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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.05
09
CM:2
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13:00
Category : ミリタリー
 保全監視の休日直だか夜直だかの時の話なのだが。陸曹長、空曹、付幹部、己で、己以外は全部高射だった。どうでもいい話をしていたのだが、そこで高射の話になったことがある。

 最初はスカイスイーパーの話だった。付幹部は直近の下僚なのだが、生徒あがりの高射特科なので定年に近い。古いものを承知しているだろうと尋ねると、部隊にあったという。罰直で装填訓練があったかと聞くと、それほど年寄りでもないよ、やったことはないと言われた。

 大砲の装填訓練装置はどうみても罰直に最適に見える。「かとり」には装填練習用の装置があった。砲尾部に模擬弾を装填すると、落っこちて、そのまま下の揚弾筒部分に落ちてくる。それをまた拾い上げて砲尾部に装填する。これを繰り返す永久機関である。実習幹部なので、ヒマにかこつけて見ていると1分しない内に作業服の背中に汗が溢れてくる重労働。しかも、どうみても達成感はない。いやまあ、罰直にもってこいだと思った。

 その話をすると、海はいまどき高射砲を使っているのかという話になった。いや、3インチも5インチも、対空射撃もする。方位盤が高精度高性能なので、3000m先を漂う風船にブラ下げた1m四方の的に初弾直撃とか、昔の人力砲でも標的機直撃・撃墜が結構あったという話になった。

 そこからSAMの話になった。付幹部は経歴上、長く短SAMの部隊にいたという話をする。己も陸上用短SAMとVADSを持っている部隊にいたことがあるという話から、細かい話になったのだけどね。陸曹長と空曹(この人も上曹)も混じって、いろいろな悪口とかの話になった。

 そこで曹長さんが、陸がペトリ買っていたら悲惨なことになったという話をした。米陸軍の装備には、野戦展開で使うトレーラーハウスみたいな居住用のユニットがついている。しかし、陸自が買うときには、少額の金をケチって、それを買わない。防空部隊は長時間活動するのに、野戦展開で幕営なんかしたら、疲れてすぐに能力が下がる云々。いや、空が買って正解といった内容。

 曹長さんも生徒出身で、外国とか結構行っていた。イラクにも連絡将校付かなにかで行って、コンテナの中に寝泊まりした云々の人なんだがね。その話でも居住性が悪いとすぐに能力は低下するよが持論だった。

 まあ、北朝鮮が弾道弾を発射するという話があって、隣の部屋が発射の誤報を出して、それがNHKに流れてしまったその晩の話なんだがね。臨時で運動場にペトリが展開しているのだが、ああいう状態では陸自なら長期間は持たない、空自が買って正解だったという話になったよ。



※ 海で短SAMというとスパロー/シー・スパローを指す。陸用とか、陸自用(空自も使っているけど)とか言わないと紛らわしい。
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