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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.04
07
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13:00
Category : ミリタリー
 バンガロール・トーピードは破壊筒のこと、爆弾三勇士がしくじったアレなんだが。基本的に筒だけで供給される様子。去年のIDR誌に対IED器材の記事があるのだがね。現地で二ツに割った筒にC4を詰めて、導爆線を引っ張っている。

 それなら、竹でいいんじゃないのかな。節間を抜いた竹を二ツに割る。穴開けて、ヒモでも通しておいて縛れるようにする。両方の端っこで既存ソケットに繋がるように作っておけば、機能的には同じものになる。

 規格寸法にこだわるなら、塩ビのパイプを同じように加工しても良い。竹と違って正確に同じサイズである。両端のソケット接続部も塩ビで、メクラ蓋を加工して作っておけば、糊でも。ガソリンバーナで溶着してでも簡単にくっつけることができる。

 紙筒ならもっと安く、軽くなる。同じサイズの紙筒に、エポキシを浸潤させるか、柿渋でも塗っておけば防水性も強度も全く問題ない。接続部は塩ビのメクラ蓋加工で大丈夫だろう。

 そう考えると、今使っている破壊筒は相当に安くないといけない筈である。基本的に竹でも塩ビでもいいものに、大枚をはたく理由はない。

 実際は、ボッタクった値段をしているのだろう。"M1A1 Bangalore Torpedo"で検索しても、値段は出てこないが、うやうやしく箱詰めされた写真が出てくる。どう見ても安くはない。

 防衛装備とか産業なんてそんなものなんじゃないの。高い金をとるために、安く済むものを無駄に高級にする。実際は民生品で構わないのに、防衛用と名前つくと、市場原理が働かないので高くなる。日本国内ですら本体価格10万円程度で買えるライフル、レミントンM700を、わざわざM24狙撃銃と名前をつけて60万円で調達するような世界だからね。



 ま、破壊筒は金儲けのチャンスかもしれない。C4と導爆線、信管別売なら、強度と寸法のとおりに竹なり塩ビなり紙で作れば入札に参加できる。

 材質指定されていたら終わりだけどね。「規格通りでない」でハネられて終わり。もちろん、その材質である必要なんかない。それを言っても仕方がないが、仮に言っても「運搬時に変形しないように」とか「使用時の強度が」とか言い出すのだろうけど。

※ 陸戦のお稽古で使う偽物破壊筒で、竹を赤く塗ったやつを見たことがある。多分、3術校の陸警科か地上救難科あたりで見た。もしかしたら1術校か、陸自だったかもしれないけど。
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