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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2012.12
08
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TB:0
13:00
Category : オカルト
 だよもんさんの説によると、74式戦車はシャーマン戦車にも劣るらしい

>だよもん(階級剥奪済み)‏@V2ypPq9SqY
>74戦車でk1戦車に勝てるというが、74は新砲弾出るまではT55相手でも圧倒的に不利であった。
>世代が違いすぎて無理や。
https://twitter.com/V2ypPq9SqY/status/274350968831889408

 だよもんさんの言うとおり、ホントに74式が「圧倒的に不利」なら、シャーマンにも劣る戦車になるんじゃかね。だって、イスラエルのシャーマン改修型、IシャーマンはT-55に対して不利でもなく、照準装置と発射速度を活かして優位に立っているわけだしね。その中身だって、シャーマンに74式と同口径の105mm砲に換装しただけだからねえ。
 T-55は74式に圧倒的優位である、シャーマンはそのT-55に対して有利である。それなら、シャーマンは74式にも圧倒的優位+になるんじゃないですかね。

 ま、なにをもって74式がT-55に「圧倒的に不利」だと判断するのかが不思議なんだけどね。

 まず、攻撃力は74式が優位でしょ。74式の105mmL7はT-55に対して「圧倒的な不利」どころではありませんね。APFSDFはともかくとして、L-7は1959年の開発当時からAPDSはあり、中東戦争ではT-55やそれ以降のソ連戦車を容易に撃破している。FCSも負けていると思えない。74式は最初からレーザ測距に連動したFCSを持っていた。対して、T-55にレーザ測距が適用されるのは、T-55Mが登場した1980年代に入ってから。そのT-55Mにしても、FCSは80年代の西側にすら簡易型としか評されていない。
 装甲は同等でしょう。当時の冶金技術はソ連が優れていたかもしれないが、生産技術は74式が有利でしょうから行って来いですよ。なんにしても、基本的に重量が同じで、同じ鋳鋼だと所詮はどんぐりの背比べにすぎない。
 機動力は明らかに74式の方が上、馬力も大きいし、トランスミッションの差は隔絶している。

 だよもんさんは、絶対的優位じゃなければ、二分法で「圧倒的不利」だと考えているのだろうね。ちょっとでも瑕疵があると、その不利に我慢ならない。「T-55でも74式に砲弾を当てることができる、当たれば74式はお陀仏、、絶対的に優位に立てないんだから、圧倒的に不利」だと思っているのでしょう。

 まあ、そういう発想だから、潜水艦あたりで極少数のコマンドの類は上陸できるから「周辺国による対日上陸戦は可能である」とか判断するのだろうね。実際に、苫小牧や室蘭にもロシア軍は上陸してくるって言ってるくらいだしね。まあ、ロシアの"Enemy's Stuation"とか、苫小牧や室蘭上陸についての"Suitability"、"Feasibility"、"Acceptability"なんて一回も考えた事ないんだろうから仕方がないのだろうね。
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