Category : 有職故実
統合部隊に、新編時から居たことがある。各種儀礼もいろいろあったが、射撃が一番ナンだった。陸式の「右肩よし」という号令が「打ち方よし」に聞こえて仕方がない。「打ち方はじめ」と誤解するような号令は、安全上やめた方がいいと思ったよ。
統合部隊だと儀礼で混乱した。まず、並ぶ段階で混乱する。海式の総員集合なら、幹部、海曹、海士、事務官技官に別れて並ぶ。しかし、陸式だと、各部隊ごとに並ぶ。幹部とそれ以外で並ぶときも、准尉さんは幹部列かどうかで最初の頃は話し合い。海だと幹部列だが、陸だと准曹士列になる。海准尉は幹部と全くおなじ服装だから妙なことになる。号令もそうだが、頭の敬礼をどうするかでも話し合い。頭の敬礼は、海だと准尉を含む幹部はしない。陸だと隊本部は、曹士含めてしない。陸式に揃えたが、体に染み込んでいるもので、海幹部は誰かしかはいつも挙手の敬礼をしていた。
特に、射撃は全くやり方が違う。陸式でやると、拳銃射撃で逐一に安全係がつく。射場指揮官の「打ち方はじめ」以降は、「ご自由に」の海式とは全然違う。そもそも、拳銃の弾込めから始めるのには面食らう。年次射撃でバラで弾薬を渡されることはない。海式だと、試射用3発、本射10発入った弾倉が予め準備してある。経補の海幹部「弾ってマガジンに詰めて売ってるんじゃねえの」とかギャグを飛ばしていた。もちろん、弾薬が缶詰で供給されているのは承知。安全係をやる陸幹部が真面目に「違います」と言っていたのには笑った。しかし、9mm拳銃のマガジンって固い。5発目以降は「弾が変形するんじゃないの」ってくらい力入れないと入らない。
逆に陸の人には、私物耳栓が多いのが珍しかったらしい。海の航空部隊出身であればジャンパーのファスナーにぶら下げとく耳栓や、下手すると本格的なイヤーマフを持っている。射撃の時に渡されるような、プアな官品(白いセルロース?の耳栓)はあまり使わない。艦艇系も、後方系も、持っている奴は適当なのを持ってくる。本職鉄砲屋(砲術)の一人はゴーグルまで持ってきていた。趣味で散弾持っているヤツは専用品持ってきたし、己も大口径用の耳栓持っていった。
そして「右肩よし」で混乱。事前教育していても、慣れには勝てない。「打ち方よし?」「右肩はじめ?」とみんな動揺。「打ち方はじめ」(ちーかたはじめ)と言われないと、撃っていいのかわからない。
朝霞の300mでやったが暗がりなのは閉口。距離は25m(だったか?)だが、弾着が見えない。双眼鏡でも見えない。安全係が見に行く仕組みなので「だいたい右上10cmにまとまっている」とか言われても、感覚がわからない。最初のうちは真面目に打ち込むが、フィードバックできないので途中からは適当になる。残弾処理はもう適当にやった。
帰ってきたあとでも、まずやらないことをやった。指導方針で、幹部も射後手入れということだが、これにも海幹部はびっくり。海曹士の仕事だからねえ。
拳銃だから面倒はない。幹部でも、部隊によっては「忘れるといけない」と分解結合はやっている。そもそも頭をつかうものでもないので問題ない。実際、「そいや、9mm拳銃って安全装置ないね。はじめて気づいた」というオトッツァンもいたけど、普通にバラして油塗って、拭いていた。
あんま真面目でもなかったね。私語しながらフキフキ。ライフリングの隅に結構、銅が固着している。でもソルベントは使わないのでそのまま。それを見つけた鉄砲屋さん曰く「拳銃は狙うもんじゃないから、いいけどね」と言ってた。また航空整備のオトッツァン曰く「前の連中、油塗りすぎ、油膜は薄くしないと、固まって固着しちゃうんじゃないの」「野戦だと油が落ちるのかもしれんけど」とか好き勝手に言っていた。
ま、市ヶ谷の武器庫で九九小銃とか四四式騎銃の類が3丁ほどあった。それを見つけられたので、己には眼福だったけれどもねえ。
統合部隊だと儀礼で混乱した。まず、並ぶ段階で混乱する。海式の総員集合なら、幹部、海曹、海士、事務官技官に別れて並ぶ。しかし、陸式だと、各部隊ごとに並ぶ。幹部とそれ以外で並ぶときも、准尉さんは幹部列かどうかで最初の頃は話し合い。海だと幹部列だが、陸だと准曹士列になる。海准尉は幹部と全くおなじ服装だから妙なことになる。号令もそうだが、頭の敬礼をどうするかでも話し合い。頭の敬礼は、海だと准尉を含む幹部はしない。陸だと隊本部は、曹士含めてしない。陸式に揃えたが、体に染み込んでいるもので、海幹部は誰かしかはいつも挙手の敬礼をしていた。
特に、射撃は全くやり方が違う。陸式でやると、拳銃射撃で逐一に安全係がつく。射場指揮官の「打ち方はじめ」以降は、「ご自由に」の海式とは全然違う。そもそも、拳銃の弾込めから始めるのには面食らう。年次射撃でバラで弾薬を渡されることはない。海式だと、試射用3発、本射10発入った弾倉が予め準備してある。経補の海幹部「弾ってマガジンに詰めて売ってるんじゃねえの」とかギャグを飛ばしていた。もちろん、弾薬が缶詰で供給されているのは承知。安全係をやる陸幹部が真面目に「違います」と言っていたのには笑った。しかし、9mm拳銃のマガジンって固い。5発目以降は「弾が変形するんじゃないの」ってくらい力入れないと入らない。
逆に陸の人には、私物耳栓が多いのが珍しかったらしい。海の航空部隊出身であればジャンパーのファスナーにぶら下げとく耳栓や、下手すると本格的なイヤーマフを持っている。射撃の時に渡されるような、プアな官品(白いセルロース?の耳栓)はあまり使わない。艦艇系も、後方系も、持っている奴は適当なのを持ってくる。本職鉄砲屋(砲術)の一人はゴーグルまで持ってきていた。趣味で散弾持っているヤツは専用品持ってきたし、己も大口径用の耳栓持っていった。
そして「右肩よし」で混乱。事前教育していても、慣れには勝てない。「打ち方よし?」「右肩はじめ?」とみんな動揺。「打ち方はじめ」(ちーかたはじめ)と言われないと、撃っていいのかわからない。
朝霞の300mでやったが暗がりなのは閉口。距離は25m(だったか?)だが、弾着が見えない。双眼鏡でも見えない。安全係が見に行く仕組みなので「だいたい右上10cmにまとまっている」とか言われても、感覚がわからない。最初のうちは真面目に打ち込むが、フィードバックできないので途中からは適当になる。残弾処理はもう適当にやった。
帰ってきたあとでも、まずやらないことをやった。指導方針で、幹部も射後手入れということだが、これにも海幹部はびっくり。海曹士の仕事だからねえ。
拳銃だから面倒はない。幹部でも、部隊によっては「忘れるといけない」と分解結合はやっている。そもそも頭をつかうものでもないので問題ない。実際、「そいや、9mm拳銃って安全装置ないね。はじめて気づいた」というオトッツァンもいたけど、普通にバラして油塗って、拭いていた。
あんま真面目でもなかったね。私語しながらフキフキ。ライフリングの隅に結構、銅が固着している。でもソルベントは使わないのでそのまま。それを見つけた鉄砲屋さん曰く「拳銃は狙うもんじゃないから、いいけどね」と言ってた。また航空整備のオトッツァン曰く「前の連中、油塗りすぎ、油膜は薄くしないと、固まって固着しちゃうんじゃないの」「野戦だと油が落ちるのかもしれんけど」とか好き勝手に言っていた。
ま、市ヶ谷の武器庫で九九小銃とか四四式騎銃の類が3丁ほどあった。それを見つけられたので、己には眼福だったけれどもねえ。
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