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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.07
17
CM:3
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12:04
Category : ミリタリー
 自民党の憲法草案Q&Aで軍法会議を復活するとか言っているのだが。アレ、相当に問題のある運用されていた。その原因である、軍人が裁判官・検事をやるという仕組みを残すあたりが、何も考えていないんじゃないのかね。

 「平和憲法に真っ向背反 石破幹事長の『軍法会議設置』発言」(東京新聞)によると、石破幹事長が必要性を力説したとあるのだが。その大元になる「国防軍に審判所を置くのは、なぜですか?」(http://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/kenpou_qa.pdf p.12)には、旧軍軍法会議の問題点が全く反映されていない。

 古い本だが、花園一郎さんの『軍法会議』には、そのあたりに問題意識があった。引っ張られて旧軍で軍法会議の裁判官をやっていた花園さんは、士官学校出は軍法会議を概ね免れる点を問題視していた。起訴・不起訴は師団長、司令長官に一任されているので、階級が高いほど起訴されない。裁判官は不告不理なので、問題行動を知っていても処罰はできないというもの。結果として問題行動のある将官士官は罪を免れる、下士官兵、特に徴兵された兵隊は微罪で起訴され、簡単に重罰が求刑される。そのように述べている。

 こういった、旧軍軍法会議の問題点に全く注目していないのは、あまりにも粗雑が過ぎる。自民党の憲法草案Q&Aには、「裁判官や検察、弁護側も、主に軍人の中から選ばれることが想定されます。」とある。裁判官と検察を軍人から、まずは防大卒あたりの、クラス上下で思考停止する連中に任せることは、危険でしかない。

 そもそも、軍法会議を作る発想も、やたら他罰的な発想の結果にしか見えない。左派がいなくなった今日の自民党で、体育会系的な、何も考えない鞭と罰を使った、義務・処罰大好きが表に出た頭の悪い右派/宗教系の発想ではないのかね。そこで、モノが見えると思っていた石破さんが問題点をについて、フォローしないのは残念にしか見えない。

 まあ、左右問わず憲法草案なんて願望の垂れ流しである。そのとおりになるものでもないし、書きなぐった方もそうなると思っていない。石破さんも心中で「だからいいんだ」という話かもしれない。でも、そういった願望があって、そのデメリットを見ないでそのまま発表するあたり、自民党が右派/宗教系に乗っ取られて、穏健な左派がいなくなってしまったことを嘆くものであるよ。



 ウン、ネット見てたら軍法会議発言を見つけて、お昼前書き上げようと頑張ったけど、アップは少し遅れたよ。まあ、石破さんがそういったのがショックだったね。
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2013.07
17
CM:1
TB:0
00:31
Category : コミケ
 書評で見つけた"The rise of China vs. The Logic of Strategy"だけれども、夏コミの主張にかぶる部分があるので、日曜日に頑張って読み終わった途端に、訳書がでるというのは腹立たしいものです。

 まあ、中国が軍事力を増強すると、中国はそれ以上の軍事力増強が難しくなるという話。中国が強くなると、対中国同盟ができて、政治経済的な嫌がらせが始まり、中国経済の足を引っ張り、中国国防費を減らすことになるって構造があるよって話なんですけどね。

 7月22日にルトバック著、奥山真司さん訳の 『自滅する中国: なぜ世界帝国になれないのか』として芙蓉書房出版から訳書が出るそうです。どこに怒りをぶつけてよいやらですが、オリジナルが悪文かつ、安易な単語を使っていないので、読みたいなら訳書の方をオススメです。