Category : ミリタリー
P-1で中国哨戒機をどこまでも追いかける、そういう嫌がらせというのはどうだろうか?
中国が外洋艦隊を作る上では、まともな哨戒機が必要になる。哨戒機なしで外洋に艦隊を出しても、行き当たりばったりでしか行動できない。外洋を捜索し、あるいは前方を哨戒する哨戒機を出さなければならない。
中国もその点は承知している。いまのところは旧式機を保有しているだけだが、新しい機体を作ろうともしている。とりあえずは、運-8輸送機を元にした、専用哨戒機として高新6号を開発中である。※
しかし、中国が多数の哨戒機を作れるとも思えない。ここ10年の海軍最優先のなかでも、哨戒機はそれほど揃えられていない。陸空を後回しにした海軍建設でも、空母や大型水上艦にお金を吸われており、それ以外はあまり強化はされていない。今後をみても、空母や大型水上艦には、今以上に予算を吸いとられる様子である。世界有数の哨戒機数を誇る日本を超える長距離哨戒機を整備できるようにはみえない。将来的にも、中国が保有する哨戒機数は日本を超えることは難しいだろう。
この哨戒機数でのギャップを利用して嫌がらせもできる。日中のゲームの中で、哨戒機数で優位に立つ日本が、劣勢の中国にたいして、哨戒機に哨戒機をぶつける。ワザと見える距離で、中国哨戒機をどこまでも追いかけるという嫌がらせをする。それで、行動を封殺ないし邪魔できる。
新型哨戒機の性能も、日本が優位にある。日本新型哨戒機P-1はジェット機であり、中国が開発中のターボプロップ機、高新6号よりも相当に優速である。航続距離も同じ程度は確保できる。太平洋までの距離を考慮すれば、外洋での実質的な航続距離、行動時間は、日本の方が長い。日本側が持つレーダも対水上用であるが、ある程度の空対空捜索能力もある。概略位置がわかる中国哨戒機を補足することは、難しいことではない。
P-1に空対空兵装を施せば、中国哨戒機に無言の圧迫を与えることができるだろう。サイドワインダーのような相手も装備できるチャチなものでは面白くない。より高級なAMRAAMのように、どうやっても逃げられなさそうな感じのミサイルや、実用性はともかく威圧感を与える動力銃座がよい。銃座は、対戦車ヘリに積んでいるような機関砲をポッド形式にしてパイロンにくっつければ良い。※※ もちろん、平時に指向するような無作法はできない。だが、それが見えるだけで中国哨戒機はプレッシャーを感じるだろう。
空対空兵装を持ったP-1が、どこまでも追いかけて来る。平時も武装機にマークされ続ければ、有事には哨戒機を太平洋で運用できないこと前提に考えるのではないか。
外洋でいきなりインターセプトをしてあげると、有事の行動を抑制する結果を生み出せる可能性がある。平時に第一列島線を超え、どうにか外洋にたどり着いたあとで、いきなり接近追尾すされる。それが繰り返されれば、有事に第一列島線での要撃を突破したあとでも、哨戒機は無事に運用できないとも考えるようになるだろう。
そもそも、日本側は空対空兵装を持たなくとも、またP-1でなかったとしても、中国にとって徹底した追尾は大迷惑である。※※※ 第一列島線や、対馬海峡を北に抜けたあたりで延々と追いかければよい。平時に外洋での情報収集をやろうとしても、どこで何を狙っているのか、どこらへんに関心があるのかが、筒抜けになってしまう。なんにせよ、中国哨戒機を邪魔することが肝腎なわけだ。
中国の哨戒機運用を邪魔することは、日本にとって悪い話ではない。外洋での中国哨戒機運用を抑制させれば、それは中国外洋艦隊の行動を抑制させるのと同じ効果を持つ。外洋艦隊の行動を不活溌にし、あるいは、その効果を減じることができる。逆に、中国が日本による嫌がらせを挽回しようと、哨戒機やその支援戦力に予算を投入するようになれば、空母や大型水上艦、潜水艦といった戦力への投資を減らす効果も見込めるだろう。
※ 「中国海空軍の高新シリーズ(高新1号から高新6号まで)」http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-337.html
「新型哨戒機、高新6号」http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-325.html
※※ 別に本物を付けなくとも良い。ダミーのAMRAAM、ダミーの機関砲をつけても、相手は嫌な気分になる。ダミーなら軽くて安いので経済的だろう。
※※※ 極端な話、U-36や、U-4、U-125のようなビジネスジェットでも充分にできる仕事である。ターボプロップに対して優速であり、太平洋を横断できるほど航続距離も長く、居住性も高い。その割に軽く小さいため、機体も燃料費も安い。空対空の武装をつければ効果が増加するのも同じだ。
中国が外洋艦隊を作る上では、まともな哨戒機が必要になる。哨戒機なしで外洋に艦隊を出しても、行き当たりばったりでしか行動できない。外洋を捜索し、あるいは前方を哨戒する哨戒機を出さなければならない。
中国もその点は承知している。いまのところは旧式機を保有しているだけだが、新しい機体を作ろうともしている。とりあえずは、運-8輸送機を元にした、専用哨戒機として高新6号を開発中である。※
しかし、中国が多数の哨戒機を作れるとも思えない。ここ10年の海軍最優先のなかでも、哨戒機はそれほど揃えられていない。陸空を後回しにした海軍建設でも、空母や大型水上艦にお金を吸われており、それ以外はあまり強化はされていない。今後をみても、空母や大型水上艦には、今以上に予算を吸いとられる様子である。世界有数の哨戒機数を誇る日本を超える長距離哨戒機を整備できるようにはみえない。将来的にも、中国が保有する哨戒機数は日本を超えることは難しいだろう。
この哨戒機数でのギャップを利用して嫌がらせもできる。日中のゲームの中で、哨戒機数で優位に立つ日本が、劣勢の中国にたいして、哨戒機に哨戒機をぶつける。ワザと見える距離で、中国哨戒機をどこまでも追いかけるという嫌がらせをする。それで、行動を封殺ないし邪魔できる。
新型哨戒機の性能も、日本が優位にある。日本新型哨戒機P-1はジェット機であり、中国が開発中のターボプロップ機、高新6号よりも相当に優速である。航続距離も同じ程度は確保できる。太平洋までの距離を考慮すれば、外洋での実質的な航続距離、行動時間は、日本の方が長い。日本側が持つレーダも対水上用であるが、ある程度の空対空捜索能力もある。概略位置がわかる中国哨戒機を補足することは、難しいことではない。
P-1に空対空兵装を施せば、中国哨戒機に無言の圧迫を与えることができるだろう。サイドワインダーのような相手も装備できるチャチなものでは面白くない。より高級なAMRAAMのように、どうやっても逃げられなさそうな感じのミサイルや、実用性はともかく威圧感を与える動力銃座がよい。銃座は、対戦車ヘリに積んでいるような機関砲をポッド形式にしてパイロンにくっつければ良い。※※ もちろん、平時に指向するような無作法はできない。だが、それが見えるだけで中国哨戒機はプレッシャーを感じるだろう。
空対空兵装を持ったP-1が、どこまでも追いかけて来る。平時も武装機にマークされ続ければ、有事には哨戒機を太平洋で運用できないこと前提に考えるのではないか。
外洋でいきなりインターセプトをしてあげると、有事の行動を抑制する結果を生み出せる可能性がある。平時に第一列島線を超え、どうにか外洋にたどり着いたあとで、いきなり接近追尾すされる。それが繰り返されれば、有事に第一列島線での要撃を突破したあとでも、哨戒機は無事に運用できないとも考えるようになるだろう。
そもそも、日本側は空対空兵装を持たなくとも、またP-1でなかったとしても、中国にとって徹底した追尾は大迷惑である。※※※ 第一列島線や、対馬海峡を北に抜けたあたりで延々と追いかければよい。平時に外洋での情報収集をやろうとしても、どこで何を狙っているのか、どこらへんに関心があるのかが、筒抜けになってしまう。なんにせよ、中国哨戒機を邪魔することが肝腎なわけだ。
中国の哨戒機運用を邪魔することは、日本にとって悪い話ではない。外洋での中国哨戒機運用を抑制させれば、それは中国外洋艦隊の行動を抑制させるのと同じ効果を持つ。外洋艦隊の行動を不活溌にし、あるいは、その効果を減じることができる。逆に、中国が日本による嫌がらせを挽回しようと、哨戒機やその支援戦力に予算を投入するようになれば、空母や大型水上艦、潜水艦といった戦力への投資を減らす効果も見込めるだろう。
※ 「中国海空軍の高新シリーズ(高新1号から高新6号まで)」http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-337.html
「新型哨戒機、高新6号」http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-325.html
※※ 別に本物を付けなくとも良い。ダミーのAMRAAM、ダミーの機関砲をつけても、相手は嫌な気分になる。ダミーなら軽くて安いので経済的だろう。
※※※ 極端な話、U-36や、U-4、U-125のようなビジネスジェットでも充分にできる仕事である。ターボプロップに対して優速であり、太平洋を横断できるほど航続距離も長く、居住性も高い。その割に軽く小さいため、機体も燃料費も安い。空対空の武装をつければ効果が増加するのも同じだ。
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