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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.03
07
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Category : 未分類
 特殊警備隊もモウ終わりだろうという話が出た。飲んでいての話なのだが、今後に使い道があるか考えてみろと言われれば、たしかにない。中のモチベーションも相当に下がっているんじゃないかという話だ。

 海自特殊警備隊は、最初に北朝鮮不審船が来たあとに作られた。だからもう15年近く経つが、実戦投入をするような話はない。

 二回目に不審船が来た時にも、結局は使わなかった。計画当時に運用として考えられた不審船への乗り込みも、今後にはまずない。二回目に不審船が来てから、10年ほど不審船が来ていないことからすれば、海保・海自警戒網に通用しないと判断して、不審船運用をやめたのだろう。そうなれば、特殊警備隊は当初の使い道はない。

 特殊警備隊に所属する連中も、相当にモチベーションが下がっているのではないかという話だ。特殊警備隊の隊員は、各部隊から集められる。終わった奴も各部隊に戻るわけで、断片的な話は出てくる。そこでの話を聞くと、どうもということらしい。

 もともと、特殊警備隊は意識の高い隊員が行く部隊だった。同期の江田島同分隊で、小隊長(1尉クラスがやる)2人出たが、どちらも防大出で国防意識は高い隊員である。己のような意識の低い系とは明らかに異なる。しかも、○○や??にエリミネートされたので、それを払拭するためか、まあクソ真面目だった。

 しかし、意識が高いだけに、使い道がないという現実との落差に直面すると、相当に悩むのだろう。結構、待機とかさせられても、実動がないとなると、まあ疲れるだけだ。内面は相当に荒廃しているのではないかという話だった。

 実運用がないのに、好待遇も続けられるのかという問題もある。特殊警備隊の海曹は何でも好待遇だった。給与は潜水艦並みの、本給5割相当の手当がつく。ボーナスの成績評価(分隊間の勤務評定資料で過去の成績率は出てくる)は、たしか常にSだった。だが、潜水艦や航空機のように実働実績もないのに、過剰な高待遇も続けられるかは怪しい。危険があるから好待遇にしても、大事故は一件だけで、しかもイジメで殺したものだ。

 特殊警備隊も、減らす時期ではないのかね。今後にも大した使い道もない。潜水艦からゴムボート2隻に載せて、潜望鏡で引っ張って上陸させるアレ位しかないんじゃないのかという話になったよ。



※ そいや、あの訓練施設なんだが、予算計画書だと建物の外形だけで、中身は真っ白だった。とはいえ、計画作った人に言わせれば大したものではないということ。その人は特警で潤った人で、回りからは「必要もないのにイギリスの施設研修にタダ旅行できて羨ましい」と言われていたよ。奥さんは外国の方だけど、それでも別に構わない程度の秘密なんだろう。所詮は訓練施設だし。
  あの施設も回りの草刈りが全然で、それを安全保障商売の連中の有料セミナーでネタにされて……という、海自の陸上警備担当の話もあった。まあ、秘密保持は熱心なのはいいけど、その割に警備上は問題かねとは言えなくもない。ただ、あんなところ襲っても何の価値もないし、拘束云々にしても短時間で返り討ちがイイトコだと思うけど。
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Comment

非公開コメント

No title

特殊警備隊じゃなくて特別警備隊ではないですか?

Re: No title

> 特殊警備隊じゃなくて特別警備隊ではないですか?

そうです、間違えてます。特別警備隊です。

No title

西方普通科連隊や特殊作戦群もありますが、もともと特殊作戦向きの人材を募る母集団は大きいほどよいわけですし、三自の統合化が進んでいけば他国の同軍種の特殊部隊との交流をし、統合部隊に人材を送り出す窓口として機能するんじゃないでしょうか。

陸上警備の強化が必要となったときの増援ということも考えられると思います。

>SBU
韓国や中国がNavy SEALsみたいな海軍特殊部隊を持っている以上、こちらも、そういった部隊を持つことに意味はあるのでは?(アデン湾にも行っていますし。)

必要とは思います。ヤッパリあの手の荒仕事を担当する部隊も要る場面も海自の縄張りで有る可能性が有る限り。

ヤッパリ基本エンジニア集団で忙しい海自は、自隊警備1つもなかなか出来ん状況でしょう。実際普段経理とか整備してる人間が鉄砲握ってる訳ですから…

ただ部隊規模とか隊員の待遇については確かに再考が必要なのかも知れません。
すっかり慣れた国際貢献部隊の給与面の優遇が回を重ねるごとに悪くなるのと同様に。 




Re: タイトルなし

 それがねえ。特警は自隊警備とかに使う話がないのですよ。数もそんなに多くないし、特殊部隊として消耗させない前提なんでしょう。

 あとは、自隊警備は海でもそれなりに強力です。基本、海自の基地は人数が多いので、頭数もゾロゾロ出てくる。無いというほど鉄砲が無いわけでもないです。
 艦艇基地も大概は狭いから、それほど分散配置しません、陸警隊はアテになりませんけど。航空基地は広いですけど、こっちにはアテになる警衛隊やクラッシュ、整備の中の警備マーク持ちもいる。どちらも必要あれば直ぐに2重壁作ったりしますし、艦艇や航空機は足が長いので、遠くに出しちゃえば致命的な問題はないですから。

No title

特別警備隊や特殊作戦群など、災害派遣やスクランブル、国際貢献などにまったく出番の無い部隊がありますが、
これらの部隊で隊員のモチベーションを維持し続けるのは大変でしょうね。
これが外国の部隊なら紛争地域にこっそりと潜入して度胸付けのためにアレするとか出来るのでしょうけど、
日本の自衛隊でそんなことは出来ないし、万一やってバレたりしたら大変なことになる。

その時期というと

自体警備そのものには使わないんじゃね?

つか、アンチスイマーとか警備の教導、指導役とか警備の顧問みたいなこともしないんだ。

格闘のマーク持ってないと無理か……