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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2010.07
03
CM:10
TB:0
03:22
Category : ミリタリー
 新戦車、10式戦車の防御力には重量上の制限があるはず。
 海外派遣のお付きあいとかで、とにかく人死を出したくないなら、より防御力が期待できる90式+追加装甲のほうが向いているだろう。対戦車火力?命中精度?、海外派遣不要では不要でしょう。米軍を除いてね。イラク戦争でバグダットに攻め上る時に戦車戦をやった米陸軍(海兵隊もかな?)を除けば、各国の戦車の使い方は、フス戦争での「馬車要塞」的な機動防護壁、あるいは心理的圧迫「戦車には勝てない!」を与える手段にすぎないでしょう。実用したとしても、市街戦で榴散弾バラまく程度じゃないの?

 でね、国内で使うだけなら、本土の74式を更新するだけなら、74式+α程度の性能で充分じゃないのかね。まず、日本に着上陸をかませる国なんて米軍しかいない。その米軍とは同盟を組んでいる。
 まあ、それ以外の国と不味くなったとして、さらに制海権と航空優勢を握られて(ありえないね)、上陸されたとしても…周辺国が揚陸艦の輸送能力をフル活用しても、一回で上陸できる兵力は多寡が知れている。既存の74式で十分対抗できるでしょう。

 一応、周辺国の同時輸送能力を全部を挙げてみると…(不公平にならないように全部挙げた)
ロシア:戦車1個大隊+狙撃兵1個大隊程度
   (揚陸艦はバルト海・黒海・北海に分散配置、海軍歩兵は港湾/沿岸守備戦力)
中 国:戦車1個連隊+歩兵1個旅団程度
   (揚陸艦は台湾正面に貼りつけだろうし、航続距離が短い)
台 湾:歩兵1個旅団程度
   (陸戦隊の機甲戦力は水陸両用戦闘車だけ)
韓 国:戦車1個大隊+歩兵1個旅団程度
   (海兵隊は黄海沿岸での活動を想定)
北朝鮮:揚陸艦の運用は重資材の沿岸輸送用が限界、上陸戦はできないだろう
 なんだよね。
 さらに、ほとんどの揚陸艦はLSTであってビーチングが必要で脆弱性が高い。また各国海軍歩兵/陸戦隊/海兵隊の戦車は旧式。実際に揚陸させているのはロシアはT-55、中国は軽戦車、韓国はM-60。戦車戦よりも海岸でのトーチカ粉砕火力だろう。周辺国の状況がこの程度なのに、最新鋭のクソ高い戦車って必要かね?

 そもそも上陸戦そのものの発生も考えがたい。さらに言えば、上陸戦に備えるなら、遠距離で侵攻船団を撃破する海自や、近海での対艦攻撃を行う空自を強化したほうがいいだろう。なんせ多用途に、上陸戦以外にも振り回しが効く。
 それでも不安なら、陸自の対艦ミサイル運用能力の数を強化したほうがいいんじゃないのかね。それも、88式みたいな高価なユニットはいらない。トラックに機能限定のシンプルなSSMをテキトーに積んで、LOS発射するだけなら安く作れるでしょう。トラック塔載のイラン対艦ミサイルみたいなかんじでね。

 まあ、米軍相手でもなければ、上陸阻止に大した戦車は(もしかしたら戦車そのものも)いらないってことです。台湾を見てごらんなさい。戦車はM48ですよ。沿岸で上陸部隊を撃破するだけならそれで充分なのでしょう。
 10式戦車なんて作っても、実際は使わないだろうし、使っても昔の歩兵戦車みたいな使い方になるのだから、モット安くつくるべきだったのですね。
・ 装甲は榴弾の破片とHEATへの耐久性だけあれば良い。
・ 足回りもトン20馬力で良い。
・ 砲もFCSは測距だけ+手動装填で充分。
 ここらへんまスペックダウンすれば、モット安くなったと思うよ。性能的にはTAM戦車とか74式+装甲強化のレベルだけれども、それで充分じゃないのかね。

 むしろ日本国内で着上陸対応で使うなら
・ 前方機銃+機銃手の追加。(対人・対ソフトスキン火力の増加)
・ ゴム履帯あるいは転輪での走行能力付与(後方での自力機動力確保/どうせ水田では行動できないし)
・ カリオペみたいな多連装ロケットの追加装備(対人火力増加+景気付け)
・ 対艦・大舟艇への射撃訓練強化(ビーチング段階なら当たるだろうし、100mm以上の榴弾が当たれば揚陸どころじゃないだろ)
 ってところかな。ふざけているように見えて、実用性があると思うよ。

 いずれにせよ10式は過剰性能。本来なら74式の装甲とエンジンを改良すれば充分なのだけれども。日本の硬直した防衛装備調達方針が無駄遣いを許しているということだ。モッタイナイね。

2010.6.10『10式戦車なんて要らないだろう』
http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-26.html
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2010.07
03
CM:0
TB:0
02:23
Category : 未分類
 『民国档案(季刊)』。中華民国歴史研究の紀要?を大学図書館の雑誌エリア(開架)で発見。
 今まで簡体字には、海外の翻訳小説みたいな読みにくさを感じて敬遠してきたけれども、内容が面白ければ読めるもんだね。

・ 『抗战前国军事顾问团 对中国军事教育的改进贡献』
  (抗戦前徳国軍事顧問団 対中国軍事教育的改進貢献)
 ドイツ軍事顧問団の教育推進(日華事変以前)。メインは陸軍士官学校と陸軍大学について。例の陸式の理学っぽい「戦理」(でよかったっけ?)を民国軍にも植えつけた様子。民国はそれを受容したのだけれども、細部については「『立体戦』とかドイツだから言えるんだよね」とか「短期決戦を強調するけど、それはドイツの地理的環境あってのことだよね」という雰囲気もチラチラ。

・ 『欧战爆发後朱家骅的对国立场与总活动』
  (欧戦爆発後朱家骅的対徳国立場与総徳活働)
 第二次世界大戦勃発以降、民国はどうするかって話を朱家骅(民国ドイツ通)の動きを通じて見たもの。民国は「日本を孤立させるためならどんな国とも仲良くする」方針で、ドイツとイタリアにも相当擦り寄っていたわけで、「イギリスとドイツの停戦があるカモ」とか「日独の離間を図るべきだ」なんて言っていたのだけれども。三国同盟締結で「ドイツと縁切ろうよ」と言わせている。(「でも、軍隊の件があるから、裏では接触するけど」とも言っている)
 何がそういわせたのかについては…精読しきっていないけれども、仏印進駐にともなう代替経路としてのビルマ・ルートの重要化らしい。リアルで武器を売ってくるの英国(あとソ連もだけれども)に舵を切ったってことだね。

 まあ、一冊10元(150円)の本なんだが、コピー代で240円くらいかけてしまったよ。

MIXI日記2010年07月01日より転載