方面の地方新聞にすぎない産経だけが必死でヨイショしているあたりでも窺える。

・ 「カジノ法案審議入り 誘致目指す大阪府、万博との相乗効果狙う 松井知事『やっと審議できる状況に』」(産経 2016.11.30 22:05)
・ 「『カジノ法案』審議入り 万博誘致の関西、ベイエリア開発へ期待高まる」(産経 2016.11.30 23:07)
・ 「『カジノ=悪』ではない 期待される多くのメリット カジノ法案は観光立国の観点で国会審議を」(産経 2016.12.1 07:13)


■ 抜けた親玉のマネッコ

 大阪の知事も維新も必死なのだろう。だが、その努力の方向性が「賭場」とするのは、明らかに間違っている。

 結局は、沈む船から一抜けした親玉の発想を模倣しているだけだ。以前に「在日米軍は売春を活用しろ」といっていた。その発想をただ延長しているだけに過ぎない。

 「売春活用」のあとに出てくるアイデアが「カジノ」というのは、そういうことだ。いずれは「大麻特区」や「銃器特区」、「アヘン工作・輸出特区」と言い出すだろう。

 維新には知恵者がいない。指導部の発想がこのままでは、先が危惧される。いずれは「教祖をが死んだカルト」あるいは「胴元が捕まったねずみ講」と揶揄されるような存在となってしまうかもしれない。






■ 高校野球と相撲は見たい(オマケ)

 国や自治体がマヌケから金をひっぱぐなら、高校野球と相撲じゃないかね。新設の施設はいらない。購入と払い戻しを現地ではなく、全国区でコンビニ・宝くじ売り場にすれば周辺地域もさほど迷惑しない。

 さらに今の地下経済から金を抜ける。会社の真剣勝負や東北の相撲予想サークルといった闇経済からも金を奪える。

 なによりも、あの気持ち悪いスポーツ礼賛調の放送から「偏差値35」や「金返せ」といった罵声が聞こえるなら愉悦である。頭の悪い棒球選手が、敬遠を選んだ時に「ぶっ◯す」野次や、相撲のパンナムみたいなトロフィー授与に時に「八百長」コールが飛ぶ。

 ドラマもあるだろうよ。無気力常連の力士がまた負けてヘラヘラ引き返すとき、何もかも失った男が駆け出し、出刃でもって太鼓腹にズドンと文部大臣を極め込む。でも分厚い脂肪層に阻まれ本懐を果たせず「何をしやがるこのオケラ野郎、オレに刃物が通用するか」と張り手を食らう。土俵際まで吹き飛ばされた五〇男の社長さんが「アイツのせいで工場も家も家族も失った」とオイオイ泣く。場内の同情する雰囲気に飲まれて、なとりやネクストサークルのモンゴル人も無理に捕まえられず、まずは必死になだめる。そういうシーンを見てみたいものだ。
2016.11
28
CM:5
TB:0
08:59
Category : 未分類
 歴史戦とやらの自滅の戦いをやっている。産経「国連日本人委員長を『即時解任せよ』慰安婦問題『不当見解』『国民運動』が外相宛に署名提出」がそれだ。

 要は、国連女子差別撤廃委員会の委員長(林陽子)さんについて「日本政府のプロキシとしての自覚を持たないのはケシカラン」と怒っている。そういったものだ。


■ 傀儡じゃなきゃ駄目だって

 彼らの価値観は「日本人国連職員は日本政府のいいなりにならなけらばならない」のだろう。

 さらにはそれを日本国内の論理で断罪できると考えているのが不思議なものだ。
[自称「慰安婦の真実国民運動」は]林氏について、次のように厳しく批判した。
 《日本の国体や伝統・文化に敬意を払うことなく、いたずらに皇室を貶める》《国連委員会の分を超えた暴挙であり、断じて許されない》
 《林委員長を国連に推薦した外務省に対し、林氏の即時リコールを強く求める》《国会に対しては事実の経過と責任を明らかにするため、林氏を喚問するよう要求する》
 日本の国柄や歴史・伝統を無視した同委員会への激しい怒りといえる。
http://www.sankei.com/politics/news/161128/plt1611280006-n2.html


 国連機構での判断や業務処理について「国会に対しては事実の経過と責任を明らかにするため、林氏を喚問するよう要求する」(国民運動)と述べている。国連職員としての勤務について、日本の国政調査権がオーバーライドしているとでも思っているのだろう。

 もしそんなことをすれば、国連の事務方と衝突するだけなんだがね。


■ 自滅の戦い

 歴史戦の主張は大概コレ、やればやるほど損の歴史自滅戦にすぎない。

 今までは保守も知恵があった。余計なことを言わなければ古傷を抉られることもない。実際にいいことをしていた訳ではない後ろめたさもあった。

 だがそのような配慮もなく、国内向けのウケだけを狙った連中が出てきて話が変わった。彼らは日本国内で、保守層の中でイニシアティヴが取れればよいとだけ考えており、そのためには国外での利益は何も考えていない。

 それが歴史戦だということだ。

 その上さらに、日本人なら日本政府のプロキシとなれといった珍理論を振り回している。それを得として主張する御仁もアレだし、それを掲載する新聞もアレ。その読者もアレということだ。
2016.11
26
CM:39
TB:0
19:15
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 カストロ議長がなくなった。正確に言えば元議長、アラファト議長とカストロ議長はそのままの方が目にも耳のも馴染む。だが日本では悪い印象はない。むしろ日本は革命に同情・共感的であり、アメリカに文句をいわれてもキューバ糖を買っていた。

 その半生についての紹介はあるだろう。ネットでもポチポチと述べられている。

 だが、そこには誤解がある。革命キューバは最初から反米ではなかったということだ。アメリカ帝国主義への対抗心が云々といった既述を見つけたが、帝国主義はともかく最初から反米ではない。


■ 反米に追いやったのはアメリカ

 キューバを反米に、東側に追いやったのは米国の行き過ぎた反共主義にある。共産主義者であるとする敵対的態度にあった。それによりキューバはソ連に近づかざるを得なくなった。

 これは新中国もベトナムも同じことだ。どちらもアメリカが自ら敵方に追いやった形となっている。

 朝鮮戦争までは、新中国に対しては極端な敵視はない。共産主義勢力と危険視しているものの、内戦に敗北した腐敗政権の国府とどっちもどっちだった。だが、朝鮮戦争で東西冷戦の構図ができた瞬間に新中国は不倶戴天の敵となり、国府は民主主義勢力であり、自由主義陣営の一員となった。

 これはベトナムも同じ話だ。ベトコンがフランスを追い出した時点では米国を敵とはしなかった。それが南北分断を強制され、傀儡政権を建てられた結果、米国を敵とせざるを得なくなった。

 まずは無駄なことをしたものだ。本来はユーゴのようにコントロール可能な範囲であったものを敵対に追いやるものであったためだ。さらにベトナムでは勝手に戦争して疲弊し、対ソ戦備と同時に新中国とも70年代まで対立していた。


■ 敵対を煽る無駄

 この無駄は今の日本の外交・安保政策も同じものだ。敵であるといった理由で強硬策ばかりをしているが、結果は敵方に追いやり敵愾心を増すだけの話だ。靖国神社や従軍慰安婦、強制連行、南京大虐殺がそれ。悪いことをしたのは仕方もないので、あまりフッかけられないようにイナしておけば良いものを、現実的には何の利益もないのに敵対を強化している。それで中国や韓国との安保外交を超えた敵対を引き起こすあたりは無駄なものだ。

 昔の日本はそのあたりの知恵もあったものだがね。ベトナム戦争終了と統一後、日本は統一ベトナムに援助を持ちかけていた。要はソ連に追いやることを防ぐ知恵だ。カンボジア侵攻で援助できずとオジャンになったものだが、賢いやり方だっただろう。


■ 北朝鮮も中国牽制の駒となる

 ついでに言えば、今の日米には北朝鮮を抱き込む選択肢もあるんだけどね。当座の事には目をつぶり、拉致問題も残っている分だけでも返してもらい、親米に近づければ中国を牽制する道具にはなる。

 米国はあれほどの戦争をした統一ベトナムを抱き込み、対中対峙のコマにしている。しかも共産党一党支配、自由と民主主義がない体制を公認して武器まで渡そうとしている。同様に北朝鮮も援助と交易、日本の戦後賠償を餌にすればできないこともない。

 さらに経済的利益もついてくる。中身はともかく教育水準は高く、儒教的勤労精神もある。条件を満たせばアジア最後の経済成長のエンジンともなるだろう。
2016.11
25
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19:31
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ニュースになったTHAADの記事、ちょうど明日発売の『丸』に書きましたんでよければどうぞ

文谷数重「THAADはミサイル防衛の切り札となるか?」『丸』(光人社,東京 2016.11)pp.80-83.

中身は「THAADなんか要らねえよ」ですTHAADは二重装備だし他には使えないしSM-3のブロック2やらペトリのMSCも金かかるぞとか書きましたが

一番言いたいことは「どーせ北朝鮮は撃ってこない、気にするな」です
2016.11
25
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08:02
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 火曜日に寄会に出たのだが。ヘロヘロ。先月から資料あつめて8日に実作業着手して11日から他出せず座ったままやっていたが、スランプでウンウン唸ってようやく当日朝に納品、金曜までほぼ白紙の主張で意味のない文章ダラダラで「こりゃ駄目だ」と土曜から書き直して上げた。その間、1.5時間睡眠を3-4回とっただけ。しかも当日の地震で遅延、平素にはない混み用の汽車で座れず寝られずだったのだが。

 そこで出た話がニュースになっている。NHK「海自ヘリ機種選定で海上幕僚長らの処分検討 防衛省」がコレ。

 なんでそれが話題だったかはこの記事がでるからだったわけだ。防衛行政を追っかけているわけでもないけど、周りからすればとんだ浦島野郎だったわけだ。

 ちなみに、お昼の寄合が終わってから国立マンガ図書館で調べ物したのだが、字が読めない。さらに家に帰ったあとで納品分に致命的誤りを発見、翌日は勤労感謝の日で休みで電話も通じなかった。

 また釈迦力で修正して直接、お菓子持っていって昨日謝ってきた。修正というか、修正が正しいのかを確認するのに半日、さらに表面つらだけの修正だと、どっかに論理の筋レベルで誤りが残っていると怖いので半日、快調なら4000字一本くらいにはなる程度を要した。

 また朝6時までやって1.5時間だけ寝て汽車にのって市内に行こうとしたのだが、今度は雪で遅延、座れず眠れず。自分が悪いから仕方がない。


 寄合で話に出たけど、みんなが101を推す。「でもまー、MCH・CH-101がいいけど、空母風に載せるものもないのも問題だから、UH-でもよくね」といったら、「いやそりゃだめでしょ」といわれた。それもそうだが、逆に輸送力や将来の掃海力が小さくなるのを承知ならSH-60でも無理とまではないのだけどねえ。ベストじゃないけど、「ヘリがないよりはマシ」かなと。(念のためいっとくと、そこには役人も兵隊もいない寄合)
2016.11
19
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19:56
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 理系カルトは、なぜいまさら原子力に忠義を示すのだろうか?

 事故以降、電力会社以下の信用は既に失墜している。技術への信頼も責任能力への信頼もない。その発言は既に眉唾である。

 だが、その連中の言説立場を擁護しようとするのは不思議だ。原子力への忠義心からか、反原発的サイドを引き下げようと躍起になっている。


■ 責任転嫁を図る野尻さん

 例えば、野尻さんの発言がそれだ。
原発への忠義心
尻P(野尻抱介)
‏@nojiri_h 尻P(野尻抱介)さんがあふらんをリツイートしました
「私の予想が杞憂ならいいのだが」と断って放射線被曝の危険を途轍もなく過大に見積もっては危機感を煽っていた人たちも、「杞憂だった、よかった」と言ってほしいな。皆さんが災害関連死の増大に手を貸したことは忘れないけど、実証もできないから謝罪は求めまい。以後、この件で沈黙してくれるなら。尻P(野尻抱介)さんが追加
https://twitter.com/nojiri_h/status/799598824696090624


 事故で発生した死者の責任を「放射線被曝の危険を途轍もなく過大に見積もっては危機感を煽っていた人たち」(野尻)に転嫁しようとしている。


■ 事故は電力会社が起こしたもの

 では、放射能は安全だむしろ微量なら体に良いといえば死者は出なかったのか?

 そもそも死者は電力会社が引き起こした事故によって生まれたものだ。その助長も電力会社に責任がある。安全だと言い張っていたものが次々と覆った。さらに対応は信頼を失わせた。ゴルフ場の放射能汚染の除去に責任を持たないといったものがそれだ。

 死者の原因も、先が見えないことも大きい。自分の家にいつ帰れるのか、あるいは今後の生活がどうなるのかわからない。さらに誰が責任を負ってくれるのかもわからない。それが絶望を引き起こした最大の要因である。「放射線被曝の危険を途轍もなく過大に見積もっては危機感を煽った」(野尻)結果ではない。

 それを直視せず、あるいは意図的に無視し、反原発サイドの責任であるかのように代言を弄する。原子力への忠義なのだろう。

 もしかしたら「アゴアシ付き特別待遇でフクシマ観光でもして籠絡されたのではないか?」 そうと疑うものだ。仮に菊池誠さんあたりと前宿つきでプロパガンダ用の見学コースでも回って礼賛していたら、まずはプロキシだと軽蔑する気持ちになるだろう。


■ 原因があって結果がある

 そして、いつもの理系カルトの面々が野尻さんの発言の尻馬に載っている。

 原因があって結果がある。災害関連死とやらの原因も結果も電力会社の責にある。

 それも理解できないのが理系カルトなのだろう。その本心は、反原発や死者の放射線を過剰に怖れる無知蒙昧を侮るものだ。そしてその死を利用して反原発サイドを叩くものでしかない。
2016.11
18
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04:10
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 現段階で話して何の利益があるのだろうか?

 安倍首相がトランプさんのご機嫌伺いに行っている。ニューヨークまで政府専用機を飛ばして会おうとしている。

 だが、何も話せるものはない。いまさらTPPは話せないし、アジア政策も確固としていない。そもそもトランプさんには定見がない。それを誰が補佐するのかも判然としていない。


■ 冊封ギブミー

 結局は、冊封を受けにいっただけではないかね。

 日本の保守・右派勢力は概ね無思慮で、米国に従属することが正解だと考えている。その米国が変わる。大好きな共和党になるが、いままでどおり従属する日本を褒めてくれるかどうかはわからない。

 だからアレ宰相は馬前に忠義を示し、褒めてもらうためにアメリカにいった。トランプさんを頭領と仰ぎ唯々諾々の協力者となることを表明することで、日本の首相として認めてもらえるといった感覚なのだろう。本人もそうだし、周囲もそう考える。保守政治家が「田中角栄が米国と頭ごなしに日中国交正常化をしたので、米国から干されてロッキード」と言い出すくらいの連中である。


■ 献上品の駆けつけ警護・基地建設

 そこでの献上品が、駆けつけ警護ではないかね。

 そもそも、保守層には米国は日本の海外派兵を求めているといった発想がある。それに応じるために南スーダンに自衛隊を送った、さらに駆けつけ警護をやった。それでアメリカは褒めてくれると考えている。

 だが、米国総体としてはそうではない。米国の外交・国防セクターが「そうしてくれたらいいけどね」程度のものだ。米国全体からすればどうでもいいことにすぎない。

 これは、沖縄の基地問題も変わらない。もちろん、米国には辺野古・高江の進捗で文句をいう連中はいない。だが、それで喜ぶ連中も海兵隊しかいない。手土産に持ってこられれば、一応は褒めるがそれだけの話だ。

 保守や右派層は、駆けつけ警護や基地建設進捗で米国が喜ぶ、日米関係が進展すると考えているが、それは誤りだということだ。それで籠絡できるほど米国は甘くない。


■ アレなコンサルに騙される三代目社長

 得をするのは仲介業者だけだろう。利益を得られるジャパンハンドラーとそれと結びついた日本の安保関係者が成果があった成果があったと言い出す。だが、それを真に受けるのは、アレなコンサルの餌となる三代目社長くらいなものか。
2016.11
12
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15:57
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 奇襲は察知できない侵攻は発生するのだろうか?

 フォークランド紛争の理解を誤った例がある。英国はアルゼンチンの侵攻を察知できず、奇襲を受けたために島を占拠されたというものだ。

 その例はこのようなものだ。

みなせ_C90お疲れ様でした‏@Ton_beri
アタイみたいな素人が同じ事書くと「偵察衛星で事前行動を察知できて、P-3Cで叩いて殺せるから大部隊上陸なんてありえない」ってレスが一杯来るんだお。
@borozino 今の中国に日本に上陸する能力がないとする理由ってなんなんですかね?(暗黒微笑
https://twitter.com/Ton_beri/status/797124966613327873

ドミトリー・ドンスコイ‏@borozino
っ「フォークランド紛争」救いはモンタニが既に退役してる事w
https://twitter.com/borozino/status/797126343766908928


みなせ_フォークランド紛争
みなせ_C90お疲れ様でした ‏@Ton_beri 13 時間13 時間前
@borozino それで通じてくれれば、仕事が楽ですw
「フォークランドは相手が小部隊だから隠蔽できた」って感じで色々な言い訳があり、湾岸も、第4次中東戦争も、ぜーんぶ当てはまらないそうです。
https://twitter.com/Ton_beri/status/797128967836745728


 この発言は「フォークランドは奇襲であり、英国が侵攻を察知できなかったため発生した」といった思い込みを反映したものにすぎない。

 これはフォークランド紛争発生の背景を全く理解できていないことを示している。

 フォークランド侵攻はアルゼンチンの行動を察知予測できないから発生したのではない。英国が対応できないためアルゼンチンは侵攻したのであり、英国も侵攻されても対応できないと拱手していたためにアルゼンチンの侵攻を許した話だ。


■ フォークランドに対応する気力はない

 フォークランド紛争の背景は、英国に対応する気力も体力もなかっただけの話だ。

 70年代末、大英帝国崩壊は最終段階にあった。60年にアジア・アフリカ各国が独立し、68年にスエズ以東から軍事力を撤退させた。そして70年代には英連邦体制から欧州共同体へのシフトを決意している。英国がEECへの加入を決めたのが73年である。

 さらに、英国病によりとれる政策の制約は大きい。戦後英国は長期の経済停滞にあった。英国病と呼ばれたもので欧州のお荷物である。東方世代で、お理工系の教育だけに特化していたみなせさんはご存じないだろうが、当時英国は経済的な底である。

 このため英海軍力も遠征能力を失っていた。正規空母の処分がその象徴である。経済停滞により維持する余裕がなくなり、植民地放棄により所要もなくなったとして海軍力は整理された。英海軍は戦略原潜と対潜戦、対機雷戦に特化した海軍となっていた。

 この状況で、英国はフォークランド防衛の意欲も充分な能力もなかった。本土から1万2000kmも離れており、経済的には無意味な離島で地域大国アルゼンチンと戦う意味はなかったためだ。


■ 77年占拠には対応していない

 実際に、英国はアルゼンチンによるフォークランド占拠に為す術もないと放置している。

 77年の侵攻着手にも軍事的対応を行っていない。既述のとおり、気力がないといった問題から、英労働党政権はアルゼンチンによる一部占拠にも軍事対応を行っていない。サッチャー政権も、侵攻前には打つ手なしとして最終的には香港式の外交解決を考えていた。

 このあたりは紛争の背景として周知のものだ。

 例えば、公刊されている防研の『フォークランド戦争史』(2014.3)pp.2-4.に詳しい。みなせさんは
米軍あたりが、論文を公開してくれてたりすると仕事がはかどりますが、アクセスする手間を考えると、すごく大変なのです。
https://twitter.com/Ton_beri/status/797131548105392128

と発言されている。、普通に日本語で公開されている。他にも有斐閣『国際政治』でも85年ころに似たような特集がある。

 それを読んだことがないのは残念なものだ。みなせさんも、ドミトリー・ドンスコイさんも戦闘史や武器の話ばかりしか読まないのでは、視野狭窄となりいずれは恥をかくことになるだろう。


■ 隠蔽・奇襲で成功したのか?

 つまりは、フォークランド紛争を全く御理解されていないということだ。

 フォークランド侵攻が成立した条件を、隠蔽による奇襲成功と考えていることが誤りなのである。「『フォークランドは相手が小部隊だから隠蔽できた』」(みなせ)と述べているが、占拠は隠蔽の結果ではないし、そもそも小部隊だから成立したわけではない。オペレーション・ロザリオは艦隊規模を投入した上陸戦であり、後詰を含めれば旅団規模が準備されていた。

 その点をもって日本本土防衛を語るのは乱暴なものだ。そもそもが新宗教的な国難思想からか日本上陸を恐れているのだろう。このあたりは、その排外的な政治的スタンスから窺えるものだ。
ドミトリー・ドンスコイ‏@borozino
そういえば某脳みそクルクルパーなパンダ野郎が「日本ではとっくのとうにチマチョゴリ云々」とか言ってましたね
韓国で韓国人がチマチョゴリ着ないのも日本人によるヘイトスピーチへの対策ですかそうですか
https://twitter.com/borozino/status/797131867166150656


 そこで、中国は日本に攻めてくるとフォークランドの例を持ち出した。だが、それを日本侵攻に当てはめるのは無理だ。強いて言えばオーストラリアによる昭和基地侵攻でしかないものだ。


■ 所詮は理系カルト

 結局は、中途半端な知識を振り回して恥をかく例だ。ご両名は米軍教範の翻訳や3DCGといった、そこに存在する軍隊やその装備について表面的に模倣することに熱心なご様子である。

 だが、その背景にある政治経済な条件、広くいえば社会科学にも注意を向ける必要があるだろう。ミクロに理系カルト的に兵器のネジの数を数えることよりも、社会全体を見る必要があるようにみえるものだ。
2016.11
10
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18:16
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 分別ざかり四十郎五十郎が無根拠に政権をヨイショするさまは興味深いものだ。その政府与党の無謬性への信仰は、指導部の無謬性を疑うことが許されなかった昔の共産党そのものでしかない。


■ TPPは日本有利だからトランプが反対している(田中)

 アレ右派は政府与党を無根拠にヨイショするのは不思議なものだ。特に、いい年をこいてそのような発言をするのは、分別にかけるものだ。

 例えば、マンガ家の田中圭一さんの発言がそれだ。「ボクの大好きな政府与党が推すTPPは日本に不利なわけがない」と勝手に信じ込んでいる。

大政翼賛会_1
はぁとふる売国奴 金曜日 東a26a‏@keiichisennsei
そもそもTPPって、民主党政権時に菅直人がアメリカから押しつけられて右往左往していたのを、自民党政権が引き継いで交渉に次ぐ交渉でなんとか日本に有利な状況にして、今やトランプが破棄したいと言いだすようなことになったのに、なぜ民進党は猛反対して採決を妨害しているのだ? 7:18 - 2016年11月8日
https://twitter.com/keiichisennsei/status/796008906262605825?lang=ja


 だが、自民党がTPPを日本有利・アメリカ不利とした証拠はどこにあるのだろうか?

 TPPの交渉は秘密交渉であり、その内容は議会ですら公表されていない。

 それでなぜ「自民党政権が引き継いで交渉に次ぐ交渉でなんとか日本に有利な状況にして、今やトランプが破棄したいと言いだすようなことになった」(田中圭一)と断ずるのだろうか?

 そもそもトランプさんがTPPに反対する理由も誤っている。田中さんは「日本有利だからトランプさんは破棄したい」と言っているが、そのような発言はない。

 結局は、信仰でしかない。政府与党の無謬性を信じるものだ。これはかつての共産党員と全く変わらないものだ。


■ 政府はトランプ勝利の準備をしていた(和田)

 衛星政党ニッコロの和田政宗さんも同じだ。沈む船から与党に乗り換えたいこともあってか、政府与党の無謬性主張に余念がない。

大政翼賛会_2
和田政宗‏@wadamasamune
トランプ氏勝利にあたり毎日新聞は「政府与党はトランプ氏との人脈もほとんど無い」と書いているが、しっかり取材したのか?9月にある省の幹部と話をしたが政府はトランプ勝利も見越し人脈構築の手を打っていた。素直にトランプ勝利を受け止めるべき 21:43 - 2016年11月9日
https://twitter.com/wadamasamune/status/796589166775664640


 では、なんで政府与党はTPPを通そうとしているのだろうか?

 和田さんは「政府はトランプ勝利も見越し」(和田)ていたと述べている。それならば、TPPに出目はない。まだ可能性のあるクリントンさんが勝ってから進めればよかった話だ。それができなかったことは、「政府はトランプ勝利も見越し」(和田)ていなかった証拠でしかない。

 これも政府与党の無謬性信仰に乗っかったものだ。

 和田さんには自主性はない。転び公妨(ただし私人)といった珍妙行動のように和田さんは自由奔放に行動しているように見える。だが、基本的にはネトウヨのアレ支持者に乗っかるしかなく、その期待や許容の範囲でしか動けない。そうしないと自分の価値がなくなるためだ。

 だから、頭のよわい支持者の期待から離れる行動はできない。それが政府与党の無謬信仰への迎合である。米国共和党議員の進化論や中絶拒否と同じようなものだ。

 それが「政府はトランプ勝利も見越し」(和田)ていたという発言である。


■ いい歳こいて何も見えない

 一番不思議なのは、四十郎五十郎がそのような口を利くことだ。

 普通は分別ざかりの年頃だ。普通は田吾作な発言をすれば恥をかく。だからそのようなことは言わない。

 だが、物事を批判的に観察できないネトウヨ空間に嵌っているとそうなるのだろう。田中さんの委託先をみると、アレな軍オタゴロや軍装系ゴロとの付き合いがある。和田さんはニッコロ系空間にどっぷり沈んでいる。

 ご両名は戦争末期でも日本の勝利を疑わなかった連中に似ている。田舎の農民は敗北寸前まで日本の勝利を確信していたという。米戦略爆撃調査団報告を見ると批判的精神を持っていた都市民や知識階級はマリアナ陥落から東京初空襲時期には日本の敗北を確信していた。だが、批判的視点を持たず、翼賛態勢を諾々として受け入れていた連中は最後まで勝利を確信していた。

 さらにいえば、それに賛同する連中も同じだ。田中発言、和田発言を嬉々としてリツイートする四十郎五十郎もまずはその程度の頭だということだ。

 兵隊でそうしているやつの中身をみても、まあ野球とサッカーと車、SFと萌えミリを完全受動で消費するだけの階層である。やはりその程度なのだろう。それで幹部でございとか言われても困るものだがね。
2016.11
10
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15:17
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 産経がマイク・ホンダ議員が落選したと喜んでいる。
自民・山田宏参院議員「朗報だ!」 米下院選でマイク・ホンダ氏落選 慰安婦問題で日本非難決議を主導
マイク・ホンダ議員が落選 米下院選 慰安婦問題で日本非難決議を主導

 かれらが自称している歴史戦やらの勝利だと思い込んでいるのだろう。ホンダ議員は慰安婦問題で日本を非難していたからだ。


■ 歴史敗戦は変わらない

 だが、それで何か状況が変わるのだろうか?

 変わらない。この問題での日本の立場は悪いままで終わる。米国でも、ホンダさんの選挙区でもそうだ。ホンダさんの選挙区で新しい当選した新人議員も従軍慰安婦問題へのスタンスは変わらない。敗戦前日本が正しいとは言わない。

 つまり、歴史戦ファイターは馬鹿にされる状況はそのままだということだ。産経や山田議員の「従軍慰安婦問題は中韓の陰謀」は通用しない。そもそも、管理売春や人身売買といった悪いことをしたことには違いない。


■ ルーズベルトが死んでも戦争は負けた

 ホンダ議員落選での狂喜乱舞はぬか喜びにすぎない。

 まずは、戦争中のルーズベルト死去(45年4月)と同じだ。ホンダ議員が落選したといって喜ぶさまは、ルーズベルトが死んだと喜ぶことと同じだ。

 どちらもその先にある敗戦は変わらない。

 むしろ、努力することで敗北をより深刻にする。圧倒的劣勢の状態で神頼みだけで戦いを続けるのは傷口を広げる行為でしかない。


■ ネトウヨの尻馬ライダー

 まともな保守なら歴史戦ファイターに引導を渡すべきだ。

 だが、日本の右派はネトウヨ系価値観に支配されている。無知蒙昧な連中が保守を支持しており、数的劣勢ゆえにまともな保守は対抗できない。これが産経やら山田議員やらのマヌケ発言跋扈
山田氏は「朗報だ。本当に良かった。万歳した。乾杯した。日本にとっては本当にいい方向にいくのではないか」と述べた。
http://www.sankei.com/politics/news/161110/plt1611100029-n1.html

の要因ということだ。

 そのうち他の尻馬ライダーも同じことを言い出す。具体的には和田政宗議員やら佐藤正久議員も歴史戦の勝利であるように言い出すだろう。
2016.11
09
CM:10
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05:51
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 夕刊フジのWEB版、ZAKZAKにモディ首相ヨイショが載っている。歳川隆雄さんの「【永田町・霞が関インサイド】良好な関係を「対中カード」に モディ印首相10日来日 」がそれだ。

 中身は産経の通常運転、現政権政策についての翼賛記事となっている。インドにいいようにされ、中国との対峙を日本だけが背負い込む構造に陥っていることや、原発等でのインド口約束で騙されていることにも全く触れていない。


■ クジャラート暴動を放置したモディ州首相

 それよりも唖然とするのは、モディさんの州首相時代を褒めている点だ。
01年から13年間務めたグジャラート州知事時代から清廉潔白で知られ、国民の人気が高い。66歳。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20161108/plt1611081700002-n1.htm


 モディさんはヒンドゥ至上主義者、あるいはヒンデゥ民族主義者として知られる。安倍首相が日本会議や宗教右派とズブズブなことと同じようなものだ。

 そしてイスラム教徒虐殺で知られる2002年のクジャラート暴動での関与も指摘される人物である。州首相であったにもかかわらず治安維持活動を抑制し、あるいは暴徒をけしかけたとも言われている。ちなみにイスラム教徒790人が死んだとされる事件だ。

 はたして「グジャラート州知事時代から清廉潔白」(歳川)と言えるだろうか?

 プーチンと比較すればよい。プーチンの国内統治は人道的に問題がある。それをおいて「プーチンの統治は清廉潔白で知られ」と手放しでヨイショするのは躊躇われるものだ。


■ インドはどんな夢も叶えてくれるユートピアではない

 インドとの連携や商売そのものはかまわない。ネイビー・トゥ・ネイヴィーの関係進展で日本がインド洋での活動ができるようになり、インド海軍が南シナ海に出てくることは日本の得でそのまますすめればよい。経済関係を進めるのも問題はない。投資機会を確保するのは悪いことではない。さらに、いつ手のひらリバースされるかわからないUS-2輸出や、インドは買う気もない原発ビジネスで一時の夢見心地を味わうのもいいだろう。

 だがモディさんをプレスター・ジョンと勘違いし、インドやその政権に過剰な夢を持つものではない。インドはどんな夢も叶えてくれるわけでも、素晴らしいユートピアでも、愛の国でもない。
2016.11
07
CM:5
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07:17
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 米国には「ICBMを更新しろ」と主張する論者がいる。説得力に乏しい理屈を振り回す姿は日本の戦車論者の言い分に似ている。どちらも非現実的な設定をしていることは同じである。


■ ターゲット・スポンジ

 現在の米核抑止はSLBMで充分達成されている。オハイオ級14隻、計336発のトライデントで世界中の都市を焼き尽くせるからだ。

 それに対し、ICBM論者はSLBMはICBMの代替はできないという。なによりもオハイオ級は敵の核攻撃を吸収しきないと主張する。今のICBMサイロ400は敵核弾頭400を吸収する。米国を核攻撃するにはそれ以上の弾頭を必要とさせる。これは敵の核攻撃の敷居を高くするものだとするターゲット・スポンジ論を展開している。

 だが、ターゲット・スポンジ論は抑止そのものとは全く関連はない。核抑止は核攻撃を行えば報復攻撃を受けるといった相互確証破壊によっている。報復目標は相手の都市にある。400のサイロではない。

 簡単な話だ。400のサイロが潰しきらないから敵都市への報復を諦めると言った発想があるだろうか? あるいは、400のサイロを先制核攻撃で潰せば相手の報復がないといえるだろうか? どちらも誤りだ。米国の先制核攻撃を受ければ、被攻撃国は第二次報復も無視して大都市を狙う。また、米国400のサイロを先制核攻撃して潰しても、SLBMや戦略爆撃機からの巡航ミサイルによる報復は免れない。

 これを世間はそれをマヌケな理屈と見ている。相互確証破壊はSLBMで充分なことはわかりきっているためだ。

 だがICBM屋は大真面目である。身内ではそれが常識だからだ。ICBMサイロには敵核攻撃を吸収する機能がある。だから、多数準備すれば敵の核攻撃の敷居を高くできる。あるいは躊躇するだろう。

 それこそ一種の教義、ドクトリンとして教育し信じ切っている。だから珍奇な主張であることに気づいていないのである。


■ 本土決戦論

 これは日本の戦車論者も同じだ。

 今日の日本防衛で戦車は何の価値もない。中国との対立は東シナ海から太平洋、インド洋といった海で行われているためだ。そこでは戦車は役に立たない。逆にそこで負ければ日本は海へのアクセスを失って終わりとなる。

 だが、戦車論者はそれがわかっていない。連中が口々に言うのは本土決戦となった場合には戦車がなければ戦えないといったものだ。だから最新戦車や機動戦闘車が必要というものだ。

 しかし、実態を考えると本土決戦だけの理屈には意味はない。平時の中国とのゲームでは何の意味もなく、戦時を考えても中国には日本本土に上陸することが目的でもない。日本としても海で負ければ戦争を続ける意味もない。そこで中国の要求なりを飲んでおわりだ。

 そのあたりを考えず、戦争となれば敵は日本の支配を目的とする、必ず上陸してると言い出すあたりが、やはりズレている。

 これもまた世間とズレている。中国との対立は海空戦力の対峙であることに気づいているからだ。


■ 更新する理由がない

 そして両者の理屈に共通するのは、新型にする必要を説明できないことだ。

 ICBM論者のターゲット・スポンジ理論は旧式のICBMでも成り立つ。そこに核ミサイルがあるとすれば、たとえ旧式でも敵の核弾頭は吸収されるためだ。別に新型にする必要はない。

 戦車論者も同じである。今でも日本は戦車を持っている。10式と同性能の90式は既に装備し、機動戦闘車と同じ主砲を持ち防御力はむしろ強力な74式も残存している。別段、新戦車や機動戦闘車である必要もない。

 このあたりの抜け方も似ている。結局は細部だけをみて全体がみられない主張だということだ。たぶん、中国や北朝鮮でも、斜陽の兵器について、職域やマニアは似たようなことを言っているのだろう。
2016.11
06
CM:1
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05:49
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 桜井よしこさんは日本はアジア諸国のリーダーを目指す前提で書かれている。想定読者層も日本はアジア諸国のリーダーを目指すべきといった人に向いてかかれたものなのだろう。30年前のジャパン・アズ・ナンバーワンの時代の残滓であり、センスが古い。

 「欧米流の合理的戦略論だけでなくアジアの曖昧路線を理解する重要性」は、そのような脳天気な認識に溢れており、面白い読み物となっている。

■ 味方認定するとドゥテルテも褒める桜井さん

 まず、桜井さんはフィリピンのドゥテルテ大統領を評価している。「日本が大好きだ」だけで日本の味方認定したためだろう。安っぽいものだ。
大統領は南シナ海問題を持ち出し「日本とフィリピンは同じような状況にある」「われわれは常に日本の側に立つ」と、それぞれ2回、繰り返したという。

明らかに安倍首相はドゥテルテ大統領の心を開いたのだ。財界人との会合で「日本が大好きだ」と大統領は繰り返した。

ドゥテルテ大統領に、「日本に感謝している」と言わしめたのは、フィリピン独自の感じ方を日本側が受け止め得ているからであろう。押し付けるのではなく、語り合うことで、フィリピンに日本と同一の方向性を共有させることに成功したのが今回の例ではないか


 フィリピンからみればチョロいものだ。フィリピンの大統領が援助を貰える日本を訪問して日本を褒めた。それを指して「フィリピンに日本と同一の方向性を共有させることに成功した」(桜井)というのは、まず脳天気なものだ。


■ アセアン海洋国の態度を理解できない桜井さん

 それを受けてアジア的曖昧さ言い出すのは、まずは桜井さんの不見識さを示すものでしかない。

米国の影響力が相対的に弱まる中、日本は米国の合理的戦略論とともに、アジア流の曖昧路線を理解することが大事である。欧米流の理屈だけでは対処できないことを肝に銘じ、各国独自の歴史や文明、価値観を心に刻むことである。


 単に発言主張に一貫性がないだけの話を曖昧路線といいだすのは持ち上げたものだ。世論に乗っかるだけのポピュリズム大統領は深慮があって曖昧にしているわけではない。その場しのぎに過ぎない。

 しかもそれをアジア的で理解不能と言い出している。このあたりは他国の立場の理解も怪しいことが窺われる。

白とも黒ともはっきりしない曖昧な立場は、理屈では説明できない。フィリピンを含むアジア諸国の主張はこのようによく分からないことが多い。


 中国問題でのアセアン海洋国の態度は普通に理屈で説明できる。安全保障で不安を抱えているが、経済的には中国の協調を維持したいだけの話だ。日本は中国とのバランサーで引き込みたいが、アレな日本の対中政策に巻き込まれると中国との経済的関係を損なう。だから、日本の歓心をひきつつ中国を否定しない言動をとっているだけだ。


■ いまだにアジアの盟主気取りの桜井さん

 なかでも、最も時代錯誤な状況認識が「アジアのリーダー」である。桜井さんは最後に
常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、「日本人」とひとくくりにされる私たち日本民族の、実は非常な多様性に満ちた歴史を思い出して、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。そうしてこそ、アジアの「曖昧さ」も理解でき、したがってアジア諸国のリーダーともなり得るのである。

と述べている。

「常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、「日本人」とひとくくりにされる私たち日本民族の、実は非常な多様性に満ちた歴史を思い出して、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。」(桜井)とは何をいっているのか分からない。何を主語として「自戒とする」のかは不明である。

 だが「アジア諸国のリーダーともなり得るのである。」(桜井)の主語は前文の「私たち日本民族」か「日本人」かどちらかである。

 だが、いまどき日本がアジアでリーダーの地位に立てるのだろうか? それを考えればよい。そんな見込みはないし、それによる利益もない。老大国日本の消耗を早めるだけに終わる。

 それを訴える桜井さんも相当に時代錯誤でしかない。まずは60年代70年代の英国で大英帝国復興を訴える老人のようなものだ。そして、その主張を得とする桜井読者もまた、かつてのジャパン・アズ・ナンバーワンで時代が止まった御仁だということだ。いまだにマレーシアのマハティールがルックイーストとかいいだすつもりなのだろう。既にテイクオフしたマレーシアに日本がデカイ顔をできたのは00年、せめて05年くらいまでの話なのに。

 著者と読者はともに年を取るという。桜井さんもそろそろ後期高齢者となる。ご老人には長生きしてもらいたものだが、中にはさっさと仏壇の中に引っ越してほしい方もいるなあと思ったものだ。





■ 追 記 

やっぱ文章としてどうかしてる
・ 「常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、『日本人』とひとくくりにされる私たち日本民族の、実は非常な多様性に満ちた歴史を思い出して、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。」(桜井)
の修飾節を抜くと
・ 「常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。」
となるが。そっから骨格部分を抜き出しても
・ 「理解し難いとき、決めつけることへの自戒とするのだ。」
としかならない

本文の文脈から言いたいことが
「理解しがたい事態が起きたときには、理解できるように視点を切り替えるべきだ。一つの視点に拘泥するのではなく、多視点でみるように心がけなければならない。理解できないといった認識そのものが固定した観点への執着であり、視野の狭窄を示すものだ。自戒すべきだ」かね。

まあ、『月刊日本』の小林節さんの記事によると対談にアシスタントがきて対談を作る。そこでも「桜井が『こう言ってくれ』と言っているから総主張してくれ」が実情とのことだから。アルバイトさんあたりのヤッツケ仕事なんだろうね。桜井さんのチェックが甘いし、いざとなれば「日本が大好きだ」といえば許してくれるから手抜きしても大丈夫だと思ってるんじゃないかな。
2016.11
03
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18:19
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 米国すら乗り気でないTPPに内閣が執着している。

 TPPそのものはやってもやらなくてもよい。右行っても左行っても同じようなものだ。どっちも利益もあるし不利益もある。

 だが、内閣の乗り気は尋常ではない。それはヨイショ新聞の産経が「菅義偉官房長官、TPP採決延期に危機感 『TPPを日本主導で仕上げないといけない』」といつものヨイショ・ロジックでヨイショしていることでも窺える。アレ政権はそれだけ重視しているというわけだ。

 ここまで乗り気だと、背後に何があるのかを想像するのが楽しくなるものだ。

 なんせTPPの交渉は甘利さんがやっている。当時担当大臣として交渉したとされるものだ。それを自画自賛しており、ネトサポも交渉で勝った勝ったといっていた。

 だが、URの口利きで1200万を抜いた御仁だ。それでURから業者に補償金2.2億を引っ張ってきた。違法性はないとされたが、他人の金を他人に引き渡し、そこから謝礼を抜くことに躊躇はないことを示している。

 それなら、TPPの口利きでも抜いていても不思議もない。

 「1兆円くらいのキャッシュバックを身内で山分けするのではないか?」と夢想すると面白い。内閣は14兆円の経済効果とフカしている。URの例から5%抜けば7000億くらいとなる。さらに諸外国からもUR手法で抜ける立場にもある。問題となってる保険や医療からも抜ける。まあ1兆円かね。それを山分けすると想像すれば、TPPでハッスルするのも不思議はないねえと納得できるものだ。

 なにせTPPに出した代表には、他人の財布から金を出させて他人に渡させ口銭とった前例がある。URでやったことをTPPでやらないというのは、逆に趣旨一貫していないと責めてよい。

 まあ、他人の金を身内に分配して上前をハネるのは五輪も豊洲も同じだけどね。そちらも石原さんも森さんも死んだあとで汚名を着せられるのが怖くないのかねえと思うもんだが、もう後には退けないのだろうね。
2016.10
31
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19:36
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12月31日(土曜日) 東2 P57b です。

何作るかはまだ考えてませんが、まあカタログ通りに機雷戦と対機雷戦でもつくって、2冊めは056あたりですかねえ
2016.10
29
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03:02
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 深海底レアアースは資源ではない。

 読売新聞が海底レアアースについて報道している。「1キロ54万円のレアアース、南鳥島沖に大鉱床」がそれだ。南鳥島沖の海底にスカンジウム資源が存在する。埋蔵量は15万トンであり年間需要の9900倍、現在の単価はキログラム54万円といったものだ。


■ 採掘できれば価格暴落

 もし、これが安定的に採掘できたらどうなるのだろうか?

 どうにもならない。レアアース価格が暴落するだけで終わるためだ。

 記事のスカンジウムは年間15トンしか需要がないため、価格は鋭敏に動く。1.5トン掘るだけで年間需要の1割が市場に流れ込む。市況次第だが価格は半分となっても不思議はない。年間需要量と同量、15トンも掘ると暴落する。

 つまり商業的に成立しない。破格の技術進歩により激安の採掘プラントが完成し、事業全体のコスト込みで年間10億円で維持でたとしよう。それでも現在価格では精錬後の重量で2トン採取してトントンである。収益を挙げるにはそれ以上を採掘しなければならないが、掘れば掘るほど価格が低下するので意味はない。


■ 技術的に不可能

 そもそも技術的に採掘する目処も立たない。

 まず大水深対応が難しい。南鳥島付近は水深5000-6000mある。NaturalGas.orgによれば、石油・天然ガスの採掘リグは通常型で水深500m程度までである。特殊型でようやく3000mまでだ。http://naturalgas.org/naturalgas/extraction-offshore/ その倍以上の水深に対応することは難しい。

 また、採掘側が動き回らなければならない問題もある。資源は海底に薄く堆積した状態にあり採取器を動かして回収しなければならない。この点、パイプを通すだけで枯れるまで地層から吸い上げられる石油や天然ガスとは違う。そして商業的な成功例はない。これは先行した海底資源フィーバー、マンガン団塊採取が全く成功しなかったことから理解できる。

 そして、遠すぎるといった問題もある。付近には拠点がない。南鳥島は港湾はなく通常船の接岸は不可能である。補給の限界であり、航空基地を持つ海自も隊員数も絞っており、水不足となればさらに人減らしをする島でしかない。


■ 問題点の指摘がない

 つまり海底レアアースの採掘はなりたたない。技術的に実現不可能であり、技術進歩でそれが可能となっても商業的に成立しない。

 そのような無意味な資源が注目される理由は何か? 

 日本人にある資源飢餓感の反動である。戦争は鉱工業の資源確保に失敗して敗戦に至った。戦後もオイルショックで社会的混乱を経験している。そのため、資源の少ない日本は資源開発に手を尽くさなければならない。特に、広大なEEZにある未開発の海洋資源は日本の生命線である。そう考えているためだ。

 これは海底メタンハイドレートが先行している。国産資源といった言葉に踊りその発見はニュースとなり資源開発には国費も投入される。

 だがそこには問題点の検討がない。メタンハイドレートなら長期的なガス価格低落との比較検討が必要となる。いまでも米豪からの天然ガス輸出は急増しており、ガスそのものはダブつく見込みにある。だが、そのような問題は一顧だにされない。

 レアアースもメタンハイドレートも資源量だけが語られる。「日本周辺にこれだけある」や「エネルギー大国になれる」といった夢物語だけが繰り返される。だが、そこに本来あるべき技術的な実現性や経済性といった問題点の指摘はない。これは不思議なことだ。



■ 月極契約しないと残りが読めない

 とまあ書いてどっかに投稿しようと思ったけど、読売オンラインで読めるのは300字だけで、あと200字は新聞月極+150円払わなきゃ読めないとなっている。指摘内容がその有料部分で書いてあることだと掲載先に迷惑かけるから、自分のところにアップするに留めるよ。

 流石に投稿用はレアアース詐欺とは書かないもんだね。
2016.10
28
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08:58
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 「重要なのは英語と数学あとはピコピコに習熟すればよい」というあたりは全く理系カルトである。評価軸が理系一本でしかなく、最善手の最短距離以外は理解できず、世間の乖離を全く意識できないあたりはまったくそれだ。

 野尻抱介さんは、女の子が成功する方策について次のように述べている。
理系カルト
尻P(野尻抱介)‏@nojiri_h
もし私がいま女子中学生なら、学校では英語と数学だけ勉強する。親がどんなバカ親でも、なんとかしてネット環境とPCを所有する。そして人工知能の勉強を独学でやる。ソフトはすべて無料、教材も無料、ディープラーニングを教える学校や塾なんてないから、それで第一線に立てる。男女格差なんてない。
https://twitter.com/nojiri_h/status/791383568840740865


 もちろん、金儲けの最善手として挙げたものだろう。他に商売がない、人工知能のピコピコ屋だけが商売であるとこれを読んで断じるには無理があるからだ。


■ 入試を突破できない

 だが「英語と数学だけを勉強する」(野尻)方向性には理系カルト特有の価値観が窺える。世間で役立つ勉強はそれだけ。それに足しても自然科学だけで世界を断じる態度の表れでもある。

 国語と社会が壊滅的なら世間ではまず暮らしていけない。兵隊時分に暗号屋や技官でそのようなヤツが居たが、まずはどうしようもないものだ。金儲け以前に、まともに話もできないヤツと商売するだろうか?

 そもそも高等教育をどう受けるかだ。英語と数学だけで入れれば良いだろう。だが「中学生なら、学校では英語と数学だけ勉強する。」状況で、英語と数学のトップに立てるわけではない。特異的な天才を受け入れる選別は通らない。当然だが、高等教育を通過しなければ雇用から独立のルートは狭くなる。


■ 第一線に立てる保障もない

 また、その技術分野で第一線に立てなかったときはどうするのだろうか? 「ディープラーニングを教える学校や塾なんてないから、それで第一線に立てる。」(野尻)とはいうが、どこにも立てる保障はない。明後日なことをやっていればそれまでになる。

 これは、野尻さんのやり方を美術に合わせれば分かりやすい。

もし私がいま女子中学生なら、学校では美術と技術だけ勉強する。親がどんなバカ親でも、なんとかして絵の具とカンバスを所有する。そして絵画の勉強を独学でやる。画集はすべて図書館、街頭デッサンは無料、現代美術前衛分野を教える学校や塾なんてないから、それで第一線に立てる。男女格差なんてない。


 芸大以下の美大にいっても一線に立てないやつがゴロゴロしている。それなのに美術一本槍に特化して、しかも独学で見当違いかどうかすら分からない。まず第一線に立てるかどうかは相当に怪しいものだ。


■ 人工知能が終わればそれまで

 さらには、人工知能が廃れればどうなるかも考えていない。ガチャマン景気のときに、「これからは紡績だ」といってカネボウ以下に入ったやつのようなことになる。

 最近では原子力がそれだ。10年前の原油高のときには、ピークオイルと二酸化炭素排出削減で将来は原子力といった話があった。それがどうなったかはご覧の通り。特に原発事故後の日本では後始末がつけられないフクシマを糊塗するため、理系作家にポチョムキン村みせるまでに落ちぶれている。

 理系だけではなく、なかでも人工知能に全部のリソースを突っ込むリスクはそのようなものだ。

 廃れずとも、技術が一般化すれば同じ話だ。野尻さんは年収1000万円の例として挙げているが、女子中学生が25になるまでに
バカチョン技術となれば1000万もとれるわけもない。


■ 最善手しかみていない

 理想像しか見ず、そこ外れるものは全て無駄と見做す。このあたりが理系カルトだということだ。

 そして自分たちの最適解や最短距離がなぜ受け入れられないのかを全く理解できていない。

 病気について繰り返し老婆に尋ねられた時、レントゲンと病名と手術しろとしか言えない医者のようなものだ。老婆がなんでそれを尋ねているかを理解していない。金銭的問題なり手術後の生活の質について不安を抱えているのに、「医学的に正しい、承諾書に印鑑ついてもってこい」しか言えないのではどうしようもない。

 オスプレイ問題はまったくそれであった。技術者、SF作家、SF読者、メカミリのうちの模型屋や写真屋は「オスプレイは安全だから受け入れろ」しか言わなかった。そこに地元の意見を聞かない、自治体のメンツを潰したこと社会では重大な問題行動であることを全く理解できていなかった。

 だから理系カルトからは珍無類の発言が続出する。政治分野なら既述したオスプレイでも原発がそれであるし、今回の教育や就職なら英語と数学とピコピコといった(自分たちの考える)実学偏重がそれだ。

 そこで世間と乖離していることに気づいていない。文系学問は最短経路に邪魔となるのは理系カルトでは常識である。だから「だから学校なんか中学でやめて独学でAIやれと」(野尻:https://twitter.com/nojiri_h/status/791392617346895872)と世間一般向けに発言する。それが通用すると考えるあたりは、まったく理系カルトであるものだ。
2016.10
25
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07:14
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 地政学はあとづけの宿命論でしかない。今なら英米は大陸の周辺部に介入しなければならない、あるいは周辺部は大陸部に対抗しなければならないもので、そこになんの根拠もない。

 その中身も適当である。夕刊フジの藤井厳喜さんの「【最強兵器としての地政学】南シナ海の攻防 中国の勢力拡張に日、米、東南アジアはどう迎え撃つか 」は全くそれだ。


■ 都合よく中国をランドパワーとしている

 例えば、都合よく中国をランドパワーにする点だ。図版では中国がランドパワーになっており、本文でも
 南シナ海をめぐる攻防は、中国というランドパワーのマージナルシーへの勢力拡張を、シーパワーである米国や日本、東南アジア諸国がどう迎え撃つかという戦いだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20161018/dms1610181700008-n3.htm


 だが、中国はランドパワーだろうか? 元々の地政学は純内陸国であるロシア=ソ連を指す用語であった。そして交易を求めるといった理由を伏せて海へのアクセスを求めるといった説明がされている。だが、中国はもともと沿海部に成立しており、海へのアクセスを持っている。


■ ランドパワーだから世界征服を狙う

 そして「ランドパワーだから世界征服を狙うんだよ」と粗暴な説明をしている。
そして、中国が沖縄県・尖閣諸島の強奪を狙うのも、東シナ海というマージナルシーを支配し、沖縄本島を手中に入れ、やがてリムランドである日本列島を脅かそうという、彼らの長期戦略に沿った動きなのである。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20161018/dms1610181700008-n3.htm


 では、今の中国の進出方向である一帯一路はどうなのだろうか? 一帯はリムランドではなく中央アジアから中東方面であり、一路もリムランド支配ではなく、中東・欧州への海上交通路打通であり、アフリカとの通商線確保でしか無い。

 そもそも、冷戦期の旧ソ連もリムランドであるはずの日本は狙えなかった。かれらの極東長期戦略は勢力維持が手一杯であり、日本の経済的支援を欲していた。


■ ご都合主義の宿命論

 結局はご都合主義の宿命論でしかない。アレ右派、かつてならばソ連、今なら中国をほぼ宗教的観念から宿敵視している連中、今で言えば沖縄のアンチ基地反対運動の連中に向けたご都合理論が地政学だ。

 逆に、地政学を振り回していれば、宗教的観念にハマっているか、それを利用しようとする連中とみてよい。この夕刊フジもそうだが、あるいは一つ覚えで逆さ地図を出す御仁がそれだ。

逆さ地図と佐藤正久

 逆さ地図は宿命論でしかない。中国は琉球列島線を奪い、太平洋にアクセスしたがっていると言う。だが、その熱意を考えればよい。インド洋や中東へのアクセスとは異なり、中国は国家ぐるみで太平洋に出たいわけではない。

 その熱意はさほどでもない。対米戦の文脈で原潜を出したいくらいのものはあるが、それを実現できる見込みはない。逆に平時にはアクセスは確保されており、その主目的である米国との交易は平時でしか確保できない。

 そのあたりをご存じなければ無知であるし、承知していれば中国に対し宗教的危機感を持つ信者を騙しているものだろう。
2016.10
21
CM:5
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20:10
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 桜井よしこさんは土地の所有と利用は別個であることを知らない。外国人土地所有禁止法を作れば日本の国土は保安されると主張しているのはそういうことだろう。桜井さんの記事「外国資本による国土買収が深刻化 100年後まで守り抜く立法が必要」はそれを示している。


■ 抜け穴だらけの発想

 桜井さんの発想は抜け穴が多い。

 その問題意識は「わが国の国土を猛烈な勢いで買い取る中国」(桜井)を警戒するものだ。それを「国土を買い取られることは、国を奪われることだ。」と総括している。まずはいつもの中国人嫌いでしかない。*

 だが、考えつく対抗策は登記できなくする程度のものだ。そこに現実的な効果は何もない。といった発想のだめた。日本維新の会の議員立法案(無論、相手にされず)について「三自衛隊、海上保安庁、原子力発電所周辺の土地は危機管理上、A分類に指定し、政府の許可なしには取引不可とする。」(桜井)と紹介している。つまりはそれで問題は解決すると考えている。

 そのあたり、土地の所有と利用は別々にできることに頭が回っていない。土地を買うのではなく借りて上モノつくってもよいし、塀で囲って占有的状況を作り出してもよい。利用からすれば、土地を買ったのと同じことだ。


■ 日本法人を作れば終わり

 そもそも、所有を禁止したところでいくらでもやりようはある。

 登記のこだわるなら日本人名にすれば終わる。自分たちだけで日本法人を作って法人名義とするか、念のために日本人を代表とする会社を作るかはある。だが、いずれにせよその会社を支配しておけば土地も所有できる。

 また登記はしなくても所有はできる。買っておいて買ったままでも問題はない。前所有者に別人に売られたとき対抗できないだけで、それがなければそのままで終わる。田舎の自衛隊基地の周りはそんなもので、数十年間に死んだ爺ィ婆ァの登記のままである。子孫も誰が相続したのかもわかっていない。


■ それなら外国人の株式保有も禁止しろ

 結局、この問題は登記簿を見ただけの話である。登記簿上に中国人の名前が一杯ある日本は侵略されているとネトウヨ的に短絡したものだ。登記簿上から中国人の名前を消せといっているだけだ。

 その理屈なら外国人の株式保有も禁止するといえばよい。日本の企業の株式の名義人が白人や中国人で一杯である。「わが国の会社を猛烈な勢いで買い取る中国」やら「企業をを買い取られることは、経済を奪われることだ。」と総括してそういえばよい。

 そこでようやく株の所有と配当と議決権は別個にできることに気づく。株の名義人を日本人に限る法律を作ったところで、誰かが代わりに配当を受け取って送金し、あるいは代表権だけを委任すれば終わってしまう。

 自衛隊周辺の土地が、水源涵養林がというのも、その程度の発言でしかないということだ。

 桜井さんは本気でそう考えているのか、商売づくでネトウヨ支持者やパトロン向けに誤っていることを知りながらそういっているのかは明瞭ではない。だが、商売でやるにはアラだらけなのでおそらく前者だろう。



オマケ(前の記事へ http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-1708.html
2016.10
21
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20:08
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- 次の記事のつづき (タイムスタンプ弄りましたが、次の記事のオマケです)



 桜井よしこさんについての記事を書いたあとに気づいたんですけどね。桜井さんの本質は米国の模範的植民地人じゃないですかね。

■ 名誉白人の桜井さん

 桜井さんを評するには、まずは模範的植民地人が妥当でしょう。米国の文明化に抵抗する中国人と韓国・朝鮮人に激越的反応を示しており、対して米国の安全保障サイド、正確いいえばその一部のジャパンハンドラーの持ち出す安全保障商売はごもっともとヨイショしているあたりがそれ。

 「いま、喫緊の課題は憲法改正とTPP」というあたり、名誉白人さまといってもよい。「アジア植民地で模範的現地人の地位にある我々日本人は、二級植民地の韓国人や中国人とは違うのだ、頭が高い我々は名誉白人だぞカラード」と威張ってるわけです。

 まずはフランス植民地の現地採用スタッフ(カソリック)みたいなものなんでしょう。実際に経歴を拝見してもクリスチャン・サイエンス・モニターがでてきます。我々はキリスト教に帰依しない「土人」とは違いますといった頭があるのでしょうね。


■ 名誉日本人のクリスさん

 で、その桜井さんとソックリな御仁がいらっしゃる。台湾のネトウヨ、クリスさんがそれです。お二人とも同じ模範的植民地人として括れるからです

 クリスさんは模範的植民地人なのです、だから日本に媚び、同じ中国人であるにも関わらず、本土の中国人を日本の支配に浴したことがないと見下しています。
台湾人協力者
☆Chris*台湾人☆ ‏@bluesayuri戦前貴重なポスターです。日本の力で建国の満州国が豊かになり、平和に暮らし、沢山台湾人も移民。当時の支那は軍閥割拠、虐殺略奪、人民が苦しめられ、「王道」は「得民心者得天下」です!白人の様に「搾取」ではなく「八紘一宇」の実現、NHKと歪み教育の洗脳で日本人は真実を知らない、残念です!
https://twitter.com/bluesayuri/status/784416190022037505



■ 蓮舫さんは「汚れた血が流れている土人、日本人様じゃない」

 これは蓮舫さん攻撃にも現れています。

 模範的植民地人が、日本国籍の蓮舫さん=本国人を植民地人と勘違いして「あいつは模範的じゃない」といってるようなものだからです。
☆Chris*台湾人☆‏@bluesayuri
台湾側「蓮舫は台湾籍=台湾人?」には激しく抵抗するよ!全く台湾人のメンタリティーを持ってない!台湾人達が一番嫌い本質を全部揃えたの!「嘘ばかり、他人に厳しい、自分の悪さが見えない、人情義理を知らず、目先しか目がない!外見だけで中身がない!」本当にもう台湾人を言わないでくださいね!
https://twitter.com/bluesayuri/status/788046005539250176


 これは蓮舫さんへの妬みなんでしょうね。「同じ中国人なのに抜け駆けしてズルい、日本人様よく聞いて、蓮舫さんは植民地人なんですよ、我々と同じ汚れた血が流れている土人。日本人ではないんですよ」といってる。クリスさんにとってはカニバケツで先を登っているようにしか見えないのでしょう。
2016.10
17
CM:17
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14:25
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 ネトウヨは一つ覚えで模倣を繰り返す。Togetter「武器を復元することが許せない正義の人」がその好例だ。

 内容は三式戦修復への疑問的視点への攻撃である。発言自体は妥当なものだ。
きむらとも‏@kimuratomo
「オートバイや航空機などいまの製品につながる技術のルーツがあるとして」なるほど、デュアルユースを強調して武器開発の重要性をアピールか。だがこれは紛れもなく武器、「人殺しの道具」だ。軍事企業が戦時を懐かしみ武器を復刻、本当に気持ち悪い。
https://twitter.com/kimuratomo/status/786690856245874688

といったもので、「気持ち悪い」といった心情を吐露するものに過ぎない。実際にそのような反応を警戒し、川崎も武器である戦闘機としての活躍(していないが)よりも技術面を協調している。

 だが、ネトウヨが勝手にニューロンを発火させて「反論」している。だがそれは妥当性を欠いたものであり、何の新味もなく以前に別のネトウヨがいったことを単純模倣したものに過ぎない。そのような何の新味もない発言を繰り返して自己満足する構造である。


■ 冷戦時代の繰り返し

 最も手垢がついた発言はこれだ。
ネトウヨのテンプレ

うぃっちわっち(丁稚)@Witchwatch99
この手の「日米の武器を批判する」人達が、旧東側、特に最近の中国の軍備について批判しているのを見た事ない。

むしろ、どうかすると褒め称え出す。

何ででしょう?
https://twitter.com/Witchwatch99/status/786703682507251712



 平和主義的な言動に関しては全て敵側のスパイ視するスタンスである。これは、60-70年代保守論壇的な古臭いものだ。当時の平和運動は中国、あるいはソ連との平和共存、あるいは連帯を求める勢力があった。だが、だが、現在の日本でその例はない。

 この点で、ネトウヨは50年前で頭が止まっている。平和主義側について「中国の軍備はよい軍備」といっていると思いこんでいるが、実際には中国の軍拡にも反対している。

 さらに言えば80年代でもその例は殆どない。彼らは世界中の核兵器に対して反対していた。そこに東側の核はよい核といった発言はない。

 実際に上で引用した、きむらともさんの発言を遡っても「旧東側、特に最近の中国の軍備について」「褒め称え出」した例はない。スタンス的にも「旧東側、特に最近の中国の軍備」も含めて「批判」するものだ。

 かつて別のネトウヨがいったことのオウム返しでしかないということだ。


■ 「毒ガスを批判するなら農薬を使うな」

 また「ホニャララを否定するならホニャララを使うな」といったロジックを使うのも、オウム返しである。そう言えば勝てると思っているのだろう。だが、その中身は相当に頭がよろしくないものだ。

泣き職人 流出(リーク)‏@b_boy_Leak
軍事ユースアレルギーお疲れ様でっす!
コンピュータもGPSも「人殺しの道具」として開発されたので使わないでね😇
https://twitter.com/b_boy_Leak/status/786704626363924480

1300 属性:マスターヨーダ‏@zg1300z
よし、まずはインターネットから撤退だ。
こんなのもろに軍事衛星の転用たからね。
簡単だぞ。回線切ればいいんだから。
携帯も解約して来いよ。w
https://twitter.com/zg1300z/status/786707778320687105

さくらぎゃんぐ‏@hirofumiaya
なるほど、もう二度と自動車にも電車にも、ましてや飛行機に乗るなよ。先生。
https://twitter.com/hirofumiaya/status/786799526656913408


 これは武器だけではなく、原発推進でもいわれたものだ。原発が嫌なら電気を使うなといったアレだ。

 だが、このロジックは「化学兵器の使用に賛成しないなら農薬は使うな」とも逆用できる。あるいは化学肥料を使うなとも言えるだろう。

 彼らは化学兵器の使用に賛同しているのか、あるいは反対しつつ完全有機の作物を食っているのか、果たしてどちらであるかには興味があるものだ。


■ 戦争行った爺ィどもは肯定していたか?

 最後が、現今は平和ボケであるといった言説である。オレは現実を知っているといったスタンスを取るが、実際に現実を知っているかは怪しいものだ。

べるみす‏@VellMist
@kimuratomo 血を知らない今より血を知っていた昔の方が兵器に理解があった
これは貴方のような兵器アレルギーの池沼糞ガイジが血を知らない平和ボケであることを示していると思いますが
https://twitter.com/VellMist/status/787056992091185152


 「血を知っていた昔の方が兵器に理解があった」(べるみす)の認識はユニークである。昔、兵隊に行って最前線に放り込まれた爺様が戦争について緘黙する例は多い。兵器や軍隊アレルギーも強い。これは戦後、自衛隊創設やその活動についての政治的雰囲気にも現れている。兵隊に取られた爺様には、軍隊生活を嫌悪する例がむしろ多い。旧日本軍隊の非合理性や非人道性は戦後日本では否定されたのである。

 さらに「兵器アレルギーの池沼糞ガイジが血を知らない平和ボケ」(べるみす)というのも、なかなか興味深い発言である。では、べるみすさんは「血を知」っているのだろうか? ツイートを見てもタダの模型マニアにしか見えない。ガルパンやストパン、ゲームで「オレは血をしっている」とでもいうのだろう。

 確かに、兵器のスペックや外版の継ぎ目といったフォルムは知っているのだろう。だが、戦争経験者の心情を知っているとは思えない。

 さらに言えば、桜花や回天でも同じことを言えるのかということだ。それを否定する論者に「血を知らない今より血を知っていた昔の方が兵器に理解があった」「兵器アレルギーの池沼糞ガイジが血を知らない平和ボケ」(べるみす)といえるのか。それを想像すると愉快になるものだ。


■ 結局はひとのモノマネ

 彼らは戦車不要論を否定する頭の弱いミリオタのようなものだ。アンチ戦車不要論のテンプレをコピペで主張したところで、日本や建艦競争で通用しないことに気づかないアレである。

 結局は、ネトウヨがモノマネだけでマウンティングしているだけだ。平和主義的発言に対し、それをテンプレで攻撃することで優越感を得られるといったものだろう。自分で発見したわけでもないオリジナリティない主張で満足できるあたり、相当に安上がりなものだ。



   まあ、仕事が忙しい中で息抜きで書いたものだよ。この手の文章なら30分でかけるのだけどねえ。
2016.10
14
CM:68
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07:25
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 産経新聞「国産輸送機「C2」を海外に売り込め! 10カ国の参謀総長らを招き航空宇宙展」だが、そこに売れる見込みについての記述はない。日本技術スゲーの防衛産業ヨイショ記事なので、売れる見込がないことは書かなかったわけだ。


■ 売れそうな国もない

 呼んだ国をみても売れる見込もない。C-2輸送機の内覧会に呼んだ国をみても、顧客となりそうな国がない。
視察に参加したのは米国、フィリピン、カンボジア、インドネシア、モンゴル、ミャンマー、シンガポール、タイ、ベトナム、サウジアラビアの計10カ国の軍幹部。
http://www.sankei.com/politics/news/161013/plt1610130028-n1.html

フィリピン、カンボジア、ミャンマーは逆立ちしても買うカネがない。モンゴルとベトナム、サウジアラビアは長距離輸送機の需要がない。インドネシアは高い機体は買いたくないし、性能が劣っても自国製航空機としたい。シンガポールは実績ない飛行機は買わない。米国はC-17持っているから要らない。

 中には売ってはいけない国も含まれている。人権無視のフィリピンとサウジアラビアは売ってはいけない国である。それほどではないにせよ軍政のタイも売り難い。

 もちろん、この10ヶ国にだけ売りたいというわけではないだろう。

 だが、他に売れそうな国があるか? 探しても売れそうな国はない。長距離海外展開をしたい金持ち国はだいたいC-17を手に入れたあとだ。それ以外の国はC-130Jで済んでしまう。


■ 「売りはヘッド・アップ・ディスプレイ」(産経)

 そもそもC-2の長所とやらが噴飯物である。

 記事ではC-2は目玉商品と述べた
C2の展示は国産防衛装備の中でも、空自が「国内開発ということで、よく見ていただきたい」(杉山良行航空幕僚長)と“目玉商品”に位置づけている。
http://www.sankei.com/politics/news/161013/plt1610130028-n1.html


 だが、そこであげる利点は、C-1より高性能を除けばHUDだけだ。
コックピットのデジタル化も進め、計器に目を落とすことなく高度や速度などの情報を把握することができる「ヘッド・アップ・ディスプレイ」を装備している。
http://www.sankei.com/politics/news/161013/plt1610130028-n2.html


 HUDなんて米国の輸送機にはくっついている。何をいまさらといったものだ。

 国産スゲー、日本スゲー病もここまできたかといったものだ。


■ 売れない理由のほうが面白いのにね

 本来なら、売れない理由を書けば面白い。

 ただ産経は防衛産業含めた「防衛エライ」や、時代遅れとなった日本の技術立国、ものづくり礼賛の方針があるから書けないのだろう。

 ちなみに、記事はC-2の問題として末尾に価格だけを挙げている。「日本製は高性能だが値段が高いので売れない」といった、80-90年代のジャパン・アズ・ナンバーワンを引きづったものだ。日本航空産業が亜流であることを直視したくないのだろう。

 そもそも海のものとも山のものともつかない飛行機なんか売れるわけもないのだけどね。砂漠で動くのかとか、高標高極寒地の飛行場から飛べるのか、高湿度に耐えられるのかと言われても、動きますと言えないのがC-2である。そのような飛行機が売れるわけでもない。その点、砂漠から南極まで離着陸できるC-130とは比べ物にならない。
2016.10
12
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13:31
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 中国宿敵論者は中国には自由がないという。

 だが、果たしてそうだろうか?

 朝日新聞が中国での退役軍人のデモを報じている。
 古谷浩一「中国の退役軍人、軍中枢を包囲 数百人が抗議活動」『朝日新聞デジタル』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBC6372JBCUHBI02J.html?rm=370
そして、デモそのものも珍しくない。公害企業や地方政府の不正に対するデモは頻発している。

 また、中国には報道の自由も進んでいる。華南のメディアはほぼ好き勝手なことを言っている。短期的な報道コントロールの変動があり、その範囲で時折で差し止められたりはあるがそうなっている。


■ 中国が民主化すれば味方となるか?

 この点「中国には自由がないから敵」といった価値観概念はいつか躓くのではないか?中国宿敵論者は共産党一党支配だから敵、民主主義ではないから敵といっている。だが、それも弱体化する方向にある、いずれ表現の自由、民主主義となったときにはロジックに困るのではないか。

 実際に、表現の自由や政治活動の自由では中国はベトナムに負けている。「自由のない中国と戦うために、それ以上に自由のないベトナムと協力する」は理屈として相当にオカシイ。

 不思議な事は、そのような宿敵論者が安全保障の専門家に多いことだ。専門家なら「安全保障上の敵である」と軍事的、外交的な敵であると説明し、バランシングなり、軍事・外交的対応を述べればよいのにそれをしない。そして、なぜか「彼我並び立たず」の宿敵関係として説明するのかは奇妙なものだ。


■ 宿敵論者は神仏基カルト

 案外、新宗教あたりの影響ではないかと思うけどね。

 宿敵論者は神仏基のカルトに多い。安保専門家がそれであることもあるだろう。だが、どちらかと言えば旦那筋がカルトであることが影響しているだろう。実際に産経新聞やら正論やらの投稿見てもアレなカルトのフロント政党が堂々乗っている。

 そのカルトの国難概念に合わせれば宿敵とするのが一番簡単なのだろう。

 まあ、最近なら高江のアンチ反基地だけどね。あそこで当たり屋運動等でハッスルしてる反・反基地の連中はカルトとくっついている。そして「反対派は中国への利敵行為」といったどうしようもないことをしている。実際にかの八重山日報の仲新城さんの記事
仲新城誠「【沖縄が危ない!】沖縄の米軍北部訓練場、移設工事への反対運動にほくそ笑む中国」『ZAKZAK』
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20161012/dms1610121140006-n1.htm
では全くソレなことをいっておる。ご宗旨向けなのだろう。
2016.10
08
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13:26
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 反対運動の反対派、ネトウヨは「道交法違反でタイホしろ」が口癖になっている。その真意は「反対派だから逮捕しろ」なのだが、それに産経の記者も乗っている。新聞なのにネトウヨがネタ元であるわけだ。

 産経新聞の杉本康士さんは「本紙記者の直撃に「どうせネット右翼がネタ元でしょ!」と逆ギレ そのあきれたロジック」で次のように述べている。
 森を守るためにヘリパッド工事に反対する-。この理屈には首をかしげざるを得なかった。[中略]山城氏に疑問をぶつけると、紳士的な口調が変わって取材を打ち切られた。
 「どうせネット右翼がネタ元でしょ! もういいよ!」
http://www.sankei.com/premium/news/161008/prm1610080012-n3.html

女性はN1ゲート前の県道70号で座り込みなどを行って工事車両の進入を妨害していることに関し、「(国と反対派の)対話がないまま進められてしまうんだったら対話の場を作らなければいけない。私たちが対話の場を作れるんだとしたら路上だよね、というふうになって座り込みが始まったというような感じです」と説明した。路上への座り込みが道交法違反に当たることは言うまでもない。
http://www.sankei.com/premium/news/161008/prm1610080012-n3.html

普通に見える人たちが参加する活動が違法行為を繰り返し、地元住民の迷惑も顧みず活動を続けている。凡庸な人たちが参加しているからといって、違法活動が検挙対象にならないという理屈は成り立たない。
http://www.sankei.com/premium/news/161008/prm1610080012-n4.html



■ 「道交法ではタイホできない」をご存知ない

 だが、なぜ道交法違反で検挙できないのかを全く理解できていない。「路上への座り込みが道交法違反に当たる」(杉本)、「違法活動が検挙対象にならないという理屈は成り立たない。」と認識を開陳しているが、法律通りにしない=逮捕の段階で飛躍している。

 車の通らない道路で路側帯を歩かないからタイホできるだろうか? そういうことだ。
 杉本さんは、法律で書いてあることと罰則と逮捕の関係が理解できていない。

 そして、道交法の罰則は歩行者を対象としていない。115-124条まであるが、114条の公安委員会が設置する道路設備を破壊する、121条で交通規制に従わないものを罰する以外は全て車両の操縦者だけが罰せられる構造になっている。

 この121条で取り締まれる範囲は極めて狭い。簡単に言えば車両運行以外で取り締まれるのは、現場の警察官の警察官の現場における指示、警察官の禁止若しくは制限に従わないときだけ。その場に来るのを待って指示されたあとで動いた場合は対象ではない。デモ行進の先導者を除けばそれだけ。しかも罰金2万円以下の極微罪にすぎない。

 つまりは、警察は反対運動を逮捕できない。

 できるのは現場指示だけである、警察はその都度、交通の邪魔だからどいてくれから始めなけれなならない。


■ やっぱり「ネトウヨがネタ元」なんだろうね

 なぜこのようになっているのか? 自然権のためだ。道路の利用は原則自由であり、制限は許されない。道はだれでも利用可能であり、制約なく自由に出入りできるものであるためだ。

 つまり、杉本さんは法律も、その仕組みも、さらには道路交通法も理解できていないということだ。道路交通法を知らないことはさしたる問題ではない。専門家でもないのに法律の逐一を知る必要はないからだ。だが法体型の構造を知らないのでは、記者として品下ることを自ら示しているとしか言えないだろう。

 このあたりを理解できなにので「反対派はタイホ!」といったネトウヨの世界観と超法規理屈をそのままに言い出したということだ。合法抗議の範囲にある高江反対派を国が叩けば叩くほど、本丸の辺野古整備は遠くなるのだが、その構造も述べないあたりは、まずは全体が見えていない。

 この点、やはりネトウヨ同類である。そのアラアラなネトウヨ理論を振り回されれば、反対派も「『「どうせネット右翼がネタ元でしょ!』」と怒るだろうね。

 こんな感じだと、どうせ「赤灯回した救急車を反対派が止めて中を確認した、俺は見たんだ」といったデマを記事にするんじゃないの。で、あとでネトウヨが「あれは俺みていない、話で聞いただけ」とウソを公言したあとで大恥かくんじゃないか。

 まあ、その状況把握と論理とらすれば、杉本さんの「そのあきれたロジック」に呆れられても仕方ないと思うよ。