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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
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2010.11
24
CM:3
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17:53
Category : ミリタリー
 空母っぽいフネの話。「ひゅうが」も22DDHも30kt発揮できることになっている。しかし、この手の大型艦が30ktを出すシチュエーションはない。「ひゅうが」の類は27ktから25kt程度で充分ではないか。

 水上砲戦に参加するために30kt必要ということはない。砲戦であれば有利な対勢を取るためにスピードが要求されるが「ひゅうが」の類が水上砲戦に参加することはない。そもそも砲を持っていない
 占位運動するために30kt必要ということはない。艦隊陣形を変更する場合でも「ひゅうが」の類は基準艦となる。陣形変更に応じ、ちょこまかと占位速力で動く必要はない。艦隊速力を発揮できれば充分である。艦隊速力は出しても24ktである。
 航空機発艦のために30kt必要ということはない。搭載しているヘリコプターは垂直に離発着する。かつての航空母艦のように合成風力を必要としない。ヘリコプターであっても滑走発進をすることはあるが、そのために30ktが不要ということもない。

 高速の利点は、強いて挙げても潜水艦を避けやすくなる点だけだろう。"Submarines"(Brassey's)によれば、潜水艦による接敵の可否は水上艦速力と潜水艦静粛速力、魚雷の雷速と射程で決まる。潜水艦速力12kt、雷速45kt、射程12.6kmとした場合、航海速力30ktの場合、正面49度以内でなければ潜水艦は攻撃できない。それ以外の位置からは魚雷攻撃圏に占位できない。ただ、これも30ktである理由にはならない。水上艦速力が27ktであれば53度※、25ktであっても58度※にしかならない。

 速力は27kt~25kt程度で充分だろう。フランスのドゴールは27kt、旧海軍の飛鷹は25ktで問題は生じていない。「ひゅうが」の類は、護衛する側ではなく、護衛される側である。主兵装は航空機である。30ktは過剰な性能だろう。

 ※ "Submarines"(Brassey's)149pp.の図を参考に作図・測角した。
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