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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.08
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13:00
Category : ミリタリー
 対艦ミサイル連隊は、平時はスッカラカンでいいんじゃない?

 対艦ミサイルは単純なもので、適当に撃てば適当に当たる。複雑なモードもあるが、機械任せにすれば誰でも使える。コースウェイなんかも、どのくらい遠回りするか、同時弾着の時刻をいつにするかを数字で指示すれば、アルゴリズムに任せきりで構わない。数字は上が考えることで、操作員はなにも考えることもない。

 タイムスケールも悠長なもの。対空戦闘に較べれば時間的余裕はある。TOTをやるにしても、それほど急いでどうこうもない。相手は10kt20ktの艦船である。ゆっくり入力しても構わない。

 対艦ミサイル連隊なんて、平時は司令部とレーダ手だけでいいんじゃないの。あとは未熟練で問題はない。そもそも、アレは大隊編制でいいとおもうのだけれどもね。車両整備なんか民間に投げとけばいい。今みたいに、対艦ミサイル連隊で自動車の車検までやることもない。

 何かあったら、それから増員すればいい。まずないけど、上陸戦があるとすれば、対艦ミサイルで敵を沈めるのが一番効率がいい。敵戦車が云々というのだが、気になるなら先に沈めてしまえばいい。要員は、その時に集めれば間に合う。ミサイル側につく要因は、地本、業務隊あたりの陸曹士に、1回、半日程度で、年4回も訓練しとけば充分だ。あとは上陸戦の気配を感じてからでも間に合う。

 心配性で不安なら、九州だけフル編成にしておけばいい。ロシアによる侵攻の脅威はない。北の部隊は保管装備でよい。連隊ただし3ヶ中隊欠で、毎年、保管装備を入れ替えて3年で1巡させればいい。九州に置いて何に使うかは分からないが、場合によれば沖縄あたりに出張して、よく見えるところに置いておけば、少しは艦隊行動への脅威として認定してくれるだろう。それなら、あまり使い道もないミサイル艇のほうがいいかもしれないけどね。

 対艦ミサイルの諸元も、スマホやiPADの類で入力できないこともない。諸元入力はそんなに難しいことをしているわけではない。やる気になれば、スマホの類でできる。能力的にはオーバースペックである。専用アプリでも作れば済む話にすぎない。

 対艦ミサイル発射機も、単純な機材でいいんじゃないの。面倒な飛翔経路設定や、TOTみたいな射撃ならば、諸元は指揮所から無線LANなり、有線LANでもらうだけにする。機側発射はLOS(直接照準)か、方位発射に限定する。垂直発射なんかやめる。キャニスターと、それを斜めに乗せるトリイだけで作る。そうすれば陣地に隠すのも楽。民生トラックにも積める。別に専用車両はいらないだろう。

 最新の12式SSMなんて必要ないんだよねえ。上陸戦の脅威はすでにない。88式ですらオーバースペックになっている。もともとミサイル自体は艦載の対艦ミサイル転用で充分である。そこに、艦載SSM以上に贅沢な12式を作ったのも無駄の極みである。
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