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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2011.06
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20:30
Category : ミリタリー
 海空自衛隊や陸自後方部門では、簡単な銃でいいのではないか。

 いまなお自衛隊の主力である64式小銃は部品数が多い。日常整備であっても、ある程度の熟練(入隊後3ヶ月程度か)が必要とされる。その後であっても、整備に要する時間は長い。日常整備であっても、射後手入れであってもすぐに終わるものではない。

 対して、旧式米製小火器は単純かつ簡易である。M1小銃にしても、トミーガン(トンプソンM1短機関銃)にしても、部品数そのものが少ない。トミーガンに至っては、日常整備では部品は6つにしか分離しない。部品数が少ないため、整備も極めて容易である。

 ボルト・アクション・ライフルは、整備もさらに容易である。自動銃とは違い、機筐部がない。自動銃では機筐部にガスが漏れるため、分解整備が必要となるが、ボルト・アクション・ライフルではその必要はない※。射撃後にはボルト(尾栓)を抜いてソルベントで銃身だけを拭えばよい。

 海空自衛隊では、小銃は重要な道具ではない。この点で小銃が表道具である陸自とは異なる。もちろん、海空でも警備専従部隊であれば、小火器への要求は大きい。だが、それ以外の部隊であれば、儀礼と自隊警備程度でしか使用しない。後方での自隊警備であれば、小銃にそれほどの要求はない。陸自でも、野戦展開しないような後方機関・部門では同じだろう。

 小銃への要求が小さい部門には、簡単な銃を支給すべきではないか。海空自衛隊や野戦に従事しない陸自後方部門には、小銃整備に費やす時間は無駄である。小銃そのものへの要求も少ない。高精度や連射時での耐久性は求められない。要求性能を切り詰めることにより、整備が負担とならない簡単な銃を支給してもよい。性能的には安全性があり、確実に動作し、儀礼で使えるように着剣できる程度の性能で十分である。威力は弾薬によって保証されている。

 海空自衛隊や後方部門では、むしろ旧式にみられるような小火器の方が向いている。旧式米製小火器は、64式よりも整備性に優れている。弾薬である30-06や45ACPについてもストックはある様子である。安定して回転するか不明であるが、民生用にはNATO弾や9mmコンバージョンしたものもある。火力への要求性能を絞って、ボルト・アクションでよしと割り切れれば、整備性と確実動作も確保される。安価な民生用を導入し、着剣装置だけをつければよい※※。ボルト・アクションの発射速度はそれほど緩慢でもない。伏射でも立射でも、サイトを覗いたままでボルト操作はできる。弾倉なしの単発銃※※※であっても、その姿勢のまま装填できる。

 小銃で良いとする限りであれば、どちらでも火力は64式と大差はない。旧式米製小火器は、64式と大差のない火力を持つ。ボルト・アクションでは64式に比較して火力は劣るが、整備性と確実性で勝る利点がある。火力要求をゲリラ・コマンド対処云々まで引き上げるとすれば、小銃ではなく機関銃が必要となる。64式であっても、それ以下であってもあまり意味はない。

※ ボルトや銃内部については、乾燥さえしていれば、相当放置してもなにも起こらない。
※※ ボルト・アクションは弾薬を選ばないため、距離別の表示はない。
※※※ 単発は競技銃のみ。ボルトアクションでも一般的な銃では弾倉がついている。
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