Category : 昭和の新聞
昨夜、池袋の沖縄料理「おもろ」で、会社で同期だったのと飲む。10余年ぶりなので長っ尻で、いい気になって古酒4杯飲んで潰れる。死にそうな程つらかったが、まあ一晩経つと復活するのはいつもの話。
まあ、そこでの話の一つで『特高月報』のゲラゲラについてチョット話したが、メモを見て再構成
昭和19年の『特高月報』
不敬罪の部
・ 函館の漁師さん
「(酔っ払って)明治帝にはお妾さんが12人いたけど、一人しかできなかった」
・ 長野県の杣人さん
「大正天皇は詔勅で遠眼鏡したみたいだしね」
・ 福島県の国民学校の助教さん
「御真影ってタダの紙じゃね?」
で、逮捕・起訴、だいたい懲役1年、執行猶予3年…いや、この程度なら他にも思っている人は一杯いたし、身内には話している、この程度なら突き出す方が問題じゃないのかなと。
一番強烈、ある意味でホントの不敬罪は
・ 島根県の国民学校5年生
「新聞の 謹影をつかって遺骨送還の真似事」
だけれども、これは厳重注意で終わっている。(子供だからなんだろうけど)
あとは、右派勢力の動静報告の中に
・ 大東塾の動員拒否(総動員法の方)
「我々は国民精神の動員に従事している、工場動員なんて(下等な仕事に)動員するな」
がある。図らずも自分たちが「指導的立場」にあると勘違いしていること歴然ですな。ちなみに、戦前は政治レベルで国家と右翼は結合していたが、内務省は右翼を常に監視下に置いている。多分、226も警保局は事前に把握していたのではないか。
宗教関係。
悪質な宗教関係報告として
・ 御嶽教の修験者(の資格を持つもの)
「出征家族の家を廻り『お布施を出して祈祷すれば倅さんは生きて帰れる』」
これは、国家の眼から見ても悪質だが、家族の不安に乗じてお布施を手に入れようと言う点でも悪質。 でもね、
・ キリスト教者
「伊勢神宮の大麻の受取を拒否しようとした」
と同列に語られているところが、なんだかなぁと。
どうでもいいことを取り締まっていたもんだという話だったのだが、「批判の許されない社会は脆いね」という結論に達した。同期はあの会社の体質に思いが至った様子だった。
2010年05月25日 MIXI日記より転載
まあ、そこでの話の一つで『特高月報』のゲラゲラについてチョット話したが、メモを見て再構成
昭和19年の『特高月報』
不敬罪の部
・ 函館の漁師さん
「(酔っ払って)明治帝にはお妾さんが12人いたけど、一人しかできなかった」
・ 長野県の杣人さん
「大正天皇は詔勅で遠眼鏡したみたいだしね」
・ 福島県の国民学校の助教さん
「御真影ってタダの紙じゃね?」
で、逮捕・起訴、だいたい懲役1年、執行猶予3年…いや、この程度なら他にも思っている人は一杯いたし、身内には話している、この程度なら突き出す方が問題じゃないのかなと。
一番強烈、ある意味でホントの不敬罪は
・ 島根県の国民学校5年生
「新聞の 謹影をつかって遺骨送還の真似事」
だけれども、これは厳重注意で終わっている。(子供だからなんだろうけど)
あとは、右派勢力の動静報告の中に
・ 大東塾の動員拒否(総動員法の方)
「我々は国民精神の動員に従事している、工場動員なんて(下等な仕事に)動員するな」
がある。図らずも自分たちが「指導的立場」にあると勘違いしていること歴然ですな。ちなみに、戦前は政治レベルで国家と右翼は結合していたが、内務省は右翼を常に監視下に置いている。多分、226も警保局は事前に把握していたのではないか。
宗教関係。
悪質な宗教関係報告として
・ 御嶽教の修験者(の資格を持つもの)
「出征家族の家を廻り『お布施を出して祈祷すれば倅さんは生きて帰れる』」
これは、国家の眼から見ても悪質だが、家族の不安に乗じてお布施を手に入れようと言う点でも悪質。 でもね、
・ キリスト教者
「伊勢神宮の大麻の受取を拒否しようとした」
と同列に語られているところが、なんだかなぁと。
どうでもいいことを取り締まっていたもんだという話だったのだが、「批判の許されない社会は脆いね」という結論に達した。同期はあの会社の体質に思いが至った様子だった。
2010年05月25日 MIXI日記より転載
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