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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.03
31
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13:00
Category : ミリタリー
 海自の潜水隊って要らないよね。



 海自の潜水艦は、潜水艦隊に属する。潜水艦隊は、潜水隊群×2で構成され、潜水隊群は、2-3個潜水隊で構成される。話題とする潜水隊は、潜水艦2-4隻で構成される。

 この潜水隊だが、ポスト維持以外に用途はない。

 まず、作戦時に潜水隊は意味を持たない。潜水隊でまとまって行動することはない。潜水艦はおそらく個別に行動する。潜水隊としてまとめて運用されることは、まずないだろう。仮に複数が同一行動するとしても、潜水艦同士は連絡を取ることは難しい。海自潜水艦に、水中電話等があるかもしれない。もしあったとしても使えば発見される可能性が高い。隠密行動をモットーとする潜水艦は余程のことがなければ使えない。隊として行動することはないのである。

 また、潜水隊司令部は、水中では仕事はない。潜水艦に隊司令が座乗しても、できる仕事はない。潜水艦には、一応、潜水隊司令と隊付(准尉さんかな)が乗り込む部屋があるらしい。しかし、潜水艦に乗った隊司令にできる仕事はない。隊司令は艦長が行う行動には口を挟めない。※ 護衛隊や掃海隊なら、隊行動を指示することもあるが、潜水艦ではそれもできない。隊隷下に別の潜水艦があっても、指示しようがないのである。隊司令と隊付が何をやるかと言えば、艦長が発令所で出す指示をワッチする程度。これではバラストと変わらない。実際には、潜水艦の練度評価等で乗り込む程度なのだろう。

 陸上でも、潜水隊が担当する仕事はほとんどない。陸上作業は、潜水隊群や潜水艦基地隊がメインで実施している。呉と横須賀には潜水艦の基地が置かれている。そこには、潜水隊群が置かれ、その下に潜水隊と潜水艦基地隊がある。潜水艦のオペレーションがどのレベルで行われるかは、知らないし知る必要もない。しかし、監理や後方支援について計画は、潜水隊群で行われている。細かい実務や実作業は個艦と潜水艦基地隊、造修補給処、業者で行われる。潜水隊がやることはない。

 唯一の仕事は、人事評価である。隊内での調整、最終的な審査を行う立場にある。しかし、そのためだけに潜水隊が必要かとすると疑問である。潜水隊が隷下にもつ潜水艦は2-4隻、各艦には60名程度しか載っていない。2-3個潜水隊をまとめても、500名程度である。この程度の人事作業であれば、潜水隊群で充分に実施できる。

 潜水艦やその周辺にも、節約の余地はある。海自が潜水艦戦力を増強する方針は正しい。潜水艦に資源を投入することは、戦車に投入することに比べれば有意義である。しかし、潜水隊を維持することには意義は見いだせない。廃止してしかるべきである。



 まあ、潜水隊司令は、艦長以上、群司令以下の待機ポストだよね。

※ 艦長としての決定に司令は口出しできない。艦長は法令上「船長」としての権利・義務を持つ。「船長」は独裁者である。司法警察権や懲戒権も持つ。司令は、その上司であるに過ぎない。実際に、艦長に司令が意見しても退けられることもある。航海中のトラブルに際して、ある潜水艦で艦長が潜水員(ダイバー)による水中作業を実施しようとした。司令は「単独作業は危険である」と翻意を促したものの、艦長により作業は実施され、事故を起こした例がある。
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2012.03
31
CM:1
TB:0
12:59
Category : つれづれに
 20年ほど前のこと。

 広島県の離島にある某収容所に収容されていた。収容所離島では、行儀作法にことのほかうるさい。そこでは湯殿でもマナーがある。その指導に辟易していた己は「屋上シャワー」愛好家となった。

 学部を卒業した翌日、3月末に収容。最初は湯殿を使っていた。だが、5月連休あけてからは、収容所の屋上シャワーで暮らした。最初のうちは仲間も居たが、11月を越える頃には己だけに。

 こうなると、件のワルノリの虫が疼きだす。国内研修から戻った、2・3月の広島で、冷水シャワーだけで暮らしてた。広島は結構寒い、雪も降る。雪の降るなかでの冷水シャワーは修行以外のなにものでもない。

 まず、40人の大部屋で素っ裸になり、サンダル履きで屋上に出る。屋上シャワーには全周さえぎるもののない。ヘッドの下に立ち、バルブを開き、体を一回転。5秒?でバルブを閉める。体をナイロンたわしで磨く、これは結構ノンビリ。そのアト、再びバルブ開放。20秒?位で石鹸を完全に洗い流す。これが冷たい。終わるときには、寒さで足の爪が紫色になる。寒さはそれほどでもないのだが、冷たさは痛覚に触る。

 しかし、体を拭きあげると、存外に寒くない。また振珍で屋上ペントハウスから大部屋に戻る。◯分隊の大部屋、その外側にある◯分隊の大部屋のヤツは既に慣れっこ。驚かない。 しかし、反対舷にある分隊の連中が驚いてくれるのには欣快だった。

 B(陸で言うIね)やC(SLOだっけ?)の方と(屋上は、物干しや喫煙所でもあった)偶に遭うと、眼を背けられるほどのインパクトを与えていた。3階に収容されるAとは違い、BCは2階なので屋上シャワーの存在そのものを知らない人も多い。その上、真冬だからねえ。

 しかし、あの建物は今では棲家ではないという。居住区が新館に遷ってから、屋上シャワーは廃されたと聞く。 すでに屋上シャワー族も絶えてしまったのだろう。