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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2010.06
14
CM:76
TB:1
23:27
Category : ミリタリー
Theme : 雑記
Genre : 日記
10式戦車って要らなくね?

 90式に対するアドバンテージが「軽くなった」ことだけだもの。攻防走の性能は概略そのままだしね。『市街地戦やゲリコマ対処…』なんていっているけど、そんなの相手は歩兵でしょう、74式で充分でしょ。

 内地での運用にしたところでね、まず日本に着上陸かませる国ってある?米国だけですよ。さらに、米軍にしても本土決戦準備そのものの陸自や、正味防空軍である空自を排除するのは容易ではない。それ以外の国は、日本を指向できるような渡洋侵攻能力を持っていませんよ。

 他の国についてもね。まず軍事的能力だけみても、日本に着上陸する能力は持っていません。
 北方領土や樺太のロシア軍は、アレは日本に攻められるのを警戒して貼り付いているだけ。両用戦艦艇は貧弱。なによりも沿海州以東にまともな交通路がないので大規模な作戦活動そのものはできないでしょう。
 中国軍は、まずは台湾があるし、その台湾を屈服させられるかどうかも疑問。両用戦艦艇も航空戦力も質量とも不足。
 北朝鮮軍は、何ができるのw 国内の移動にしてもままならない軍隊ですよ。
 政治的なことは抜きにして列挙するとして、韓国軍は多少の渡洋侵攻能力(渡海、程度だね)を持っているけど、日本の沿岸防衛を突破できないだろう。太平洋戦争末期のトラウマが作った日本陸海空自衛隊の対艦打撃力は韓国海空軍では飽和してしまう。さらに、沿岸防衛を奇跡的に突破しても、日本の沿岸を制圧する火力もない。上がれたにしても、以降の補給や増強船団は日本陸海空自衛隊の対艦打撃力に晒される。
 台湾も韓国と同じ。装備の水準的にはむしろ少々低い。

 この状況だもの、まず敵は上がれないのですよ。さらに、想定される上陸部隊の敵戦車も多寡が知れている。だいたい戦車は第一波で上がってくるものではない。第二波以降のことになるし、下手すりゃLSTとかでビーチングできるようになってから初めて上がってくる。その仕事も、移動トーチカ/トーチカ粉砕火力が期待されてのもの。日本の戦車を警戒してというのは副次的な目的でしょう。そもそも、上陸戦に成功しているということは航空優勢を確保しているわけだから、そんなことは考えなくてよい。実際に各国の海兵隊/陸戦隊/海軍歩兵の戦車はほとんど旧型。ソ連海軍歩兵の戦車なんてT-55のまま。数も少ない。10式を必要とするような敵新鋭戦車が上がってくるのは、内陸侵攻(さらに難しく、ありえない設定だけれども)の時期以降だけれども、その前に陸自は海岸に戦車を突入させるだろうから、10式は残らないだろう。
 まあ、陸自の理屈では、全国から戦車をスイングして対抗する、そこに新鋭戦車に対抗できる10式は不可欠になるのだろうけれどもね。でもね、内地で内陸の機動戦ってできるものかね? 内地の平野は狭い。水田が占める平野部では、田んぼに水を引いている間は戦車は機動を阻害される。対戦車崖のような3面張り河川や用水路も巡らされている。都市化も進んでいる…戦車って出る幕無くね?

 まあ、国土防衛は74式で充分でしょうということです。沿岸防衛を頑張っている台湾を見てご覧なさい、戦車はM48で済ませて、それよりも海空戦力や防空力の強化に力を注いでいるでしょう。沿岸防衛の戦車なんて「あれば充分」なんですよ。
 いま流行りの海外派遣を考えたとしても、それなら重量的に余地のある90式でしょう。10式戦車は90式と同等の防御力を持つ事になっていますけれども、増加装甲をつけたら90式の方が防御力は上ですからね。

 とにかくねえ、10式戦車って中途半端なんですよ。富士学校分を作ってオシマイでいいんじゃないですかね。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010061400736
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