Category : ミリタリー
大戦型米魚雷の問題点は、Mk6磁気信管固有の問題ではない。大戦中に使用された米潜水艦用魚雷は、不発が多く欠陥品扱いされていた。実際に不発は多く、甚だしい例では、同じ船に16発命中させたものの、発火したものはたった2発という例もあった。この原因は、Mk6磁気信管の問題に帰されることがおおい。
ただ、大戦中に使用された米潜水艦用魚雷不発の原因は、馳走深度にも問題があった。磁気信管にとって適切な深度では無かったことが、不発の原因となっている。降幡武さんが訳した「第二次世界大戦中の米国の魚雷」では、そのような主張がある。
米潜水艦用魚雷は、深めに航走していた。深度計の調整によるものであるが、Mk10魚雷は4ft深く、Mk14では10ft深くなる傾向にあった。特にMk14は、炸薬をTNTからトルペックスに変更した際、装填量も500ポンドから650ポンドに増加した。このため、頭部が重くなり、もともと下に進む傾向が出たとも述べている。魚雷はジャイロと深度計と舵機を組み合わせ、一定深度を保つフィードバックが組み込まれている。だが、舵角で修正できないほど沈み込んだあとは、当然、設定した水深は保てない。
この場合、Mk6磁気信管は、発火に必要な磁気を感知できなかった。「第二次世界大戦中の米国の魚雷」は、そのように主張している。Mk6信管はMk10、Mk14両魚雷に使用されていた。しかし、両魚雷が設定より深く潜る傾向にあった。このため、想定した距離から離れていたため、受磁レベルが小さく、発火に至らなかったケースがあったと述べている。
磁気信管である以上、磁気が弱いと動作しない。単純に、磁気の閾値を使用した場合には、Mk6が正常動作しても磁力不足で発火しない。原理として磁場逆転を利用しても、受磁が閾値に達していない場合には発火に至らない。
また、Mk6磁気信管は、短い航走距離では安定せず、早期発火を起こす傾向にあった。450から700fts(射距離がヤード、ydsでないことは不自然である)で使用すれば安定し、早発はなくなると述べている。Mk6は真空管使用の磁気信管である。おそらく、真空管の予熱あたりに問題があったのだろう。
不発は、Mk6だけの欠陥ではないということである。世情では「米魚雷が動作不良となった、全て磁気信管にある」と述べられることが多い。しかし、魚雷そのものの深度調定や、発射距離にも問題があった。Mk6固有の問題ではない。
ただ、大戦中に使用された米潜水艦用魚雷不発の原因は、馳走深度にも問題があった。磁気信管にとって適切な深度では無かったことが、不発の原因となっている。降幡武さんが訳した「第二次世界大戦中の米国の魚雷」では、そのような主張がある。
米潜水艦用魚雷は、深めに航走していた。深度計の調整によるものであるが、Mk10魚雷は4ft深く、Mk14では10ft深くなる傾向にあった。特にMk14は、炸薬をTNTからトルペックスに変更した際、装填量も500ポンドから650ポンドに増加した。このため、頭部が重くなり、もともと下に進む傾向が出たとも述べている。魚雷はジャイロと深度計と舵機を組み合わせ、一定深度を保つフィードバックが組み込まれている。だが、舵角で修正できないほど沈み込んだあとは、当然、設定した水深は保てない。
この場合、Mk6磁気信管は、発火に必要な磁気を感知できなかった。「第二次世界大戦中の米国の魚雷」は、そのように主張している。Mk6信管はMk10、Mk14両魚雷に使用されていた。しかし、両魚雷が設定より深く潜る傾向にあった。このため、想定した距離から離れていたため、受磁レベルが小さく、発火に至らなかったケースがあったと述べている。
磁気信管である以上、磁気が弱いと動作しない。単純に、磁気の閾値を使用した場合には、Mk6が正常動作しても磁力不足で発火しない。原理として磁場逆転を利用しても、受磁が閾値に達していない場合には発火に至らない。
また、Mk6磁気信管は、短い航走距離では安定せず、早期発火を起こす傾向にあった。450から700fts(射距離がヤード、ydsでないことは不自然である)で使用すれば安定し、早発はなくなると述べている。Mk6は真空管使用の磁気信管である。おそらく、真空管の予熱あたりに問題があったのだろう。
不発は、Mk6だけの欠陥ではないということである。世情では「米魚雷が動作不良となった、全て磁気信管にある」と述べられることが多い。しかし、魚雷そのものの深度調定や、発射距離にも問題があった。Mk6固有の問題ではない。
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