Category : ミリタリー
空母っぽいフネの話。「ひゅうが」も22DDHも30kt発揮できることになっている。しかし、この手の大型艦が30ktを出すシチュエーションはない。「ひゅうが」の類は27ktから25kt程度で充分ではないか。
水上砲戦に参加するために30kt必要ということはない。砲戦であれば有利な対勢を取るためにスピードが要求されるが「ひゅうが」の類が水上砲戦に参加することはない。そもそも砲を持っていない
占位運動するために30kt必要ということはない。艦隊陣形を変更する場合でも「ひゅうが」の類は基準艦となる。陣形変更に応じ、ちょこまかと占位速力で動く必要はない。艦隊速力を発揮できれば充分である。艦隊速力は出しても24ktである。
航空機発艦のために30kt必要ということはない。搭載しているヘリコプターは垂直に離発着する。かつての航空母艦のように合成風力を必要としない。ヘリコプターであっても滑走発進をすることはあるが、そのために30ktが不要ということもない。
高速の利点は、強いて挙げても潜水艦を避けやすくなる点だけだろう。"Submarines"(Brassey's)によれば、潜水艦による接敵の可否は水上艦速力と潜水艦静粛速力、魚雷の雷速と射程で決まる。潜水艦速力12kt、雷速45kt、射程12.6kmとした場合、航海速力30ktの場合、正面49度以内でなければ潜水艦は攻撃できない。それ以外の位置からは魚雷攻撃圏に占位できない。ただ、これも30ktである理由にはならない。水上艦速力が27ktであれば53度※、25ktであっても58度※にしかならない。
速力は27kt~25kt程度で充分だろう。フランスのドゴールは27kt、旧海軍の飛鷹は25ktで問題は生じていない。「ひゅうが」の類は、護衛する側ではなく、護衛される側である。主兵装は航空機である。30ktは過剰な性能だろう。
※ "Submarines"(Brassey's)149pp.の図を参考に作図・測角した。
水上砲戦に参加するために30kt必要ということはない。砲戦であれば有利な対勢を取るためにスピードが要求されるが「ひゅうが」の類が水上砲戦に参加することはない。そもそも砲を持っていない
占位運動するために30kt必要ということはない。艦隊陣形を変更する場合でも「ひゅうが」の類は基準艦となる。陣形変更に応じ、ちょこまかと占位速力で動く必要はない。艦隊速力を発揮できれば充分である。艦隊速力は出しても24ktである。
航空機発艦のために30kt必要ということはない。搭載しているヘリコプターは垂直に離発着する。かつての航空母艦のように合成風力を必要としない。ヘリコプターであっても滑走発進をすることはあるが、そのために30ktが不要ということもない。
高速の利点は、強いて挙げても潜水艦を避けやすくなる点だけだろう。"Submarines"(Brassey's)によれば、潜水艦による接敵の可否は水上艦速力と潜水艦静粛速力、魚雷の雷速と射程で決まる。潜水艦速力12kt、雷速45kt、射程12.6kmとした場合、航海速力30ktの場合、正面49度以内でなければ潜水艦は攻撃できない。それ以外の位置からは魚雷攻撃圏に占位できない。ただ、これも30ktである理由にはならない。水上艦速力が27ktであれば53度※、25ktであっても58度※にしかならない。
速力は27kt~25kt程度で充分だろう。フランスのドゴールは27kt、旧海軍の飛鷹は25ktで問題は生じていない。「ひゅうが」の類は、護衛する側ではなく、護衛される側である。主兵装は航空機である。30ktは過剰な性能だろう。
※ "Submarines"(Brassey's)149pp.の図を参考に作図・測角した。
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