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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

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2022.01
18
CM:7
TB:0
18:30
Category : 未分類
 ヤマト2205は不人気である。10月に公開されたが好事家も話題としていない。

 その原因はなにか。

 前作で客が離れたためだ。2202では制作サイドが余計な工夫をした。脈絡のない新設定を導入し興を削ぎ原作や前々作との連続感を損なった。結果、中途から客が離れた。

 なによりの誤りはヤマトの前提であるアナクロ世界観から逸脱したことだ。

 宇宙空間で戦艦が大砲で戦う。作品はそのアナクロニズムで徹底されていた。物語も作劇もデザインもその構想に従っていた。

 だが、2202は不徹底となった。かつての戦艦が水上砲戦をする。そのようなヤマトの世界観にそぐわない要素を導入してしまった。

 まずは艦船に盾や刃物を与えた。ガミラス艦に攻撃を防ぐ盾を構えた。またガトランティス艦には敵艦を掠め切る刃を取付けた。

 違和感しか生まない改変である。ヤマトやコンセプトで共通する999ほかでは武器は乗り物の時代感に合わせている。登場人物も一四年式やリボルバー式の光線銃で戦った。

 これは人形兵器も同じだ。2202ではモビルスーツ風を登場させた。当然だがキーデザインに背理する。逆にガンダムに鉄人28号を出す。しかも堂々出演させる場違いである。

 小賢しい小理屈を弄する誤りもした。

 ガトランティス人の屈折した設定は話を構造から歪ませている。「『自分たちクローンは機械的なので感情を持つべきではない』と思い込んでいる」といった内容だ。また人造生命と在来生命との対立構造も設けた。

 それにより話は無駄に複雑となった。

 話に深みを与えたつもりだろう。

 だが、構造はシンプルから遠ざけた。また考えれば考えるほどヘンテコな話となった。
 ズォーダーは尊敬できる悪者で充分であった。愛に煩悶する姿は作品進行に不要である。

 ガトランティスも蛮族でよい。旧作の冷酷ソ連人も2199でのスラブ的後進性もステロタイプである。ただそれゆえにわかりやすい。2199を踏襲して「サケザン強い侮れない」とすれば話は脇道には逸れなかった。

 次元断層や斎藤の設定もそうだ。艦隊決戦の繰返しやガトランティスの操り人形といった小細工は不必要な要素だ。

 原作はどちらもシンプルだった。

 艦隊決戦は一度切りである。映画もTV版もアンドロメダは拡散波動砲で艦隊決戦に勝利し後に都市帝国に敗れた。

 それで充分だった。アンドロメダでも勝てない都市帝国にヤマトが挑む道筋が作れたからだ。ケンプファーでも勝てないNT-1に斧一丁のザクで挑むドラマとなった。

 斎藤も原作は豪傑で立ち往生するだけだった。そして、それだけで充分な作劇となった。

 だが2202は小細工を弄して失敗した。それで客は離れ2205の失敗に至るのだ。

 根源はプロデュース・サイドの管理不足だ。設定に走る脚本や副監督を抑えられず品質管理に失敗した結果だからだ。

 リメイクには敏腕Pが必要だったということだ。入院したアニメータには見舞で出所の怪しい札束を渡す。疲労スタッフが出ればその疲労をポンと飛ばす。海外ロケは自動小銃に擲弾筒で自衛する。そのような敏腕がいれば小賢しい小細工は悉く棄却されただろう。

   あるいは松本零士にやらせるべくだったか
   著者兼編集兼発行人
   文谷 数重


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2021年冬コミ新刊のあとがきです
時節物なので公開します
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Comment

非公開コメント

リメイク版のヤマトはなあ...

2199は辛うじて我慢できた。まだ良い方だろう。ヤマトがまるで質量0のような高機動をどうにかすれば。まるで重厚感の無い薄っぺらい戦艦に成り果てた...

2202は...無謀にも興味本位で全部映画館で見ましたよ、ええアホです。愛だのなんだのってさらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たちのリメイクだからって「愛」にこだわらなくてもいいじゃない、つかこだわり過ぎて意味不明。最後の最後で超巨大戦艦が出てくれば全て水に流そうと思ったのに...あんなかぼちゃの骨みたいな要塞が出てきてもねえ...ここまで見事に裏切ってくれた作品は珍しい。話を盛ろうとしたのか深みを持たそうとしたのかなんでもかんでもやり過ぎてすべっている。
制作陣のヤマト愛が凄いことは分かるが深すぎて偏狭になり失敗した感がもう。デザートはショートケーキでいいのに凝りに凝った最高傑作のウエディングケーキのデカイのを出されて1人で全部食えと言われたような気分。やるならやるで良いが、なぜもっとシンプルな方向で深みを持たせる工夫をしなかったのか?
例えば斎藤の死亡シーンはロボットに乗ったままでもいいから仁王立ちで敵を防いで欲しかった。途中の過程を盛ってもいいから重要なパートは原作準拠でお願いしたかった。
俺の超巨大戦艦が...嗚呼。

そしてそれでも何かを期待してしまう自分がいます(爆)。2205は反省して少しはマシになったはず...既に前編は見ました。土門の所からツッコミどころ満載...
今度は調律とイスカンダルの秘密の様ですが、
ゴルバは出てくれるのでそれだけを楽しみに見に行ききます(爆)。最早ネタ作品として楽しむのみ。

そしてヤマトよ永遠に編に突入...

Re: リメイク版のヤマトはなあ...

2199も七色星団の戦いを1話で終わらせるあたりがどうも。原作でも2話を使っていたしあのどーでもいーロボット話を潰すとかして3話くらいまで引き伸ばせるのにと思いましたです

斉藤の仁王立ちはTVドラマ『遊撃戦』の桂林飛行場地下燃料庫爆破のとき死んでなお扉を閉じ続けた三浦上等兵が元なんですよ。それと侵入口を守った軽機手の上野兵長(八街女学校の音楽教師)の半分くらいが混じってる。残り半分は加藤相当で。真田さんは中西一等兵(花火職人)で民国兵に導火線を噛み切られたあとに燃料庫に戻ってねずみ花火でガソリンを発火させるという。

遡ると司令/艦長の土方は中途戦死する遊撃戦指揮官の阿部大尉とピッタシ当てはまる。主人公で次席の黒田兵曹長は叩き上げで、どうみても宇宙戦士養成学校の甲種予科練だった古代とは相当違うけど。

Re: リメイク版のヤマトはなあ...

文谷さん、
斎藤の仁王立ちとか色々元ネタがあったんですね。戦史とかほぼ知らないのでその中の物語に至っては...
個人的には元ネタのことが分かる人はそっちの楽しみがあって良いのですが、単純に物語として面白ければそれでいい派です。
さらば宇宙戦艦ヤマトは傑作だと思っています。しかし2202は...やらかしました。
重要なパートは原作準拠で間を補完するなりなんなりして盛り上げる追加であれば2202も傑作になったかもしれません。原作ファンが暴走した結果駄作を作った感がもう...ただただ残念です。

No title

前宣伝見ても2202の一部主要スタッフをかなり邪険に扱ってるのを見て、ああやっぱりとおもいました。

まぁ2205は多少持ち直したので後章も見たいところです。流行り病は避けつつですが。

リメイク版ヤマトは2199の第1話を見た際に心身ともに深刻なダメージを被ったので、それ以降は全く観ていません。解毒用にオリジナルの第1話を3回連続で視聴したにも関わらず夢にまで出てきやがって。くそう。

怖いもの見たさで後編見てきました。

まあ2202の反省があったのかどうなのかそこまで悪くは無かったですね。
ツッコミを入れるときりがないのですが、
最初から最後まで徹底的に酷すぎた2202に比べればまだ原作に近いとも言えます。
イスカンダルとはなんだったのか、ガミラスとはなんだったのか、デザリアム(暗黒星団帝国)の目的は?最後は原作通りイスカンダルが爆発して赤ちゃんのサーシャが残るEndです。
まあゴルバが出てくれてデスラーが突っ込んで私ごと撃てと言うのがあったのでとりあえず許します(汗)。
改変が色々酷いと今更言っても始まらないのですが、多少いい方向になったかも?
評価は賛否両論出ていますが2202が酷すぎた反動なのか概ね好意的のようで。
でヤマトよ永遠にのリメイクREBEL3199が少しはまともになりますようにナムナム(-人-)。

No title

今更ですが。
2202感想:デタラメな歴史は、止めてもらいたい!
2205感想:そうだ。それが我々の待ち望んでいたヤマトだ。