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機動戦闘車は、ヨリ素朴な装甲車でいいのではないか?
機動戦闘車を作るらしい。まずはチェンタウロの類を開発し配備するという話である。戦車や偵察部隊ではなく歩兵部隊に配備するという。105mm砲を搭載する高級な装輪車両になる様子である。
しかし、いつものように数も揃えられない結果になる。戦車みたいな装甲車を作れば、戦車と同じような値段になってしまう。国に新戦車を買う金もない。それよりも弱っちい機動戦闘車を、戦車と同じような調達価格で買う余裕はない。まず、機動戦闘車は数を作らない。大した数を作れる見込みのない車両を開発するのは、国損である。
機動戦闘車は、対戦車戦闘をさせようとするから高くなる。歩兵部隊に配備するなら、欲目をはらず、歩兵支援ができる程度に水準を落せばいいのではないか。
砲は75mm砲、あるいは人力装填の後装式迫撃砲※でいい。陣地を吹き飛ばす程度、装甲車を撃破できればいい程度であれば、何も105mmの戦車砲を積む必要はない。対戦車戦闘を諦めれば、歩兵を直協支援できればいいという水準まで落とせる。また、FCSも安くなる。
それならば、既存装輪車輌に搭載できる。87式偵察車は、装輪式でそれなりの火力を持つ。大砲を積みたいなら砲塔のリングを大きくするなりして積めば良い。96式装甲車は、配備する歩兵部隊の主力になっている。改造ベースにすれば、整備や補用品はそのまま使える。容積も大きいので、射界はともかく、積む気になれば大砲は積める。
実際にはもっと素朴な車輌で十分である。例えば、1950-60年代に作られたサラディン装甲車やパナールERC装甲車で充分である。87式や96式をベースに作るにしても、相当ショボく作っても問題ない。むしろ重量が重くなるので、古いサラディンやパナールのほうが向いている。いずれにせよ、今作ろうとしている、チェンタウロやAMX-10のような機動戦闘車は、過剰性能である。
要求理由を見る限りは、ヨリ軽量で簡易なサラディン・パナール程度で充分に見える。「ゲリラや特殊部隊による攻撃、島嶼部に対する侵略事態」や「空輸性、路上機動性等に優れた機動力」「直接照準射撃により軽戦車を含む敵装甲戦闘車両等を撃破」であれば、50-60年代に開発されたサラディン装甲車やパナールERCで充分としか読めない。
機動戦闘車への要求は高度なものではない。ゲリラや特殊部隊相手であれば、人間が携行できる程度、汎用機関銃程度しかもってこない。軽量なサラディン・パナールの両車輌で十分である。また、両車輌は輸送ヘリで吊るして運べる重量※※ に収まっている。火力も90-76mmと「軽戦車を含む敵装甲戦闘車両等を撃破」するのに十分である。
対戦車戦闘を諦めれば、高級な機動戦闘車を開発する必要はなくなる。87をそのまま使う、あるいは87・96ベースにすれば開発費は浮く。簡単な大砲と素朴なFCSに留めれば、調達価格も安くなり、数を揃えられる。要求の目的をみれば、サラディン・パナールのような素朴な装甲車でも務まるので、高度な火器は必要なくなる。
今の機動戦闘車開発と、後の整備見通しは、結局はいつもの「開発したい病」だね。新戦車と同じで、必要もないのに開発するだけ開発する。必要もないから、実際には調達ができない。まずは国損だと思うけどね。
※ 連隊砲である120m迫撃砲と同じ弾を使える後装迫撃砲にして、人力装填すればいいんじゃないですかね。砲腔内で動くんじゃねって問題は、工夫すればどうになるでしょ。砲弾側にあるライフリングかみ合わせ部にナイロン樹脂とか、スポンジ状の銅か純鉄でも撒いとくとかね。
※※ 87式偵察車や96式装甲車よりも軽い。その分、装甲は薄いのだろうが、輸送性は高まる。汎用機関銃に耐えられれば充分と割り切れば良い。
機動戦闘車を作るらしい。まずはチェンタウロの類を開発し配備するという話である。戦車や偵察部隊ではなく歩兵部隊に配備するという。105mm砲を搭載する高級な装輪車両になる様子である。
しかし、いつものように数も揃えられない結果になる。戦車みたいな装甲車を作れば、戦車と同じような値段になってしまう。国に新戦車を買う金もない。それよりも弱っちい機動戦闘車を、戦車と同じような調達価格で買う余裕はない。まず、機動戦闘車は数を作らない。大した数を作れる見込みのない車両を開発するのは、国損である。
機動戦闘車は、対戦車戦闘をさせようとするから高くなる。歩兵部隊に配備するなら、欲目をはらず、歩兵支援ができる程度に水準を落せばいいのではないか。
砲は75mm砲、あるいは人力装填の後装式迫撃砲※でいい。陣地を吹き飛ばす程度、装甲車を撃破できればいい程度であれば、何も105mmの戦車砲を積む必要はない。対戦車戦闘を諦めれば、歩兵を直協支援できればいいという水準まで落とせる。また、FCSも安くなる。
それならば、既存装輪車輌に搭載できる。87式偵察車は、装輪式でそれなりの火力を持つ。大砲を積みたいなら砲塔のリングを大きくするなりして積めば良い。96式装甲車は、配備する歩兵部隊の主力になっている。改造ベースにすれば、整備や補用品はそのまま使える。容積も大きいので、射界はともかく、積む気になれば大砲は積める。
実際にはもっと素朴な車輌で十分である。例えば、1950-60年代に作られたサラディン装甲車やパナールERC装甲車で充分である。87式や96式をベースに作るにしても、相当ショボく作っても問題ない。むしろ重量が重くなるので、古いサラディンやパナールのほうが向いている。いずれにせよ、今作ろうとしている、チェンタウロやAMX-10のような機動戦闘車は、過剰性能である。
要求理由を見る限りは、ヨリ軽量で簡易なサラディン・パナール程度で充分に見える。「ゲリラや特殊部隊による攻撃、島嶼部に対する侵略事態」や「空輸性、路上機動性等に優れた機動力」「直接照準射撃により軽戦車を含む敵装甲戦闘車両等を撃破」であれば、50-60年代に開発されたサラディン装甲車やパナールERCで充分としか読めない。
機動戦闘車への要求は高度なものではない。ゲリラや特殊部隊相手であれば、人間が携行できる程度、汎用機関銃程度しかもってこない。軽量なサラディン・パナールの両車輌で十分である。また、両車輌は輸送ヘリで吊るして運べる重量※※ に収まっている。火力も90-76mmと「軽戦車を含む敵装甲戦闘車両等を撃破」するのに十分である。
対戦車戦闘を諦めれば、高級な機動戦闘車を開発する必要はなくなる。87をそのまま使う、あるいは87・96ベースにすれば開発費は浮く。簡単な大砲と素朴なFCSに留めれば、調達価格も安くなり、数を揃えられる。要求の目的をみれば、サラディン・パナールのような素朴な装甲車でも務まるので、高度な火器は必要なくなる。
今の機動戦闘車開発と、後の整備見通しは、結局はいつもの「開発したい病」だね。新戦車と同じで、必要もないのに開発するだけ開発する。必要もないから、実際には調達ができない。まずは国損だと思うけどね。
※ 連隊砲である120m迫撃砲と同じ弾を使える後装迫撃砲にして、人力装填すればいいんじゃないですかね。砲腔内で動くんじゃねって問題は、工夫すればどうになるでしょ。砲弾側にあるライフリングかみ合わせ部にナイロン樹脂とか、スポンジ状の銅か純鉄でも撒いとくとかね。
※※ 87式偵察車や96式装甲車よりも軽い。その分、装甲は薄いのだろうが、輸送性は高まる。汎用機関銃に耐えられれば充分と割り切れば良い。
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