Category : アニメ評
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(2期)第8話「俺が後輩とひと夏の思い出を作るわけがない」冒頭、高坂さんちの台所で奇妙な感覚を覚えたのだけれども。

(『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(2期)第8話「俺が後輩とひと夏の思い出を作るわけがない」冒頭部)
パースが狂っているような、狂っていないような感覚なのだが、消失点を見るとキッチリ合っている。でもヘン。なにがヘンかと思ったら、壁の見切縁の高さが左右で違う。右の窓まぐさと扉まぐさの高さが違うあたりで違和感がある。

(上図に、見切り縁の高さが一致していないことを示すため、文谷が赤い補助線と線と、同じ深度を示す白の半透明スクリーンを入れてた)
本来なら、高さは揃えるもので、試しに扉側の背を高してみるとこうなるんだけどね。

(まぐさの位置を合わせたことにより違和感がなくなる点を指摘する目的で、上図を文谷が修正した)
まあ、そういう家なら仕方がないが、最近建てられた住宅で、洋室に長押のような見切り縁があるものは、己の見た限りではない。壁紙貼るのも面倒なのでやらないのだろう。
冒頭部の、絵としての違和感について、思いついたので書いた次第。
もちろん、俺の妹…が、物語として面白いことは阻害しない。イイ歳こいて毎週楽しみにできるほどであり、オススメである。
画像は、http://himado.in/147949をプリントスクリーンで取得したもの。俺の妹…8話の構図上にある違和感を批評するために引用したものである。

(『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(2期)第8話「俺が後輩とひと夏の思い出を作るわけがない」冒頭部)
パースが狂っているような、狂っていないような感覚なのだが、消失点を見るとキッチリ合っている。でもヘン。なにがヘンかと思ったら、壁の見切縁の高さが左右で違う。右の窓まぐさと扉まぐさの高さが違うあたりで違和感がある。

(上図に、見切り縁の高さが一致していないことを示すため、文谷が赤い補助線と線と、同じ深度を示す白の半透明スクリーンを入れてた)
本来なら、高さは揃えるもので、試しに扉側の背を高してみるとこうなるんだけどね。

(まぐさの位置を合わせたことにより違和感がなくなる点を指摘する目的で、上図を文谷が修正した)
まあ、そういう家なら仕方がないが、最近建てられた住宅で、洋室に長押のような見切り縁があるものは、己の見た限りではない。壁紙貼るのも面倒なのでやらないのだろう。
冒頭部の、絵としての違和感について、思いついたので書いた次第。
もちろん、俺の妹…が、物語として面白いことは阻害しない。イイ歳こいて毎週楽しみにできるほどであり、オススメである。
画像は、http://himado.in/147949をプリントスクリーンで取得したもの。俺の妹…8話の構図上にある違和感を批評するために引用したものである。
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Category : ミリタリー
80年代には、未来の鉄砲はブルパップになるみたいな話があったのだが。ブルパップ自体はそれ以前からあった。終戦から5年目には、次世代小銃としてトライアルまでされていたらしい。
英国は50年代にはブルパップを作り、トライアルを行なっていた。昭和26年の"Ordnance"に英国新小銃を紹介する記事がある。self-loading rifle、自動装填銃としているあたりは愛嬌か。著作権保護期間を経過しているので写真ほか記事を丸ごと載せる。一見して英現用小銃と相当に類似している事がわかるだろう。銃床周りや、光学照準器を標準装備しているあたりは、L85小銃との縁戚関係を示している。
検索してみると、この小銃はEM-2 http://en.wikipedia.org/wiki/EM-2_rifleとのこと。NATO標準口径を決めるときに英国が提示した.280(7mm)と組み合わせた鉄砲である。
ただし、口径が.308に決まったあとに、EM-2もお役御免となった様子である。EM-2はボアアップして.308としたタイプも作られたようだが、結局はベルギー製のFALになってしまっている。
原因は、上記リンクでは、.308に耐えられなかったように書いてある。だが、後に作られたL-85の評判が悪いあたりを考慮すると、同じように回転不良ほかがあっても不思議はないだろう。他にもブルパップが受け入れられなかったといった話もあったのかもしれない。
ブルパップ自体は今でも残っている。80年代ころに、英仏墺で制式小銃になり、将来はブルパップになるのではないかといった予感もあった。なんせその時分は『ポケットの中の戦争』でもジムのマシンガンがブルパップになっていた。その後には特に流行るものでもないが、廃るものでもなく今に続いている。大国だと新中国が採用している。アデンに派遣した連中は、ブルパップ式にした新型小銃を持っていっている。
珍しいものだと、ボルトアクションのブルパップを見たことがある。22口径の競技銃だが、話を聞くとアンシュッツで作っているのか、アンシュッツのアクションを載せ替えるブルパップ銃床があるだかだった。なんでも、頬付けしたままで弾を込められる(競技銃は単発)ことが利点だとかとのこと。

"NEW BRITISH RIFLE""Ordnance" (American Ordnance Association,1951)1951Nov-Dec,p.430
なお、無署名かつ発行後50年を経過しているため、著作権による保護期間は終了している。
英国は50年代にはブルパップを作り、トライアルを行なっていた。昭和26年の"Ordnance"に英国新小銃を紹介する記事がある。self-loading rifle、自動装填銃としているあたりは愛嬌か。著作権保護期間を経過しているので写真ほか記事を丸ごと載せる。一見して英現用小銃と相当に類似している事がわかるだろう。銃床周りや、光学照準器を標準装備しているあたりは、L85小銃との縁戚関係を示している。
検索してみると、この小銃はEM-2 http://en.wikipedia.org/wiki/EM-2_rifleとのこと。NATO標準口径を決めるときに英国が提示した.280(7mm)と組み合わせた鉄砲である。
ただし、口径が.308に決まったあとに、EM-2もお役御免となった様子である。EM-2はボアアップして.308としたタイプも作られたようだが、結局はベルギー製のFALになってしまっている。
原因は、上記リンクでは、.308に耐えられなかったように書いてある。だが、後に作られたL-85の評判が悪いあたりを考慮すると、同じように回転不良ほかがあっても不思議はないだろう。他にもブルパップが受け入れられなかったといった話もあったのかもしれない。
ブルパップ自体は今でも残っている。80年代ころに、英仏墺で制式小銃になり、将来はブルパップになるのではないかといった予感もあった。なんせその時分は『ポケットの中の戦争』でもジムのマシンガンがブルパップになっていた。その後には特に流行るものでもないが、廃るものでもなく今に続いている。大国だと新中国が採用している。アデンに派遣した連中は、ブルパップ式にした新型小銃を持っていっている。
珍しいものだと、ボルトアクションのブルパップを見たことがある。22口径の競技銃だが、話を聞くとアンシュッツで作っているのか、アンシュッツのアクションを載せ替えるブルパップ銃床があるだかだった。なんでも、頬付けしたままで弾を込められる(競技銃は単発)ことが利点だとかとのこと。

"NEW BRITISH RIFLE""Ordnance" (American Ordnance Association,1951)1951Nov-Dec,p.430
なお、無署名かつ発行後50年を経過しているため、著作権による保護期間は終了している。