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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
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2012.06
02
CM:2
TB:1
13:00
Category : ミリタリー
 「スパローは地対空ミサイルに転用すべきだ」http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-121.htmlのコメントで、罵倒とともに「スパローはSAMとして地上発射できない」散々言われたのだけれども。実際には、つい最近までAIM-7を対空ミサイルとして運用していたのよね。

 それが「しらね」と「くらま」。ただし、退役したFRAM「たかつき」級からFCSその他を移植されている。移植は、00年代の中頃の話である。「しらね」型がスパローそのものを使っていたのは2005年位までとなる。これに気づくまでは「『しらね』級が退役するまで言えないな」と思っていたのだけれどもねえ。

 実際のところ、スパローと初期のシー・スパローには差異はない。ロケットモータも同じものだった。その後の発展型でも同世代のスパローとシー・スパローの間にも大差はない。羽根が折りたためるかどうかである。両者に差が生まれるのは、VLS対応以降になる。

 なんにせよ、スパローはそのままSAMになるという話。実際に、スカイガードとかスパローホークSAMの例もあるわけだ。陸用短SAM程度の仕事、野戦でのデポや航空基地程度の、個艦防空レベルであれば、それでいいんじゃないかな。短SAMをミサイルそのものから更新するよりも、余ったスパローやシースパローをミサイル転用した方がエコじゃないの。セミ・アクティブだから、今の赤外線誘導よりもまあ高級で、キチンと狙った目標に向かっていく。新型のアクティブ・レーダ・ホーミングなんかだと、いくら掛かるのだろうかねえ。受け持ちは比較的狭い範囲、目視で見える範囲を担当するのに、1セット50億円は高いんじゃないの。

 まあ、新しい短SAM、「短距離」というのは予算要求でつけた名前で、師団とか旅団全体をカバーできるのかもしれんけど。そうだとすれば、中SAMと二本立てにするのはどうかって話だね。
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2012.06
02
CM:0
TB:1
12:59
Category : アニメ評
 神保町にある高岡書店はマンガを専門にした本屋である。現今のヲの字は、なんとなく秋葉に行くのだろうが、昔に何となしに行くのは高岡書店だった。どうということもないのだが、高岡では昔からマンガをフライング販売しており、いまでもやっている。ちなみに、雑誌は昔はどこでもやっていたが、今では販売日前に並べているのは十字屋だけになっている。

 結構、東京市内には出ているものだ。週末帰りしなは高岡書店を覗いていく。何を買いたいか極めているわけでもない。とりあえず新刊を眺めて買っていく。今日(6月1日)には渡会けいじさんの『O/A』6巻を発見した。ファンなので当然、購入。

 この歳になっても、好きなマンガを、しかもフライング購入できると嬉しいもの。この『O/A』、物語はラジオ局でアイドルと、声が同じ替玉芸人のストーリーということになっている。まあ、3巻以降は、実際にはラジオで放送することもなく声が同じことは脇にやられている。「ゆたか」と「はるみ」がワイワイやりますねという内容。「伊集院光の深夜放送企画を、キャラクター2人にやらせてみました」みたいな風が強くなったが、非常に面白い作品。

 この6巻には27話「Silent Service」という潜水艦ネタがある。米SSN艦長と副長が深夜ラジオ同時間帯でチャンネル争いする話なのだが。己も軍艦で中波受信ってやっていたことを思い出した。

 練習艦隊実習幹部の時、練習艦通信室でワッチがあるのだが、そこでAM放送聴いていた。アンテナも器材もいいので、ハワイくらいまでは容易に受波できるもの。もちろん通信室で正規のワッチについている海曹はいい顔をしない。

 通信室以外でも私物でBCLラジオを持ち込んでもいた。帰路、ハワイ出港から2日目あたりに、真昼間に旗甲板にでて聴いてみたら、毒蝮三太夫の声が聞こえる。帰ってきたと実感した時だった。居住区で「オイ毒蝮※が聞こえたよ」というと、関東者は喜んだが、それ以外はわからん顔をしていた。

 20年近く前を思い出す「Silent Service」だが、気になるのは、やはり用語。「副艦長」、「艦」の読みを「かん」というあたりが違和感。日本語であれば、「副長」あるいは「先任将校」「先任幹部」かな。「艦」にルビふるなら「ふね」か「ボート」になるのではないか。まず「艦」を「かん」と読むこともない。位相語として「ふね」と読む。※※

 あとは、セイルに窓がついている、ところも気になってしまう。艦橋との相似なので、中に部屋があるという感覚なのだろう。ロシアや中国の潜水艦には窓がついているが、西側にはない。あれはただの鉄塔で、梯子が通っているだけだ。中波で100kwあれば、露頂しないでも聞けるんじゃないの※※※とか、26話最後での予告「水深1000m」とかもね。ソーナーマンが将校で、帽子にカレーライス載っているところもそうか。

 もちろん、用語その他はどうでもいい部分で、物語そのものの面白さは阻害されない。想定読者層には充分物語の中でのリアリティは担保されている。ただ、そういう商売に関わる人には、気になってしまうもの。「Silent Service」では、宇多丸さんがよく言及される「リアリティ・レベル」での問題を感じてしまい、物語への没入感をそがれてしまった己が残念であった。



※ 「東食ミュージックプレゼント」(当時)、「大沢悠里の悠々ワイド」(TBSラジオ)内で10時半から約30分間放送される生中継。そのころは「蝮ちゃん」という呼び掛けはなかったと思う

※※ もちろん「艦」の読みは「かん」しかない。しかし、公文書でも「艦」一文字を「かん」と読ませないために工夫している。「艦」一文字が孤立することはまずない。そう読まないでいいように「艦艇」とか「自艦」とか「殿艦」みたいに書いてある。これは習慣、不文律だろう。

※※※ 中波は海中でも、極浅い深度であれば聞けるらしい。