Category : ミリタリー
ターター/スタンダートには対水上射撃機能がある。10年前ほどか、自隊警備している時の暇つぶしで、当時2佐の、定年寸前の経補幹部の古いオトツァンから聞いた話なんだが、結構、対水上射撃をやっていたらしい。「当たれば、ただでは済まない。当たったところを見に行ったら、分厚い鋼板がスッパリ切れている」との由。
「あまつかぜ」は対水上戦の切り札でもあったんじゃないのかね。長いこと唯一のターター艦であった。存在価値は今のイージス艦の比ではない。対空戦の切り札であっただけではなく、アスロックによる対潜戦にも期待されていたのだろう。その上、ターターの対水上射撃能力もあったわけだ。水平線のこっち側しか狙えないが、精度も威力も絶大だったわけだ。
ターターの威力は5インチ砲弾どころじゃない。なんせ、600kgのミサイルが超音速で飛んでくる。運動エネルギーはデカイし、炸薬まで入っている。榴弾としては殻がヤワイが、中で破裂すればそれなりの威力は発揮する。せいぜい重さ30kgの5インチ砲弾とは比べ物にならない。そもそも砲弾は当たるかどうか分からず、しかも状況次第ではVT信管で破裂させるからねえ。
「あまつかぜ」は対空戦だけではなく、対水上戦でも切り札だったのだろう。特に、ソ連の巡洋艦との対水上戦では、ターターでも使わないと勝てなかった。オトッツァン達が呪文のように「スベルドルフ、キンダ、クレスタ…」と暗記していたソ連巡洋艦は、海自護衛艦よりも大きく、対水上戦火力も強力だった。
護衛艦にハプーンが搭載されるまでは、「あまつかぜ」以下のスタンダート搭載艦でどーにかするしかなかったわけだ。
ただ、「あまつかぜ」は最後の時期にはあまり風評のよろしくない護衛艦だった。己は直接聞いたことはないが、海曹士あたりは「あまつかぜがくる、貴重品○○」みたいな、号令をもじった冗談※ を言っていたらしい。
※ 舞鶴から来た電機員からよく聞いたし、他の人からも聞いたことがある。「○○がくる、右横付け用意」の節回し。その後何年か経って「あまつかぜ」で電機員やってた人に先任になってもらったのだが、遠まわしに聞くと、まあ烈火のように怒った。某所に隠してあるガスタービンを試運転していたときなんだが「そんなことはありません」の声がよく通ったよ。ちなみに、舞鶴から来た電気員と先任はほぼ同期(MとYだけどね)で知り合いだった。
「あまつかぜ」は対水上戦の切り札でもあったんじゃないのかね。長いこと唯一のターター艦であった。存在価値は今のイージス艦の比ではない。対空戦の切り札であっただけではなく、アスロックによる対潜戦にも期待されていたのだろう。その上、ターターの対水上射撃能力もあったわけだ。水平線のこっち側しか狙えないが、精度も威力も絶大だったわけだ。
ターターの威力は5インチ砲弾どころじゃない。なんせ、600kgのミサイルが超音速で飛んでくる。運動エネルギーはデカイし、炸薬まで入っている。榴弾としては殻がヤワイが、中で破裂すればそれなりの威力は発揮する。せいぜい重さ30kgの5インチ砲弾とは比べ物にならない。そもそも砲弾は当たるかどうか分からず、しかも状況次第ではVT信管で破裂させるからねえ。
「あまつかぜ」は対空戦だけではなく、対水上戦でも切り札だったのだろう。特に、ソ連の巡洋艦との対水上戦では、ターターでも使わないと勝てなかった。オトッツァン達が呪文のように「スベルドルフ、キンダ、クレスタ…」と暗記していたソ連巡洋艦は、海自護衛艦よりも大きく、対水上戦火力も強力だった。
護衛艦にハプーンが搭載されるまでは、「あまつかぜ」以下のスタンダート搭載艦でどーにかするしかなかったわけだ。
ただ、「あまつかぜ」は最後の時期にはあまり風評のよろしくない護衛艦だった。己は直接聞いたことはないが、海曹士あたりは「あまつかぜがくる、貴重品○○」みたいな、号令をもじった冗談※ を言っていたらしい。
※ 舞鶴から来た電機員からよく聞いたし、他の人からも聞いたことがある。「○○がくる、右横付け用意」の節回し。その後何年か経って「あまつかぜ」で電機員やってた人に先任になってもらったのだが、遠まわしに聞くと、まあ烈火のように怒った。某所に隠してあるガスタービンを試運転していたときなんだが「そんなことはありません」の声がよく通ったよ。ちなみに、舞鶴から来た電気員と先任はほぼ同期(MとYだけどね)で知り合いだった。
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