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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.06
13
CM:8
TB:1
13:00
Category : ミリタリー
 沖縄から海兵隊をどかせばいいんじゃないのかな。そうすれば、沖縄問題も相当軟化する。まあ、日本からどかせば、更に捗ると思うんだけどね。

 沖縄から海兵隊をどかして困ることはない。もともと、沖縄に海兵隊を置かなければならない理由もない。むしろどかすことにより、基地問題は軟化し、日米同盟も進捗する。
 日本にとって、沖縄に海兵隊を置かなければならない理由はない。海兵隊駐留は、日本にとって必須ではない。中国に対抗するため、朝鮮半島混乱を予防するために必要なのは、米国・米軍プレゼンスであり、別に海兵隊でなければならないこともない。これは中国の目の前、沖縄に置くにしても、すこし後方に下がって本土に置くにしても同じである。
 対して、海兵隊を置くデメリットは大きい。海兵隊駐留は、深化しつつある日米同盟の足を引張っている。在日米軍に関する問題は、半分は海兵隊問題である。ここ20-30年を見ても、厚木での騒音、岩国での騒音(これも海兵隊か)を除けば、悉く海兵隊駐留に関する問題である。しかも、海兵隊によるトラブルは、騒音問題以上に政治化しやすい。

 日本にとって必要なコマは、米国・米軍のプレゼンスであり、それが海兵隊である必要はない。海空軍でも差し支えない。しかも、沖縄に置く必要もない。本土、横須賀や佐世保、三沢、横田でも構わない。

 そもそも、日本にとって駐留軍が持つ今日的価値は、米国を東アジアに引きこむことだけである。日本は、東アジアでは強力なプレーヤーである。だが、単独で中国を圧倒することはできない。しかし、米国を引き込み、日米で協調すれば、政治でも経済でも軍事でも、中国を圧倒することができる。

 沖縄に海兵隊を置く理由として、台湾問題は問題にならない。リアリズムを標榜する人々は、台湾問題を挙げ、海兵隊を置く必要性を論じる。それらしく聞こえるが、そのために沖縄に負担を強いるほどの必要性でもない。

 まず、日本は台湾問題にコミットする立場ではない。日本は、中国が主張する「一つの中国」について「中国の立場を十分に理解し尊重する」立場にある。もちろん両岸問題が平穏であることを望んでいる。中国が、台湾での民意に背いた強硬な台湾回収を行おうとすればコミットするかもしれない。しかし、仮に中国による台湾回収が平和的に行われるのであれば、文句のつけようもない。日本は、現状では両岸関係にコミットするつもりもない。

 台湾問題のために沖縄を差し出す義理はない。米国が台湾問題にコミットするのは米国の勝手である。日本は邪魔はしないものの、積極的に協力する立場ではない。そのために沖縄に過度な負担を課す理由はない。台湾支援のための軍事力が必要というのであれば、直接、台湾を支援すればよい。軍事顧問団を置くのは無理かもしれない。しかし、今以上に防衛的な武器を供与する方法もあるだろう。海兵隊が必須というなら、洋上待機でもさせればいいだろう。もちろん日本は邪魔しないが、積極的に協力する立場にはない。

 沖縄から海兵隊をどかすことは、メリットが大きく、デメリットは少ない。メリットとして、沖縄問題軟化により、日米同盟は進捗する。「中国向けの駒が減る」問題は、別軍種で補ってもらえばよい。減らした分、海空軍力を派遣してもらえばよい。

 沖縄に米海兵隊がいる理由は、惰性である。沖縄戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争で海兵隊が居座っただけの話である。かつては、日本軍国主義対策、日本が米国から離れないようにする意味合いもあったかもしれない。しかし、平成に入ってからは全く意味もない。20年前にあった「ビンのフタ」発言は、怒りよりも失笑を買うものであった。今となっては、米国にしても、海兵隊がショバを主張しているから程度の意味しかない。

 まあ、海兵隊駐留は、日米問題にも影を落としている。面倒を解決するには、沖縄からどかす、できれば日本からどかすのが一番よい。日米にいる海兵隊提灯持ちが「台湾問題云々」を言ってくれば、強襲揚陸艦1隻を洋上待機させる面倒は見てやると言えばいいんじゃないのかね。
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