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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.04
25
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13:00
Category : ミリタリー
 10式戦車が必要な理由ってないんだよね。「10式が要らないと主張するオマエはバカだ」みたいなコメントが、いまだに寄せられるのだけれども。なんで「10式戦車が必要だって」確信できるのかね。

 まずさ、90式と似たような10式をわざわざ開発して調達する理由ってないじゃん。確かに、10式は機械的に優れているのかもしれませんね。攻防走について、大砲は90式よりもチョット初速がある、防御も少し重い90式と同じくらい、機動力も加速力が心持ち向上しているらしいけど。90式で能力値100だったのが、10式で101に向上した程度ですよ。大差もない戦車をわざわざ新開発する必要はなかったわけです。ドイツもアメリカも30年前に作った戦車を改修しているのに、わざわざ新規開発だもの。無駄ですよ。

 そもそも、強力な戦車を必要とする理由もないわけだしね。冷戦終結以降、北の脅威もなくなった。まあ、冷戦期にも、ソ連が日本に攻め込めたかというと相当疑問なのだけれども、それは置いておく。冷戦終結とソ連崩壊によって、ロシアは極東地区で積極的な行動をとれなくなった。これは誰の眼で見ても明らかなわけです。その後に提唱された中国脅威論にしても「将来は強力になるカモ」といったもので、現実的な脅威でもない。なんにしても、対上陸戦に、真剣に準備する必要もないのです。前に述べたけどさ、本土防衛ならば74式でもシャーマンでも困らないですよ。しかも、現在主力は90式ですからね。

 10式が必要な理由もないよね。対上陸戦に真剣に備えなければならない時代ではない。備えるにしても、陸自戦車隊は90式を主力としている。本土防衛には充分な、ある意味で過剰な質と量を確保している。その上で、90式と大差ない10式を開発する必要はなかったし、装備していく必要性も認められないわけです。

 10式を調達する根拠を、ゲリラ・コマンド対策とするのも苦し紛れの現れです。すでに10式調達は、事業としてゲリコマ対策に事づけている。これは、対上陸戦で必要性がアピールできないことの裏返しです。しかも説得力もない。ゲリコマ対策であれば、戦車は必須というわけではない。あるに越したこともないという話で、それなら装甲車でも充分でしょう。キャタピラじゃなくて、車輪の方が展開で有利でしょ。ここで「パナールとかサラディンで充分」と書くと、過剰反応してくれるんだろうけどさ。ゲリコマ対策に限れば、パナールやサラディンみたいに大砲を積む必要も少ないね。それより機関砲の方が向いている。対HEATなんて、車体から浮かせて網でも貼っとけば充分じゃないの。

 戦車について必要性を強調するには、海外派遣しかないでしょう。海外派遣は対上陸戦よりもよほどリアリティが高い。そのうち出ていくことにもなる。組織としての陸自が生き残るためには、海外派遣を表芸にするしかないでしょう。でも、戦車を連れて行くのも、相当高度な段階だね。あり得る順番から列挙からすれば、歩兵、ヘリ、装甲車…で、戦車は後ろの方になる。もちろん、大砲よりも前だろうけど。
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