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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

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2013.03
31
CM:2
TB:0
13:00
Category : ミリタリー
 船越地区なのだが、護衛艦のたぐいが頭から滑りこむ後向き駐車になっている。グーグルマップでみても、護衛艦も輸送艦(2隻いるね)も海洋観測艦も、お尻を海側、頭を陸側にしている。これを入船というが、海自ではマナー違反※。本来ならすぐに出られるように、出口に頭を向けた前向き駐車、海側に向かった出船にする必要がある。


大きな地図で見る

 これはねえ、騒音問題が起きたんだよね。どうも艦艇の機関音は後上方に進むらしい。己が横監に居たとき、停泊中の艦船音で騒音問題が起きた。主機か発電機か補機かわからんが、夜間に低音-微振動で困るという話を受けた。船越の北側、その丘の上にある、いわゆるマンションの上層階の1軒からの苦情。

 たしか課長不在だったので、部長の1佐と一緒に深夜おじゃますると、確かに低音と微振動がする。5分も立たずに、部長もなるほど、確かにそうです、状況は伺いましたと返答。己の私有車でそこから帰る中途、親方はピーク成分は多分可聴域の下あたり。サイズミックとして見ると結構デカイはずと言っていた。部長は掃海の偉い人だったので、短距離の音響伝播には詳しい。おそらくそうなのだろう。世間話がてら「どうすればいいかね」と言われたが「低周波数成分だと、飛行場に作るチャチな消音林や、普通の壁では効果はないですね」と答えた覚えがある。まず発電機なら止めて陸上電源にするとか方法はあるのだが、補機のたぐいだとそういうわけにもいかないみたいな話をしたのだろう。

 部長が翌日の総監部オペでその状況を説明し、船越に連絡を入れ、検証を兼ねて、とりあえず駐車する向きを変えた。港内の支配は横監だが、自艦隊司令部、護艦隊司令部、3掃の類にもしっかり説明するとか言ってた。自艦隊は格上、護艦隊は同格、3掃と海洋観測群は命令系統が違う。まあ、海自No3の横総監が、そうしろといえばそうなるのだけど、なぜそうするのかを丁寧に言わないとつまらない摩擦が起きるからね。

 たしかその日のうちに、駐車する向きを変えた。その晩「とりあえず向きを変えてみました」と連絡すると、翌日「音は聞こえなくなった、有り難う」と電話貰えた。これで音源が護衛艦の類であったことが確認できたで、そしてそのまま対策になった。

 だから、船越地区だけは入船になっている。海軍-海自の出船の精神もいいが、それで騒音問題を起こしてこじれると本末転倒もいい所なわけだ。入船にして解決するなら、それが一番いいだろう。これは割と旨く行った事例だと思うよ。なんせお金は全然使っていない。それが今でも続いているということだ。



※ 靴を脱ぐ時も、つま先を外側にした出船にしろと五月蝿い。学生期間中、脱靴教場だったので、例の悪ふざけとちょっとした反抗心から、車からからわらじ(足半)と地下足袋を出して、これみよがしに出船に揃えてならべた。ちなみに当時、幹部隊舎から教場まで歩くのがメンドイのでみんな車で移動していた、本当は「コラッ」もの。同期も車からローラーブレードを持ってきて出船に並べた。カンジキとかアイゼンとか、浮き袋つき胴長靴があれば面白かったのだけれどもね。そして入ってきた教官(課程主任)が嫌な顔をして「あまり俺をイジメるな」と言われたよ。
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