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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2010.08
30
CM:3
TB:3
16:29
Category : ミリタリー
 ありえない話と断るが、日本が攻められた時の空想である。
 今までのところ、日本が侵攻されたときには、ASM・SSM、スキップボミングや水上砲戦、魚雷といってもので相手の艦隊/船団/輸送船を叩くことになっているのだが。じつは、そこに機雷が入るのかもしれないという話だ。

 機雷の威力は実に強力である。前にも引き合いの出しが、昭和17年末、米潜水艦は日本の航路収束部に90個の機雷を敷設。それにより9隻の戦果を上げている。("The Offensive Mine Laying Campaign Against Japan"による)

石廊崎    ×19個 沈没×1(計8000t)、損傷×1(計2000t)
豊後水道   ×24個 効果なし
伊良湖水道 ×24個               損傷×2(1隻は4200t)
紀伊水道   ×24個 沈没×2(計5000t)、損傷×3(2隻で3400t)

 このうち、石廊崎の沈没1隻は、敷設した米潜トリガーの見ている前で触雷した。機雷の有効性を物語るエピソードである。

 さらに、機雷はフネを沈めるだけではなく、該当航路の通行を阻害し、掃海・掃討の対機雷戦の所要を発生させる効果も見込むことができる。
 ありえないのだけれども、日本が攻められたとき、相手側の根拠地港湾に…領水・領海が問題というのならば12マイル離れた航路収束部に…機雷をしかけると、モウ侵攻どころではなくなってしまうだろう。周辺国の中で、まともな対機雷戦能力を、掃海・掃討能力をもっているのは、日本だけだ※。日本に攻めてきた国に対して、その根拠地に機雷をしかければ、日本侵攻はお手上げになるだろう。

 海自が航空機から落とせる機雷や、潜水艦から発射できる機雷を持っているかは知らない。
 ただ、持っていなかったとしても、英米伊瑞あたりからいくらでも買えるだろう。使い方も落とすだけだから、航空機は輸送機でも哨戒機でも戦闘機でも練習機でもOKだろう。相手の航空優勢であっても潜水艦なら進入は容易だろう。各国の機雷の中に、直径が533mmのタイプがあるが、それは潜水艦から敷設できるタイプなのだろう。
 おそらく、攻勢機雷戦は、ASM・SSM、スキップボミングや水上砲戦、魚雷のうち、ASM・SSM並に威力を発揮するだろう。

  日米は海を支配する能力を持つ。自分が海を使うことも、相手に海を使わせないことも自在である。その、相手に使わせない方法の一つとして機雷があるということだ。

「海はつながっている、日本は海から自由に侵攻される」と勘違いすることもあるだろう。だが、それは日米の圧倒的な海軍力を無視した故の誤りである。日米と周辺国との海軍力の能力。その差の把握には、妙な換算式は不要だ。ただ、駆逐艦以上の水上艦、固定翼哨戒機、艦載ヘリ、AEW/AWACS、空中給油機の数を合計し、比較すればよい。その結果を見れば、海は防壁であり、敵は通路として使えないことを知るだろう。

※ 世界一は、おそらく英、次いで蘭独。


-------------------------------------追記です-------------------------------------

 炎上中なもので、コメントに怒りのご意見が一杯来ているのだけれども。同工異曲なんでここでまとめて。

・ 民間船への被害はどうするんだ?
→ 封鎖を宣言しちゃえばおわりです。
 機雷が怖ければ出入港しなければよいのです。敵の港への輸送でしょう。戦争遂行努力ですよ。それでも頑張るのならば「あとはご自由に」ということです。

・ 日本の法律上、敵国領域に機雷を敷設することが許されるのか?
→ 問題になれば、12マイル離隔すれば良いのです。そこは領海ではないでしょう。
 まず、戦争ですから"Necessitas vincit legem; legum vincula irridet"でしょうけどね。

・ P-3C用の機雷を輸送機で落とせるか?
 → 敷設できますね。機雷って搭載するビークルを選ばないのがよいです。
 手許の"Mine Against Japan"でも、航空機雷のビークルは問われていませんね。太平洋域の米軍だからB-29とPBYを使っているけど、英空軍や豪空軍も参加しているし、ヨーロッパじゃB-17なんかも参加している。当時は航空機雷は大きかったけれども、今は小さいから小型機でも積める。有名なストーン・フィッシュ(英)は、「航空機でも艦船でも潜水艦からでも敷設できるとはっきり書いてますね。("The Naval Institute Guide to World Weapons Systems"による)


・ 潜水艦がそんな危険なところに行けるか?
→ そのとき日本の潜水艦がどういう使い方をされるかは全くわかりませんけど。頭の体操としてね。
 周辺国の対潜戦の能力は、ぶっちゃけ低いから大丈夫でしょう。魚雷やASMとは違って「フネが沈んだ近くに潜水艦がいる」と悟られませんし。これをやれば相手に港湾防備を強要することができる。掃海部隊に加えて、周辺国の数少ない哨戒機やヘリ、水上艦を拘束できますね。船団護衛がますます薄くなる…船団攻撃がやりやすくなりますね。



-------------------------------------追記です-------------------------------------

 やっぱり機雷戦は有効だ。

 日本とロシアが戦争になることはありえないけど。頭の体操。

 ロシア太平洋艦隊って、掃海艇×7しかいないことが判明。(手許の"Jane's Fighting Ships 2006-2007"による )
 つまり機雷戦は結構有効だということだ。
 7隻持っていても、彼らの重要港湾、ウラジオ・ペトロ・ニコラエフスク・ワニノ・ホルムスク・コルサコフに掃海艇を貼り付ける必要がある。Brassey'sの"Coastal Force"によると、予め一定期間ごとにRoute Surveyをやらないと、掃討戦に時間を要するように書いてある。リスク管理上、この6港から掃海艇は抜けないだろう。仮に、配備港から抜いたら…そこに機雷を入れられたら、その港は使用不能になるわけだ。

 そうすると、対日正面に指向できるのは、上陸前の対機雷戦(これも無理だね)には掃海艇1隻しか指向できない。さすがに感応機雷相手に、トロール船で掃海できると考える人もいないだろう。しかも、ロシアは対機雷戦の経験を持っていない。

 他の周辺国もそうだね。あの中国も5隻しかもっていない。韓国も6隻。フィリピンは0隻。("Jane's Fighting Ships 2006-2007")
 その点、台湾は分かっていて12隻持っているけれども、それでも足りないね。M1戦車よりも掃海艇を先に買ったほうがいいカモ。
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2010.08
28
CM:0
TB:1
11:02
『05式水陸両用戦車は通常の3倍のスピードです』への反論です。
また『何故か◯◯◯◯演習の想定に拒否反応を示す隅田金属ぼるじひ社』伏字は隅田金属による)への反論でもあります。

> 05式水陸両用戦車
 なるほど、20kt出るわけですか。中国の人も立派な水陸両用戦車を作ったわけですね。でも、毎秒10m/sです。左右への転舵も敏捷でないでしょう。加減速も緩慢でしょう。水上目標としてそれほど攻撃が困難なものではない。

 さらに、その火力にしても、命中率はともかく、結局はT-72以下でしょう。前に述べたように、数が問題です。運ぶ手段が問題です。個々の戦車の性能は問題ではない。

> 海岸線付近での戦車戦は過去の戦史に幾つか例が有ります。ノルマンディー、シチリア、ビアク、サイパン、硫黄島、占守島などです。

 戦車と戦車が戦ったかもしれない。しかし、戦闘の主役は歩兵ですね。防御側は堅固な陣地によって粘り強く抵抗する。戦車はその陣地を潰すための兵器としての運用が優先されている。上陸戦側の戦車の役割はそちらでしょう。JSF氏が挙げた戦場でも、戦車vs戦車は刺身のツマのようなものです。


> 素直に謝罪し訂正して下さい。

 これが、JSF氏の攻撃性の現れです。自己の勝利の演出のために「読者を誤らせた」と言い寄り「謝罪」を要求します。
 海軍歩兵/海軍陸戦隊/海兵隊の兵員の素養は高い。また予算は潤沢かもしれない。しかし、最新鋭の戦車はすべて陸軍から配備されている。陸軍に一巡してから海軍に来る。特に誤りとは考えない。


> 同人誌の方は冬コミで訂正を入れるか、自分のサイト上で記述間違いを公表し、購入者への注意を促して下さい。

 JSF氏は準備委員会でもない。準備委員会でも各サークルの編集権には介入しない。著作権に違反したわけでもない。わいせつ図画にあたる表現をしたわけではない。
 私のサークルで本を買ってくれる人は、私の本に約500円の価値があると考えて買っている。その内容についても、その人が判断すれば良いだけの話です。

 しかも、しかもJSF氏は、私の本を読まないで判断している。それは妥当ではない。
 この謝罪要求の裏には、JSF氏が自身と同一視している戦車への侮辱を謝罪しろという心理もあるのでしょう。氏にとっての戦車の憧れは、原始的な心理であるペニ・ス願望なのです。セクシャル・シンボルへの執着なのでしょう。だから「ボク=戦車に謝罪しろ」と言い寄ってくるのです。

 いずれにせよ、JSF氏の議論には「上陸戦は戦車で決まる」という奇妙な方向性があります。これは「戦車が役に立たないと、JSF氏自身の存在価値が示せない」ことに起因するのでしょう。ですから、戦車が必要というシチュエーションを作るために奇妙な作為を行っている。これこそが「素直に謝罪し訂正して下さい」あるいは「自分のサイト上で記述間違いを公表し、購入者への注意を促して下さい」でしょう。
 別に私は、勝利を続けることによって「無敵魔王」の称号を得る必要もない。また「@obiekt_JP 私がそちらに寄稿してもいいです。」(WEBRONZAのツイッター、12:44 PM Aug 26th)とか「◯◯さん、安全保障で記事を書くときには相談に乗りますよ」(かみぽこ政治学 http://plaza.rakuten.co.jp/kingofartscentre/diary/201005250000/)と原稿依頼のための権威だてが欲しいわけでもないですから、謝罪は求めませんけれども。



 また、上陸戦そのものの前提条件をも弄っている。それも戦車を上陸させないことには議論をJSF氏自身の権威向上に使うことができないからでしょう。

 JSF氏は、まず周辺国の揚陸戦能力不足を直視しないために、不自然な作為をしています。まず、周辺国が、戦車を日本に揚げるために必要な揚陸艦能力を直視することを避けるために商船による上陸戦というファンタジーを主張しているのです。それは揚陸艦の存在意義の否定でしょう。
 日米英の揚陸艦開発の歴史は、商船による敵前上陸が不可能であることの証左でもある。氏は戦車の装甲にこだわるのに、それを脆弱な商船に乗せることに不思議を感じていないのでしょうか。さらに長時間の沖荷役(最低でも1日仕事、ヘタをすれば3日仕事です)で日本側の攻撃に晒すことが許せるのでしょうか。
 商船の直接港湾侵攻についても同じです。成功例がほとんどないので、ドイツのノルウェー侵攻を例示していますが、上陸はしばしば大損害を受けている。あの戦いも、ドイツが勝ったのではなく、英国軍は本土防衛のために引き揚げただけです。

 いずれにせよ、JSF氏の上陸戦への想定・発言は、大きく誤っています。その最大の誤りが商船の上陸戦使用です。氏は戦車についてのミクロの問題をとりあげますが、上陸戦そのものを知らないのでしょう。
 あるいは、海軍力についても知らないのかもしれない。強力な海軍力をもつ島国には、どのような強大な陸軍力を持つ国であっても侵攻することはできない。 戦車では外洋艦隊を排除できないのです。

 周辺国の戦車の質がどれほど優れていたとしても、結局、日本に上がることはできません。周辺国の海軍力、空軍力では、日本の海空戦力、加えて米海空軍戦力を排除することはできないからです。
 JSF氏は意図的に、海空自衛隊と米海軍の存在を無視してもいます。そうしないと相手国の戦車が日本に現れないためです。考慮した場合、周辺国の上陸船団では日米の妨害により、上陸戦に持ち込むこともできないのです。
 都市伝説の「上陸戦2割ルール」ですが、これは相手が10隻でも2隻しか沈められない。相手が1000隻くれば200隻沈められるという不思議ルールです。何の意味もありません。周辺国の海軍力・揚陸艦の規模から言っても、日本近海に出てくることはできない。

 海上自衛隊は東アジア最大の外洋海軍であり、外洋域での敵上陸船団の行動を阻害するでしょう。海自の海洋哨戒能力は、常に船団の行動を把握します。哨戒機部隊は、エアカバーのない船団を自由に攻撃できます。水上艦部隊は、エアカバーの弱いところであれば、海洋使用を拒否できます。
 つまり上陸船団は、集結すら難しく、日本近海にでてくるのも難しいのです。

 航空自衛隊は防空に特化した組織です。日本周辺での相手側航空機の行動を抑圧するでしょう。要撃機はJADGE、AWACSの要撃管制の支援を受けます。また、拠点防空であればSAMの存在も強力です。日本周辺での相手側航空機の行動を許さないでしょう。
 また、空自は、諸外国では海軍航空隊の仕事である対艦攻撃も実施します。支援戦闘機は、日本近海で船団を任意に攻撃できます。船団は上陸泊地にたどり着くことも難しい。仮にたどり着いても、商船による長時間の上陸作業などは不可能です。

 在日米軍は、海空自衛隊よりも大きな自由度を持ちます。空母機動部隊や米空軍は、航空基地を襲うでしょう。相手側の港湾そのものを襲うでしょう。航空機雷で封鎖することもできるでしょう。

 どう考えても、日米の前には日本本土を侵攻することは不可能なのです。しかし、JSF氏はそれをネジ曲げて上陸できたところからの話だけをします。

 さらに上陸側・防御側の戦車同士が衝突する状況だけを説明しています。そしてその質についてだけを語るのです。これは不思議な状況です。上陸側は戦車以外とも戦わなければなりませんし、防御側も戦車以外も倒さないとなりません。上陸した海岸では、戦車vs戦車という情景はむしろ少ないでしょう。戦車以外vs戦車以外、戦車vs戦車以外が戦いの過半です。さらに、防御側は上がった敵を倒すよりも、上がる前に沈めようとするでしょう。

 上陸戦・対上陸戦(そもそも起きない)を「上陸側戦車vs防御側戦車」に収斂させる。これは「戦車が役に立たないと、自分の存在価値が示せない」ための作為です。結局は、新戦車云々ではなく、JSF氏が自分の存在価値を示すための話だということです。






-----------------追記 21時00分-----------------

JSF氏 様

 どうも意味が通じないと思っていましたが
訳文の間違いを発見しました。よろしければ御参考に

『05式水陸両用戦車は通常の3倍のスピードです』

>水上では10ノットもでないでしょうね。(これは隅田金属記事からの引用)
(略)
>いえ、その3倍の速度が出ます。
(略)
>水上速度可达30-40公里/小时(中文から)

 これ、kmとマイルを間違えていませんか?いや、中文から40km/h≒20ktなのに変だなと
まあ、私も「毎秒10m/s」なんて書きましたし、間違いは誰にもある話。それで鬼の首を取ったつもりにはなりませんが。


あとは、ポリシーだと思いますけど。

「 @tareyuu 君はスミギンやらオータンみたいに資料の読み間違いはしないだろうし、貯め込んだ軍事知識が私の1000倍はあるから何でも出来るだろう?
30分前 Echofonから tareyuu宛」(JSF氏ツイッター)

「 こりゃ隅金さんに「数字」を提示しても無意味だな。彼には数字を理解する能力が無い。 約5時間前 Echofonから 」(同 上)

「 毎秒が二重になってる。単位が分かってねーんだな。駄目だこりゃ。→「毎秒10m/s」 約5時間前 Echofonから 」(同 上)
2010.08
27
CM:2
TB:0
23:32
 『戦車は水田を突破可能』についての反論ですね。
 なんでも、JSF氏は10式戦車でなければならない理由を忘れています。

 それはともかく私のブログ記事では、水田の他にも「対戦車崖のような3面張り河川や用水路も巡らされている。都市化も進んでいる。」のだけれどもね。3面貼り河川や用水路は障害になるでしょう。通過不能となることもあるでしょう。都市はさけるしかないでしょう。

 まあ、水田は障害になるか、ならないかであれば「障害となる」でしょう。好き好んで水田を走らないでしょう。

> 当時は田んぼに「乾田」と「水田」と「沼田」という区別がありましたが、今では乾田(稲を育成する時だけ水を溜める)化が進んで、当時の区分でいう「水田」は殆どが姿を消しています。

 「重湿地じゃなくて軽湿地」ですかね。
 だから戦車が必要、それならば、それが10式である必要には全然つながらないですね。74式でもM4シャーマンでもよいでしょう。
 下で引用したように、防者云々の意味に錯覚しているとすれば、戦術上の要求の程度によるでしょうけど、氾濫を起こして障害度を向上させればいいでしょう。仮に通れても、やっと通れるような地耐力の低い水田を、砲火を浴びながらズーット進んでいくことはできない。

> そもそも敵が農閑期に攻めて来たら乾田は湿地ではない

 障害としたいところに水を入れればいいのではないかと。

 いずれにせよ、戦車はあってもいいけれども、それが10式である必要には全然つながらないですね。74式でもM4シャーマンでも走れますね。
 なんにしても相手は大した数はこない。内陸侵攻どころか、着上陸もできないという話にJSF氏は有効な説明をしていない。

 これも「新戦車はいらない」「必要なのか新戦車」の中に、戦車無用論の臭いを感じて、条件反射でしてしまった批判でしょうね。従来の「戦車無用論」批判の手法をそのまま使っただけで、結局はそれが10式戦車でなければならない理由はどこにもない。

 これはJSF氏の、単純な反「戦車無用論」性を示しているのですよ。戦車愛のあまり、戦車への肯定バイアスのあまり、10式戦車でなけれなならない理由を示すのを忘れてしまっているのです。ミクロをみてマクロをみない良い例でしょう。あるいは、正確に間違える人?でしょうか。
2010.08
27
CM:3
TB:1
22:00
Category : 未分類
 JSF氏への反論です。
 話が大きくなればなるほど、10式の性能なんかどうでも良くなって来るのですけどね。マクロになればなるほど、海空戦力の話になってしまう。陸軍力は量だけの話になる。その中での戦車、しかもその質なんてどうでも良くなってしまう。

『想定に拒否反応を示す隅田金属ぼるじひ社』

 JSF氏は頑張って2個◯◯を揚げる算段をつけたようです。実際に、発言通りに揚陸艦が増えたとしても、初手で港湾を押さえられないのでしょうけれどもが、それはさておきましょう。

> ヴェーゼル演習という例も過去の戦史にはあります

 ヴェーゼル演習ですか。具体的によく知らないのでなんとも言えませんが。
 でもまあ、上海事変なんで、実際には海上作戦輸送に毛の生えた程度なのに、日本軍は上陸前からバタバタ倒れている。
 たしか民国軍の守備の前に、上陸部隊が略全滅した、そんな正面があったような気がします。

> Advanced_MH 「74TKがフェリーで運ばれてる証拠をば。http://bit.ly/9kvCTq

 港湾から港湾への輸送です。フェリーから砂浜に上陸してくるのでしょうか。どうやって。
 さらに上陸適地なんか、ぜんぶ水際障害を構成されている。港湾はいつでも拒否行動が可能ですね。

> 過去にロシアは日露戦争でバルチック艦隊を遠路派遣した先例があります。

 最終的に、3海峡というチョークポイントを通らざるを得ない。「ツシマ」(第二部)ですね。

 JSF氏は「戦車が来てくれないと困る」のです。そう信じていないと、その「戦車が必要」という信念が揺らいでしまうからでしょう。
 戦争中のラバウルのようなものです。前線の素通りによって、遊兵化した私たちの父親達は「敵が来る」と信じようと頑張りました。その信念をもたないと、戦意が崩壊してしまうからです。



『日本周辺国の海兵隊/海軍陸戦隊/海軍歩兵の戦車は最新鋭』について

 結局、戦車の性能だけの話になってしまうのですね。
 前に、T-55がT-72になっても同じだと説明したのですけどね。ロシアの場合は、T-80になろうが、T-90になろうが、T-100になろうが、T-200になろうが同じことです。

> 05式水陸両棲突撃車
> エンジンが74式戦車の2倍近い出力で高機動を誇る

 水上では10ノットもでないでしょうね。操縦性もよくない。よい標的でしょう。

「05式の装甲は薄い、見ろ!徹甲弾が突き抜けたぞ」(民国将兵)
「M41でも05式の装甲などブリキのようにぶち抜く
 惨めなものだよ、水陸両用戦車は」(解放陸軍海軍陸戦隊)

 JSF氏は海岸で戦車vs戦車が始まるという考えなんでしょうけれども。
 陣地を粉砕するための火力として上がってくるんじゃないのかな?05式って。


結局は
上陸戦・対上陸戦では、戦車の性能がすべてを決する(JSF氏)
と言いたいのでしょうけど、無理な主張です。

 上陸海岸では、戦車の性能は1要素にもならないでしょう。
 それを、JSF氏は「戦車の性能で上陸戦すべてが決まってしまう」ように書かなければならない。そこに無理があるのです。

 まあ、勝ち続けなければならない自転車操業ですからね。< JSF氏

 それに信者をつかって勝利を得てきただけに、信者の機嫌を損ねることもできない。信者を使っているようでいて、実は信者の欲する方向にしか動けないのでしょう。
 その方向。喧嘩を売って、勝ったことにして、名を上げる。このモデルでは今以上の信者は獲得できません。反感を買いすぎました。喧嘩を避ける人も。面倒を嫌い、敬して遠ざけるだけです。JSF氏は「孤独な魔王さま」なのでしょう。
2010.08
25
CM:13
TB:0
17:13
JSF氏・オブイェクトへの反論を通じて

 JSF氏のツイッターを拝見すると、氏は、日本征服に必要な数の強襲揚陸艦を、未成・買取・買収可能を含めてかき集めているらしい。

 しかし、それであっても、日本の一地方を一時的に占拠することができるだけだろう。ロシア極東部(何故、ロシアであるかは不明であるが)の経済力・輸送能力では上陸部隊に補給を行うことは困難だからだ。このような限定的な侵攻をロシアがする必要はない。

 他にも、対日侵攻が難しく、事実上断念しなければならない要素はいくらでも挙げられる。
 オホーツク海の冬季結氷、夏の濃霧、低気圧の墓場と行った条件も挙げられるだろう。海空自衛隊の存在も挙げられるだろう。日米安保の存在も挙げられるだろう。日本の経済力の戦時転用も挙げられるだろう。
 さらに商船を上陸戦に参加させた(これは不可能だ)としても、ロシアが保有する商船の数も問題になるだろう。商船に積むのLCMの数も問題になるだろう。商船のクレーンの能力も問題になるだろう。揚陸艦・商船の根拠地となる港湾の位置、荷役や鉄道や道路、船舶修理設備の能力も問題になるだろう。護衛艦艇や掃海能力も問題にできるだろう。ロシア極東部の太平洋依存も問題にできるだろう。
 最終的には、ロシアは日本を屈服させることはできない。日本に全滅予定部隊を送り込むことしかできないのだ。

 なぜJSF氏がここまで執着するのか?
 それはJSF氏・オブイェクトの自転車操業体質と、氏とその信者の「ペニ・ス」願望に起因するプリミティブな戦車愛が挙げられるだろう。

 論議での「勝利」への執着は、今までのJSF氏・オブイェクトの行動方針から説明できるだろう。JSF氏は勝ち続けることによってネットスターの地位を確保した。その地位を保つためには、これからも勝負を挑み、勝ち続けなければならない。氏はいままでも、相手に信者をけしかけることによって「勝利」を演出してきた。この手法は、信者の信心が足りなくなると通用しなくなる。氏は勝利し続けなければ、または敗北を喫することがあれば、その「勝利」を演出するマシーンを喪ってしまうのだ。つまりは自転車操業なのである。この構造があるかぎり、JSF氏・オブイェクトはいつかは倒れることになるだろう。

 戦車への執着は、やはり「ペニ・ス」願望なのだろう。JSF氏の心のなかでは、まず戦車もつセクシャル・シンボリズムへの憧憬がある。おそらく、今回の新戦車も氏の男性・器と同一視しており、それに対する批判は自己の肉体を、ペニ・スを傷つけられるという心理が働いているのだろう。それによって過剰な防衛反応を、戦車不要論や新戦車への懐疑を必死になって否定するのだろう。
 なお、このセクシャル・シンボリズムに対して卑猥であるといった批判をするものは、ペニ・ス願望という言葉に過剰に反応しているだけなのだろう。中学生がカタカナ語に男性・器や女性・器の名称を見つけて騒ぐようなものである。
 さらに言えば、戦車や大砲への憧憬、ペニ・ス願望は私にもある。例えば、ホンモノのFRONT誌で見た大砲の写真は、私にとってのドリームである。男性・性を掻き立て、興奮を呼び起こすものである。JSF氏やその信者も同じだろう。
 ただ、それでは戦車の真の必要性を語ることはできないだろう。日本にとっての戦車の勝ちや新戦車の必要性について、JSF氏やその信者には、戦車のもつセクシャル・シンボリズムを離れた冷静な議論をすべきだろう。
2010.08
24
CM:45
TB:1
00:57
Category : ミリタリー
JSF氏の『お話にならない朝日Web論座の「戦車不要論」』についてです。

一言で言えば、「お話にならない」のはJSF氏の批評の方でしょう。

まず、準備段階からして妥当ではないのです

> ただし全てを見るには有料になるので、最初の公開されている部分だけ紹介します。その短い部分だけでも決定的な間違いを指摘出来ます。

 結論まで読まずに批判することが許されるでしょうか?
 しかも理由は、「有料になるので」お金を払いたくないという理由です。

 
 その「決定的な間違い」についても大したものもありません。『WEB論壇』の批判ではなく、単に新戦車が欲しいというだけのことです

 そして、批評の最後はこのように括られています

> Web論座側の説明によると、隅田金属ぼるじひ社さんの記事を手動で選んでリンクしたのだそうです。そうなるとWeb論座側には責任が生じます。間違いだらけの記事を紹介して読者を惑わせた事になるからです。

参考として選んだリンクについて責任が生ずるとまで言っています。
逆に言えば、氏は、週刊オブイェクトがリンクした内容について責任をもつのでしょうか?

 さらにJSF氏は当サイトを「間違いだらけの記事」と断じていますが、それも妥当ではありません。前回の反論でも書きましたが、氏は私の「結局、日本にどれくらいの数の敵が上がってくるのか?」に回答していません。

 JSF氏は、まだ配備されてもいないロシア戦車の高性能だけを引き合いにして、日本には新戦車が必要であると主張しています。しかし、どれくらいの数が日本に上陸できるのかについて、具体的な数を示していないのです。
 いくら優秀な戦車でも、日本に上陸できるのは10両程度です。その質がいくら高性能であっても、数の多い自衛隊に囲まれて溶けて消えてしまうでしょう。
 氏は、それを承知している。だから持論に不都合な「結局、日本にどれくらいの数の敵が上がってくるのか?」には回答できないのでしょう。
 あるいは、批判することには慣れていても、批判されることには慣れていないのでしょう。批判を怖れるあまりに、この問題から逃げているのです。

 そのような氏に、他を批評する権利はあるでしょうか?

 JSF氏も何故このような無理な批判をするのか。
 おそらくは批判して勝ち続けることによってネットスターの地位を確保し続けたいという欲求でしょう。戦車崇拝教団の祭司として教団の結束を維持するために、何がなんでも戦車無用論にこじつけられるものをさがして批判し、勝ち続けなければならないからでしょう。

 その批判がドンドン苦しくなっていくのも当然です。戦車無用論そのものが見当たらなくなると、関係の薄いものを見つけて戦車無用論としてひはんしなければならないかです。しかも、その批判の手法を変えないままで。

 前に述べたように、JSF氏は戦車崇拝教団の祭司です。神学者が無神論を受け入れられないように、氏は戦車無用論を受け入れることもできません。神学者は、無神論につながりかねない話に耳を傾けることはできません。神の実在を疑う意見には、細々した奇跡を例証を上げるか、無神論者お断りと斥けるしかない。
 同じように氏は、戦車の絶対性が揺らぎかねない言葉に耳を傾けることもできず、感情的に反論し、細々とした例証を挙げ、最後には「戦車不要論なので排斥する」としか言えないのです。

 ただ、いずれ氏がスターの座から降りる日はきます。賢者が現れ「神が死んだ」と告げる時が来るのです。彼の信徒は消え失せ、彼の前には今回のような批評にもならない批評が山のように残されることになるでしょう。

------------------------------------- 午前5時12分 ------------------------------------

しばらくコメントは差し控えてください

理由:前の記事のコメント欄、その最後のあたりが積み残しですので、
   それをこっちでレスしたあとにお願いします。
   子細は、前のコメントの最後のあたりを御覧ください

------------------------------------- 午後10時30分 ------------------------------------

そもそも、何のために日本に攻めて来るのですか?という部分が欠落していますね。<コメント欄

周辺国は世界征服をたくらむ悪の帝国でしょうか?私はそう思いません。

------------------------------------- 午後11時30分 ------------------------------------

T-72神がね、おなり神やミルクなのか、あるいはビラコチャなのかはしらないけれどもね。

私に罵倒系のコメントをしても、君たちの大好きな神様は、海の向こうからはやって来ないのです。そういうのはやめてほしいなぁ。せめて要点を箇条書きにしてほしい。

「祭祀は廃れ、神殿に信徒はいなくなり、遺跡となる」(訳に自信ないけど)
2010.08
22
CM:110
TB:3
20:58
Category : ミリタリー
 『ふざけているようにしか見えないです、それ』(週刊オブイェクト、2010.8.22)への反論は次のとおりです

 前々から繰り返しますが「日本に着上陸する敵戦力の計量的な見積りを示せ」がJSF氏に対する第一のリクエストでした。それは何回も示してみたのですが、結局なにも提示されていません。 
 氏は、その数字を明らかにすることから逃げている。それは、その数が余りにも少なく、上がってくる戦車の質ではどうしようもないことが分かるからでしょう。持論の根本にある穴を隠すために、故意に質問を避けている。「上陸戦は商船や漁船でもできる」というのは、この問題から遠のくための欺瞞です。
 周辺国の上陸戦能力は限定されています。さらに上がる前には海没もあるでしょう。いくら最新鋭戦車を持ってきたとしても、その質で数はカバーし切れないのです。

 いずれにせよ、JSF氏は戦車が好きで好きでたまらない。それに少しでも否定的な言説を見つけると、いてもたってもいられなくなる。氏の批判のベースはそこにあるのでしょう。今回の批判を見ても、ツイッターでの感情的な反論に較べて、ブログでの記事に力がない。これは、理性ベースでは批判できないことの現れです。これは氏の戦車への偏愛が、ペニス願望的な存在であるためでしょう。原始的なものであって、本人には理屈を付けられないわけです。マッシブで突進力を秘めた戦車は男性器と等価です。戦車への愛は、戦車に表象される男らしさ、征服のイメージに自己を同一化させるものなのです。氏にとって戦車=ペニスなのでしょう。実際に、氏の行動のマッチョなところ、ブログやツイッターでの他者への攻撃的な批判は、戦車への愛、同一化と同根の、男らしさの追求や征服願望なのではないかと思われます。氏にとって戦車は既に自己と同一化している、戦車への批判的言辞は、自分の身を切られるものと錯覚していているのです。

 ですから、氏のツイッターにおける感情的反応も、論理を立てざるを得ないブログでの批判のパワーの少なさも当然なのです。感情がまずたってしまうけれども、合理的に説明はできないのです。
 それが、今回の反論でしょう。ツイッターでの感情的な拒否に対して、今回のブログでは大した批判はできていません。それも、本来昼過ぎになって出すつもりであったとのことですが、それにここまでの時間を要しています。結局、『この方、お年を召したお爺ちゃんなんですか? 』といった皮相的な批判にとどまっています。
 氏は、ツイッターで『隅田金属さん特集記事は書くのに時間が掛かるな』と発言しています。さらにその批評にもいつものキレもない。これこそが『必要なのか新戦車』への論理的な批判が難しかったことの証拠となるでしょう。

 あとは、批判への批判ですね。上陸部隊のほとんどは歩兵でしょう。それを叩く火力は多ければ多いほどよい。その点で誤ってはいないでしょう。戦車の相手は常に戦車ではない。相手の上陸を失敗させるのであれば、戦車だけではなく歩兵や工兵、資材を潰さなければならないわけです。それならば、こういった装備も役に立つでしょう。逆に言えば、火力増強が「役に立たない」というのは否定できないでしょうね。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 以下、前回の反論の分 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 以下は『隅田金属ぼるじひ社の「戦車不要論」に反論する』(週刊オブイェクト、2010.8.21)への反論になります。

 
 最初に書くのは私のスタンス。戦車はあったほうがいいでしょう。ただ、対ゲリラとか市街戦なら74式で充分。新戦車は不要というのが私の意見です。でもまあ、それがいつの間にか「戦車無用論」を標榜しているということになっている。

 おそらく、戦車無用論が存在することを怖れている。前に神学部だと言いましたけれども、神学をやっている方が無神論について否定しなければ、自分の立ち位置をなくしてしまうように、戦車無用論を否定することに躍起になっているのでしょう。戦車無用論そのものではないのに、戦車無用論に繋がる可能性があるという理由で、新戦車への懐疑を否定しなければならない心持ちなのではないかというところでしょう。

 あとは、「結局、日本にどれくらいの数の敵が上がってくるのか?」を聞きたかったのですが、明示はありませんでした。おそらく、具体的な数を示すと既存の装備でどうにかなってしまうことが明らかになってしまうからネグったのでしょう。

 以下は、区々とした反論ですね

> 10式戦車が「軽い」以外に「火力」「装甲」「機動力」の全てにおいて90式戦車を上回っている事を知らないのかなぁ・・・

 90式を上回っているでしょうけど、世代を画するほどのこともないでしょう。おそらくは微妙な向上なのでしょう。


> カナダ軍は…アフガニスタンへ派兵する際に…

 日本は戦車を必要とするようなところには行かないはずでは?
 さらに、そうしようもなくなってそういうところに行かなければならないとする。それならば90式があるでしょう。重い?だからといって、海外ゲリコマ用に新しい戦車を開発するのは無駄の極みでしょう。そこは工夫ではないですか。



> ですがロシアはフランスからミストラル級強襲揚陸艦を取得する… 中国も大型ドック揚陸艦「崑崙山」の2番艦の建造に着手しました。韓国にもドクト級強襲揚陸艦があります

 それくらいでは、揚陸能力は全然改善しません。ロシアがミストラルを数隻購入したところで、一回に運べる量が1ヶ大隊から2~3ヶ大隊に増えるだけでしょう。中国の崑崙山は、一隻でも2個中隊がいいところ。しかも、海没もあるでしょう、海岸で作業する部隊や予備の弾薬を運ぶ所要もある、日本に上陸するには到底足りない。



> 徴用した民間輸送船も投入するものです

 商船や漁船では上陸戦は難しいでしょう。デリックからLCMをおろして、ギャングウェイや網で移乗するのでしょうか?上がるのにいつまでかかることやらですね。港湾を取らないと商船は役に立ちません。


> 各国の海兵隊/陸戦隊/海軍歩兵の戦車はそれぞれの国が有する最新鋭の装備が廻されています。

 こっちのデータを『ミリタリーバランス2010』に揃えただけの話。
 そのはずなのですが、ソ連海軍歩兵の場合、1980年代にはT-72やT-80が装備されていたにも関わらず、実際の揚陸で出てくるのはT-55でした。ソ連海軍歩兵は沿岸防備もするわけですから、新鋭戦車はそっち用なのでしょう。中国海軍の水陸両用戦車ですけど、まあ強力なのでしょうけど、防御力は水陸両用戦車でしょう。
 いずれにせよ、どれぐらいの数が上がってくるのかを考慮すればよいでしょう。各国ともせいぜい1~3ヶ大隊ですよ。しかも主力は歩兵となる。増強程度に強力な戦車を伴ってきても、できることは限られる。



> 似たような事を朝鮮戦争の前にアメリカ軍事顧問団は考えてましたよね、「山と川と水田の多い朝鮮半島では戦車は使えない」と。

 でも、湛水した水田や川を自由自在に通行できるわけではない。やはり阻害される。その状態で機動戦になるかね?朝鮮戦争もベトナム戦争も戦車は陣地を潰すのに使ったわけでしょう。


> 台湾はM1戦車を欲しがってるのですが、アパッチ攻撃ヘリコプターに予算が取られ過ぎて後回しにされています。

 優先順位を考えれば、戦車は後回しでOKという証左でしょう。これは。


> この部分に付いては既に述べた「ドイツやイギリスは山岳地帯に重い戦車を持ち込めなかった」という事例を見れば10式戦車が適している事が分かります。

 仮に日本が戦車を出すとして、それが山岳地帯であると決まっているわけでもないですね。


> 10式戦車が中途半端? いいえ、そんな事はありません。

 90式を大きく超えるものでもないでしょう。中途半端なものを作ったものです。


----------------------------- 追記 午後9時40分 -----------------------------
コメント欄の方々へ

 ペニス願望・信仰を下ネタとして捉えるのは、少々情けないのではないでしょうか?私は真面目な話をしているのです。戦車がそれにあたるということについて、真面目に考えてみてください。




---------------------------------- -追記 午後11時30分 -----------------------------------

 ロシア軍の輸送能力の見積りに勘違いをしている人がいるのでね。
かなり大きめに見積もっても、自動車化狙撃兵大隊+α×1でしょう。上陸第一波で戦車大隊だけをもってきてもしょうがないし、彼らの輸送能力では搭載できない。増強したところで、敵の戦車は十両もいないでしょう。
 さらに、自動車化狙撃兵大隊を搭載できるだけで、揚陸できるかどうかも分からない。1隻沈めば25%海没ですね。その上、一度下ろしたら、揚陸艦は戻らないと後続も運べないし補給もできない。そもそも渡洋侵攻なんか決心できませんね。
 
 仮に、蛮勇を奮って強行するにしても、上がれる海岸も予想はつく、潮汐から日時も予想つきますからね。そこに堅固に築城した陣地にこもる一個中隊でもあれば、上陸戦は大混乱するでしょうし、大隊がいれば上がれないでしょう。さらに海没の危険性も高いですね。

 つまりは、机上の空論なのですよ

----------------------------------- 追記 午後11時50分 ---------------------------------
 さらに、リアルに、シビアに言えばね。新刊でやったロシアに好意的な見積以上に厳しくやれば、自動車化狙撃兵大隊×1の輸送も厳しいのだがね。

 ロシア太平洋艦隊に揚陸艦は4隻しかいない。うち、ロプーチャ(×3)の戦車搭載量は10両。アリゲータ(×1)の戦車搭載量は20両ということになっている。

 でも、韓国に引き渡されたあとのアリゲータの資料だと、上陸戦時に戦車は6両しか積めない。ビーチングでは喫水を浅くしないといけないので、目一杯には積めないからだ。最大搭載量の3割とすると、戦車15両。戦車だけを積んでまあ戦車一個中隊が限界になる。この場合はあとは徒歩歩兵だね。(これ以上無理に戦車を積んだら、遠浅の遠いところで船底が引っかかって、戦車が下ろせないカモ)

 しかも、日本側の攻撃による海没の可能性もある。

 無事に戦車大隊×1が上陸した段階からしか考えられないのは…上陸戦についての想像力が欠如しているせいなのでしょう。

----------------------------------- 追記 午前0時30分 ---------------------------------
 まあ、いずれにせよ、JSF氏に「日本に着上陸する敵戦力の計量的な見積り」を示してもらいたいものです。
強気なツイッターでの言動とはうらはらのブログでの弱気。それから察するに、氏は自分への批判に慣れていない、もしくは避けたいという気持ちがあるのではないでしょうか?


----------------------------------- 追記 午前1時10分 ---------------------------------

まあなんだ、できればあとは本を買ってから批評してください。なんせ、あまり中身をバラすとお金を投じてくれた人に申し訳ない。(そもそも、新刊の中身も読まないで批判されるというのもヘンな話だ)

----------------------------------- 追記 午前3時00分 ---------------------------------

> ソ連時代の映像ですが上陸演習でT-72が参加している動画がありました。3分前後に紹介されています。

 うーん、それって太平洋艦隊ですかね?まあともかく、戦車の量は大して変わらないわけです。10両程度でしょう。海没なしで上がってきても、海岸で溶けて消えてしまいますよ。だって孤立無援だもの。
 第二陣がくるのはねえ…一番近い樺太から道北としましょう(道東が無理なのは分かっていますか?)。まず海岸からの復航・入港作業・整備で1日、第二陣の搭載(上陸部隊の搭載がすごくメンド臭いのは知っていますよね?)に2日、また出航して1日で海岸に到着。4日後ですね。片道で1隻づつの損耗を出すと、2往復目で揚陸艦もなくなりますけどね。
 道央や本州ならば、もっと絶望的ですね。時間も伸びるし、被害も受けやすくなるでしょう。

> 着上陸戦になるような状況下では日本の制海権/制空権は敵に奪取されていると考えられます。

 まず、日本が制海権や制空権を失うということがあるでしょうか?
 JSF氏には「陸自不要論じゃないの」といわれましたけれども、それって海空自無能論ではありませんか?
 さらに言えば、周辺国が日本侵攻を決意するということも随分とハードルが高いですけど。

> お前さんの相手は大手新聞や有名ジャーナリスト、政治家から弱小ブログ主だろうと誤りを見つければ容赦なく殴りかかる討論マシーンなんだよ
>無視すりゃよかったのにハッキリ言ってもう詰んでるよ。このまま監視対象にされて目に余る記事を上げるたびにこき下ろされて大炎上
>ちょい考えりゃわかるでしょ

これ、皆さんのお仲間ですか?随分と感情的で乱暴ですね。

> ←子供ですか、あなたは。

の人もそうですけど。

繰り返しですが
 JSF氏には「日本に着上陸する敵戦力の計量的な見積り」を示してもらいたいものです。

----------------------------------- 追記 午前9時20分 ---------------------------------

「だよもん」という方、あまり詳しくないようです。
 演習にも種類があって、セレモニー/お稽古的な演習では、自部隊の規模に合わせた敵を作為することを
 ご存じないのでしょう。この数字は、リアルな見積ではなく、荒唐無稽なものです

>> だよもん氏の希望により転載します。内容は以下の文
>えーと 具体的な数字がほしいようなので、(※某演習名 削除した)では>第一派で二個自動車化狙撃師団 第二派で一個機械化狙撃師団と二個機械化旅団を上げて来てますが。

なお、(※某演習名 削除した)は私の手によります。
2010.08
22
CM:29
TB:0
05:09
Category : ミリタリー
 JSF氏の記事から来た方が、以下の件について早とちり、あるいはそれまでの知識に引きづられているようなので、一つ書いてみた。

・ 普通のSSM、あれは目標に直接向けて目視発射モードで発射すれば、真っ直ぐ飛んでいってレーダで拾った目標をホーミングする。FCSは特に要らない。発射機もトラックに斜めに載せておけばOK。実例?イランのSSMもそうだし、イギリスで開発したエクスカリバーSSMもそんなもの。(エクスカリバーには慣性誘導とかあるだろうけれども)実戦でも、フォークランドで艦載SSMを陸揚げして発射している。あれはおそらく直接照準のLOSラウンチだろう。

・ F-104には対艦ミサイルが積める。西ドイツは実際にやっている。目標の位置は、哨戒機や艦艇や陸上レーダから指示されたのだろう。おそらくこれもLOSラウンチ。天気がよければ20マイルくらいの艦船を見つけることは容易だ。また、賞賛されてきたF-1やF-2の対艦攻撃能力だが、結局は洋上捜索能力を哨戒機や早期警戒機に依存することになる。万邦無比の対艦攻撃機とは言えないだろう。

・ 日本の本州東岸ならば、F-104でも防空の役には立つだろう。相手は所詮ベアだ。セイバーやホークではチョットあれだろうけれどもね。

-------------------------------追記 22日午前11時30分-------------------------------

・ SSM
 地上発射のSSMを内陸において、難しいコースを設定して発射するよりも、直に相手を見つけて発射したほうがその点確実でしょう。シンプルでいいのですけど、これも対艦ミサイルは高級品という思い込みがあるから、そこに捕らわれる人は、まあ私に「バカか?」というでしょうけど、複雑なシステムは必須ではない。

・ F-104での対艦攻撃
 そもそも、F-1で賞賛された「対艦ミサイルが運用できる」という利点が、それほど大したものでもなかったということです。ほとんどの飛行機には対艦ミサイル運用能力は付加できるでしょう。特にレーダの有無は問われない。目視で艦船を見つけることもそれほど難しくはありません。
 だいたい、艦船にしても常に大規模な艦隊を組んで行動しないでしょう。個艦防空用の対空ミサイルは充分にアウトレンジできる。

・ F-104での防空
 本州の東岸あたりには、相手の戦闘機が飛んでくるわけではない。結局は低速で運動性に乏しい大型機が来るだけです。第2線なのですから、それほどの高級機は不要でしょう。なにも全部とも高級な機体を揃えることもない。加速のでるF-104なんて本土防空にはピッタリマッチしているのですけどね。
 さらに言えば、日本の防空に最高級機が必要というのも、戦略爆撃で大都市を一通り焼かれた記憶からの思い込みです。上陸戦と同じですけど、米国以外に日本に大規模な爆撃を実施できる国もないでしょう。

・ ロシアの件
 「(兵力・資材を)ヨーロッパ・ロシアから極東に集中すれば…」というのは安直な考えでしょう。それだけの数をウラジオ以東に展開させることが難しい。ウラジオやヨーロッパからの海上輸送に依存することになるけれども、最終的には日本沿海を通さなければならなくなる。非常に脆弱です。輸送力にしても余裕があるわけではない。サハリンにある程度集めるのが限界でしょう。


 おそらくね「何をバカな」といきり立っているのでしょう。でも、荒唐無稽でもない話はしている。大戦前とか40年前で頭が止まっているとか言っているけれども、ロシアの装備なんて30年前から止まっている。中国はいま一生懸命に近代化しているけれどもなかなか追いつかない。全体を見れば、昔とあまり変化はしていないわけです。昔の、原始的なやり方だと言っても、それが無効ではないのです。
 自衛隊のほうは、80年代からのバブルがズーッと続いています。お金も無くて困っているのに、そんなに進歩をさせてどうするの?今以上の進歩が必要なの?という時期に到達しているということです。お金を法外に費やす新装備は抑制しましょうということですし、実際にもそういうことになるでしょう。そうなると、実際に必要かねと疑問の残る新装備は、不要決定や後回しにされるのは当然だということです。


-------------------------------追記 22日午後13時30分-------------------------------

 なんだか東アジアが隙あれば攻められる血で血を洗う状況下にあると勘違いしている人もいるんじゃないかな。でもね、いまの東アジアに危殆はないでしょう。どこの国も、自国防衛に必要充分以上の戦力を維持している。そしてどこの国も、他国に侵攻し圧倒できるほどの戦力は保持していない。
 このことからすれば、非常に平穏な状況とも言えるでしょう。

-------------------------------追記 22日午後13時50分-------------------------------

コメント、直ぐに反映できるように設定できたので、どうぞご随意に。


-------------------------------追記 22日午後19時30分-------------------------------
面白いので追記。下のコメントなんだけれども

2010.08.22 16:55 名無しT35神信者さんから

> 「週刊オブイェクト」はこの5年で10倍もアクセスを増やし1日5万PVはザラの日本最強の軍事サイトです。
> これに歯向かったらどういうことになるかご存知ないのですか?

> しかもJSF氏はあなたの対応に大変ご立腹のご様子
> 今のうちに頭を下げとくのが身のためと思います。

名無しT35神信者さんは、ずいぶんと信心深いことです。

しかし、「これに歯向かったらどういうことになるかご存知ないのですか?」とは。
是非ともご教示していただきたいものです、ハイ。


-------------------------------追記 22日午後8時00分-------------------------------

 ロシアの装備更新を強調する人がいるけれども、数の減勢についてはどう考えるのだろう。今の極東軍管区って8万人いませんね。

 さらにロシアが一個師団を海上輸送できるハズだという人もいましたけれども。現状のLST4隻体制では、一個大隊運ぶのがせいぜいです。なのに師団規模をどうやって運ぶのかと。商船を直接、港に入れるというのは夢物語が過ぎますね。

-------------------------------追記 22日午後9時20分-------------------------------
下のコメントなんだが
↓情けなくね?

2010.08.22 21:08 名無しT35神信者

> JSF氏は、こと軍事と釣りに関しては、
> 自分と異なる見解をネットで流布されることを大変に嫌います。
> よって相手の社会的地位に関係なく、相手が自説を放棄して謝罪するか、ブログ・サイトの該当記事を
> 削除するまで徹底的に新規エントリを上げ続けて
> 相手の非を徹底的に糾弾するお方なのです。
> しかも今までのネット論戦では、キヨタニ氏や大石氏などの斯界の大物を一方的に倒してきた実績の
> 持ち主なのです。

氏の権威ってそんなものかね?
そんなさ、ヤクザ三下みたいな嫌がらせをする人を持ち上げて楽しいのかね?
別に私は言論で食っていないから、未来永劫、JSF氏から嫌がらせを受けても構わないよ。そんなのに頭を下げるなんお断りだね。
2010.08
22
CM:26
TB:2
00:51
Category : ミリタリー
 以下は『隅田金属ぼるじひ社の「戦車不要論」に反論する』(週刊オブイェクト)への反論になります。
 
 最初に書くのは私のスタンス。戦車はあったほうがいいでしょう。ただ、対ゲリラとか市街戦なら74式で充分。新戦車は不要というのが私の意見です。でもまあ、それがいつの間にか「戦車無用論」を標榜しているということになっている。

 おそらく、戦車無用論が存在することを怖れている。前に神学部だと言いましたけれども、神学をやっている方が無神論について否定しなければ、自分の立ち位置をなくしてしまうように、戦車無用論を否定することに躍起になっているのでしょう。戦車無用論そのものではないのに、戦車無用論に繋がる可能性があるという理由で、新戦車への懐疑を否定しなければならない心持ちなのではないかというところでしょう。

 あとは、「結局、日本にどれくらいの数の敵が上がってくるのか?」を聞きたかったのですが、明示はありませんでした。おそらく、具体的な数を示すと既存の装備でどうにかなってしまうことが明らかになってしまうからネグったのでしょう。

 以下は、区々とした反論ですね

> 10式戦車が「軽い」以外に「火力」「装甲」「機動力」の全てにおいて90式戦車を上回っている事を知らないのかなぁ・・・

 90式を上回っているでしょうけど、世代を画するほどのこともないでしょう。おそらくは微妙な向上なのでしょう。


> カナダ軍は…アフガニスタンへ派兵する際に…

 日本は戦車を必要とするようなところには行かないはずでは?
 さらに、そうしようもなくなってそういうところに行かなければならないとする。それならば90式があるでしょう。重い?だからといって、海外ゲリコマ用に新しい戦車を開発するのは無駄の極みでしょう。そこは工夫ではないですか。



> ですがロシアはフランスからミストラル級強襲揚陸艦を取得する… 中国も大型ドック揚陸艦「崑崙山」の2番艦の建造に着手しました。韓国にもドクト級強襲揚陸艦があります

 それくらいでは、揚陸能力は全然改善しません。ロシアがミストラルを数隻購入したところで、一回に運べる量が1ヶ大隊から2~3ヶ大隊に増えるだけでしょう。中国の崑崙山は、一隻でも2個中隊がいいところ。しかも、海没もあるでしょう、海岸で作業する部隊や予備の弾薬を運ぶ所要もある、日本に上陸するには到底足りない。



> 徴用した民間輸送船も投入するものです

 商船や漁船では上陸戦は難しいでしょう。デリックからLCMをおろして、ギャングウェイや網で移乗するのでしょうか?上がるのにいつまでかかることやらですね。港湾を取らないと商船は役に立ちません。


> 各国の海兵隊/陸戦隊/海軍歩兵の戦車はそれぞれの国が有する最新鋭の装備が廻されています。

 こっちのデータを『ミリタリーバランス2010』に揃えただけの話。
 そのはずなのですが、ソ連海軍歩兵の場合、1980年代にはT-72やT-80が装備されていたにも関わらず、実際の揚陸で出てくるのはT-55でした。ソ連海軍歩兵は沿岸防備もするわけですから、新鋭戦車はそっち用なのでしょう。中国海軍の水陸両用戦車ですけど、まあ強力なのでしょうけど、防御力は水陸両用戦車でしょう。
 いずれにせよ、どれぐらいの数が上がってくるのかを考慮すればよいでしょう。各国ともせいぜい1~3ヶ大隊ですよ。しかも主力は歩兵となる。増強程度に強力な戦車を伴ってきても、できることは限られる。



> 似たような事を朝鮮戦争の前にアメリカ軍事顧問団は考えてましたよね、「山と川と水田の多い朝鮮半島では戦車は使えない」と。

 でも、湛水した水田や川を自由自在に通行できるわけではない。やはり阻害される。その状態で機動戦になるかね?朝鮮戦争もベトナム戦争も戦車は陣地を潰すのに使ったわけでしょう。


> 台湾はM1戦車を欲しがってるのですが、アパッチ攻撃ヘリコプターに予算が取られ過ぎて後回しにされています。

 優先順位を考えれば、戦車は後回しでOKという証左でしょう。これは。


> この部分に付いては既に述べた「ドイツやイギリスは山岳地帯に重い戦車を持ち込めなかった」という事例を見れば10式戦車が適している事が分かります。

 仮に日本が戦車を出すとして、それが山岳地帯であると決まっているわけでもないですね。


> 10式戦車が中途半端? いいえ、そんな事はありません。

 90式を大きく超えるものでもないでしょう。中途半端なものを作ったものです。



追記(22日午前2時)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
コメントする人もね、来週あたりにしてね。
私は9月になってもズーッと夏休みの、毎日サンデーの暇人だからね。感情的じゃないコメにはレスするからさ。
2010.08
21
CM:31
TB:1
04:36
Category : ミリタリー
 JSF氏にツイッターで批評されているのだけれども。ツイッターの使い方がよくわからないのでここで反論。

(JSF氏)10式が火力・装甲・機動力の全てで90式を超えている事も理解していないようだし・・・
(反論)
 本土防衛をする上で、90式を質的に圧倒できるほどの進歩でもないでしょう。



(JSF氏)つーか今の歩兵は機械化されてるのに「C4Iがかつげるサイズになるまで待て」とか意味分からん。
(反論)
 多分、現物を読んでいないせい。
・ 普及しているレベルのC4ISRなら74式や90式にもレトロフィットできるだろう。
・ 防衛省が言うように、10式を開発しなければ収納できないようなレベルの高度装備だとすれば、
  それを積めるのは戦車だけだし、そんな装備の要求性能もハッキリしていないだろう。


(JSF氏)カナダ軍がアフガンで、レオ1じゃキツいからレオ2緊急調達したの知らんのかな?
(反論)
 海外派遣なら90式があるのでは?
・ 国内のゲリコマ対処にしても、ホントに所要が発生するのか。
  所要があったにせよ、それには74式ではダメなのか。「戦車があればよい」という話ではないのか?


 さらに言えば、上で批判された部分は瑣末事項ではないのか?
 仮に、相手の戦車が日本に揚がってくるとする。それ対して10式でなければ対応不可能という理由を挙げられていない。批評されるのならばそこが中核になるのではないだろうか。


--------------------------------以下 21日午前11時20分追記--------------------------------

(JSF氏)というか湿地じゃ戦車使えない脳の人にはフィンランドや朝鮮戦争の例をあげるだけで反論可能だったり。
(JSF氏)軍事研究 2008年 10月号「地盤の固い水田を戦車が通過する能力は、朝鮮戦争当時と同様に南ベトナムでも実証された。要するに水田、湿地及び河川は、その地盤が固ければ、戦車の通過が可能であった。」83ページ

(反論)
『関東地方警備地誌概説』には「水田は卑湿のため特車の通過を困難ならしめている」とある。ちなみに当時の特車は軽量なM24。戦車が物理的に通れるからといって、戦車の運用ができるとするのはJSF氏の短絡でしょう。他にも、施設科にも「氾濫泥濘化」という方法があったりする点も、湛水水田が地形障害として強力である点の証左。

 そもそも、日本にどれくらいの敵が攻めてくるのよ、っていう氏の見積が欲しいなあ。日本に着上陸かませるのはアメリカだけでしょう。それ以外の周辺国では、まず対日両用戦は無理だし、奇跡的に走行しても日本に大した数の戦車は揚げられないでしょう。戦車vs戦車の戦いはまず起きないでしょうねえ。


--------------------------------以下 21日午前11時40分追記--------------------------------

 神学部の先生に「神はいない」といってもダメなんだろうね。

 JSF氏は戦車崇拝教団の祭司であることを失念していた。
 神の実在を信じている人間に「神様はいない」といっても聞き入れようとはしないだろう。
神の実在について細々した例証を上げるか、無神論者お断りと斥けるしかない。
 それが、「ゲリコマ」とか「C4I」とか「水田」といった微細な例証であり、あるいは「戦車不要脳」といった、無神論者というレッテル貼りなのだろう。

 細かいことを言えば、「歴史的に戦車無用論は粉砕された」ようなことを言っているけど、それはヨーロッパとか中東の話。日本のような島国で戦車が必須であると肯定されたわけではない。日本の防衛に戦車が必須であるか否かはともかく少なくとも、離島なんかじゃ戦車が戦局を左右することもないでしょう。まあ、あれば有利だろうけれどもね。
 さらに、戦車不要脳なんて言われているけれども、別に私は戦車は否定していないし(まあM4でOKとか言っているけど)、新刊を読んでから批評してほしいなぁ。



--------------------------------以下 21日午後2時20分追記--------------------------------

(JSF氏)隅田金属さんはロシア海軍歩兵がT-55のみだと書いてたけど、T-80やT-72もちゃんと持ってるのになぁ。
(反論)
 問題点は、ソ連軍/ロシア軍揚陸の写真でT-72以降が出てこない点。
 80年代以降ソ連海軍歩兵のT-55は、T-80とT-72に更新されていることになっているのです。ただ、揚陸をやっている写真で出ているのはT-55+BTR。おそらくT-72以降は沿岸防衛用に使っているのではないか。

 あとは、ロシアの持つ渡洋侵攻能力は極めて限定されている。太平洋艦隊配属の揚陸艦を全部集めてもロプーチャ×3、アリゲータ×1。同時に運べる能力は、戦車50両+兵員900名になるが、これは港湾間輸送であって、軽くしなけりゃいけないビーチングではさらに減る。戦車以外にも装甲車やソフトスキン、工兵機材、兵員も海浜での作業要員が必要になる。おそらく自動車化狙撃兵大隊を増強して、戦車1個中隊をつけるのががいいところ。相手はのんびりビーチングで侵入してくる。相手がT-90であっても、海没なしで上がってきても10両チョイ。こっちが最新戦車でなければ対抗できないような話でもない。

 さらに言えば、太平洋艦隊の輸送艦はおそらく生地輸送に従事している。両用戦に回すとオホーツク海内部の海上輸送に障害を来すのではないか。


あとは「戦車不要脳」はJSF氏の発言では無かった由、これはこっちの事実誤認。ゴメンナサイだ。


--------------------------------以下 21日午後4時05分追記--------------------------------

 JSF氏、「支離滅裂」「隅田金属さんは此処から何もかもおかしい。」という話なんだが、そりゃこっちの新刊読まないで反論考えていればそうなろうというものでしょう。
 あと、周辺国の両用戦部隊の装備戦車の件、ミリタリーバランスの2010に準拠したから、多少は古いかもしれない。(ミリタリーバランスは、細かいところは間違っているけど、でも大勢はあっている、そういう本だからね)

 さらに言えば、JSF氏はロシア軍を念頭に置いているのだろうけれどもね。T-90が来るとしても、そもそも海没なしで上陸できるかも難しいでしょうけど、来ても10両程度でしょう。そのためだけに新戦車を整備するのは法外な出費じゃないの?

 まあ、「何が来るか」よりも「どれくらい来るか」を示して欲しいのだれどもね。ロシアの場合なら、私は海没なしで自動車化狙撃兵1個大隊程度と見ていますけど。


--------------------------------以下 21日午後4時05分追記--------------------------------

(JSF氏)中国海軍陸戦隊最新鋭水陸両用戦車「05式水陸両棲突撃車」。105mm戦車砲を搭載し、GP-2砲発射式対戦車ミサイルを用いて第二世代戦車をアウトレンジ可能。

(反 論)
 区々たる戦車の名前を挙げられても、「何両それが揚がってくるのさ」という話なんですよね。海没しなくても、水際地雷や地雷でオジャンとかね。さらに陸自の築城もね、大戦の艦砲射撃や爆撃にも耐えるような陣地を構築して待っているもの。諸外国の新鋭戦車は戦車戦の前に、陣地を踏み潰すので消耗するんじゃないですかね。


(JSF氏)ロシアや中国も揚陸艦をドンドン作っている。

(反 論)
 本当に日本に上陸戦を行うなら、倍にしても不足ではないの?
 さらに、日本の外洋戦力を、水上艦艇や潜水艦や哨戒機を排除できないでしょう。さらに近海になれば支援戦闘機がでてくるわけだしね。ぶっちゃけ揚陸艦を倍にしても、護衛する水上艦も増やさなければいけないし、艦砲射撃も航空支援も今の規模ではね、まあ上陸はできないでしょう。

 JSF氏は日本の海岸についたあとの話をしているのだろうけれども、私それ以前の話もしている。
「現実的に着上陸をかまされる可能性はあるのか?」について、イエス・ノーをハッキリしてもらいたいもの。

--------------------------------以下 21日午後17時15分追記--------------------------------
(JSF氏)隅田金属さんはマヂでそう思い込んでる。さっきから計算がおかしいもん。普通の民間船で揚陸戦が出来る事を理解していないの。

(反 論)
 逆に、民間船で敵前上陸という発想がスゴイと思う。
 大型商船ならば侵入泊地でLCMをおろして、ギャングウェイもしくは網で歩兵を移乗させてから上陸作戦というのはいつの時代の話なのか?そんなに上陸戦は悠長なものではないでしょう。小型漁船もねえ、歩兵を小隊ごと分割して、沖合で海に下ろすのもね。
 戦車はRORO船で運ぶつもりなのかね。港湾も、水深の深い専用岸壁を押さえないと無理なのに。
2010.08
21
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03:11
Category : ミリタリー
 「日本の防衛にとって戦車は拳銃のようなものであり、持っていればよい」という言葉を考えついたのだけれども。重いだけの拳銃ほど役に立たないわけでもないから、「自衛用火器」位なものかね。あるいは銃剣かね。
 それはともかく、随分前に書いた新戦車批判
http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-26.html

 なんか、ここから大量にアクセスがあったので何事かと。
http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010080600014.html?iref=webronza

 料金を払わないと子細は見えないので、どう説明されているのかが分からない。とはいえ、それだけのために700円も投じるのもなんなので、まあ肯定的に示してくれているのだろうと考えることにする。
 あとは、それに付随して、お叱りニュアンスからのアクセスもあったのだけれども。あれは「新戦車が必要」という思い込みからの怒りなんじゃないかとね。
2010.08
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22:15
Category : ミリタリー
 風邪引いてぶっ倒れて、ようやく恢復したので、積読いた洋雑誌をペラペラ眺めて発見。

 レイセオンが陸上試験中の新型フェーズド・アレイ・レーダSPY-5。小型の3角、もしくは4角の小塔各面にレーダを貼り付け、360°の視界を確保するタイプ。対空・対水上捜索、ミサイル誘導・砲の射撃指揮もできる。そのミサイル誘導についても、ESSMに加えて、機能的にはSM2を誘導可能。これはフルスペックの誘導距離にはちょっと足りない50kmで、暫時延伸するような雰囲気。レーダ1面で同時2誘導が可能。中間自律誘導型なら、同時に4目標との交戦が可能か?

 でね、大きさが既存のMk92レーダ、ペリー級フリゲイトの艦橋に乗っかっている卵形のFCSと同じ大きさなのよ。作っているほうの言い分なので、多分高騰するのかもしれないけれども、「既存のレーダやイルミネータと同じお値段で提供できる」、「1000t以上の艦艇なら搭載できるだろう」
 そして、イメージイラストではペリー級に搭載されている。
FCS-5、とりあえず、2010年中に初期バージョンが完成するようなんだけれども。ある程度の安価な値段で生産されたら、既存のペリー級を入手して改造しようとする国が増えるのではないかね。
 もともとペリー級は航海性能は折り紙付き。保有する国は組合を作ってノウハウの共用をしているので後々も安心。それでいて、新造艦なみの防空火力、さらにSM-2さえ売ってくれれば、英仏の広域防空艦以上の性能が期待できる。
 そうなると、米海軍落ちのペリー級がますます普及して、イタリアとかドイツが売っているフリゲートは売れなくなるのではないかね。(実際は、ペリー級でも大きすぎる国は多いから、コルベット寄りは売れるのだろうけれども)

 ペリー級はあと30年は使われるかもしんない。

2010年01月10日 MIXI日記より転載
2010.08
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22:02
Category : コミケ
 今回の夏コミで出した新刊について、その内容は概ね次のとおり。

a 性能の向上は限定的
b 10式でできて、90式にできないことは、ない
c 本土防衛なら74式で充分
d 周辺国に日本に攻めこむ能力はない(せいぜい2~3ケ大隊)
e 日本の外洋戦力は圧倒的
e 本土防衛は戦争中でも2線級部隊の片手間仕事、専用の新戦車はいらない
f 陸自の本土防衛は、かつての対米戦を基準にした「本土防衛」ではないのか?

2010_08_12_表紙_完成_披露用
2010.08
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19:21
Category : 昭和の新聞
 昨夜、池袋の沖縄料理「おもろ」で、会社で同期だったのと飲む。10余年ぶりなので長っ尻で、いい気になって古酒4杯飲んで潰れる。死にそうな程つらかったが、まあ一晩経つと復活するのはいつもの話。
 まあ、そこでの話の一つで『特高月報』のゲラゲラについてチョット話したが、メモを見て再構成

昭和19年の『特高月報』

 不敬罪の部
・ 函館の漁師さん
 「(酔っ払って)明治帝にはお妾さんが12人いたけど、一人しかできなかった」
・ 長野県の杣人さん
 「大正天皇は詔勅で遠眼鏡したみたいだしね」
・ 福島県の国民学校の助教さん
 「御真影ってタダの紙じゃね?」
で、逮捕・起訴、だいたい懲役1年、執行猶予3年…いや、この程度なら他にも思っている人は一杯いたし、身内には話している、この程度なら突き出す方が問題じゃないのかなと。

 一番強烈、ある意味でホントの不敬罪は
・ 島根県の国民学校5年生
 「新聞の 謹影をつかって遺骨送還の真似事」
だけれども、これは厳重注意で終わっている。(子供だからなんだろうけど)

 あとは、右派勢力の動静報告の中に
・ 大東塾の動員拒否(総動員法の方)
 「我々は国民精神の動員に従事している、工場動員なんて(下等な仕事に)動員するな」
がある。図らずも自分たちが「指導的立場」にあると勘違いしていること歴然ですな。ちなみに、戦前は政治レベルで国家と右翼は結合していたが、内務省は右翼を常に監視下に置いている。多分、226も警保局は事前に把握していたのではないか。

 宗教関係。

  悪質な宗教関係報告として
・ 御嶽教の修験者(の資格を持つもの)
 「出征家族の家を廻り『お布施を出して祈祷すれば倅さんは生きて帰れる』」
これは、国家の眼から見ても悪質だが、家族の不安に乗じてお布施を手に入れようと言う点でも悪質。 でもね、
・ キリスト教者
 「伊勢神宮の大麻の受取を拒否しようとした」
と同列に語られているところが、なんだかなぁと。

 どうでもいいことを取り締まっていたもんだという話だったのだが、「批判の許されない社会は脆いね」という結論に達した。同期はあの会社の体質に思いが至った様子だった。

2010年05月25日 MIXI日記より転載
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10:48
Category : コミケ
 今年も8月15日。終戦の日が来ました。例年通りにTBSラジオで秋山ちえ子の『かわいそうなしゃち』の朗読があったそうですが、今年は聞き逃してしまいました。

 戦争中に起きた動物の出征。お国のために水族館から出征したシャチのおはなしは、昭和時代に小学校教育を受けた人ならみんな知っている内容です。毎年、あの暑い夏の一日の記念日に、秋山ちえ子は戦争を語り継ぐため、相模湾、江ノ島での悲劇を朗読をします。
 敵潜水艦攻撃のために調教されたにシャチ。秘匿名称はオルカ金物。生物爆雷として潜行中の潜水艦に体当たりするように条件付けを受けたシャチのジョーイの話です。
 体当たり用の爆雷を取り付けられたジョーイですが、戦局が悪化し外洋での運用が不可能になります。御役御免で除隊したはずのジョーイは、水族館でしばらくノンビリ過ごしていました。ですが戦争はついに内地まで近づいてしまいました。水中特攻兵器が実用化されたために、「味方潜水艇への誤認襲撃の可能性あり」という理由で、シャチを殺しなさいという命令が出てしまったのです。
 水族館では、毒薬を注射しようとしますが針は海獣の厚い皮を通さずポキリと折れてしまいます。大好きな魚に毒の入れて与えようとしても、知能の高いジョーイはそれを見抜いてしまいます。
 飼育員のおじさんたちは、命令違反を承知でジョーイを外海に逃がそうとしますが、水族館で育ったジョーイは外海で生きていけず帰ってきてしまうのです。
 それでもジョーイは褒めてもらいたくて芸をします。飛び上がって回転したり、上半身を水上に突き出してみたり、逆立ちをして尻尾を立ててみたり。飼育員さんを鼻先に乗せようとしたりして、ほめてもらおうとするのです。それを見ていたみんなは、銃殺や干上げて殺すことはとてもできない。餓死させるしかないだろうと決めました。
 しかし、そんなことを知るジョーイではありません。よい芸を見せれば今まで育ててくれた人間が餌をくれるものと信じています。芸をすれば体力が奪われてしまうというのに。そして、ジョーイはどんどん弱っていってしまいました。流線型の体は脂肪が減って痩せ馬がでてしまいました。ほとんど衰弱して、ただ浮かぶだけになってしまいますが、飼育員の長谷川さんを見つけると芸をみせようとするのです。
 ジョーイを子供のように思う飼育員の長谷川さんは辛くなって、辛くなって、ついに食料のサバやイワシを、ジョーイに分けてしまいました。限られた燃料を使って、汚穢船を転用した支援船で網を引いて手に入れた皆の食べ物です。「ジョーイ、腹が減ったろう、おいしいか、おいしいか」と食べさせる長谷川さんに他の飼育員のおじさんたちは何もいえませんでした。所長も、大学の人も、配属された海軍の軍人さんも何も言わずに、見守っていました。中には涙を流している人もいました。

 みんなその晩に話し合いをしました。「心を鬼にしてプールからジョーイを追い出そう。銛でついてもいい、音でいじめてもいい、普通のシャチとは違う体になってしまったけれども、外に出れば、お腹が空けば魚を食べるだろう。」
でも、海軍の人は申し訳なさそうに口を開きました。
「ジョーイがもしプールから出てしまったら、湾内で訓練している水中特攻部隊の若い人を殺してしまうかもしれません」
 戦争は過酷でした。本土の海岸にも特攻隊の配備が始まってしまったのです。体当たりで敵を沈める小型の潜水艇はあまりにも小さすぎて、爆雷をつけていないジョーイであってもぶつかれば沈んでしまうかもしれないのというのです。
 飼育員のみんなも黙ってしまいました。実は戦争がどうなっているか、軍隊の方針がどうであるのかということは誰の頭にもありませんでした。でも、みんなは特攻隊の兵隊さんが、自分の子供のような年齢の兵隊さんの身の上を思うとなんともいえませんでした。特攻隊の兵隊さんたちは水族館の側に寄宿しており、上陸日にジョーイの芸を楽しみに見に来ていたくらいですからなおさらです。
 学徒出陣してきた分隊士さんの中には、学生時代に研究で水族館に通っていた人もいました。若い下士官を連れた将校さんは、彼らをジョーイの鼻先に乗せてやれるように懇願しました。若い下士官も軍服を着ながらジョーイの鼻や背に乗って無邪気に喜んで、ジョーイに貴重品になった特別配給の飴を食べさせようとしたりしているのも見ていました。
 そして、その兵隊さんたちの潜水艇は安全なものではなく、ちょっとした不具合で訓練中に沈んだままになって殉職してしまうことも知っていました。みんなは、もう若い人が、訓練で死ぬのはやりきれないです。
 長谷川さんが口を開きました。「もう、ジョーイには何の餌もやらない」みんなは、下をうつむいて何も離しませんでした。ただただ、長谷川さんを囲んで味のしない合成の理研酒をまわし飲むだけでした。
 それから3週間たった夏の暑い日、長崎に原爆が落ちた4日後、ジョーイはプールで沈み、窒息してしまいました。せめて綺麗な体で埋めてあげようと、一端引き上げて爆雷取付具や安全尖外しを取り除き、ガスが堪って膨れたお腹を開いたとき、本当は風呂桶のように大きなジョーイの胃袋は湯たんぽの大きさまでしぼんでいたそうです。

 いまでもジョーイが死んだ8月15日には、鎌倉建長寺で慰霊祭が行われるそうです。
 『かわいそうなしゃち』でした。
 それではみなさん、ごきげんよう。


参考文献『星の墓標』 谷甲州 (1987.7 早川書房)


2009年夏『瀛報』(ようほう)29号のまえがきから、一部訂正のうえ転載。
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Category : コミケ
2010_08_12_表紙_完成_披露用

今回も本を出せる見込み。

新刊は『必要なのか新戦車』

旧刊は
2009冬『本土決戦関東の戦い』
2009夏『最強の対艦攻撃機?それほどエラクはないF-2』
2009夏『フリーピストン・ガスタービン』ほか持ち込みの予定
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Category : ミリタリー
…外務省調査局が昭和18年にまとめた『米国の戦略的原料の現況』
「これだけ日独が伸張すれば、アメリカも原材料に困っているだろう。そうにちがいない。外務省で調べるように!」という観点で作られた?調査資料らしい。

アメリカが海外に依存していた51品目について、それぞれに影響を考察しているわけだけれども。
…すべての判定結果が「米国の戦争遂行に影響なし」なんだよね。

つーか、米国が対外依存していたのは「米国内で採掘・栽培・製作するよりも安いから」という理由がほとんど。
たとえば、雲母、石綿、黒鉛…米国内で米国人が採掘すると高くつくから輸入していただけ。北米に鉱山があり、採掘精製技術も保有している。
羊毛や皮革類も同じ。珍しいところでは、ドイツやチェコ、スイスに依存していた光学/科学ガラスも、「アメリカで作ると高くつくから」という理由でしかなかった。

まあ、米国内、南北アメリカ大陸で生産できないものもあるけれども、それには「代替品がある」ので困らない。
活性炭の原料となる「椰子殻」は、別に杏の実でも桃の実でも構わない。マニラ麻やジュートは、木綿やワイヤーで代替できる。

米国で採取できず、代替品はないものにしても、民需を統制すれば全然足りるというものもある。救命胴衣や浮輪に使うカポックやコルクにしても、実際それほどの軍需もないのでアメリカは困らない。
白金は、「指輪とか歯科材料を制限すれば全然足りるだろう」「そもそも、年間需要量なんて飛行機1機でソ連から運べる」とされている。

そして、米国で採取できず、代替品はなく、民需を制限しても足りないものなんだけれども。
「米国は化学合成できる」だってさ。
戦前、日本製が幅を利かせていた生糸と樟脳なんだけれども。
被服や落下傘、重砲の薬嚢に使う生糸、つまり絹にしても「デュポンは人絹の大規模生産を始めており、なかでもナイロンは生糸よりも優れている」
「アメリカは樟脳の化学合成、大量生産に成功した」
…コリャ駄目だね。

で、51品目中、アメリカの弱点になりそうなものは、どうにか二つという結論になっている
1位はゴム、ついで2位はキニーネ。

でも、調査局一課江口嘱託の推定は、日本にとって全然芳しくない。
① アメリカは、戦前からゴムの大量ストックを持っている
② アメリカは、強力なゴム統制をしている
③ アメリカは、ゴム製品の再生に取り組んでいる
④ アメリカは、南米でゴムの生産を始めている
そして
⑤ アメリカは、合成ゴムの工業化に成功した。 合成ゴムは高価であるが、天然ゴムよりも性能に優れている。
…駄目だ、コリャ。

キニーネにしても同じ
A キニーネのストックは莫大である
B 海外からキニーネを集めている
C 「アメリカはキニーネの合成に成功しつつある」という情報がある
だって。

根底にあるのは、総力戦研究所が東条さんに報告したのと同じだね。
「なんせアメリカさんは何でもありますからね、このまま戦争を続ければ、日本は負けますねぇ」といったところ。

2009年05月11日 MIXI日記から転載
2010.08
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Category : アニメ評
 いやね、映画版『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 拝啓大公殿下様』を観てね、また『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』熱がぶり返して、TV版の録画分を第1話から12話まで見返しちゃったよ。
 やっぱり、第12話『蒼穹ニ響ケ』だね。昭和40年の芸術祭参加作品に選ばれただけのことはある。

 物語最終盤、戦車の上に立ち上がってアメイジング・グレースを吹いたカナタが吹き飛ばされるところからが圧巻ですね。重機の連射によって引きちぎられたカナタの上半身が、ラッパを握ったままの体がフィリシアの足許に落ちるところからがクライマックスでしょう。

 戦闘の恐怖から心神喪失状態であったフィリシアの眼つきが怯懦から凶気に変わり、ローマ軍から飛び出してきた一人のローマ兵に憎しみの視線が向けられます。
 「カメラード」と叫びながら、笑いながら走ってくるローマ兵アーイシャ…砦でかつて肌を合わせたこともある百合の中になった恋人、アーイシャをそれと知っていながらも、敵として憎しみのまなざしを向けるフィリシア。自動拳銃にストックを取り付け、全自動で狙い蜂の巣にする。アーイシャの手にはヘルベチア語で書かれた『昨日停戦になりました、戦いは終わりです』というビラ…。

 そして、ローマ軍から飛来した一発の弾丸でフィリシアも倒れる。

 直後、停戦命令を伝えるラッパと、クラウス少佐のサイドカーに乗った大公姫リカが到着するのですが、間に合わないのです。リカに対して「みんな死んじゃったよ」というユミナ。

 うーん、やはり、戦中派が作った作品だけのことはありますね。原作のParadoresも、神戸守監督も、脚本の吉野弘幸も学徒動員世代です。最近の戦争をしらない世代の作品とは違って、戦争の実相、リアルを作品に反映できたのは、彼らの大陸やフィリピン、シベリア抑留の経験に基づくものなのでしょうねえ。

  ああ、夏コミのあとがきが完成しましたので、抄訳をちょっとということです
2010.08
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13:33
Category : 旧ソ連
いやね『ハンガリーの記録』を読んでいて気になった写真なんだけれども。

チェコ動乱

KV戦車の回収車

米国大使館USIS 1957年3月 11頁の写真から
なお、団体名義かつ発行後50年を経過しているため、著作権保護期間を経過している


 この戦車回収車って、ソ連製じゃあないように見えるんだよね。車体前部の形式とか、キャタピラのパターンとか。(後に、KV戦車の回収型と判明)

 この『ハンガリーの記録』、要は米国によるソ連非難の宣伝。まあ非難の内容は妥当なんだけれども、結局は米国もハンガリーを見殺しにしているわけだ。東側ブロックにおけるソ連の宗主権を暗黙に認めているのだから、便乗的な宣伝臭が少々。

 米国が介入を避けた理由は、第三次世界大戦の恐怖が最大だっただろうけれども。ソ連によって安定した東欧が介入によって麻が乱れる如くとなる可能性、さらにそれを再安定させる自信もなかったのではないのかね。
 東欧諸国って、戦前には国境紛争も絶えず、戦後最初にやったことも国内外国人・異民族の排除だった。ドイツ人(14世紀以来混住)どころか、自国にとって異民族となるポーランド人やチェコ人、マジャール人を相互に追放するカオスだった。
 それを安定させたという意味で、実態は武力の威圧、経済的収奪を伴う「ソビエトのくびき」だったわけだけれども。「ソ連による平和」にもある種の効用はあったわけだ。
 それなりに壊れるとめんどくさいものだから、介入していいこともないとも考えたかもしれない。

 うーん、東欧・西欧の両方から、ソ連が憎まれ役を果たしているという当時の現状も米英にとっても悪いものでもなかったんじゃないのかねえ。
 例えば駐独ソ連軍は、東ドイツの民族主義へのビンのフタである。その上、西ドイツを西側に依存させる要素ともなる。オーストリアを西側に惹きつける要素にもなるとかね。

 いや、えらく脱線したけれども。この本で一番面白かった(不謹慎か)ところは、ハンガリー動乱そのものへの言及ではなく、東側諸国の反ソ抵抗・反抗を示唆しているところ。

 巻末の年表に
「(1956年)十二月二十五日 チェコスロバキアは、毎夜行っていたソ連国家の放送をこの日から取りやめる」
 とあるのだけれども。これなんか「ないものを見つける」意味でスゲー興味深い。

 つれづれに書いたので、なんかとりとめないけど、明日も始発の仕事だからこんなところで。

2010年01月26日 MIXI日記から転載