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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.07
20
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Category : ナショナリズム
 尖閣諸島での消耗戦も、うんざりするだけでいいことは何もない。無駄に人と金を消耗している。政治的にも、中国と上手くいかない要因である。政治的な不仲は、経済的にも悪影響をもたらす。

 しかし、領土を失うと政府が倒れるので、無駄だと知りつつもやめるわけにも行かない。

 そこで、いっそ、南沙に火種を投げ込むというのはどうかね。

 ちょうど今、また南沙で中国とフィリピンがもめているらしい。報道によると「南シナ海で中国、比と一触即発 艦船と漁船団で『圧力』」とのことである。フィリピンを上手く焚きつけて、南沙が軽くひと燃えさせることはできないだろうか。

 南沙が炎上してくれると、日本は助かる。間違いなく、尖閣諸島への中国の圧力は減少する。政治的な要求も、政府公船を使った実績作りも、今よりは緩やかになる。そこで、中国にどうとでも取れるリップサービスをすれば、尖閣は現状で両国が積み上げたものを維持する形で、どちらもこれ以上のものを失わず、相手に与えずで、一時的に停戦できるかもしれない。

 日本としては、南沙が燃え上がっても何も困らない。日本としては南沙がどこの国のものかという話は、どうでもいい。南シナ海での航行の自由が確保されれば、どこの国が勝とうが知ったことではない。むしろ、炎上すれば日本は利益を得る立場になる。中国が足を取られれば、日中のゲームでは日本側は優位になる。フィリピンが足を取られても、「日本に助けてくれ」とお願いをしてくるので、日比外交でも日本側が得をする。

 南沙が燃え上れば、日本はうまいとこ取りもできる。「日本政府は、南沙諸島での領有権争いには関与しないと」でも言って、中国の歓心を得る。「係争国による軍事力行使には反対する」とでも言えば、フィリピンの歓心を得られる。とはいえ、巻き込まれるのはゴメンだから、「関係国には冷静な対応を希望する」か何かを付け加えてもいいか。

 問題は、投げ込む火種である。中国かフィリピンをその気にさせたいのだが、一発で燃え上がらせる方法はない。まず、中国を焚きつける方法もない。あっても、尖閣での係争の安定化程度しましょう程度の申し入れか。対して、フィリピンを焚きつけることはそれほど難しくもなさそうだが、露骨にやると中国に恨まれる問題もある。フィリピンに軍艦の類を与えれば、強気になってくれそうなのだが、それでは中国に恨まれてしまう。

 高性能漁船あたりを民間に多数援助(融資とかでもいいね)することくらいだろうか。高性能の漁船を手に入れたフィリピン人漁師は、北方領土の特攻船のように中国人の目鼻の先で操業してくれるだろう。ナショナリズムもあることから、フィリピン漁民は熱意を持って出漁する。中国漁船の網を切り、針路を邪魔し、追尾してくる漁政を高速性能で振り切ったりしてもらえれば、フィリピンと中国とのトラブル誘発を助長させることも期待できる。

 なんにしても、日本にとって南沙が燃え上がることは、良い話である。尖閣での消耗戦を低強度に切り下げるチャンスにもなる。また、日本も当事者双方に恩を売るチャンスにもなるだろう。
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