fc2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2013.07
01
CM:3
TB:0
12:00
Category : ミリタリー
 横須賀とか厚木なら当たり前なのだが。ナンバープレートのひらがなが、Y、A、Eは気をつけないといけない。Yが小型・普通自動車、Aが軽自動車、Eが8ナンバーに該当する。これは在日米軍軍人軍属やその家族の私有車なのだが、ぶつけられてもぶつけても面倒この上ない。話は通じない上に、へたすると被害者を加害者だとか言い出すのがいる。補償も、自賠責は入っているものの、任意保険は怪しい。そもそも高年式の整備不良でも気にしないので、周りを巻き添えにする可能性もある。

 同じように米軍公用車もアテにならない。米軍公用車だが、日本人がハネられるとか、運転している車がぶつけられる事件はしょっちゅう発生し、重篤なものや公務認定が怪しいものはたまに報道される。

 公用車は日本ナンバーとは全く違ったプレートで、USNとかUSAFと書いてある。車は米国産やら日本車やらいろいろある。江田島の秋月弾薬庫で、興味本位で中を覗いていると軽トラが尾行してくるが、それも米軍ナンバーだった。

 いずれも、運転が荒いとかそういう問題ではない。ぶつけられた後の交渉が面倒な上、まともに補償されるかも怪しいということだ。任意保険ではなく、基本的に裁判ベースになるので、補償額をガツガツ削ろうとする。しかも、相手に違反行為があっても刑罰がゆるゆるで腹が立つ事この上ないという問題がある。

 これなんかいい例だ。「民間女性同乗も『公務』 防衛省、米軍人の追突事故」http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013062501002690.htmlとあるが、これでも私用上の事故扱いしない。米軍公用車にぶつけられると損だということだ。米軍も、基本的に占領軍という頭のままなのだろう。女乗っけておいて公用とは良くも言ったもので、このようにあんまりなことをすれば、駐留軍の評判も悪くなる。米軍は治外法権意識で身内を庇おうとする。防衛省も外務省もそれに追従する。

 平時の車輌運行については、公用でも「全て日本側裁判権で処理」とかにしないと、いつかまた火種になる。だが、それまでは逆に権益が保護されるので、ノウノウとしているのだろう。

 実際には、米軍関係だけではなく、自衛隊車両も怪しいものなのだがね。自衛隊ナンバー車両は、任意保険どころか、ほとんど自賠責にも入っていない。ぶつけた部隊の責任者あたりは「国が責任を持って」というが、実際には結構被害者に酷になっている。

 自衛隊車両での事故補償は防衛省の金を使うので、直ぐに払われないし、額を露骨に値切ろうとする。自賠責ではないので、そのあたりがメンドイ。実際に、請求されるまで払わない、裁判まで払わないとか、損害額を極限しようとする。基地や駐屯地ごとにいる損害賠償専門官(これは事務官)が、ガツガツの値切りを試みる。普段は仕事も無いから、やっていますアピールなのだろう。

 これも昔、空自大湊でエライ問題になった。自賠責がないので支払われず、自衛隊も金額を裁判で争ったので直ぐに保証金を渡さかなかった。その支払は事故から15年後という始末。被害者も酷い目にあったのは当然だが、当該車輌の運転手やその上司もいたたまれなくなったという。自衛隊は、それで落とさなくても良い評判を落としている。戦車や航空機の牽引車はともかく、基地外の一般道路を走るマイクロバスや乗用車※ の類は、全部自賠責に入れといたほうがいいとのだけどね。



※  乗用車のごく一部が、例外的に自賠責に入っているらしい。
※※ 自衛隊官用車で、交通違反のたぐいも、話としては聞いたことがある。まず自分の免許限りで止めるので、上は知らない。だれが幸せになる話でもないでの、上司として聞いても聞かないふりをする。警務隊にしても、青い切符でもなければ警察でチェックしない。多分、青い切符でも、警務隊のオトツァンも、見ても見なかったふりをするのだろう。常識的な範囲内で、二回目三回目でもないかぎり問題にすることもない。このあたり、当然、指揮官クラスは知らない。うっすら気づいているのはいるかもしれないが、過半は全くご存じない。そもそも車両運行の仕組みなんてご存じなく、自分の部隊は規律厳正で精強な自衛隊だと思っているからそのような可能性は思い至らない。
   まあ、運転手もピンキリなので、まあ自衛隊車両も安心できないということだね。
スポンサーサイト