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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.04
21
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13:00
Category : ミリタリー
 陸自装備を増強しろと主張する人が憲法上の制約を理由に挙げることが多い。「先制攻撃と敵地攻撃はできない、奇襲から始まる国内戦は必至だ、だから陸自増強をすべき」って主張をする人も多いけど。それって、ほんとに考えて発言しているのかと思うんだよね。それって、平和憲法に依拠しきった論理でしょう。これ、かつては国の自衛権を否定した論理と全く同じ構造ですよ。

 もし、周辺国が対日上陸戦を準備をしたとしたら、日本は黙っていない。まあ、今日ある情勢で日本が他国から上陸戦を仕掛けられる可能性もないもんだけれども。仮にあったとしてさ、今日の日本は手を拱くことはないでしょう。先制攻撃も、敵地攻撃も、その時に手段として排除されるかは怪しいですね。

 周辺国が日本に攻めこむ準備をしている、その状況が現れれば、例によって日本人は一晩で変わる。オウム真理教がガスを散布した後、村山首相は、警察に「別件逮捕でもいいからしょっ引け」と指示した。国民はその言葉に違和感を感じたものの、オウム関係者の一斉逮捕そのものは支持されている。日本人は、一夜で豹変するからね。「必要は法によって阻止されることはない」とか「必要は法を圧倒する、必要は法鎖を嘲笑する」ってやつ。

 「憲法の制約で」という文言は、空虚化しています。かつて憲法により制約されるとも主張され、あるかどうか不明であった自衛権はすでに確固たる支持を受けている。さらに、自衛のために使われるはずの戦力で、日本国内でしか使えなかったはずの自衛隊は、すでに海外で活動している。海自はジプチに基地を設置して、インド洋やアデン湾で作戦活動をしている。陸自も空自もイラクに派遣された。この状況で「憲法の制約」を理由に、奇襲から始まる国内戦は必至として陸自装備を強化すべきという主張は、逆に平和憲法に依拠しきった論理でしょう。

 実際に、日本本土への上陸戦が準備されているとなれば、日本も戦争準備を手際よくやるだろうね。今回の北朝鮮のロケット打ち上げ騒動でも、日本は手際よく準備したわけだ。その時になれば、戦力や物資を前進配置するとか、陣地構築に大きくもたつくことはありません。

 その時に、先制攻撃や敵地攻撃が、手段として排除されることもないでしょう。敵船団が出てきたら、洋上で叩くことくらいしますよ。敵地攻撃は、装備がないので難しい部分もあるけれども、ASMやSSMを経度緯度で誘導して港湾や飛行場に嫌がらせ攻撃するくらいもするでしょう。

 その状況において「憲法上の理由から敵が海を渡るのを待つ」なんて口にしたら間抜けでしょう。敵が領海に入ってから、陸に揚がってから陸上決戦を行う、なんてね。憲法上にある制約を根拠にしてさ「陸上決戦だけで勝利できるように」と平時は使えない膨大な陸上戦力が必要とするのもね。結局は無駄に防衛費を費やす結果になるだけだよ。

 まあ、オススメは、攻勢機雷戦だけどね。根拠地港から外洋に出るまで、それなりに航路が収束する部分がある。内水でも領海でもいいんだけど、そこに機雷線を何本か引けば面白いことになるんじゃないの。

 航空敷設なら、手段は戦闘機かね。敵地上空への侵入よりは容易でしょう。敵内水、領海といっても通り魔的に機雷を落とすだけです。その効果も持続する。哨戒機や輸送機、練習機や民間機を改造した特設航空機でも別に可能だけど、まあ落とされる可能性もあるのが難点か。

 あるいは潜水艦で敷設してもよい。日本の潜水艦に敷設能力がないとか、適合する機雷がないとか言い出す人がいるかもしれない。でもね、魚雷発射管があればどんな潜水艦でも機雷は敷設できるのです。装填装置がないとか言い出す人もいるかもしれない。でも、棒を使って人力で発射管に押し込めばいいだけの話。適合する機雷がなくても大した問題はない。沈底感応機雷なら、缶体を直径533mm以下にすればおわり。繋維感応機雷が欲しいなら、適当な潜水艦敷設用の繋維機雷の缶体に、適した感応部を取り付ければ終わり。大した仕事でもありません。
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