Category : ミリタリー
練馬駐屯地って、売っぱらったほうがいいんじゃないかね。
確かに、東京衛戍とみれば、ロケーションは悪くない。練馬駐屯地は、東京、皇居から見て西北の方向、12kmと至近にある。練馬と板橋の区界で、東上線の東武練馬駅から営門まで500mも離れていない。川越街道に面しており、ほぼ環七沿いでもある。
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しかし、面積が狭く、住宅地が至近であり、弾薬庫の能力も限定されている。
ます、面積が狭隘であり使い難い。粗な計算ではあるが、0.2平方キロもない。これでは運用に差し支えてしまう。建物を密に配置し、新しい建物は中層化を試みるといった工夫をしているが、充分な面積を確保できていない。営庭は狭く、底辺150m、高さ200mの五角形状である。自動車教習場も、レイアウト的に凹んだ形状をしている。ドンキホーテ側にある自動車整備場も、エプロンに当たる部分は10m程度しか確保できていない。後に述べるが、弾薬庫能力は相当に制限されている。
住宅地が至近であることも、問題点である。特に地積が狭いため、奥まった場所がない。中心部からでも、200mで民間住宅地である。あまり音を立てることはできない。空砲、偽爆筒といった火工品の類は、日常的に使えない。極端な話、夜の静かな時間帯には、エンジン騒音を出すような自走系装備も動かしがたい。隊歌訓練やラッパ練習の類もためらわれる。号令調整を海式によるやれば、苦情が来る
弾薬庫の能力も限定される。弾薬庫は南端にある。土堤で囲まれた建物が火薬庫になる。火取法上の保安距離が確保できないので、弾薬収納量(正確には、換爆量)がまったく稼げない。南西端の火薬庫から、至近の市街地住宅まで62mしかない。練馬駐屯地にある弾薬庫は、5棟(1棟は整備場かもしれない)あるが、爆薬に換算して、各棟0.1-0.2トン程度しか収納できない。奥まった1棟だけが0.2で、あとは0.1トンである。小火器弾薬は、庁舎内でも知事認可の簡易な保管庫を設ければ保管できるが、微々たる量だ。
練馬駐屯地を維持することは妥当ではない。確かに、警備には適した場所にある。しかし、地積が狭く、駐屯地内のどこに行っても、また市街地に近く、訓練には不適である。弾薬に関しても、とりあえずの小銃弾・拳銃弾を保持するのが精々である。
朝霞駐屯地と統合したほうが効率が良い。朝霞は、同じ川越街道西側で、直線5km程度しか離れていない。土地の面積も、ざっと2平方キロと10倍広い。地積にも余裕がある。体育学校を追い出せば、連隊と師団司令部は余裕で入る。
朝霞と統合すれば、効率も良くなる。営門、弾庫の警備や、通信、給食、車両整備、受電、ボイラ、燃料・弾薬集積は一つにできる。基地業務隊は一つでよくなり、駐屯地司令も減らせる。
東京警備への進出も大差はない。皇居まで12kmが17kmとなるだけで、差はない。同じ川越街道沿いで、東上線・有楽町線沿線である。有事や災害時での移動は、同じようなものだ。東京警備の部隊を埼玉に置くという非難も当たらない。そもそも、朝霞駐屯地は名義上、東京都内である。よほど埼玉に行きたくなかったようで、敷地の極一角、正門と本部庁舎だけを練馬区大泉学園として、住所表記を東京に残している。不自然な境界は地図にあらわれている。
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そもそも、陸自は練馬駐屯地も扱い兼ねている。外から見える位置に、維持できない老朽建物が幾つもある。屋根のトタンが錆び、ガラスも破れているような建物である。庁舎新設時に、既存建物撤去費をケチり、あわよくば倉庫として使おうとしたものである。だが、駐屯地を維持する予算を確保できない証拠でもある。今は難しくなったが、財務に特特会計をお願いして、売り払ったほうがよい。
確かに、東京衛戍とみれば、ロケーションは悪くない。練馬駐屯地は、東京、皇居から見て西北の方向、12kmと至近にある。練馬と板橋の区界で、東上線の東武練馬駅から営門まで500mも離れていない。川越街道に面しており、ほぼ環七沿いでもある。
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しかし、面積が狭く、住宅地が至近であり、弾薬庫の能力も限定されている。
ます、面積が狭隘であり使い難い。粗な計算ではあるが、0.2平方キロもない。これでは運用に差し支えてしまう。建物を密に配置し、新しい建物は中層化を試みるといった工夫をしているが、充分な面積を確保できていない。営庭は狭く、底辺150m、高さ200mの五角形状である。自動車教習場も、レイアウト的に凹んだ形状をしている。ドンキホーテ側にある自動車整備場も、エプロンに当たる部分は10m程度しか確保できていない。後に述べるが、弾薬庫能力は相当に制限されている。
住宅地が至近であることも、問題点である。特に地積が狭いため、奥まった場所がない。中心部からでも、200mで民間住宅地である。あまり音を立てることはできない。空砲、偽爆筒といった火工品の類は、日常的に使えない。極端な話、夜の静かな時間帯には、エンジン騒音を出すような自走系装備も動かしがたい。隊歌訓練やラッパ練習の類もためらわれる。号令調整を海式によるやれば、苦情が来る
弾薬庫の能力も限定される。弾薬庫は南端にある。土堤で囲まれた建物が火薬庫になる。火取法上の保安距離が確保できないので、弾薬収納量(正確には、換爆量)がまったく稼げない。南西端の火薬庫から、至近の市街地住宅まで62mしかない。練馬駐屯地にある弾薬庫は、5棟(1棟は整備場かもしれない)あるが、爆薬に換算して、各棟0.1-0.2トン程度しか収納できない。奥まった1棟だけが0.2で、あとは0.1トンである。小火器弾薬は、庁舎内でも知事認可の簡易な保管庫を設ければ保管できるが、微々たる量だ。
練馬駐屯地を維持することは妥当ではない。確かに、警備には適した場所にある。しかし、地積が狭く、駐屯地内のどこに行っても、また市街地に近く、訓練には不適である。弾薬に関しても、とりあえずの小銃弾・拳銃弾を保持するのが精々である。
朝霞駐屯地と統合したほうが効率が良い。朝霞は、同じ川越街道西側で、直線5km程度しか離れていない。土地の面積も、ざっと2平方キロと10倍広い。地積にも余裕がある。体育学校を追い出せば、連隊と師団司令部は余裕で入る。
朝霞と統合すれば、効率も良くなる。営門、弾庫の警備や、通信、給食、車両整備、受電、ボイラ、燃料・弾薬集積は一つにできる。基地業務隊は一つでよくなり、駐屯地司令も減らせる。
東京警備への進出も大差はない。皇居まで12kmが17kmとなるだけで、差はない。同じ川越街道沿いで、東上線・有楽町線沿線である。有事や災害時での移動は、同じようなものだ。東京警備の部隊を埼玉に置くという非難も当たらない。そもそも、朝霞駐屯地は名義上、東京都内である。よほど埼玉に行きたくなかったようで、敷地の極一角、正門と本部庁舎だけを練馬区大泉学園として、住所表記を東京に残している。不自然な境界は地図にあらわれている。
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そもそも、陸自は練馬駐屯地も扱い兼ねている。外から見える位置に、維持できない老朽建物が幾つもある。屋根のトタンが錆び、ガラスも破れているような建物である。庁舎新設時に、既存建物撤去費をケチり、あわよくば倉庫として使おうとしたものである。だが、駐屯地を維持する予算を確保できない証拠でもある。今は難しくなったが、財務に特特会計をお願いして、売り払ったほうがよい。
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