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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.05
19
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12:00
Category : ミリタリー
 伊藤真広さんの95式レプリカ※ についての記事を見て思い出したのだが。

 米軍の逗子弾薬庫跡に95式があって、海自で貰ってくれないかという話があった。確か、財務局か施設庁あたりから出た話で、とりあえず見に行ったのだがね。

 米軍住宅から先に入ったところが野っ原になっており、そこに95式が置いてあった。

95鉄の墓標

 ただし、車体前面が溶接されている。割れた所を補修したあとなのだが、明治に作られた軍艦三笠の溶接部と同じで、旧日本軍の作業ではない。埋めて割れた部分を掘り出したあとに溶接したのだろう。

 あとは、上面が腐っていた。上から中が丸見えで、車体前部にある操縦機構も丸見え。あれ、2本の棒で駆動軸を押さえつけてブレーキにしているだけ。相当に簡単な構造だった。

 だいたい海自で貰っても仕方がない。その上にコンディションが悪すぎる。「海自が受けるのはダメですね」と断ったのだがね。例によって役得として、剥落した装甲板を2枚もらってきた。履帯も一枚頂戴しようかと思ったのだが、そこは丈夫で、軽くハンマーで叩いでもダメなので諦めた。

 その後、装甲板の組成を見たら、海軍の装甲板だったよ。研究している人がいて、削って組成をみたのだが、陸軍ではなく海軍のそれだった。海軍が自前の鋼板出して作った戦車だった様子。

 まあ、あの95式は溶鉱炉にいったのだろうね。以前にも、どこから聞きつけてきたマニアが売ってくれ譲ってくれといったらしい。だが、扱いが面倒なので断ったとのこと。武器だからとか、そういった問題もあったのだろうよ。

 写真はリバーサルかプロビアでとっといたやつ。2002年頃にとってスキャニングした。元のポジかネガが見つからないので、小さいけどこれでご勘弁。



※ 伊藤真広「実際に稼動も! 静ホビ会場で九五式軽戦車を見た」『ASCII.JP』(アスキー,2013.5.17)http://ascii.jp/elem/000/000/789/789515/
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