Category : ミリタリー
自衛隊も役所なので、今ある仕事を死守しようとする。アウトソーシングについて調査した時には、花壇の水やり程度の仕事でも「如何に必要であるか」を力説したもんだ。2007年だったか、調査の時は気楽な共通職域で、当初はその仕事をクローズする要員だった。後に特殊警備隊で起きた殺人事件でクローズは立ち消えになったけどね。まあ、調査の時には、己は「別にアウトソーシングできるよ」と回答した。調査に来た海幕の人事課だかは「最低のオミヤゲができた」と喜んだ。海自全体で「アウトソーシング不可」は無理。ポストで10個程度、50人くらいはできると言わないと困るだろ。でも、組織の論理で最終的には「お前の仕事はアウトソーシングできない」という結論にされた。まあそんなもんだろう。
でもねえ、見た限りだけど、アウトソーシングできる部分は結構あるのよね。
航空機整備なんかそう。練習機なんかは、今でも一部は委託しているが、100%ぶん投げて大丈夫だよ。請けるところもある。ジャムコなんか既に一部を請けている。なんせ、海で航空整備やってたOBが大挙して就職しているからねえ。徳島ジャムコなんて同じ飛行場にある。徳島にあるTC-90は徳島ジャムコに100%投げても大丈夫。TC-90んなんて単純な機体整備、エンジン整備、計器整備しかない。それよりも簡単な小月にあるT-5も完全に投げていい。木更津のLC-90もそうだろう。列線整備も投げていいんじゃないの。練習機の類だから、時間外はほとんど動かない。仮にあっても大したものでもない、その時は他職域連れてきてみんなでやればいい。
燃料搭載もぶん投げて大丈夫。航空機、艦船どちらもそう。給料が高い自衛官、多少安くても技官がやらなくても問題ない。燃料の受け払い、品質といった管理も委託に支障ない。難しくない上に、人数にのわりに仕事は少ない。なんせ、ヒマがあれば覆土式タンクほかの草刈りをやっている。官側は1日1回燃料検査をすれば充分だろう。艦船への燃料補給は港務隊の仕事で、タグ支援もあるが、アレも自衛官である必要もない。
ぶっちゃけ、正門他の警備もアウトソーシングして大丈夫。仕事は隊員の身分証、営外居住証のチェック、業者入門の手続きが9割9分。残り1分は、指揮官出入の堵列員で、並んで捧げ銃をやるだけ。警備というほどのこともない。隊員が持っている身分証も、政府IC入りに切り替わっている。通行は、鉄道の自動改札みたいな奴で充分。業者出入はそれこそ民間警備会社に投げればいい。日常の堵列は、道路工事の安全太郎君みたいに、堵列太郎君つくれば良くね? 腕と顔が動くマネキンに、モデルガンくっつけるだけだから50万でできるだろ。あるいは、液晶モニタに堵列太郎を表示させて終わりでもいいよ。
だいたい、正門の警備要員にはそれほどの能力は期待されてない。総監部ほか艦船部隊の警備なんか、生きた海曹の捨て所になっている。艦艇では、本当の警備は舷門になっている。だから、基地のゲートに気の利いた人はいない。40代3曹とかゴロゴロしている。港湾ゲートは自衛官を立てる必要もない。機関官衙での門番は、戦前は雇人である警衛手がやっていた。今でも大湊正門なんかは技官がやっている。航空部隊は、真面目で気も利くけど、あれも初任海士があたるもので、やはり習熟は要らない。責任者で自衛官を一人置いとけば、あとは民間警備会社で充分だよ。工事なんかだと、受けた会社に工事門を任せているけど、何の問題もない。
こういったところから、潜在的な余剰人員を見つけて、艦艇や一線部隊に廻せばいい。ただ、引き抜かれる部隊が承知しない。鳥瞰すれば、優先度の低い部隊から高い部隊に人を移動させることには異論はない。しかし、優先度が低いと言われた部隊は必死に抗弁する。その上級部隊も擁護に努める。その上級部隊の重要性も問われ、将官、指定職以下のポスト維持にも関わるので、海幕も内局も余剰人員が居ることを認めようとしない。だいたい、役人のロジックでは、余剰人員がいたことを認めることはまずできない。担当している艦艇航空機、装備品が退役、廃止されるまでは、人員配置はいじれないわけだ。
人手は省く余地は結構ある。一番人手が足りない海自でも、正面戦力に障らず、人出を抽出する余地はある。まだ余裕がある空自、人が余っている陸自なら、もっとあるだろう。人件費も減らすこともできるわけだ。しかし、役所だから、規模縮小を伴う削減は絶対に認めない。阿呆な仕事を汲々として維持しようと頑張ってしまう。役所自身に役所の改革をさせるのは無理なもんだ。外からガツンとやらないと駄目なんだろうねえ。
でもねえ、見た限りだけど、アウトソーシングできる部分は結構あるのよね。
航空機整備なんかそう。練習機なんかは、今でも一部は委託しているが、100%ぶん投げて大丈夫だよ。請けるところもある。ジャムコなんか既に一部を請けている。なんせ、海で航空整備やってたOBが大挙して就職しているからねえ。徳島ジャムコなんて同じ飛行場にある。徳島にあるTC-90は徳島ジャムコに100%投げても大丈夫。TC-90んなんて単純な機体整備、エンジン整備、計器整備しかない。それよりも簡単な小月にあるT-5も完全に投げていい。木更津のLC-90もそうだろう。列線整備も投げていいんじゃないの。練習機の類だから、時間外はほとんど動かない。仮にあっても大したものでもない、その時は他職域連れてきてみんなでやればいい。
燃料搭載もぶん投げて大丈夫。航空機、艦船どちらもそう。給料が高い自衛官、多少安くても技官がやらなくても問題ない。燃料の受け払い、品質といった管理も委託に支障ない。難しくない上に、人数にのわりに仕事は少ない。なんせ、ヒマがあれば覆土式タンクほかの草刈りをやっている。官側は1日1回燃料検査をすれば充分だろう。艦船への燃料補給は港務隊の仕事で、タグ支援もあるが、アレも自衛官である必要もない。
ぶっちゃけ、正門他の警備もアウトソーシングして大丈夫。仕事は隊員の身分証、営外居住証のチェック、業者入門の手続きが9割9分。残り1分は、指揮官出入の堵列員で、並んで捧げ銃をやるだけ。警備というほどのこともない。隊員が持っている身分証も、政府IC入りに切り替わっている。通行は、鉄道の自動改札みたいな奴で充分。業者出入はそれこそ民間警備会社に投げればいい。日常の堵列は、道路工事の安全太郎君みたいに、堵列太郎君つくれば良くね? 腕と顔が動くマネキンに、モデルガンくっつけるだけだから50万でできるだろ。あるいは、液晶モニタに堵列太郎を表示させて終わりでもいいよ。
だいたい、正門の警備要員にはそれほどの能力は期待されてない。総監部ほか艦船部隊の警備なんか、生きた海曹の捨て所になっている。艦艇では、本当の警備は舷門になっている。だから、基地のゲートに気の利いた人はいない。40代3曹とかゴロゴロしている。港湾ゲートは自衛官を立てる必要もない。機関官衙での門番は、戦前は雇人である警衛手がやっていた。今でも大湊正門なんかは技官がやっている。航空部隊は、真面目で気も利くけど、あれも初任海士があたるもので、やはり習熟は要らない。責任者で自衛官を一人置いとけば、あとは民間警備会社で充分だよ。工事なんかだと、受けた会社に工事門を任せているけど、何の問題もない。
こういったところから、潜在的な余剰人員を見つけて、艦艇や一線部隊に廻せばいい。ただ、引き抜かれる部隊が承知しない。鳥瞰すれば、優先度の低い部隊から高い部隊に人を移動させることには異論はない。しかし、優先度が低いと言われた部隊は必死に抗弁する。その上級部隊も擁護に努める。その上級部隊の重要性も問われ、将官、指定職以下のポスト維持にも関わるので、海幕も内局も余剰人員が居ることを認めようとしない。だいたい、役人のロジックでは、余剰人員がいたことを認めることはまずできない。担当している艦艇航空機、装備品が退役、廃止されるまでは、人員配置はいじれないわけだ。
人手は省く余地は結構ある。一番人手が足りない海自でも、正面戦力に障らず、人出を抽出する余地はある。まだ余裕がある空自、人が余っている陸自なら、もっとあるだろう。人件費も減らすこともできるわけだ。しかし、役所だから、規模縮小を伴う削減は絶対に認めない。阿呆な仕事を汲々として維持しようと頑張ってしまう。役所自身に役所の改革をさせるのは無理なもんだ。外からガツンとやらないと駄目なんだろうねえ。
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