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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2011.12
31
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13:00
Category : 未分類
  ま、これが反映されているころにはコミケ会場なんですけどね



 ヒマツブシ読書で、中文(繁体)となると、『鏡報』、『争鳴』、『天下雑誌』。

 そのうち、台湾の『天下雑誌』(2009.2.25 No416)読んでいて。大前研一さんが出てくるけど、肩書きが『日本趨勢大師』。(87p) いや、実際、”日本趨勢大師”でググルと大前研一さんだげが出てくる。判官といえば、九郎判官義経、ということなのだろうね。

『大師』ねえ。「日本の趨勢について一番手がかりもっていそう」という意味なのだろうけれども。字面からすると、政府の顧問として日本の趨勢を決めたりする人のようなイメージだわ。
取材も、本人にエッセイ書かせるのではなくて、取材。それも、高級そうなところで「お言葉を賜る」みたいな写真つき。

 いや、大前研一さん、すごい人だよ。『平成維新』とか、いま読み返すと、出版後に日本が辿った道を、まあ予言しているしね。でもねえ、大師とか老師って、もっと精神性の高い指導者に使うものだと思うのだけれども。案外、中国語じゃ「○○のエライ人」程度の感覚なのかね。ただね、`『日本趨勢大師 大前研一』なんて肩書きを見ると、かつてのオーマイ・スパゲッティのコマーシャルとの落差がなんとも。

P.S,.
ウン、あと、判じ物のような単語を発見。
日本の経済対策の記事で『飛特族』、『尼特族』。(pp.94-95.)…文章を追いかけると、こりゃ『フリータ』と『ニート』。特に後者は、語源のNEETとは異なり、日本語のニートそのもののらしい。日本固有の使い道だと思っていたら、台湾に輸出されているのね。

MIXI日記 2009年04月12日より
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2011.12
28
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13:00
Category : コミケ
2011冬コミ新刊
『対日攻勢機雷戦-米感応機雷の効果-』

2011_12_24_表紙_完成FIN

まえがき「その名を竹帛に残さんとすれば」
本  文「対日攻勢機雷戦-米感応機雷の効果-」
あとがき「燃え上がる七六五楼に無常を見た」

「あとがき」は、アイマス最終回を見て、ちょっとね
2011.12
24
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13:00
Category : ミリタリー
 とりあえず、冬コミ新刊は概成しています。まあ、所用があるので集中できないのが難ですが。本業が詰まったときに書いていますので、31日はでるでしょう。
 で、今回出す「対日攻勢機雷戦」本を書いていて、思うところを少々ね


 磁気機雷受磁部には指向性がある。現用機雷は知らない。しかし、戦争中に使用された誘導型磁気機雷には、指向性があった。通電式による磁気掃海を行う場合、磁気機雷と掃海電線との角度次第では、有効掃海幅は大きく伸び縮みする。また、力づくで大電力を流すと、有効掃海幅内側に、掃海できない「ホリディ」と呼ばれるエリアが発生する。機雷がこの指向性は、厄介であった様子である。

 磁気機雷が持つ指向性に対抗する手段が、五式掃海具である。
 五式掃海具は掃海電線で菱形を作る。一見、ひしゃげたソロバン玉であり、奇妙な形をしている。また、三艘曳きと手間を要する方法を採用している。

海軍資料より
   横須賀海軍工廠『磁気及音響機雷並ニ同掃海具便覧』(横須賀海軍工廠、1945.5)p.25.より。著作権保護期間は経過済である


 しかし 5式掃海具を磁気機雷指向性への対策とすれば、そこに合理性を見だす事ができる。掃海電線は5方向に走っている。5方向とは、菱形各辺にあたる4本と、頂点方向から掃海発電機につながる1方向である。掃海電線を5方向、5角度に設定することにより、沈底磁気機雷に対して、掃海電線5本中、少なくとも1-2本は有効な掃海幅を確保しようとする発想である。

 五式掃海具は、指向性対策である。
 この仮設は、日本海軍による通電式掃海具変遷でも裏付けられる。日本海軍が使用した通電型掃海具は、シンプルな形状から、複雑な形状に変化している。
 二式掃海具は、掃海電線1本を2艘曳する。展開器を使えば単艦曳航も可能である。
 四式掃海具は、掃海電線をやや複雑に四角に引き回し、二艘曳、あるいは単艦曳航する。
 その後に制式化された五式掃海具では、掃海電線はさらに複雑な形体になり、掃海具投入も容易ではない。曳航も三艘曳しなければならない。展開器等を活用しても、単艦曳航は実用上不可能である。
 磁気機雷が持つ指向性に対抗するため、日本は掃海電線形状を、シンプルから複雑に変化させた。その最終形態が、五式掃海具なのである。

  10月位に書いた、冬コミの原稿を整理していて気づいたことだけれどもね。
2011.12
21
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13:00
Category : 有職故実
 用事があって国立国会に日参している。夕方6時前に帰るのだが、直帰にしてあるので寄り道可能。だいたいは徒歩で国立国会から神保町に抜け、高岡書店・明倫館・文房堂あたりを冷やかして国電の御茶ノ水まで歩く。距離にして約5kmほどだが、考え事をするのにちょうどいい。国立国会からは梨木坂を下り、社民党の前を抜けて参謀本部前に出て、時計回りで宮城に沿っていくことになる。

 で、その梨木坂で木曜日に「1日警察署」を発見。

一日警察署


…上野不忍警察署なんて実在しないって

 社民党本部なんだけれどもね。党の頽勢もあって、困窮している。なんせ本部外観にも亀裂が入っているが、そのままにされている。そこでテレビのドラマか映画かに貸しだしたのだろう。そういや、屋上を養蜂家に貸しだしたという話もあった。



2011年04月23日 MIXI日記から
2011.12
19
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12:59
Category : 未分類
 北朝鮮で2代目(金正日さん)が亡くなったとの由。
 とりあえず、3代目体制は何をやるべきなのかね。とりあえず、北朝鮮といったコップの中の嵐は、たとえば北朝鮮での国内ゲームで、3代目(金正恩さん)が独裁者として振る舞えるかのかどうかはおいておく。北朝鮮としてはまず何をやるべきだろうかね。

 最優先は、国体護持だろうね。
 まずは安全保障。北朝鮮は、とりあえず米国が攻めてこない事を確認したいはず。そのためには、まず「交渉相手としての承認」が欲しい。それ以外の国とは、どうでもいいんだろう。中国は自動承認する。日本に期待することもない。韓国からは、貰えるものを貰えれば、北朝鮮としてはどうでもいいだろう
 最低限の物資確保も必要だが、それは昨日と同じ話。食料、エネルギーを都合付けねかればならないが、昨日も今日も、自転車操業なのは変わらない。明日も変わらない。

 まあ、国際社会の反応は、それほどでもないだろうね。ニュースとはなる。でも「3代目に変ったからといって、あの国がすぐに変わる、変われるということもないだろう」といったあたりじゃないのかな。
 韓国以外からすれば、核を除けばどうでも良い地域である。たいして義理もないし、韓国、中国を除けば大した利害関係もない。

 ただし、韓国は周辺国に下手にでるだろう。当然であるが、韓国は北朝鮮に大きな利害関係を持つ。他国は北朝鮮が短期間に、1年未満のスパンで変化することはないと見る。しかし、韓国は、利害があるために、それを期待する。そうなると、韓国は日米に下手に出る。仮に北朝鮮に大きな変化があったときに、日米によるサポートが必要だからである。また、同様の理由で韓国は中国にも配慮する。ロシアにも協力を求めるだろう。

 周辺各国からすれば、韓国が助けを求めるのは悪い話ではない。まずはないと見ている、北朝鮮での変化において、韓国に協力するとリップサービスすれば良い。それで韓国は周辺国への要求を切り下げる。

 具体的には、韓国は従軍慰安婦問題どころじゃなくなるよね、ということ。韓国は日本に従軍慰安婦について、強行な問題化はできない。もちろん引込めはしないだろうが、しばらくは大人しくなる。
 また、中国漁民問題に対しても、大人しくなるだろうね。これも引っ込めはしないものの、韓国から中国への怒りも抑制するだろう。

 日本の国内政治に及ぼす影響は、無視していいんじゃないかな。意図はともかく一部右派(圧力)と左派(援助)は、関与を主張するだろうけど、国民は明確なリターン※がなければ関与を望まない。政権にしても、関与して支持率は上がらないし、特に利点もない。「注意深く状況を見まもる」に留まるのではないかな。



※ 具体的に、拉致被害者が生きている、日本に無条件に返すよ、位のリターンだろうね。
  核放棄を約束すれば国際社会共同で、もあるだろうけど、担保もない核放棄ではねえ。

…昼休み30分でも書けるもんだねえ。
2011.12
17
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13:00
Category : ミリタリー
 冷戦期から、「陸自の連隊は、世界標準では連隊はない、正味大隊規模である」と言い出す人がいる。まあ、歩兵連隊が4個中隊編制で、実質1個中隊欠とかあるという話だから、大隊規模なのだろう。

 でもねえ、何か差し支えがあるのかね。
 冷戦期に、陸自は戦力スライスというロジックで無理矢理13師団体制をとった名残でしょう。当時、米海兵隊は24万人で4ヶ師団である。陸自18万人で13個師団を作るとなると、当然、無理が出る。
 結果、陸自では、編制上で1万人を割る歩兵師団もできた。当時、アメリカやドイツでは師団は編制で2万人、フランスでも1万5000人である。世界標準として先進国をみれば、1万1000人や9000人では、師団として充分ではない。
 それでいながら、陸自は歩兵師団に歩兵4ヶ連隊・3ヶ連隊を宛てがった。連隊あたり人数も減るのもあたりまえの話である。連隊が大隊規模になるのも当然である。

 「陸自連隊は大隊規模云々」が真に問題であるとする。それで本当に困るなら、解決法は簡単である。連隊をそのまま大隊に改名すればよい。

 単位名を大隊にすれば、名実は一致する。メリットもある。連隊を名乗るためのコストが大きく減る。現状では、連隊本部だけは世界標準である。それなりに人員コストを費消している。連隊長以下について、ポストはそれなりに高い階級であり、スタッフも多めになる。大隊に改めれば、指揮官は1-2佐ではなく2-3佐に落とすことができる。スタッフも、S-32だのS-41だのと、2桁スタッフは大きく減らせる。陸自全体でも、無駄に2佐以上を作る必要もなくなるので、人件費は相当節減できる。
 小さくみれば、連隊毎に配布する、あの無駄な布切れも省略できる。普段は室内に置いとくような旗の管理に人を割くのは無駄である。布切れ1枚で、汚損盗難消失云々を気にしても仕方もない。





 ま、13ヶ師団、今の師団+旅団水増しをやめてもいいんだけどね。方面単位で5ヶ師団なり、5ヶ方面隊なり、5ヶ鎮台なりにすれば、連隊以下は世界標準に戻せるだろう。
 本土防衛は4ヶ鎮台でいいんじゃないかね。それで人数浮かせて、自衛隊にとって主任務になりつつある、海外貢献や離島防衛に力を割くべきじゃないのかな。強力無比な国際協力用師団を1つなり、あるいは海上機動旅団風を幾つか作るなりしたほうがよい。中国とのゲームでも便利だろうさ。本土防衛から足洗わないと、陸自は閉塞状況のままでしょうねえ。
2011.12
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Category : 有職故実
 明治公文書は筆書きなのだが、くずし字が御家流から離れた時代なので読みにくい書類も結構ある。我流で崩していると読み憎さに辟易する。

 そうなると、箸休めと称して、昔の人の日記・備忘録を少々拝見させてもらうのだけれども。なかなか興味ふかいもの。

 レイテ沖海戦で軍令部にいた人の備忘録がなかなか面白い。
 1944年10月23日から26日まで、現地情勢は五里霧中だったのだろうなと。

23日に「1YB 敵潜ニ捕捉 C×3ニ大被害」(愛宕・摩耶沈没、高雄大破ですね)
24日に「KdMBの牽制効ズ」(「効かず」だろうね)
25日に「1YB サマール島東方ニテ敵KdB捕捉□撃 (□は多分「砲」)
    2YB レイテ突入後情報不足
    神風特別攻撃隊体当リ」

 ただねえ、このメモ帳は戦時中に記録したはずなのだが、異様に白い紙でできた付箋が糊付けしてある。その付箋や自由記載欄には、日記部分とは字体が微妙に異なっている。日記部分は、万年筆や、色が薄い昔の鉛筆で書いてある。でも、字体が違う所はボールペン?で書かれているのよね。他の備忘録にもポストイットが貼っつけたあったり。色々とオーパーツがある。

 具体的には、使っていない日付の頁に走り書きがあるのですよ。45年8月12日に大西中将が、千早参謀を連れずにきて、小沢長官と1時間、キツイ話をして帰った。その後に長官が「今ごろ徹底抗戦とか言いに来るんだからモー」とけんもほろろの評があった。(超大意)とあるのだが、残念なことにこれもボールペン。戦後、おそらく1960~70年代にかき加えたんじゃないかと思うが、なんとも言えない。

 別の方で面白かったのは、戦時下で、また戦後にも名司令官で知られた提督の日記。この方、度量広大な大人物で知られている。その人物評に違わず、日記の筆致もまたエラクのんびりしていらっしゃる。
 重大作戦前に「工廠に行って『レーダーつけてよ、ないと困る』ってお願いしたけど、誰に頼んでも『3ヶ月待て』とか『無理なものは無理』と言われた。でも作戦の重要度からすれば、無理言っているわけじゃないんだけどなあ」(超大意) とかね。
 また、別の作戦、決死を覚悟する作戦を前にして。その日に1行だけ「ワニノスキヤキ」ってのもあった。「ワニのすき焼き」なんだろうな。他にも「息子の結婚式、引き出物とお返しどうしよう」とか、国家趨勢とは関係ない心情が吐露されていて、読んでいて微笑ましくなるね。

 ただ、こういう記述に、たまに真面目なことが書いてあると、相当神妙だったのだろうなと。 某港湾で、米機に対して体当たり敢行した陸軍機を目撃し、あとから官性名を追記したりとか、作戦での僥倖的勝利のあとに、大きく走り書きで「天佑に非ずして何ぞや」とかね
2011.12
10
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13:00
Category : ミリタリー
 中国で刊行されている『航空知識』10月号※、その見返し(表紙1-4とすれば、表2)に、中国海軍が保有する早期警戒ヘリが出ている。
 Ka-31早期警戒型である。ハコフグに似た四角い機体だが、その底面に平らなAEW用レーダを折りたたんでいる。固定翼早期警戒機を艦載運用できないため、苦肉の策なのだが、このレーダ、キャプションを見るかぎり、性能に疑問符がつく。

 Ka-31早期警戒型は、空中目標を最大100-150kmで探知する、とあるが、レーダ性能としては低めである。『航空知識』によれば、Ka-31早期警戒型はロシア製E-801MEレーダが装備している。このE-801レーダ、面積は6平方メートルと比較的大きい。レーダ性能は、空中目標を最大100-150km、対水上目標最大250kmで探知、同時追尾可能数20としている。
 「最大100-150km」は、空中目標最大探知距離として短い。水平線から上にある目標を探知する距離としては短く見えるのである。40年以上前に作られた、戦闘機搭載レーダと同程度に過ぎない。比較対象として妥当であるかどうかはともかく、F-14に搭載していたAWG-9は空中目標を最大200km、同時に24目標を探知できた。数字的にこのあたりと同等以下である。

 また、水平線内側にある低空目標を探知する距離としても、褒められたものではない。能力的には、フォークランド紛争でとりあえず作られた、30年前のシーキングAEWを超える能力ではない。シーキングAEWは、ニムロッド哨戒機に搭載するサーチウォッチャ捜索用レーダについてモードを切り替え、搭載している。このサーチウォッチャであっても、低空目標は150kmで探知できるとしている。※※  同時追尾数も空中目標で16とされており、水上目標であれば40目標を追尾可能とされている。

 乱暴だが、E-801レーダは、1970年代に作られたサーチウォッチャ・レーダと同等性能しか発揮できていない。空中目標探知距離、探知数だけではなく、水上目標探知距離も250km+と概ね同等である。サーチウォッチャ・レーダは、シュノーケルであれば50km、小型艇であれば100kmを探知限界としている。

 中国で刊行される軍事雑誌は、概ね高めに性能を誇示する傾向がある。だが、このKa-31に関しては、レーダ能力は凡庸、あるいは低めで書かれている。これは、実際に性能が低いか、そもそもの水準を知らないで書いた結果である。

 仮にE-801が『航空知識』キャプション並の性能が出たとしても、能力はシーキングAEW初期型同等と見るべきである。
 また、その性能を発揮するため、6平方メートルものレーダ反射板を要する点についても、ソ連/ロシア、中国系アビオニクスがそれほど高い水準ではないことを示している。

 もちろん、Ka-31早期警戒型であっても無きに勝る万々である。AEW実現は、中国海軍、特に空母運用上では相当の前進となる。
 しかし、AEWとして、滞空時間や前方進出に難がある。原型であるKa-27/29での航続距離と巡航速度からすれば、3時間滞空することは難しい。実働2時間程度の警戒が限界だろう。おそらく中国空母は、搭載機数の少なくない数をKa-31で食われる。それを嫌い、Ka-31搭載を抑制すれば経常的なAEWは確保できない。



※『航空知識』2011年10期(航空知識雑誌社,北京)p.2

※※ Freedmann "The Naval Institude guide to World Naval Weapons System 1991/1992 "(USNI,Maryland,1991)pp.141-142.
2011.12
07
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13:00
Category : ナショナリズム
 1955年12月、日本国直轄市、昭南島…
マレー系昭南市民のオバサンが、日本人専用のバスの座席に座るところから始まります。

 運動は朝鮮、台湾、南洋、樺太、またジャワやビルマの軍政地域、満州やインドのような傀儡政府に飛び火します。

 予兆はあったのです。
日本国内で大ヒットしたラジオドラマが、NHK京城放送局、台北放送局で放送されたときには、濁音が発音できない朝鮮人や、「~アル」と中国人を揶揄した演出に大抗議活動が起きました。NHKラングーン放送では、テレビドラマで、靴墨で肌の色を黒く塗ったビルマ人の姿に、CM提供をした日清製粉が焼き討ちをうけました。インドでは、コルカタの海兵団で、軍事顧問団により上陸前にポーク/ビーフカレーを食べさせられようとした現地水兵が反乱を起こしていたのです。

 エスノセントリズムを自覚しなかった大「日本」帝国、その植民地支配の限界だったのでしょう。

 皇民権運動は、折からのインドネシア反戦運動と結びつくのです。本土でも、アジア諸民族への連帯の輪が広がります。本土でも、六大学野球で不正義のインドネシア反戦運動に抗議する反戦歌が歌われたりするのでしょう。

 そして、宮城が人間の輪で囲まれる。宮城前広場でマハティールあたりが「私には夢がある」とか演説ぶったりするのではと。多分、リー・クワン・ユーとか李登輝あたりがマルコムXかなと

 すでにインドネシア独立弾圧戦争は泥沼です。多分、日本的な価値観で連れていった御都合指導者が、インドネシアナショナリズムの空気読まずに、出身民族優遇など、やりたい放題にやるので旧蘭印は滅茶苦茶になる。でも、皮肉なことに非大和民族初代首相、内鮮一体を掲げた呂運亨あたりが、反共とか言い出して、必死に腐敗政権側を支えようとするんでしょう。でも、彼は神兵隊事件の生き残りあたりに、遊説中に6.5mm弾で狙撃されてしまう。

 インドネシアでは、独立の闘士、スカルノが「アンクル・カルノ」になるんでしょうね。スカルノの死後、独立運動を掌握したスハルトも「インドネシア人はオランダと350年間戦ってきた、日本との戦いが10年長引いてもたいした話ではない」と講和会議で演説をぶつのです。この間、デビ夫人が日本で煽りまくるのでしょうねえ。それに応じて、村田英雄、春日八郎、三橋美智也あたりが、不正義のインドネシア戦争に怒り反戦歌を歌いだす。「雨の九段坂」なんて、そのまま脱構築ですね。

 まあ、宴会駄話でフト浮かんだのだけれどもね。
 うーん、大学ランキングで、偏差値的には国内最後にできた名古屋帝大、それと昭南帝大(新設)と東亜同文書院、極東学院が並ぶだろうとか。日本製のマニラ大・河内大なんか現地の人は完全に小馬鹿にしているけど、官吏登用の道でもあるので、TOEICもどきの馬鹿馬鹿しい日本語試験を受けて仕方なく行く。ベトナムで、上からの近代化と称して、漢字とチュノム復活させようとして日本がエライ目にあう。でも、フィリピンではマルコスがカシーケ民主主義をやるのは変わらない、とかね。



2011年05月29日 MIXI日記から転載
2011.12
03
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13:00
Category : ミリタリー
 アメリカ人にも「ソ連軍150個師団が、アラスカからカナダを経由し、合衆国本土に侵入してくる!」と言い出す人はいるのだろう。アラスカ・アプローチ※はまずあり得ない。だが、そこが手薄であるように見えると、危機感が駆り立てられる人もいるのだろう。
 山陰に外国軍が上陸戦を仕掛けてくる。自衛隊は配備が薄く危機的である。そう考える人がいる。
 「微妙に絶望的な某地方に於ける対上着陸作戦」http://togetter.com/li/216536
 しかし、これは米人がアラスカ上陸を恐れるようなものである。まず、どこの国が攻めてくるかがあるが、それはさておこう。日本侵攻で山陰を、裏日本の中国地方に大規模な上陸部隊を揚げるような悪手を実施するだろうか?

 まず、山陰には高い価値を持つ目標はない。
 また、内陸侵攻のための拠点としても向いていない。内海に向け、内陸侵攻をしようとしても、中国山地を通過する数少ない道路を通らなければならない。山地であり、迂回路はない。日本側の妨害により、容易に交通は遮断する。さらに、苦労して内海にでても、補給は日本海からの陸路に頼る必要がある。線形が良くない山地の道路は、輸送力を制限し、日本側妨害により交通は容易に遮断する。

 しかも、山陰は攻めるに遠い。日本は北朝鮮を除き、周辺国とは友好関係にある。だが、頭の体操として、あり得ない話であるが、ロシア、中国、韓国と戦争となったと考えても、山陰はない。もともと3国とも、渡洋侵攻能力は限定されている。それを抜きで考えても、わざわざ山陰は攻めようとは考えない。
 ロシアにとっては、山陰は遠い。沿海州航空基地群からも遠く、船団にエアカバーをつけることも難しい。
 中国にとっても、チョーク・ポイントである対馬海峡を300マイル東航しなければならない。
 韓国にとっても、最短距離である対馬-北九州にくらべ、距離が2倍以上に伸びる。エアカバーも厳しくなる。
 友好関係にない、北朝鮮は大規模侵攻はしようがない。海軍力も船舶もない。そもそも食うや食わずである。
 リスクばかり高く、メリットも少ない山陰を攻める悪手をなんで取らなければならないのか。

 中国地方に回せる日本側陸上戦力は少ないものでもない。
 日本側は発達した国内交通網を利用できる。このため、中国地方への戦力集中は容易である。確実に山陽地区までは容易に移動できる。
 このあたりについて「微妙に絶望的な某地方に於ける対上着陸作戦」を読んだ友人(名は秘す)は次のように評している。
「今度の震災で瞬く間に10万もの自衛隊が同じくインフラの貧弱な東北に展開してるんですが、この「戦訓」をなんだとおもってるのでしょうか」

 中国地方に所在する陸上戦力も、少ないとは言えない。
 極端な例を挙げれば、面積あたりの陸上戦力云々なら、カナダはもっと絶望的である。また「脅威」に陸で接している国をみても、フィンランドやノルウェーの極北部は中国地方を大きく下回る配備密度にある。
 友人も「これで『かつかつの防衛力』なら人民解放軍はどうなるのよ。四川の震災やチベットの治安戦とか投入部隊を捻り出すのに相当苦労してるんですが」と評している

 そもそも、どことも見当もつかない「敵国」が、渡洋侵攻に必要な上陸船団と護衛艦艇を確保できるかどうか。その戦力で、海空自衛隊、在日米海空軍による攻撃をかいくぐり、上陸船団を日本近海まで海上輸送できるかどうか。その点についても全く検討もない。

 山陰に大規模部隊が揚がってくる。そこでドンパチやるような事態は考えなくても良い。仮に大規模部隊が揚がってきても、そこから動けない。
 来たところで、コマンドのたぐいである。山陰沿岸は、上陸に備えて、強力な部隊を多数配備する必要がある地域ではない。まずは警戒程度でよい地域でなのである。



 …ま、なんにしても、危機感に突き動かされ、妥当性について判断を放棄した発想だということです。おそらく、本土四周、どこに上がられても大丈夫な「本土決戦準備+」がなければ安心できないのでしょう。
 極端な話、本土防衛を考える上で、対上陸戦を考える上では、山陰は岐阜や長野と同じような場所です。敵上陸はない。あってもコマンド程度です。

※ 「『着上陸』とか言いだす米国人もいた」http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-160.html


2011年11月24日MIXI日記より転載
12月になって、仕事も趣味も忙しいので、しばらくMIXIの日記の転載でお茶を濁します。