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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2017.03
03
CM:31
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06:04
Category : 未分類
 今時、国内航空輸送のような近距離・軽輸送の所要を言い出してどうするのだろうか? 商業誌に書いたC-2記事について「戦術輸送機だからC-2は失敗ではない」と主張するのは不思議なものだ。


■ 「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)

 はらぺこさんは次のように述べている
はらぺこ(CV:沢城みゆき)‏ @harapeko11
軍研のC-2記事がツッコミどころ満載とのことだので買ってみたら著者はスミキンで安定のツッコミどころ満載記事だった
https://twitter.com/harapeko11/status/837237118573256704

はらぺこ(CV:沢城みゆき)‏ @harapeko11
この記事、そも戦術輸送機であるC-2を終始中途半端な戦略輸送機として扱ってC-17と比較し批判してるのが頭痛い。
https://twitter.com/harapeko11/status/837252505293594624

はらぺこ

 「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)といった認識は興味深い。擁護しているC-2を短距離かつ軽輸送が任務の輸送機である。そのような認識の開陳であるからだ。

 仮にそれであれば、C-2開発や調達は無駄だったと認めるようなものだからだ。

 なぜなら、C-2は航空輸送への需要の変化をうけて開発・整備される機体だからだ。 国内に航空輸送の所要は、ほぼない。必要なのは硫黄島と沖縄だけに過ぎない。あとは訓練がてら空気輸送しているようなものだ。 対して海外派遣の所要は大きい。そして空自の海外派遣はまずは輸送機となる。

 つまり、空自輸送機に求められる役割は国内ではなく、海外にある。

 その点で、短距離・軽輸送のニュアンスとして「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)とするのは、むしろC-2の航続距離や活用法を否定するものだからだ。


■ 輸送力で劣るC-2

 さらに、C-2輸送力をC-17に比肩すると主張するのは、国産機贔屓がすぎるものだ。

はらぺこ(CV:沢城みゆき)‏ @harapeko11 9 時間9 時間前
ああ、うん。確かにC-17の最大高はC-2より高いですね。でも最低高がある以上制限でますよね。それガン無視してC-2のよりC-17ふんだららって言われましてもですね。
https://twitter.com/harapeko11/status/837254407213371393


 明示された数字をみても、C-2は幅も長さも高さもC-17に劣っている。当然だが開口部も小さい。より嵩高・大重物輸送に耐えるのはどちらかは明らかだ。

 その点で、天井高だけを指摘してC-2はC-17に劣らないというのは強心臓である。「最低高がある以上制限でますよね。それガン無視してC-2のよりC-17ふんだららって言われましても」(はらぺこ)と述べているのがそれだ。C-2はC-17に劣ることは明らかなのに

 さらにいえば、C-2は断面他を出していない。出しているのは16×4×4mの数字だけ。防衛関係は優れている点は鉦や太鼓を叩いて吹聴する。それが天井高さ4mだが、それ以外を提示しない。このあたりをみると凡庸あるいはそれ以下であることが疑われる。

 これはランプも同じ。C-130ストレッチ型の床面積と同じといった主張に、ランプを含んでいないと言いだしているが、ランプ長も、そのどこまで積めるかも明示していない。ただ16×4×4mというだけだ。まずはC-130と比較してさほど優位を示せないといったものだ。


■ 将来の所要を予想できない

 なによりも不思議なのは、将来所要への不足が見込まれることだ。

 自衛隊の海外派遣は回数も規模も拡大する。その見込の中では、輸送機にはなるべく全地球的な行動力と輸送容量を持たせる必要がある。

 その点で、C-2はできたときには時代遅れになっている。寸法や重量的に輸送ヘリや掃海ヘリ、重量だと戦車や人道支援用の土木重機の輸送は厳しい。あるいは、単純な生活物資輸送(ベルリン空輸では石炭も運んだ)の能力にしても、既存のC-130の倍はない。

 結局はカンボジアPKOレベルの対応でしかない。90年末に過去20年の所要をみて作った機体が、2020年近くなって登場したようなものだ。

 その点で、C-2はC-1の失敗を繰り返す可能性が高い。C-1は完成時には既に能力不足であった。これは過去の需要にあわせて作った機体であり、できたときには時代遅れだったからだ。

 そして登場直後にC-130導入が決まった。ちなみに、C-1もできたときにはヨイショされていたが、C-130導入以降には輸送力としては全く顧みられていない。

 この点でも「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)には、C-2の擁護になっていない。現在そして将来の所要に耐えるかといった視点の欠如を示すものでしかない。戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)で今後の航空輸送への要求に耐えることができるかどうか。それを考えるべきだ。
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Comment

非公開コメント

戦術輸送機ならC-130J スーパーハーキュリーズで十分だと思うんですけどね。
国内の航空産業に仕事回したいなら、ライセンス生産すれば良いのに。

かぶりますが戦術輸送機ならC-130で十分ですよね
何も大枚費やして新機種開発する必要がないっていう

C2は民間貨物機並みの高速巡航速度によって、
既存の軍用輸送機より2、3時間ばかし早く目的地に着くという、
よく考えたらどうでもええような特性が売りだったような。

そういや予算段階では巨大スーパー輸送艦みたいな「おおすみ型」でも実際就役したら中途半端な欠陥艦みたいな扱いですもんね・・・

No title

C-2の断面に関しては

防衛省大型機の民間転用構想について
http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/kaihatsukokuki/sonota/pdf/01/005-2.pdf

のP9に載っていましたよ。その図では主翼部分の最低高で4mあるように見えます。
ググればすぐ出てくる資料なのでご存知かもしれませんが。

あっ大して絡んでないのに「はらぺこ
」さんにブロックされた・・・

Re: No title

この図面そのものが欺瞞なんだよねえ

C-17ほかの貨物室横断面の形状は四角じゃないのに
四角であるようにかく欺瞞

ランプのどこまで積めるかを示さない欺瞞

まー、民間型と称して海上輸送コンテナを飛行機に積めるあたりもね

> C-2の断面に関しては
>
> 防衛省大型機の民間転用構想について
> http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/kaihatsukokuki/sonota/pdf/01/005-2.pdf
>
> のP9に載っていましたよ。その図では主翼部分の最低高で4mあるように見えます。
> ググればすぐ出てくる資料なのでご存知かもしれませんが。

Re: タイトルなし

あと「どこの飛行場でも降りられる、C-17は滑走路強度が」とか言ってるけど
海空軍の哨戒機・輸送機基地でC-17降りられませんは、KC-767降りられませんで
それでいいの?と思いますね

さらにいえば、末端輸送なんかC-130にやらせば充分ですし
有事等、ホントに必要なときとなれば滑走路痛めてもC-17降ろしますよ
海空はなんのために施設職域を養っているのかと

> C2は民間貨物機並みの高速巡航速度によって、
> 既存の軍用輸送機より2、3時間ばかし早く目的地に着くという、
> よく考えたらどうでもええような特性が売りだったような。

Re: タイトルなし

今後は「ひゅうが」が微妙になるんじゃないですかねえ
そりゃまあ旧DDHよりは強いと思いますけど
使いみち的にその強さがいる? とか、ヘリ積むだけなら特設軍艦でよくね? とか

定数は楽だけど、定数の枠内で過剰性能のような無駄遣いがなあと

> そういや予算段階では巨大スーパー輸送艦みたいな「おおすみ型」でも実際就役したら中途半端な欠陥艦みたいな扱いですもんね・・・

No title

昔、アエロフロートが飛行実績作るためにどーでもいいソ連国内航空路まで運行した結果、じゃがいも運んでましたになってましたけど

まー、海自の国内航空輸送は積むものがなくて、焼酎原料の芋を運んだり、冷凍イカはこんだり、サトウキビ運んだり、雪運んだりしましたからね

思い出は「くえたもんじゃないぞ」といわれて航空輸送された芋は不味かったこととか、○○器材と書いたダンボールからイカの汁が滲み出して、もう少し丁寧に梱包してくれと怒られた事件かな

運転手が自分の引っ越し荷物運んで処分は海か空かどっちか忘れましたけど。定期便なんかでもソノブイケースに入れてやってたんじゃないですかねえ。「どうせ空気輸送」だったから

 >ひゅうが>半端

それは有りますね!ヘリコプター母艦としてはちいさく。かと言って、普段使いの監視活動や小規模国際貢献にはデカすぎる・・・

従来型DDHの有る意味では効率的だったの

http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/kaihatsukokuki/sonota/pdf/01/005-2.pdf
この図をご存知ならなんでランプ含んだ長さのC-17とランプを含まないc-2の比較図を作ったのでしょうか?
それこそ欺瞞

Re: タイトルなし

ランプのうち何メートルの部分まで積めるか明示してないからね
C-17はどこまで積めるか明示してるけど

> http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/kaihatsukokuki/sonota/pdf/01/005-2.pdf
> この図をご存知ならなんでランプ含んだ長さのC-17とランプを含まないc-2の比較図を作ったのでしょうか?
> それこそ欺瞞

>過去の需要に合わせた機体

野党の要求を容れた

>海か空かどっちか忘れましたけど。


Re: タイトルなし

野党はC-1について質問や要求はしてない
問題になったのはF-4の戦闘爆撃機の爆撃部分と空中給油装置

> >過去の需要に合わせた機体
>
> 野党の要求を容れた

明示してるって如何様に?
ああ、ついでに先の図でC-17のほうが天井高、高いとこあると言ってもC-2も4mは最低高のとこみたいだから意味ないんじゃない?
9pの内部のライン出てるでそ

Re: タイトルなし

・ 自分でC-17のランプまわり調べてみればいいと思うよ
  教えてあげるつもりもないけどね

・ 「内部ライン」とやらと断面の取り合いもわからない図面で?
  

> 明示してるって如何様に?
> ああ、ついでに先の図でC-17のほうが天井高、高いとこあると言ってもC-2も4mは最低高のとこみたいだから意味ないんじゃない?
> 9pの内部のライン出てるでそ

No title

> 自衛隊の海外派遣は回数も規模も拡大する。その見込の中では、輸送機にはなるべく全地球的な行動力と輸送容量を持たせる必要がある。

ちょっと本題とずれますが
これって財政難にもかかわらずそんな余裕はあるのかという疑問が出ます
政治家が馬鹿だからこうなりそうですけど

そもそも政治家が威勢良く海外派兵と言っても、日本に何のメリットがあるの?としか思えない

No title

>今後は「ひゅうが」が微妙になるんじゃないですかねえ
これについては海自幹部の方が、ふとそう漏らしたのをナマで聞いたことがあります。
せめて、いずも型ぐらいの規模でないと使いづらく、旧DDHとヘリ空母のあいだの中途半端な艦になったと。

批判を恐れて短くしたのなら、趣旨はあってますね。(ちょっと強引、汗)

>野党はC-1について質問や要求はしてない

No title

>>そもそも政治家が威勢良く海外派兵と言っても、日本に何のメリットがあるの?としか思えない

それこそ共産党に政権を取ってもらって、自衛隊の海外派兵を原則禁止(大型災害発生時の救援活動等は除く)にしてもらいましょう!そうすれば、C-2は不要になります。

で、いざと言う時はC-17等を海外から借りれば良い。

陸に海外で戦死者こさえて実績作ってこいって状態なんだから、余裕があろうがなかろうが続けるつもりなんでしょ、少なくとも自民の主流派は。

CV沢城みゆきとか、書いてて恥ずかしくないんですかねぇ

No title

0年代80年代の「まだ社会党があった頃」に「社会党に批判されてC-1は航続距離が短くされた」なんて話はどこもしてなかった。社会党なくなってからそんな話になってる。

「同じく、同時期のP-2Jは他国まで飛べて爆弾ロケット弾攻撃できるから航続距離短くしろ!と社会党に批判された」
いくらなんでもコレ信じる奴はいないだろ(…いないよな?)

小川和久「戦艦ミズーリの長い影」になかったかな?

>0年代80年代の「まだ社会党があった頃」に「社会党に批判されてC-1は航続距離が短くされた」なんて話はどこもしてなかった。

Re: タイトルなし

確認してから書いてね

> 小川和久「戦艦ミズーリの長い影」になかったかな?
>
> >0年代80年代の「まだ社会党があった頃」に「社会党に批判されてC-1は航続距離が短くされた」なんて話はどこもしてなかった。

そういえば軍用機の航続距離が他国への脅威云々という意見は聞いたことがありますが、
軍艦の航続距離が問題だという意見は聞いたことがないなあ。
「護衛艦は佐世保から韓国まで進出して釜山に艦砲射撃が出来るから脅威だ!
韓国への脅威とならないように航続距離は100キロ以内にしろ!」
とかいう奴がいたらすげえロックだわい。

No title

> 小川和久「戦艦ミズーリの長い影」になかったかな?

むかし読んだきりですが、そんな内容ありましたっけ?
74式戦車の死亡事故や、F-1戦闘機の射出座席脱出による大けがを例に挙げて、国産兵器を批判していた内容は覚えていますが

No title

清家@kiyoieshokoって方も文谷さんとのファイトを挑みたがってるようですな
https://twitter.com/kiyoieshoko/status/835442642758463488

戦争観が

元寇で止まってるんだから、こういう話になってるんでしょ。
じゃあ、新しい戦争観とは何ぞやと言っても「テロとの戦い」という雲をつかむ話しか提示できない。

自分は、どっちもどっちだと思ってるんですが、ちゃんとプロットが固まらないうちはゴタゴタを続けるしかないでしょう。
同意も責任も取れないんだから。

No title

遅ればせながら、私も軍事研究2017年3月号を購入し、件の記事を読みました。

勉強になりました!