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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2017.02
21
CM:14
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08:08
Category : 未分類
 CHINさんが筆者記事にご不満らしい。



chin‏@chin_1stLT
輸送機といえば、とある雑誌でとあるライターがXC-2を「国内での仕様が優先で大きさも中途半端」とdisっていたのだが、もともと空自の需要は国内がメインターゲットだしC-1やC-130と比べたら海外への運行も比較的柔軟に運用できるんだけどなぁ
https://twitter.com/chin_1stLT/status/833685461457448961


chin@chin_1stLT
@chin_1stLT なにより記事でイチ押ししていたC-17にも備わっていない民航機と同じ速度で飛行可能というXC-2最大のセールスポイントはガン無視w
https://twitter.com/chin_1stLT/status/833685672460365825
 


■ いまさら国内輸送といいだす

 いまさらC-2が「国内輸送に向いている」といいだしてどうするのかね?

 自衛隊に求められる役割は変化している。冷戦終結以降、国内防衛での所要はさほどのものではない。それに対し、日本の海外権益保護や国際協調といった役割が求められている。

 輸送機はその最たるものだ。存在価値は国際貢献が目的であり、国内輸送の所要はほとんどない。硫黄島と沖縄をのぞけば、平時国内輸送はどうでもよい。その例外の硫黄島と沖縄もC-130で足りている。

 この状況でC-2が国内輸送に向いていると力説されても困惑するしかない。C-2は20年前にさらに20年前の輸送需要を参考に性能を決めたものだ。この時代遅れの要求性能と同じようなものでしかない。

 まずは、今後の航空輸送がどうなるか見えていない。00年代までは小規模PKOへの連絡程度で良かった。だが、00年以降のイラク派遣、輸送ヘリや土木重機を運ぶ必要がある大規模HA/DRにも対応しなければならない。その点でC-2は既に能力不足に陥っている。


■ 軍用機は脇に避ければいいよ

 そして、そのうえ国内輸送でしか役立たないメリットを強調している。「民航機と同じ速度で飛行可能というXC-2最大のセールスポイントはガン無視w」(CHIN)といったものだ。

 だが、軍用輸送機が民航機と同じ速度で飛ぶ必要があるのだろうか?

 海外までの航空展開で50kt、100ktの差は大差はない。シンガポールまで8時間かかるか、10時間かかるかの差でしかない。

 国内輸送も同じだ。別に軍用機が航空路を飛ぶ必要はない。民用機の邪魔にならないように遠回りすればいいだけの話だ。

 ちなみに、これもC-2へのヨイショで出て来るテンプレだ。おそらくご本人が考え出したものではない。だが、そういえばボクの大事なC-2が肯定されると考えていたのだろう。

 くりかえすが、そもそも国内輸送ならC-130で事足りる。今でも空気を運んでいるようなものだ。今のHをJにすればよい。そこに大型輸送機を入れる必要はない。


■ C-17を避けた結果

 本来は、C-17を買えばよかった話だ。2000年ころまで趣味誌、業界誌には広告がでていたように、その頭はあった。

 だが、防衛産業を儲けさせるために国産にした。そのためには競合機のC-17とC-130Jと競合しない性能、ほぼ中間に設定された。

 それがC-2の中途半端な点だ。

 C-17は現用戦略輸送輸送機の下限にある。それ以下のC-2は到底それに耐えない。これは本格的な戦略輸送で他国のC-17と比較されたときに気づくだろう。

 本番で輸送力は足りず、しかも海外でエンコした時に米国製ではないので米軍から部品も貸して貰えない。C-2はそのような気の毒な飛行機になるということだ。



 まー、答えを考えるんじゃなくて、出来合いの答えを探すとこんなもんだろうね。ご趣味も「浦和レッズ、ヒコーキ、ミリ、モータースポーツ(主にラリー)、バイクにアニメ漫画系」と受動的なものがお好みのようだ。おそらくミリ知識も防衛省オフィシャルのコレクションでご満足なさっているのだろう。
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2017.02
20
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21:40
Category : 未分類
 野口裕之さんが中身も示さずに、数字だけだしてシミュレーションだと言っている。

 まずは常識はずれなものだ。普通は簡単な形でも記事中でモデルを示す。さらに細部を付表か注か別記事で示すものだからだ。


■ モデルも示さずにシュミレーション

 だが、野口さんにはそれがない。

 野口裕之「米中戦争の確率は「70%以上」 そのとき日本はどうすべきか」がそれ。
小欄は過日、駐留米軍撤退に伴うわが国の防衛予算の在り方について、安全保障関係者と共にシミュレーションを試みた。後述するが、予想通り、結果は「激増」であった。
http://www.sankei.com/premium/news/170220/prm1702200006-n1.html


議論の一助として、現行の年間防衛予算5兆円が米軍撤退後、どう変わるのか…小欄らのシミュレーション結果を一部掲載しておく。

 《防衛予算は3~4倍の15~20兆円に。内訳は、陸上自衛隊の2~3倍/海上自衛隊と航空自衛隊は3~4倍にせざるを得ない》

 防衛予算は、米軍が本土&ハワイ&グアムより来援するまで、侵略目的で押し寄せる現時点での中国人民解放軍戦力を迎え撃つために必要な兵器の種類や戦闘員数を基にはじき出した。米軍来援には、軍種・作戦にもよるが、準備と移動で数週間~半年以上かかる。
 以上は、人民解放軍のみとの戦闘に伴う防衛予算増で、北朝鮮やロシアへの備えも担保すれば、4~6倍の20~30兆円に膨らむ。
http://www.sankei.com/premium/news/170220/prm1702200006-n3.html


 そこには結果しかない。どの状態ような態勢でどれくらいの戦力が来るかは一切書いていない。


■ 三正面同時熱戦:野口式国家戦略は最初から破綻

 そもそも、前提条件が相当にオカしい。

 まず、対中国全面戦争と北朝鮮・ロシアとの全面戦争をやる想定である。「以上は、人民解放軍のみとの戦闘に伴う防衛予算増で、北朝鮮やロシアへの備えも担保すれば、4~6倍の20~30兆円に膨らむ。」(野口)とある。野口式国家戦略は三国と徹底敵対し、同時三正面の戦争を行うつもりなのだろう。

 だが、そのような事態に陥るのは、アレすぎる野口式の外交戦略でもしなければ起きることではない。太平洋戦争でも米中ソ三正面作戦などやっていない。


■ 中国軍上陸まで来援しない

 また、隠されたモデルも相当ヘンテコである。なんで対中熱戦で米軍来援までを凌ぐのに「陸上自衛隊の2~3倍」(野口)が必要なのか? 

 制空権を掌握され、制海権を失い、上陸されるまで米国は放置するといった見通しを立てているのだろう。それでなければ陸上戦力なぞ使いみちもない。

 だが、実際にそのような事がありえるのだろうか? 

 米国は制空・制海権喪失まで待ち、わざわざそれを回復して来援してくるような手間をかけるだろうか?

 それなら、最初から足の早い海空戦力を増援して中国に制空・制海権を確立させない。そちらのほうが簡単であり人死も少ない。

 逆に、中国が即時に制海・制空権を打ち立て、まったく在日米軍の行動も許さない状況を作り出せるほど強力なら何をやってもダメだ。一旦喪失した制海・制空権を日本近海でそれを回復できない。競合状態は作り出せても、A2ADで海上輸送による増援は無理だからだ。

 さらにいえばそこまで中国が強く米国が弱いなら、日米安保なんか捨てて中国と安保条約結んだほうがマシだということになる。


■ アルバニア式国防論

 野口さんの発想は、結局は宗教的な国難思想でしかないということだ。

 そこには恐怖心があり、それを煽るだけでリアルはなにもない。そもそも、中露鮮の三カ国全てに熱戦対応する発想や、三カ国が同時に日本と戦争するだろう発想が全く神仏基のカルト国難思想そのものに近い。

 その主張はアルバニア式国防論でしかない。日本は強力な敵に囲まれている。だから国民生活や経済安定を無視して国防に備えろという。それで周辺国との経済交流も利敵行為とし、喧嘩腰の対応しかしない。

 その理想を実現すれば、無駄なトーチカを抱えた経済破綻国家が生まれるだろう。

 まず、日本の本土決戦論者とは大概こんなものだけどね。



■ オマケ:野口式精神が膾炙しないのは素晴らしいものだよ

 つーか、米国がアテにならないなら中国、北朝鮮と関係改善すればいいんじゃないかね。
 ただ、駐留米軍撤退の有無にかかわらず、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の占領を狙い、北朝鮮が核開発を進め、弾道ミサイルを乱射する…わが国を取り巻く危機的環境を直視すれば、自衛隊が使えるヒト・モノ・カネの数量は圧倒的に不足している。当然、日本の国会は、軍事膨張路線をひた走る敵性国家に対する「備え」を議論しなければならない。
http://www.sankei.com/premium/news/170220/prm1702200006-n1.html


 どっちもどうとでもなると思うんだよね。ホント、アメリカがアテにならなくなっても、それなりのやりようはある。

 尖閣問題はやらずぶったくりのロシア式交渉で引き伸ばせばどうとでもなる。

 北朝鮮も在日米軍がいなくなれば、弾道ミサイルで特に狙うべき目標は日本になくなる。韓国を売る最悪の事態だけど「南北朝鮮問題には関与しない、両者よく話し合え、そのあと北にも戦時賠償する」とでも口約束しときゃどうとでもなる。もし弾道ミサイル打ち込んだら、中立の日本が敵になるからねえ。

 虎の威もなくなったのに、なんでその後も突っ張らなきゃならないかが不思議。滅びるまで戦う美学に酔ってるようにしかみえないものだ。
2017.02
18
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TB:0
20:50
Category : 未分類
 金曜日午前に仕事あけて、そっから丸一日寝ていたのだが。土曜朝に「これ以上寝られない」と、珍しくカタギの時間に起き出して、汽車乗って開場時間合わせで国立マンガ図書館にいった。

 「どんな話だったか」と『らんぽう』でも読もうと思ったが、2週間行けなかった分の調べ物で忙しくてマンガは読めず。

 で、昼前に横浜に移動して分隊の寄り合いに行った。97幹候の3分隊の20年ぶりの寄り合い。まあ、若い頃にハゲが進行しているかといった御仁はさほど進んでいない。白髪組はそれなりにゴマ塩だがねえ。

 ただ、艦長やったやつ曰く「老眼が始まって文書決済がねえ」とか言い出す。若い頃に文書起案して合議とって決済もらう時、「勿体つけて眼鏡なんか掛けやがって」と思ったが、ありゃ仕方がないものだと言っていたよ。

 あとはバルブが閉まらなくなる話。蛇口のコマが肥大してキレが悪いとまあ、そのような話。

 冷水だけの屋上シャワーとか、教務班を組む相手の4分隊はホント細かかったとか、某は婚活とやらで来やがらねえとか、奴さんは3回艦長やった羨ましいとか、そういった話。

 大概の結論というものでもないが、「あとからすればあの一年はラクだったねえ」といったもの。あとは艦長やったやつと不在の3回艦長やったやつと己が、延灯申請しないで9時45分に寝ていたとかそういった話。

 まあ、他所分隊の自殺とか脳腫瘍とか事故とか色々あった話もでたけどね。20年経つとそういうことも起きるのだろうよ。

 13時に初めて2ヶ所めまで行ったが、それでも4時半に終わった。そこから神保町いって一式ながめて、池袋まで歩って東上線で帰った。2週間ほどほとんど多出せずに7km歩いたので足がガクガクになったよ。
2017.02
12
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TB:0
04:51
Category : 未分類
 今月の軍事研究で「C-2は中途半端じゃね?」記事を書いたのだけれども。

 読んでいて思い出したが、最初は「C-2やめたあとについては、C-17、アントノフに加えて中国のY-20輸送機もアリじゃね」と書いて提出したのですよ。でも、編集部から「額面性能と実性能が差があるみたいだし、そのあたりを書くと助長で話が散漫になるんじゃないかな」といった意見を頂戴したので整理しました。

 まあ、悪くないと思うのですけどね。アンダーパワーや燃料消費率はポッドごとエンジン入れ替えればどーにかなるだろうし。

 もちろん、日本だから兵隊のくせに運転手が乗り心持に文句言うだろう。けど、そんなの「しょせんはトラックだから我慢しろ」でいいんじゃないかな。細かい操縦感覚やら、空中での些細な機動性の類はねえ「会社のトラックが日野だろうが日産ディーゼルだろうが文句いうな」で黙らせていいと思うんだよね。

 まー、C-2は乗り心地はいいけど、お店の現状にあってないから。国内輸送の所要はないし、それはC-130で済む。海外輸送だと能力不足、なんせ床面積はC-130のストレッチ型と同じだからねえ。

 ちなみにこの床面積の話、影響力を持っていてC-2に批判的な人に話したことがある。「エッそうなの?」とガッテンいただけたものだったよ。
2017.02
11
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17:08
Category : 未分類
 なんでそこまで積極的になれるかは疑問なものだ。アレ宰相がヨイショ外交にいそしんでいる。先のプーチン会談同様に無理してファーストネームで呼んでいるのだろう。まずは卑屈なものだ。

 もちろん米国に追従することは仕方がない。日本には張り合う力はない。安全保障面での中国との対立も抱えている。米国新政権と日本が衝突する選択肢はない。

 だが、追従は消極的で十分である。米新政権やその施策をヨイショする必要はない。そもそも、先も見えないのに余計なことをするものではない。トランプは選挙に勝ったが、今後もその支配が順調に続くかどうかはわからない。一年オーダーで見ても勝ち馬かどうかは疑問なものだ。


■ 「大統領が変わってもヨイショすればいいや」

 それがアレ宰相に見えているか疑問なものだ。もしひっくり返ったらどうするかの見通しもないのだろう。対米関係、外交といった日本の利益がどう変化するか、さらには自分自身の政治的指導力といった国内での影響はあまり考えていない。

 その時は新米政権にヨイショすればよいと考えているのだろう。まずは幇間外交としか言いようもない。バナナ・リパブリックの独裁者のように、米国の後楯があれば国内は何やっても安泰だといった頭だということだ。


■ おじいちゃんのように生きたい

 まあ「ジッチャンの名にかけて」が座右の銘だからね。「ボクは[CIAからお小遣いを貰っていた]おじいちゃんのようになるんだ」だから、ブレないといえばブレない。

 何を合意しても隠せるとも思っているだろう。「おじいちゃんの公文書は30年たっても公開されなかった、何を合意してもいいだろう」もあるだろう。

 そのジッチャンの最後をたどればいいのではないかね。右派にまで「岸を倒せ、岸を○せ」とまでいわれた御仁だ。いずれ飼い犬と思っていた右派に「安倍を倒せ、安倍を○せ」とかいわれんじゃないの。
2017.02
10
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TB:0
18:39
Category : 未分類
  「尖閣は安保条約の対象範囲」を信じているのはピュアにすぎるものだ。

 なぜなら、米国にその気はないからだ。その仔細は「『尖閣安保適用』は米のリップサービス」で述べたとおり。数日前にJapan in-depthに送った記事なのだが、今日公開となっている。

 その点、日本の政治的得点だと言い出すのはおめでたい。チョイチョイ調べてみると「すげえこれ引き出したのか日本政府」みたいな発言がある。

 まずは何も調べようといないのだろう。ここ10年で何回ほど同じ発言があったのか、日中の尖閣衝突で米国の取ったスタンス、米国が中国にどのような発言をしているか。そのあたりを雑にでも調べれば「暢気なことだ」としか言いようはない。


■ 中身を理解しようとしない

 表層部分だけを鵜呑みにしてその内実を見ないということだ。

 なんというのかね。アレ系の軍事マニアが旧東側世界の理解でロシア人のくびきだけを見て、その中にあった各国の温度差を全然見抜けないアレに近いものがある。

 昔で言うなら「コメコンの会議で東側の団結を謳ったから、東側は団結している」といった見方に近いものがある。

 実際には見巧者はそれを見抜いている。昭和30年代には新聞記事レベルでも「アイツらスタンスの差がある」「『率直的な発言』って喧嘩したってことだろ」とかあったのだけどね。

 だが軍クラの盆クラ連はそれができない。「ボクはWTOといえばワルシャワ条約機構なのですよ」と言ってるあたりは、まずは表面しか見ず、その背後は探らない。そういうものだ。
2017.02
08
CM:22
TB:0
21:57
Category : 未分類
 もう少しごまかしようがあるのではないか。南スーダンPKOの日誌隠匿問題で稲田防衛相の答弁のことだ。「法的意味での戦闘行為ではない」とは何事だろうか?

 NHK NEWSWEBによれば次のとおりだ。「日誌に戦闘と書いてあるだろう」といった質問への答弁として 「『一般的用語として『戦闘』という言葉が使われていることは書かれているとおりだが、法的意味の戦闘行為ではない』」(稲田)と述べたという。
(「南スーダン 防衛相『法的意味での戦闘行為なし』」『NHK NEWSWEB』(日本放送協会、2,017.2.8)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170208/k10010868691000.html)

■ 重慶爆撃も「法的意味での戦争ではない」(稲田)

 それなら「日華事変は戦争ではないか」と聞けば面白いことになるだろう。当時の政府が法的に戦争ではないとして事変としたものなのでそのように答えるからだ。

 その先で尋ねればよい。「『かつての南京攻略も重慶爆撃も、援蒋ルート切断のための海上封鎖や華南攻略、仏印進駐も全て法的意味での戦争行為ではない。つまり今の憲法とは矛盾しない』と解釈するのですね」と聞けば、愉快な答弁が返ってくるだろう。

 稲田理論なら「重慶を無差別に戦略爆撃しても憲法に違反しない」となるからだ。主張そのものはできないこともないだろうが、訴訟で負けるだろう。防衛相は弁護士で、靖国訴訟や名誉毀損といった法廷で争いごとを多くするという。一度、その勝敗の星取表を見てみたいものだ。


■ その答弁でヨシとする大臣もタイガイ

 もちろん、政府答弁で役人は鉄面皮な原稿を書く。それはそう書く立場にあるからだから仕方がない。パチンコ屋が「景品は換金できない」、女郎屋は「風呂場で自由恋愛」と主張するのと同じだ。それでメシを食っているのだからそう書く。

 だが、それをそのまま大臣に答えさせるヤツはどうかしている。普通なら、もう少し工夫させる。役人として一番いいのは言語明瞭、意味不明瞭にすること。あるいは、鉄面皮に徹するにしても、別の用語として例えば「銃撃戦を書き誤ったもの」と事実誤認をするものだ。それならミスで済む。だが、「法的意味の戦闘行為ではない」と解釈の誤りを出すと、あとで逃れられない。

 さらに、それでGoサインを出す大臣も、内閣もどうかしている。稲田防衛相がそれが通ると思っているなら盆暗もいいところである。特に防衛大臣は戦争を所管する。その気分で稲田式戦争指導をされれば次の戦争も負けるだろう。稲田式訴訟で靖国裁判や名誉毀損で負けたように。
2017.02
07
CM:0
TB:0
06:01
Category : 未分類
 産経ニュースのWEB編集チームが言いたいことは、「ウイグル会議代表は桜井誠のお仲間」ということなのだろう。記事「殺気立った沿道で、ウイグル人の男性は語った『こんなに素晴らしい国でこんなくだらないデモが…』」を読むとそうとしか読めないものだ。

[アパホテル抗議デモに対し]「行動する保守運動」を中心とした右派系グループら百数十人が陣取っていた。
 「20万人しかいなかった南京市で30万人の虐殺? ふざけたことを言うな」
 行動する保守運動代表の桜井誠氏(44)が声を張り上げる

桜井氏が1人の外国人男性にマイクを渡した。男性は中国・新疆ウイグル自治区出身[中略]トゥール・ムハメットさん。世界ウイグル会議日本全権代表


 つまり、世界ウイグル会議日本全権代表は桜井誠のお仲間であるということだ。


■ ウイグル弾圧があっても、アパ思想は正当化されない

 ちなみに、ムハメットさんの言うこともよくわからない。

 確かに「ウイグル人は弾圧されている」は事実かもしれない。本来は民族自治で国を作れたかもしれない立場にあった民族であり、さらに今の新中国の体制から独立する自由はないからだ。

 だが、それだからといってアパホテルが正しいことにはならない。仮に、ウイグル人が過酷な弾圧下にあるとしても、南京大虐殺はなかったことにはならないし、日本軍国主義の中国侵略は正当化されない。アパ思想は肯定されないからだ。

 ちなみに、世界ウイグル会議は言うことがあまりアテにならない。もちろんウイグルに反体制運動があり、漢族支配への反感もある。だが、独立運動への支持はあつまっていない。さらに会議はその代表とも言いがたい。ウイグル民族独立運動はバラバラでまとまっていないからだ。そして、功を焦ってか会議は都合の良いことばかり吹きまくる。その点でチベット亡命政権(亡命政権なのでこれも言うことは結構アレ)よりもさらにアテにならない。


■ なんで桜井とペアに報道したのか分からない

 さらになによりもわからないのは、なんで二つを一緒に報道したのかだ。

 産経精神で「中国憎し、アレは中国が援助した官製デモ」とポスト真実をするなら、世界ウイグル会議だけを抜き出して書くべきだからだ。ご本尊の発言の中身は矛盾したものだが、そう書けば少なくともキレイにそれっぽくまとまる。右派を容易に騙せる訴求力のあるポスト真実の記事となる。

 だが、桜井誠を出してガッチンコするのが怪訝だ。それだけで下品となり、胡散臭さの自乗となる。桜井誠からマイクを渡されたと書くだけで「コイツも仲間だろ」と感づかれてしまう。

 このあたりは普通は気付く。ポスト真実の立場なら、バカ正直に書かず、全く別個の事態であるように二つに分割するだろう。

 その点「このWEB編集チームとやらは桜井誠の別働隊なのかね?」と疑うものだ。桜井を出しても人気は出ると勘違いしている崇拝者、青林堂のジャパニズムそのものではないか。ちなみに、産経や夕刊フジは(PR)なしに宗教に記事として紙面を渡している。ソレくらいはやっても不思議はない。




■ オマケ:抵制APAはガツンとくる

 デモはアパ一味と日本人全体をわけて考えている。アパやその支持者はクズだが、それ以外の日本人・日本社会とは調和しようと訴えかけるものだ。極めて穏当であり、主張としても首肯できるものだ。

 そのあたり、まず官製デモじゃないだろう。大使館やら華僑はなんらかの援助したかもしれない。だが、中国政府が指導したデモとも見えない。それなら日本の歴史認識そのものに苦言を呈するだろうからだ。

 なかでも「抵制APA」はスゲー横断幕だと感心したものだ。APAが内外人問わずに忌避され、アパ利用者が馬鹿にされるようになれば素晴らしいことであるよ。

 ちなみに、産経やらアパ思想の大好きな台湾のしかもグリーン系の自由時報もデモに好意的(あたりまえだ)に書いている。「在日中國人新宿遊行 抗議APA酒店」がそれ。逆に言えば、味方は例のウイグル会議だけということだ。
2017.02
05
CM:11
TB:0
16:33
Category : 未分類
 芸として『太平記』を読み解きしているうちに、大楠公がのりうつって叛乱を起こす例がある。『太平記読みの可能性』で指摘された由比正雪がそれだ。

 これは軍事趣味分野も同じ。読み解きしている連中が自分を軍隊機構と同一視する。自分が想像した指揮官あたりの立場に忖度する。

 最近だと『GATE』が顕著だ。作者層も読者層もとっておきに頭が悪い。作者と読者の視点は国家指導層であり、そこで「ボクはうまく満州事変ができる」といった夢見心地に浸っている。

 軍隊機構への同一視も酷い。自衛隊と自己を同一視した上でさらに戦後は軍事軽視といったアレ右派の主張もそのまま取り込んでいる。なんというか、自衛隊に従順な兵隊上がり下士官上がりが自衛隊内の正解を世間で振り回すようなものだ。


■ 「『貴人に話しかけてはいけない』のは常識」

 例えば『Gate』のコミカライズをした御仁もそれだ。もともとアレだったからコミカライズしたか、コミカライズしたので病が重くなったのかはともかく、興味深い発言をしている。
ゲートのコミカライズ
竿尾 さを‏@niffysix
マティス国防長官に、いつものように不遜な態度で立ち振る舞った日本の記者らは、一国の大臣がどのような存在か思い知ったようで。記事で海外の記者が話してたけど、この国の記者はSPが銃持ってるの知らないようで。
https://twitter.com/niffysix/status/827887782882205696


 これは産経記事を受けたものだ。「『一言お願いします』と記者たちはマティス国防長官に突進していったが…マッチョなSPがブチ切れて」への反応である。
首相との会談を終えたマティス米国防長官が官邸を立ち去る際、数十人の記者がコメントを求めて殺到し、マッチョなSP(セキュリティーポリス)に哀れにもはね飛ばされてしまった
http://www.sankei.com/premium/news/170204/prm1702040036-n1.html

[SP(セキュリティーポリス)はママ、和製英語であり米側が連れてきたのだからSS(国防総省の雇ね)かSGだろう]


 竿尾さんによると「不遜な態度で立ち振る舞った日本の記者ら、一国の大臣がどのような存在か思い知った」(竿尾)そうだ。

 新聞は公人にコメントを求める権利がある。これは日本でも慣習として認められている。だから、記者は国防長官訪問した首相官邸への立ち入り、その帰りを待つことがゆるされている。

 それを求めた記者を米SPが跳ね除けた。それは日本において正当ではない行為だ。日本でのSPは阻止はするが、叩きつけることは不要と考えられているからだ。

 それを「一国の大臣がどのような存在か思い知った」(竿尾)という。まずは「『貴人に話しかけてはいけない』のは常識」といったもので江戸時代の発想だ。

 自己を軍隊機構と同一化しており、国防長官はエライから記者風情は接近するなといったものだからだ。


■ 「中の正解」を「世間の正解」と勘違いする下士官上がり

 まずは太平記読みが大楠公に取り込まれたようなものだ。自分が国防政策担当者にでもなった錯覚なのだろう。そのような発言は他にもいくらでもある。
竿尾 さを‏@niffysix
オスプレイ騒動の時の如く、F-35飛びだしたら役所の屋上や「市民」による対空監視が始まるか?オスプレイみたいにすぐわかる特徴ないから、機種識別できなくて誤報告だらけになるだろな。
https://twitter.com/niffysix/status/827552866248241153

竿尾 さを‏@niffysix
防衛力がなければ、進攻目標にならないと思ってるのがいることが驚き。想像力の欠如。いつものことだけど。
https://twitter.com/niffysix/status/826358823392681984


 いずれも80年代右派の左派批判、あるいは90年以降にそれを俗化リピートさせた『正論』のような主張だ。

 ちなみに当の防衛担当者は、あまりそんなことはいわない。90年代以降の現状はそうでないことをしっていること。さらにそれを言うと身内からも馬鹿だと思われること。さらに、モノが見えていない一部も、そう信じていても外で言えば面倒くさいことになるのは承知している。

 ちなみに、この種発言を外でするのはアレな連中だけ。自衛隊の中でしか通用しない甘やかされた「正解」を信じ切り、世間の差を知らない御仁だけだ。まずは20代の兵隊か若年下士官である。あるいはその種の下士官上がりの幹部だ。たまに後者には30代後半以降にそのようなことを言うのがいる。いい歳こいてどうしようもないものだ。


■ 理解も怪しい

 さらに、自分が得手と信じている軍事関係での理解も怪しい。自己同一視するほど軍隊機構を愛しているゆえに、その発表や主張を批判的に読めないためだろう。かつての太平記読みが太平記の内容を批判的に読めなかったように。

 これは竿尾さんにも、容易に看取ることができる。
竿尾 さを‏@niffysix
84年10月に北海道で実施された陸自初の対機甲戦闘演習。1時間は持ちこたえられるという想定が17分で赤軍に突破されたそうで…
https://twitter.com/niffysix/status/825873648342822919

竿尾 さを ‏@niffysix
@niffysix 73式改造BMPや74式改造シルカとか凝ってるw演習参加部隊の編成はこんな感じ。防御側には75式の支援あり。赤軍戦車半数撃破するも、まぁあっと言う間に突破されるわなぁ。
https://twitter.com/niffysix/status/825875339632971778


 だが、これは当時から陸自の予算取りのための演習といわれていたものだ。「平地に単線陣地を作って17分で突破された。」「だから戦車と対戦車戦能力に予算をくれ」といった出来レース。ディテールばかりをみてそれを批判的に見られないあたりは、やはり理解も怪しいものなのだろう。

 実際に写真他をみても、模型とモデルガンや無可動が上がっている。まあ、航空写真はないものの、写真と模型と軍装の軍事マニアは表層しか見ず、批判的な読み解きができないことの証拠ともなるだろう。
2017.02
04
CM:3
TB:0
00:55
Category : 未分類
■ 紙が足りないのはMDやってない陸自だけ

 桜林美佐さんは「自衛隊でトイレットペーパーがない理由はミサイル・ディフェンスをやっているから」と説明している。



 不思議な話だ。その当のMDをやっている海空自にはトイレットペーパーは満ち溢れている。足りないのはMDをやらない陸自だけだ。

 隊員の不自由は、陸自が庁費や雑運営費、営舎維持費をケチっているだけだ。MDとは何の関係もない。

 だが、桜林さんは防衛省・自衛隊ヨイショで食っている。

 だから、自衛隊内部のヘンテコな金の使いみちは絶対批判しない。それをお涙ギブミーとして「防衛予算が足りない」に持っていくだけ。


■ 福利厚生よりも制服制帽国産のほうが大事

 桜林さんの主張そのものも矛盾に満ちている。そこで本当に予算の有効活用やそれによる隊員の福利厚生を主張するなら、ご本人が以前やっていた防衛産業ヨイショとも衝突する。

 実際には隊員の福利厚生なんか全然考えていない御仁だ。割高な「なんでも兵器国産化」をやめればいいのだけどね。国産制帽やら国産の木製弾薬梱包まで褒めていたほどアレなオバちゃんである。そんなもの輸入にすれば陸がケツ拭く紙くらい幾らでも買える。

 防衛産業の擁護で衣食している方だからしかたがない。そのようなオバちゃんにフォローしているネトウヨもそうとうにアレだなあと思うけどねえ。


■ オマケ

 なんでこのオバちゃんが嫌いかというと何でもかんでもおんぶにだっこだから
私が陸・海・空の広報の皆さんに、写真のキャプションの確認などをしなければいけないのですが、ぜんぜんできていないからでありまーす!
http://ameblo.jp/misakura2670/entry-11873179896.html

自分の出す本の中身も自分でチェックできない、自分の責任で出せないで役所に任せてんだよねえ。
2017.02
02
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00:36
Category : 未分類
 岩波ホールだから仕方がない。それは覚悟して金と時間を払うものだ。

 今、上演している『皆さま、ごきげんよう』がそれ。ようやく暇ができて見てきたのだがそうだった。『汽車はふたたび故郷へ』のオタール・イオセリアーニ監督とのことで、それほどヘンテコではないかなと思っていたが、果たしてヘンテコだった。



 話の筋がないのが困る。最初にフランス革命と断頭台のシーンがある。そしてそれはほぼ回収されない。グルジアでの紛争と略奪もあるが、これも回収されない。さらに家の立ち退きの話もあるが、さらにこれも回収されない。

 爺ィ二人と国家憲兵だかパリ市警だかのオッサンが対立する話に整理すれば分かり易い。パリのテロ対策徹底を契機といった話にすればそうなるのだろうが。

 だが、それはされていない。とにかく散漫で困る。最近五年だと『風にそよぐ草』よりも散漫としている。まあ、酷いことをするやつはいるものだが、悪い目にあっても明るく生きようよがテーマと言えばテーマなんだがね。


■ 次の次はアタりっぽい



 ただ次の次、パキスタン映画『娘よ』はあたりっぽい。部族間トラブル解決で10歳の娘を相手の酋長に嫁がせる話で、15の時に嫁がされたおっ母さんが娘は勘弁してくれと逃げ出す話。

https://www.iwanami-hall.com/movie/%E5%A8%98%E3%82%88
2017.01
30
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22:46
Category : 未分類
 みなせ@Ton_beriさんが不思議な発言をしている。
みなせ_C91_金曜日東d_17b ‏@Ton_beri 1月29日
沖縄はなー
基地関係の「県民大会」とかがある日程だと、なぜか那覇のビジネスホテルの予約がいっぱいになるんだよね。
なんでかなぁ(棒読
https://twitter.com/Ton_beri/status/825582662739910657


 なんで不思議なのだろうか? 

 普通の判断なら、県内の他の島といった遠方からの参加者や報道の需要でホテルはいっぱいになると考える。

 少なく見積もっても750人は那覇に宿泊するだろう。有人の離島が48、そこの首長と庶務、議員、市職員が5人づつとしてもそれだけで250人、さらに民間参加者が5人づつとすれば別に250人であわせて500人。さらに報道も本土の主要TV局、大新聞、主要出版社が5人づつでも増派すれば250人はいく。合わせればそれだけで750人に達する。一地方のビジネスホテルを空室不足にするには充分な数だ。

 そしてホテルは安いところから埋まる。残るのは滞在観光型やアパのような混雑時ボッタクリのホテルしかない。

 だからホテルが予約で埋まることは不思議とは思わない。それが普通の判断だ。


■ 本土から労組の支援で活動家が来るんだって

 だが、みなせ@Ton_beriさんは違った考えをしている。ビジネスホテルが一杯になるのは本土から反基地活動家が沖縄に来るといった判断だ。みなせさんは実際にこのように発言している。
みなせ@Ton_beri
こうして考えると、宿代と飛行機代を払って、沖縄に来て、宿泊し、(たぶん)ご飯とか食べて、集団でお金を落としていってくれる反基地の方々は、沖縄の経済上マイナスにはなっていない。
むしろプラス……???
https://twitter.com/Ton_beri/status/825584353434480642

みなせ‏@Ton_beri
「反基地ツアー」とかで、
飛行機代と、宿、それから辺野古や普天間、嘉手納などの各基地を集会できるバス込みのツアーとか、旅行代理店が企画したら儲かるかもしれない。
企画して、非難を避けるため表には出さず、いろんな労働組合の受付だけにチラシを置くのだ!
https://twitter.com/Ton_beri/status/825585026452459520

まとめサイトの見すぎで、反基地運動は全て本土の労組がカンパして送り込んだ結果といった発想なのだろう。今時の労組にその力はないのもご存じないといったところだ。


■ 那覇のビジネスホテルは1000人で一杯になる

 しかし、みなせさんの発想は客室数と回転率を調べればすぐに否定される。なぜなら、ビジネスホテルの空室数は1000室、まずは1000人程度分でしかないからだ。

 統計は簡単に見つかる。沖縄県の統計によると、ビジネスホテルを含む那覇市の全ホテル客室数は約15000室、琉球銀行の調査によると年間平均回転率は81%、つまり年平均で空き部屋は3000しかない。

 そのうち、みなせさんが明言するビジネスホテルは1/3でしかない。前掲の沖縄県統計では、全沖縄のホテル客室数が3万、ビジネスホテル客室数は1万だからだ。残りはリゾートホテルと、おそらくラブホを意味するシティホテルとなる。

 そしてビジネスホテルとなれば2人部屋でもまずは1人で使う。だから空き室数は1000名分とみてよい。

 つまり、限定すれば県民大会期間中の増加宿泊者は多くて1000名程度まで減る。

 ちなみに2016年の県民大会が主催者側発表で6万5000、3倍割増としても実員2万程度である。ビジネスホテルを満杯にする分の1000人が全部参加しても5%でしかない。

 さらにその1000も県内有人離島や報道でほとんど埋まる。相当大雑把に見た数字だが、少なめにみて750人はそれだからだ。


■ 「ミリオタ&東方オタ&ガルパン」だからなあ

 繰り返すが、これで県民大会での本土動員を示唆するのだから大したものだ。

 みなせさんは次のように疑問を提示している。「『県民大会』とかがある日程だと、なぜか那覇のビジネスホテルの予約がいっぱいになるんだよね。なんでかなぁ(棒読」(みなせ@Ton_beriさん)

 だが、その主張の粗雑さは上に述べたとおり。まずは産経か、まとめサイトの見すぎか、あるいはオスプレイ・ファンクラブの主張を真に受けたものだということだ。* 

 自己紹介にあるように「ミリオタ&東方オタ&ガルパン」は、まあそんな連中なのだろう。理系を自慢している割にはテキトーな数的把握でしかない。まずは学校でもバルブの開け閉めだけしていた。そういったお理工さんだったのではないかな。



* ちなみに、米議会調査報告でもオスプレイ配備は「シリアス・プロブレム」となったとしている。技術的にそうであるというのではなく、沖縄世論にとってそうだといったものだ。「識者は、オスプレイが[住宅地に]墜落すれば日米同盟にとっての深刻な問題となると警告している」といった書き様である。
2017.01
29
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02:13
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 日本軍隊の武器をリカバリーして見世物にする話はどうなったのだろうか?

 最近は全く話が出ない。まずはポシャったのだろう。いずれも事業に無理がある内容だった。

 もともと非現実的であった。そのレベルは「夢見心地」から「維持ができない」までの差がある。だが、最初から無理であることは歴然としていた。


■ 「撤退できない」地獄なのだろう

 だが、寄付を集めた以上、撤退は容易ではない。

 なぜなら事業失敗に関しては寄付者に説明を求められることとなる。

 批判に耐えられる説明ができるかは、怪しいものだ。仮に武器の現物がある事業は精算時の現物売却で揉めるし、そうでない事業も、例えば海外出張経費といった支出があれば「進捗の見込みもないのに寄付金の使い切りを目的として」といわれるのではないかね。

 だから、撤退はできずにグズグズとなる。そして失敗したともいいきれないのでダラダラ寄付を募り続け、さらに撤退ができなくなる地獄に陥ることになる。

 このあたり、郡司成忠の報效義会に似ている。明治の新聞や雑誌でよく出てくるものだ。


■ 自腹を切れない人間のやることではない

 民間セクターとしてやるとしても、本来は金持ちが道楽でやるものだ。方針を間違えても、金を失っても本人のリスク。自分の金で損をしても文句をいわれる筋合いはない。そういい切れる人間のやることだ。

 そうでない御仁が寄付を集めて実施というそのやり方が間違えていた。そんなところだ。もちろん山師、香具師とはいわない。だが、寄付者にそういわれる可能性もなくもない。


■ どの事業とはいわないけどね

 まあ、具体的な事業は名指ししないけどね。最初っから胡散臭いと思っていたし、それに寄付するお人好しも馬鹿にしていた。だが、それが戦車、軍艦、駆逐艦の陸海空のどれともいわない。どれが該当して該当しないのかは勝手に考えてくれといったものだ。
2017.01
27
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00:27
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 どーでもいい記事なのだけど。産経ウエストに掲載された彦野公太朗「“海自の歌姫”国歌斉唱…世界一の潜水艦救難技術、新型艦『ちよだ』の秘密」なのだが、救難艦がステルス性を重視しているそうだ。

 具体的には次のように述べている。
 外見上の特徴としてはマストがこれまでの格子状のものから、より平面的なステルスを考慮したと思われる形に変わった。
http://www.sankei.com/west/news/170125/wst1701250059-n2.html



■ 救難艦にステルス性は求められない

 彦野さんが、それを見てそう考えたことはさして責めるものでもない。単管マストに効果がないこと、船体構造そのものが従来型でありステルス性は期待できないこと、非戦闘用艦船にステルス性は求められないこと、ご存じなければ仕方がないことだからだ。

 しかし、それを確認しないのはどのようなものか? 広報で行っているのだから対応はある。そこで確認の一つもすればいよい。さらに送られた記事をチェックする機構も本来はあるからだ。


■ 客寄せパンダのことしか書かない

 そもそも、客寄せパンダのこと以外にも書くべきはあるはずだ。お雇い楽器にすぎない音楽隊員のことを題名まで書いている。だが、それよりも書くべきことがある。埋め草記事だからそれで良いと考えたのかどうか。通り一辺倒でも、自衛隊ヨイショなら「潜水艦救難の役割は増大している」とか、批判的なら「海外は民間船に無人DSRV積んで済ませている」といった書きようだ。

 そもそも、少しでも調べたのかといった内容でもある。
 今回の5代目は、先代より大型化し、全長128メートル、最大幅20メートル、基準排水量は5600トン。ディーゼルエンジンを2基搭載し最大速力は20ノットを誇る。

 潜水艦救助のためのDSRV(深海潜水艇)や自立型の無人潜水装置ROVといった装備などの艤装(ぎそう)を行い平成30(2018)年3月頃、先代「ちよだ」と交代する予定だ。
http://www.sankei.com/west/news/170125/wst1701250059-n2.html

別段、高速でもない性能に「20ノットを誇る」や、実際は別の物件、搭載艇といったものに過ぎないDSRVやROVを「艤装」と書いている。特に「誇る」は自衛隊の発表は何でもヨイショしとけばいいといったものではないかね。

 たしかに埋め草はあるが、まずは読者がアレで、無料のウェブで公開する記事だからこれくらいでもいいといったものが過ぎるのではないかね。動画にキャプションレベルをつけて「記事でござい」では、アレなマニアの書く自称軍事記事とかわるものでもない。
2017.01
24
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03:57
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 珍奇な用字があるものだ。産経ポエムの「『日本と14年間戦って勝った』という中国の弱味 『逃げ回って正解』と公言した毛沢東が邪魔?」がそれ。筆者はいつもの野口裕之さん。

 中身はどうでもいい。ポエムだからだ。夢見心地のポエマーがポエットを気取ってポエムを書いているつもりだけの話だ。


■ ひとりぼっちで歴史戦

 だが、その用字は注目すべきがある。
支那事変(1937年)が大東亜戦争に拡大する中、精強な大日本帝國陸海軍と戦ったのは専ら国民党軍だった。

共産党軍の役どころは、国民党軍の矛先を帝國陸海軍に向けること。

国民党軍はたまらず、帝國陸海軍に対抗すべく《第二次国共合作/1937年》を成立させる、過ちを犯した。帝國陸海軍が与えた国民党軍の損害以上に、国民党軍が与えた共産党軍への損害は存亡を左右するほど壊滅的だったからだ。

日本にかかる部分が「國」で、中国にかかる部分が「国」にしている。

 野口さんは「日本はエライから由緒あるっぽい『国』を使うけど、中国は卑しいから簡体っぽい『国』を使う」でひとり歴史戦やひとり歴史戦をやってるつもりなんだろう。

 これは澤村-沢村理論だ。役者が「高貴な『澤村』は本家だけ、卑しい分家は『沢村』使え」のアレと同じ構造なわけだ。野口さんの発想は、世襲で尊卑を論ずる商売をする役者並みでしかない。そういうことだ。


■ 「ウチは校正もできない亜流新聞社です」

 もちろん、本人が勝手にそうするのはいいだろう。本字でも旧字でも繁体がエライと思い込み、崩せば俗になると思い込むのも勝手だ。そう書けば日本はエラくなる、日本は勝てると思い込むのも自由だ。

 だが、新聞社がそれを放置するのは何だろうか。まともな新聞社出版社あるいは編集なら、記事中の用字の揺れは統一する。仮に揺れを認めるにしても人名固有名詞に限定する。

 それをしないあたり、新聞社として自ら亜流と広言しているようなものだ。もちろん編集委員がポエムを書いて、そのまま掲載している段階で亜流なんだけどね。
2017.01
22
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22:13
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 忙しいのでアレだけど、作業用に同じものばかり視聴していると口をついて出てくる。「バーナード嬢曰く。」地獄だと最後の歌が口に出てくる。みくりーな回だと力なく「にゃー」というのだがね。

 ポロンポロンポンペロンペロンも中毒性がある。 ザ・エル・ブロンコのローラ・クリスチーヌがそれ。


 連続してマヒナスターズの襟裳岬とか、かのピンキーマウスマーチがサジェストされるのは、去年あレコードから選り抜いた「あれコード大賞」の3・2・1位だからかね。

 まあ、オカシクはなっている。手元のメモ帳に「トマス・アクィナスと東京ラテンボーイズ」とか下らないことを書いているくらいにはね
2017.01
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19:15
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 【ウワサの現場】と題した記事で、無根拠の噂をバラまいてどうするのだろうか?

 大島悠亮「【ウワサの現場】畑だけでなく釣り桟橋まで…千葉・花見川の河川敷不法占有 『増えた中国人』県が放置で歯止めなく」『産経ニュース』http://www.sankei.com/premium/news/170119/prm1701190002-n1.html は、噂をバラまいているだけでしかない。

 記事内容はよくある国有地での耕作や工作物設置だ。よくある話で、財務が管理している普通財産そのほかは管理がない。だから勝手に耕作されることがある。墾田永年私財法を真似てみたといったものだ。

 当然だが、そのほとんどは日本人によるものだ。当たり前だが、日本で最も多く住んでいるのが日本国籍を持つ日本人である。勝手耕作も工作物設置も日本人がダントツとなる。

 だが、産経記事は
 「何十年も前から畑はあったが、ここ10年で特に増えた気がするね。作っているのは中国の人が多いみたいだよ」。散歩に来ていた近所の男性(77)が教えてくれた。

の一言だけで中国人の仕業としている。それが

 そして他の取材相手の日本人だよといった示唆は無視し、確認していない。
別の70代の地元の男性は「あれは趣味の釣りのために年寄り連中が設置したもの。体を壊して来られなくなった後、そのまま放置されている」と説明する。


 さらに、県土木に聞いたときにも国籍を確認していない。だいたい
[県土木]事務所の担当者は「不法占有者を発見すれば撤去の指示・指導を行い、不法占有者が分からない場合でも簡易代執行を行い撤去を進める」と説明している。

段階で、外国人はさほど問題とはなっていないことが伺えるものだ。

 なのに産経は題にわざわざ「『増えた中国人』」を入れ、確認もしていない「作っているのは中国の人が多いみたいだよ」といった伝聞の伝聞を加えている。

 【ウワサの現場】と題した記事で、無根拠の噂をバラまくものでしかない。

 そのうち、産経は次の地震で「朝鮮人が井戸に毒を入れた」とか言い出すのではないかね。あるいは、アレなマンガ家が「オレがマックで隣の女子高生から聞いたが、中国人が死体から金歯を抜いていた」といった伝聞記事を載せるのだろう。まずはロクな新聞ではないということだ。
2017.01
17
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22:53
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 産経がサンマリノ大使の発言を拾って喜んでいる。

 「駐日サンマリノ大使、マンリオ・カデロ(1)駐日大使は靖国神社に行ってほしい」http://www.sankei.com/life/news/170116/lif1701160028-n1.html


■ 名誉領事の延長のようなもの

 だが、経歴を見れば分かる通り、日本に居住しているサンマリノ人を大使にしているだけにすぎない。

【プロフィル】マンリオ・カデロ
 イタリア・シエナ生まれ。イタリアで高校卒業後、パリのソルボンヌ大学に留学。1975(昭和50)年に来日し、東京に移住。ジャーナリストを経て、89(平成元)年、駐日サンマリノ共和国領事、2002年、同特命全権大使。11年5月、駐日大使全体の代表である「駐日外交団長」に就任。著書に「世界で一番他人にやさしい国・日本」(共著、祥伝社新書)、「だから日本は世界から尊敬される」(小学館新書)など。


 これは人口が少なすぎることによる。国内人口3万3000、国外人口1万2000人しかいない。だから外交関係を持つ全ての国に外交使節を送る余裕はない。

 つまりは、プロを配置的できない。領事にはよくある話だ。遠い国なら領事はその国に長く住んでいる商売人を領事にする。それもいなければ、その国の国民を名誉領事に据える。

 さらにサンマリノでは大使もそうしているということだ。つまりは、日本に居留しているサンマリノ人(何人いるか知らない)の親分格に外交官パスポートを与え、日本もそれを認めている。そんなところだ。

 普通は「まあそういうこともあるよね」で終わる。サンマリノは腹が痛まず、本人は外交官特権を享受でき、日本からすればどうでもいい話である。イタリアとバチカンからすれば、身内のようなものなので仕方がないので面倒を見るし、コントロールできる大使が増えるメリットもある。


■ 誰も言うことは聞かない

 その大使が外交官団長として影響力を及ぼせるか?

 それはない。外交官団長は名誉職である。日本の国家的行為で代表として触りもない発言をするのが仕事だ。

 さらに、他国の職業外交官に太刀打ちできるものではない。人口1000万を超える国には官僚機構としての外交組織が存在する。大使はプロパーではないにせよ、官学民からそれなりの見識と経験ある人物が派遣され、訓令に従って行動する。

 そこで「駐日大使は靖国神社に行ってほしい」と言い出しても効果はない。神宮や明治神宮とは違う。自国の不利益を勘案するとおいそれとは行く国は少ないし、行くにしても自国の利益不利益を判断してから行く。

 当然だが、サンマリノそのものにも影響力はない。本国はご存知もないし興味もない。サンマリノは日本そのものに興味もない。出先で大使が何を言っているかはまったく承知していない。

 ただ、あまりにもオイタがすぎれば交代させられるだろう。産経やネットを含めた読者層にヨイショされ、靖国問題で今以上に中国批判をすれば、本家、イタリアあたりからの御注進といったこともあるだろうよ。

 サンマリノにしても中国やイタリアの以降は重視する。、大使が日本をヨイショするのは構わないが、中国の投資や観光が損なわれるのは困る。外交も本家筋から言われればそんなものかで適当に交代となる。


■ 靖国神社を駄目にした連中

 そしてそのあたりを斟酌できず、この記事を読んで喜ぶ連中はタイガイだということだ。
サンマルコ大使をヨイショ

 見ているとアレな子がキレイに引っかかっている。

 「靖国への誤解を解かなければなりません」やら「こんな人が大使団団長しててなんで他の人に靖国が正しく伝わらないんだ?」やらと、まずはタイガイ。

 状況は読めていない。今の段階でも戦死自衛官は公的に靖国神社に合祀できないし、今後の戦争でも慰霊機能は靖国以外となる。

 裏切ったのは神社とその支持者にある。昭和の御代には「死んだ倅に会いたい」「見たことのないお父さんに会いたい」といった素朴な思慕を集めていた神社であって、その意味では左右問わずに国民横断的な支持があった。

 それを壊したのは、神社本体とその支持者だ。ここ20年で靖国神社がアレ化した結果だし、アレ化させる言動に乗っかっている連中が「靖国への誤解を解かなければなりません」と言い出すのは、まずはゲラゲラでしかない。
2017.01
16
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13:00
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 日本は韓国を揺さぶれているのだろうか?

 日本は領事館前の慰安婦像で大使召喚の一歩手前、一時帰国までやった。保守のうちのアレ右派はそれで韓国に打撃を与えられたと考えている。

 だが、韓国はそれどころではないからだ。

 まずは力の真空がある。韓国国内政治は大統領問題と後釜を狙う政局闘争で手一杯であり、日本に対処する余裕はない。

 また、日本の言いがかりもヨリ深刻な対中関係がある。こちらは対北朝鮮問題のTHAAD配備がこじれたものだに絡む中国との対立もある。こちらは歴史問題での日本の蒸し返しよりもよほど問題である。9日に中国との相互対話が打ち切られ、同日に中国機による防空識別圏通過が発生している。これは圧力としてリアルなものだ。

 その点から見れば、日本の大使帰国はさしたる打撃を与えられたようにも見えない。日本の言いがかりは二つの問題に比べれば取るに足らないものである。韓国からすれば何もせずにほっといてもよい。

 保守のうちのアレ右派は頭が20~30年前で止まっている。韓国経済はかつてのように対日従属的な地位にはない。別に日本との通貨スワップがなくとも韓国は困らない。

 つまりは、韓国には全く影響を与えられていないということだ。韓国は歴史問題での日本側の言いがかりを全く気にしていない。その程度なのだろう。
2017.01
15
CM:33
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16:18
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■ ネトウヨは「ニコニコに政治を持ち込むな」とは言わない
 渋谷デモへの「共通一次ガー」は「音楽に政治を持ち込むな」と同じことではないか?

 かつてフジロックにシールズが出た時にネトウヨはそういった。富士ロックに行くわけでもない連中がそういっていたあたり、シールズが嫌いなことを隠して音楽に政治をといって持ち出したものにすぎない。

 仮に「富士ロックにアレ宰相」なら嬉々として喜び、その政治的発言も受け入れただろう。ニコニコの集会でタンクに乗っかった宰相を褒めたように。そのときにはアトでフジロックに文句をつけた連中は「ニコニコに政治を持ち込むな」とは一言も言わなかった。それがネトウヨだ。

 今回のデモも同じ伝だ。デモに文句をつけるため、共通一次を持ち出している。渋谷のデモで青学やら国学院が騒音被害を受けると言ったものだ。


■ 40dbしかでない
 だが、学内でデモをやるわけでもないのに影響が出るものだろうか?

 音響としてはさしたるものでもない。音圧としては国鉄の音の方がうるさい。距離的には距離が近い渋谷繁華街の方が大きく聞こえる。この場合、音響は球面拡散するからだ。また、周波数的にはそれらの低周波成分の方が伝播する。

 その検証記事もある。相当多めに見積もっても敷地屋外で40db程度いったものだ。
 
・ 矢部真太「『センター試験の日にデモやるとかマジ騒音』は本当なのだろうか」
がそれだ


■ 須賀原洋行さん「うるさい」
 それに対して、40dbでもうるさいと言い出す御仁がいらっしゃる。例えば須賀原洋行さんである。具体的には以下のように主張している。

デシベル計算もできない須賀原さん
須賀原洋行‏@tebasakitoriri
「センター試験の日にデモやるとかマジ騒音」は本当なのだろうか? http://www.huffingtonpost.jp/shinta-yabe/center-exam-and-demo_b_14143040.html …
音が40デシベルだからOKとかそういう問題か?「安倍政権をたおせー」「共謀罪はんたーい」などの意味の取れる声が試験中、外から入り続けるんだぞ。
https://twitter.com/tebasakitoriri/status/820425865917935616



■ デシベル計算もできない須賀原さん
 だが、これは須賀原さんが郵政省時代に「デシベル計算もできない」と言われたままであることを示すものだ。

 まず、そもそものdbの官能的評価もみていない。40dbは図書館や住宅地レベルである。つまり、40dbはそこでの騒音レベルとなる。教室の室内の空調音や鉛筆の走る音と変わらない。普通にしていれば意識されず聞こえなくなる音だということだ。

 そして、試験は屋内で行われるため、音圧低下があることも考慮していない。壁は音響をほぼ通さない。冬には窓は締め切られる。そのあたりを勘案すると40dbは屋内では更に低下する。これは矢部さんの計算では示していない部分である。距離計算なので40dbは敷地での音圧となる。*

 具体的には、窓を通過する段階で20dbは減衰する。単層ガラスで-25デシベル、複合ガラスで-30デシベルといったものだ。

 その時、室内騒音はどうなるか?

 デシベルの計算そのものは単純な足し算、引き算で終わる。-20dbでも20dbとなる。つまりは、敷地40dbの騒音は教室内では1/10の音圧となるということだ。

 まずは、前の机の受験生の腕時計の秒針の音と同じ程度でしかない。暗騒音というもので聞こえない音でしかない。

 このあたりのモデルを理解できないあたり、須賀原さんは電波管理局で何をしていたのかということだ。デシベル計算ができないといわれ、理解せずにそのまま放置したようにしか見えないものだ。


■ デビルイヤーの持ち主か?
 逆に、20dbの暗騒音を40dbの教室で聞き取れるなら超人だ。「『安倍政権をたおせー』『共謀罪はんたーい』などの意味の取れる声が試験中、外から入り続けるんだぞ。」(須賀原)が聞こえるなら、よほどのデビルイヤーかあるいは大宇宙から直接受信できる長所の持ち主だろう。

 聞こえない音を理由に大学を落ちたというネトウヨがいても、「単に大学落ちたのはオマエのせいだ」で終わりだ。勉強もしないでまとめサイトやらを見すぎて、試験中もそれが聞こえるのではないかと思い込んだ結果、第何野だか知らないが脳みその適当な部位が刺激されて幻聴でも聞いたのだろう。

 実際には、前の道路を走る車の音や試験官の歩く音、空調音、蛍光灯ならそのハム音の方が大きい。須賀原さん以下が「デモの騒音で受験生が」は、その程度のものでしかない。

 まあ、これがネトウヨ側のデモであれば、何も言わない。カウンター側に「表現の自由への侵害」とか言い出す連中の言い草はこんなものだ。



* デモ隊のコールは道路左右のビルでも遮蔽される。それでも直接波は相当減衰する
2017.01
15
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00:01
Category : 未分類
 豊洲で有毒物質が出た話だが、簡単なことだ。今までは測定業者に「出ないように工夫しろ」といっていた。今回はその縛りがなくなっただけの話だ。

 環境測定はその手の調整は効く。「〇〇が出ないようにしてくれ」といった注文ができる。業者さんも「出ないように採取を気をつける。計量法の縛りがあるから、出たときは諦めろ」というのがお約束。実際に仙台防衛施設局で海上連絡官やってるときに、大湊の化学兵器処理で何回かした。もちろん未検出。まあ検出されるはずもないのだけどね。

 今回の豊洲もそれだ。ベンゼン他が出ないように工夫して採取した結果に過ぎない。

 その点をご存じなく「豊洲反対派が人為的に散布した」といいだすアレがいらっしゃるかと探すと果たしている。しかもサヨクの陰謀、初音ミクがアイコン、写真がCH47のネトウヨといった役満を発見。具体的にはどっとねこ@核武装・原発支持さんの発言がそれ。

どっとねこ@核武装・原発支持‏@kemomimiprpr
去年の採取で不発だったからサヨクが撒いたんじゃないの?
【豊洲問題】ベンゼン濃度急上昇の原因は…専門家会議、地下水調査を継続 移転判断時期に影響も - 産経ニュース http://www.sankei.com/politics/news/170114/plt1701140018-n1.html … @Sankei_newsさんから
https://twitter.com/kemomimiprpr/status/820222417863749633


 そもそも豊洲問題は左右対立でもない。錬金術と嘘が問題である。実際に右派をみても賛成しているのはオコボレにあずかれる連中と「ゼロリスク批判」を振り回すいつもの理系カルトだけ。関係ない連中はどうでもいいと思っている。左派も同じ。基本は嘘つきは駄目だねであって、別段コア的な主張でもない。

 その流れからすれば錬金術派の影響力が切れた、役務を発注した監督官あたりが「ちょっと肩入れは無理、ヤバイ」と中立的な立場に戻ったあたりではないかね。



 そこにサヨクがといいだすのは、まずはゾロアスター的な世界観なのだろう。自分が属する善の陣営と悪のサヨクが対立しているといった単純な世界観なのだろうなとね。

 ま。それよりなにより初音ミクはあんなのばっか集めるのかねとは思うがね。政治的にはニュートラルなはずなのに、SF作家といい引っかかるのはあんなんばっか。
2017.01
14
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12:06
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 訳知り顔でご立派風を言っている割に、世間がご存知のことを誤っている。それを見ると不思議になるものだ。

 そして、それが反サヨクと中国脅威論とくっついていると、アレにしかみえない。

 それがボールペンのチップ製造での訳知り顔発言だ。

Calci@Calcijp Calci
やばいですよ
https://twitter.com/Calcijp/status/820087701617508352

加藤AZUKI【「超」怖い話 怪顧‏@azukiglg
それ考えると「やっとボールペンのボールが作れるようになったのかよwwww」とか喜んでる場合じゃなくて、「中国がアセンブリ産業から、部品・工作機器産業に参入してきて、サプライチェーンの上流にある日本の中核事業のライバルになる可能性が高まる」ってことだと思うけどあってる?
https://twitter.com/azukiglg/status/819899827483836416



■ 90年代から常識

 中国がボールペン・チップを作れるようになると日独の技術的優位が侵食されるという。「日本、ドイツ、スイスなどが占有してきた「精密工作機械分野」というコア技術に中国が蚕食」(加藤AZUKI)するという。

 だが、そのおおもとから間違えている。日本もドイツもボールペンのチップを作る機械は作っていない。その機械はスイス製しかない。これは有名な話で既に90年代からあった。調べると今でも日独製ボールペンはスイス製機械を使っている。

 なぜ日独が作らないかは明瞭だ。精度が出せないのではない。コストや市場規模で見合わないからでしかない。

 というのも、チップ製造機はペン先製造専用機であるからだ。チップボールを作るだけではなく、ペン先に押し込んで封入するまでの専用機である。

 つまり、単純なボールベアリング的製品の製造ではない。だから日独の会社も手を出さなかった。ボールとしての真円度が高い製品、ボールベアリング製造では日独は競ってもチップ製造で競っていない理由はそれだ。


■ 中国も買えば終わり

 中国がわざわざその機械を作るだろうか? 

 作る気になれば作れるが、作ったところで経営上のメリットは小さい。

 既に述べたように、専用機はまったくそれしか使えないものだ。しかも世界シェアはスイスに押さえられている。

 それよりは中国もスイス製機械を買って終わりとする。当座は安かろう悪かろうではなく、高級品も作れるといった証明のために機械を買って、日独西製に伍する値段をつける。それだけの話だ。

 仮に中国がそれを安価高性能に作っても、日本やドイツも困らない。それを買うだけで終わりだかからだ。


■ なぜ中国脅威論につなげるのか?

 その点で、中国脅威論につなげるのは無理がある。『中国がアセンブリ産業から、部品・工作機器産業に参入してきて、サプライチェーンの上流にある日本の中核事業のライバルになる可能性が高まる』(加藤AZUKI)とは異なる問題であるためだ。

 そもそも既に中国は『アセンブリ産業』ではない。その手の工程はベトナムやカンボジアに流れている。

 そのあたり、適当に過ぎる。ご両名はこの手の日本の危険がアブナイを強調し、さらにそれによってサヨク的なるものに物言いをつけようとする。加藤AZUKIさんの外交安保捕鯨の主張がそれであり、Calciさんのウハウハ人士への付和雷同(例えば「マズゴミ批判」に乗った発言 *)がそれだ

 だが、発言の中身にはしばしば面食らう。

 ドヤ顔しながらその中身がアサッテであるためだ。今回なら30年前からの常識をご存じないこと、そして市場規模と支配率を考えないことがそれだ。

 加藤AZUKIさんはネトウヨのホップであることに浮かれて、適当なことを言っている。そのように見えるものだ。それに引っかかるネトウヨ、Calciさんも、まあ大学進学率96%に違和感を抱かない前例のあたりから、医者の半分位はこんなものだなとね。



* 高文を受けるヤツと、マスコミ受けるヤツと、司法試験受けるヤツはパラレルなことを知らない。お理工さんなんだろう。
2017.01
12
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22:07
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 仕事が一段落して、一ヶ月ぶりに国立マンガ図書館に行った。そこで1万円チョイをお布施、100枚制限ををデジタル、紙複写で6回した。複写の間に宮下あきらの極虎一家を読んでいたが、アレっと言う違和感がね。

 で、その帰りに東方書店と内山書店と高岡書店と明倫館書店のアト、東京堂にいった。そこで、まずもってヨカッタと思ったね。

 アレな愛国オバサン、チバレイが上のホールを借りてレイシズム本の集会を開こうとしたアレを挫いたことがそれ。

 はすみとしこのレイシズム本に「タダで貸す」といった書泉は「そのレベルなんだろう」とそれから行ってもいない。あそこは昔、争議があったあたりから本屋としてどうもな感じ、目利きが駄目になった感があった。5回の建築技術の棚がなくなったりね。

 今回の東京堂が書泉とは違ったのは上は貸出しているところ。

 東京堂は一般貸出している。そこを押さえられたのだろう。だが、常識的な判断で叩き出せてよかったものだ。だいたい客層が違う。「パヨク」とかいって喜んでいる低能が行く本屋ではない。

 なによりもヨカッタたのは、支持層が悔しがっているところか。

 和田政宗さんがいい例。

和田政宗‏@wadamasamune
千葉麗子さんの新著のサイン会が急きょ中止になった件。産経新聞が記事に。集団で新著のサイン会を中止に追い込むような圧力をかけることは、憲法で保障されている表現の自由への重大な挑戦です。私のツイッターでのコメントも一部紹介されています。
https://twitter.com/wadamasamune/status/818424125773316096


 ホント、都合のいいときだけ「表現の自由」だよねえと。ブラック労働出版の青林堂が本を出すのは表現の自由だが、そんな連中の本がボイコットされるのは当然の話。

 まあ、あと一歩進んで和田政宗さんや桜井誠さん以下のアカウントも停止しろと思うけどね。そうしないとTWITTERはレイシストに優しいと、業界の問題児ということで商業的に終わるのだがね。


-----------------追記----------------------
 営業が何も知らずに予定に入れたんじゃないかと思っていたのだが、青林堂の言い分は完全に空中楼閣だったみたいね。

 アレ、レイシズムのネトウヨには貸さないといって東京堂が電話で断ったあと、勝手にWEBで会場予約されたのを取り消しただけみたいね

ゆきゆきて、青木くん‏@AOKIiiIKOA
千葉麗子サイン会中止の真相

・一度企画が持ち込まれたが内容を見て断った。
・すると東京堂ホールに予約が入っていた。
・東京堂ホールは貸会議室。
・問い合わせ電話によってそのことに気づいた。
・利用規約にそぐわないので使用をお断りした。
#norikoenet
https://twitter.com/k2gtr/status/819518692069253120


橋本 至@kid75
野:東京堂ホールは貸会議室。書店自体は一切かかわっていない。「知らんがな」ということ。「書店員がトラブルを恐れて中止した」という百田の言っていたことは嘘。
#norikoenet
https://twitter.com/kid75/status/819507460725575682


 まあ、あそこは断るでしょ。左に貸すけど、右のうちのアレな連中には貸さない。もちろん右でもキチンとしていれば貸すけど。
2017.01
12
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21:45
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 エネルギーはいずれヂーゼルエンジンになるのではないか?

 最近はEnergyをエナジーと呼んでいる。エナジードリンク、ジャパンエナジー、恋色エナジー、商品名、社名、曲名とその適用は広がっている。

 じきにエネルギーは追いやられるのではないか。30年前にはまだ残っていたヂーゼルエンジン、ジーゼルエンジンの用語は今ではディーゼルに置き換わっている。それと同じように古い音写になってしまうのではないか。

 そして馬鹿にされる。土木でWorkabilityはワーカビリチーと書かないと正解とはならないが、そのとおり発音すると馬鹿にされるような気がするのでみんなワーカビリティと発音するアレ同じことになる。

 そのうちエネルギーと書いてあってもエナジーと言い出すようになるのではないか?  パパっとぐぐってみると三菱商事エネルギーと言う会社がある。名刺にもそう書いてあるのだろう。だが、それを差し出して「三菱商事エナジーです」とかいいだすようになるのではないかね。



 そいや、セラムンに「愛はエナジー」があったなと。セラムンは駄目だったけど、好きなやつはまあ車載用積みっぱなしに極初期CD-R(1枚3000円した、ドライブはアスキー払下げのリコー倍速SCSI)に焼いてたし、東大戦史研の替え歌でもあった。
2017.01
06
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16:56
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 アレ政権が「釜山領事館の前の銅像を撤去しろ」といい出した。それに応じなければ韓国に外交的圧力を掛けるという。騒げば騒ぐほど自国の威信が傷つくのに、国内政治での右派向けアピールだけを考えてそれをしている。

 さらにそれを持ち上げる御仁がいる。「ウィーン条約、ウィーン条約」と言い出す連中だ。

 例えば、佐藤正久さんのツイートがそれだ。
佐藤正久@SatoMasahisa
【もっと強いメッセージが韓国には必要だ!「外務省杉山次官、釜山日本総領事館前の少女像撤去を要求」
「最終的かつ不可逆的な日韓合意」は何だったのか?自治体の判断との逃げ口上は受け入れられない。これは日韓合意にも、ウィーン条約にも違反
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170106/k10010830491000.html …
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/817178373151551488


 頭の弱い支持者はそれで嫌韓発言で喜ぶと踏んだのだろう。実際にそれに賛同するレスが連続している。韓国と断交と言い出すヤツがでている。そのあたり佐藤さんの読み通りである。まったく支持者の頭の程度は知れたものだということだ。

 だが、その国の外交施設の門前での安寧確保を言いだすなら、中国に「東京の大使館前のデモを取り締まれ」と言われたらどうするのかね?

 「ウィーン条約」な御仁なら、それには賛同するのだろう。佐藤正久さん以下も「外交施設の威厳や安全を確保することは国際常識」であり、そのためにはその国の「政府は責任持って民間の抗議活動を抑圧すべき」なのだろうから、そのような態度を取らなければ平仄は合わないことになる。

 もちろん、今「ウィーン条約、ウィーン条約」と繰り返している御仁は大抵が恥知らずなのでそれには口をつぐむだろうがね。




-----------------------追記-----------------------
 と言うか、アレだね。慰安婦問題の運動側に「銅像一つで日本政府は揺らぐのか」と自信をつける結果に終わるんじゃないかねえ。却って世界中に銅像作られて、それしきのことで日本政府が過剰に反応する姿で日本の威信は余計に傷つくんじゃないかな。さらにアレ右派の現地協力者の歴史戦とやらで訴訟を起こして負けてそこに塩を塗り込まれる始末が未来視されるよ
2017.01
02
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 『怒りの葡萄』の対義語が「笑顔のみかん」なら『新宿鮫』の対義語は『目黒のさんま』となるだろう。

 『バーナード嬢曰く』各話には特段の物語はない。作画も原作絵柄をリファインしたものの極端に力は入っていない。動画もあまり割っていない。背景も簡単に済ませている。

 そもそも1話3分半、正味3分である。そこに無理やり会話を、セリフを詰め込んでいる。相当の説明セリフもある。

 だが、見逃すことはできない。なぜなら視聴者自身の物語だからだ。

 真の主人公は神林しおりであり、しおりは視聴者そのものだ。「彼女はオレだ」といった心情から視聴者は没入する。

 そして、しおりが救済される物語でもある。しおりは町田さわ子に救済される。しおりの鬱屈はかつての我々の鬱屈である。自分が捜索している世界の価値。それを肯定する存在だからだ。さわ子はしおりを否定しない。その読書を、世界探索を認めている。

 最後にしおりはさわ子を認める。最終話のしおりは1話のしおりではなく、さわ子も1話のさわ子でもない。笑顔のみかんは12話36分のドラマツルギーのカタルシスである。

 これは凡百のアニメよりも優れる。危機を作為する上でその強度に頼らない。これは優れたものだ。身体的危険や怪力乱神を強調して危機をつくるよりも、日常生活で出来する不安のほうがリアリティは高い。

 そのように語らえることはないが、2016年のTVアニメで最高水準の一つである。

 もちろんその作画、ドラマは今年最高の『甘々と稲妻』に劣る。だが、原作の力を借りずにドラマを作ったことは『甘々と稲妻』を凌ぐ。甘々は原作あってアニメがある。もし原作が劣っていればアニメも劣る。

 もちろん『バーナード嬢曰く』は構造や作劇以外にも惹かれる部分はある。

 なぜ本好きは本を酷使できないか。「雨宿り」でしおりは『カラマーゾフの娘』のノドを心配した。開いた本に頭を落としたさわ子を一喝した。本を痛めることを苦世話とし別に一冊買おうとするのは、本への畏敬である。

 ただ、しおりには不覚悟もある。なぜ書皮をつけないかだ。

 物語上、書名書影を示さなければならないと言うなら、それはリアルを欠くものだ。なぜグラシンに包まないのかを責めるものだ。

 なによりも神回をアニメ化しなかったのは残念だった。なぜ吹奏楽部を蹂躙しないのか、全く不徹底である。

 感動ポルノで頭の弱い吹奏楽部に常々意地悪される図書室の面々。作画と動画と背景しかない連中。口も汚ければ心も汚いユーフォーの京女どもは、さわ子が抱いていた音楽教師への密かな想いを暴露し嘲笑う。

 さわ子の涙についに爆発。しおり、さわ子、すみか、遠藤の四人が納屋に走る、隠したタンクで復讐する。しおりが怒ればタンクが走る!書痴の涙が怒りとなって爆発する!

 大人の御仕着せ吹奏楽に諾々とし、ラッパごときの勝負に浮かれる低偏差値を読書階級が踏み潰す。あの原作神回をスキップしたのは残念だった。

 BD特典となれば、お涙頂戴の感動ポルノ、ユーフォー女の言うがままに感動したと言い放つ安い視聴者ごと踏み潰す。そのシーンは読書階級の喝采を引き起こすだろう。


 2016冬コミのあとがきです
2017.01
01
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 NHK大河ドラマで石原の王国できないかね。

 四男の画家、石原延啓さんが主人公。

 第一話は「延啓おぼっちゃま、旦那さまが、慎太郎さまが」から始まる話。

 物語の構造はお寺のシーンで明確になる。気象予報士の良純さん(次男)さんと伸晃さん(長男)の対立。政治家として失速している長男、予報士としての地位を盤石とした次男、全てのカット、ショットは石原家内部での力関係の危うさを明示している。

 そして良純さん(次男)の回想シーン。気象予報士合格会場。

 お天気森田さんと福井でございますさんの「君は日本気象予報士協会に残るべきだ」の勧めをにべもなく断る良純さん。

「私が気象を学んだのは気象予報のカラクリで気象予報士が人間を騙す方法を学ぶため」
「TVの気象予報を通じて世論を操り石原一族の支配をすすめる」

 そのお寺の廊下で、「末子でありこのままでは望みがない。自らの野望のため良純さんを擁立しよう」とする主人公、延啓さん(四男)。手の者に伸晃さんを打倒させ、その者をその場でホニャララする。伸晃さんを打倒した男が僕も打倒しようと、気づいたらこうなっていたで正当防衛。

 第一話クライマックスは再びお寺。良純さん(次男)が宏高さん(三男)を打倒するシーンから
「兄さんは政治家ではない。バッジを持っていない。石原家を支配するにふさわしくない」
「石原家は長男が相続するルールがある。叔父裕次郎は傑物でありながら父裕次郎に当主を譲った。兄伸晃が石原家を去った今となっては次男の私が継がなければケジメはつかない」
その背後で石原軍団の面々が無言で同意する。権力の源泉を既に支配されたことを察し恐怖する宏高さん(三男)

 その両者を左右に見ながら「兄さんはこの短い時間の間に既に軍団を掌握していたのか」「オレは良純兄さんを倒すことができるのだろうか?」と延啓さん(四男)。

 あとは惰性です。寺の帰り、末弟にその足で海外逃亡を提案される。「兄さん、西崎Pルートが用意してあります。ヨットには武装もあって安全です。一人で何日も寝ないで操縦できる1upキノコもあります。チャカだけではなくM4カービンとグレネードランチャーも」と言われてそのまま乗るが、突然現れた二隻のタンカーに挟まれて…

 第二話以降は良純さんによる石原家支配の拡大、同じ予報士、木原さんとの闘争。良純兄さんを打倒するために木原さんを利用しようとする宏高さん。なんでもピストルで解決する木原さんがかっこいいです。

 そしてやはり影の黒幕は中曽根康弘さんでしょう。普段は齢百を超えた様相ながらも、お灸を据えるとパワーアップして股間も青年将校に若返る。そして「女どもを呼べ」とか、剣山の上に横臥して睡眠をとるが起き上がれないので天井の吊り輪と上腕の力だけで十字懸垂して剣山別途から離れるといった謎のシーン。石原家が自衛隊を使嗾して中曽根家に進撃しようとすると、道路が崩落して戦車や装甲車が全て地面に吸い込まれてしまうカット。わしは戦後最初から衆議院議員であった、公共事業を操作することなどわけもない。と、こんなこともあろうかとを。

 エピソードとしては延啓さん(四男)の自民党アプローチが自転車。党幹事長谷垣さんの通勤経路の前で自転車をパンクさせる。親切心で寄ってきた谷垣さんがみたものは世界に三台しかない最高級のカーボンナノチューブフィラメント自転車。絵描きさん金はいくらでも出す、お兄さんの自転車を譲ってくれと家に行くとあの石原家じゃないか!となる。

 最後の方は話の収拾がつかなくなるので謎の宗教、日本会議で処理すればどうとでもなるのではないですかねえ

 もちろん、脚本は雁屋哲さんで。西武警察のテーマとコナンのテーマが似ていると同じ方法なのでそうすればオリジナイティの問題なし。


 まー、コミケで高名な某軍事評論家と話した話の延長だけどね。野望の王国とアストロ球団でたいていは解決できるんじゃないかと。常にみほを殺そうとするまほとか、まほの技量や残忍さに圧倒されつつ「私はまほ姉さんを殺すことができるのだろうか?」と自問するみほとか。本当は体にキャタピラのアザなんかないのに入れ墨で参加した秋山優花里とか。
2016.12
31
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02:32
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パンフ出来ました。新刊二種になります
隅田金属 31日(土曜日) 東2 P57b


新刊2種類2016冬


消磁図

2016.12
29
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14:55
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新刊の1冊目が完成しました

新刊完成

目下生産中です
2016.12
28
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23:29
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 いつの間にか『ド嬢』が終わっていて寂しいものです。

 「怒りの葡萄の対義語が笑顔のみかんなら、新宿鮫の対義語は目黒のさんまだろう」と、あとがきのため頼んだ録画分を見返していて気づきました。アレ最終回だと。

 今年のアニメでは甘々に相当するほどいい話ですが、12話で終わりは残念です。

 原作神回、吹奏楽部を蹂躙する話を楽しみにしていたのでなおさらです。

 感動ポルノで頭の弱い吹奏楽部に常々馬鹿される図書室の面々。作画と動画と背景しかない連中。そのユーフォー女どもに、さわ子が抱いていた音楽教師への密かな想いを暴露される話です。

 さわ子の涙についに爆発。しおり、さわ子、すみか、遠藤の四人が納屋に隠したタンクで復讐する。しおりが怒ればタンクが走る!書痴の涙が怒りとなって爆発する!

 大人の御仕着せ吹奏楽に諾々とし、ラッパごときで勝った負けたで浮かれる低偏差値どもを読書階級が踏み潰す。あの神回をアニメがスキップしたのは残念なものでした。

 BD特典として是非入れてほしいものです。お涙頂戴の感動ポルノ、ユーフォー野郎のいうがままに感動したと言い放つ安い視聴者ごと踏み潰すあのシーンはぜひともアニメ化すべきだからです。



 ほんと、感動ポルノアニメは気持ち悪いね。