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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.08
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12:00
Category : ミリタリー
 南スーダンPKOなんだが、サーチナ記事によると各国とあんま溶け込んでいないらしい。今関忠馬さんの「南スーダン平和活動の中国軍『自衛隊以外はみんな『友軍』』=中国」によると、各国と距離ととった上に、あんまし作業もしないとされている。

 日本PKO部隊は、外から写真撮影を禁止している様子である。普通は外から撮る分は自由で、見られたくないなら隠せばよい。だが、記事によると禁止しているという。日本国内でバレれば問題になるが、海外であれば分からないという頭なのだろう。

 また、作戦室、武器庫、情報センターへの立ち入りを禁止している様子も窺える。スーダンくんだりしてまで、例の立ち入り制限区域を作っているわけだ。地元民はともかく、一緒にPKOに行ってる軍隊に見せるくらいはいいと思うのだが、自衛隊はそこら辺で頭が固い。規則があるからと、役人根性で杓子運用した結果だ。

 自衛隊で、留学して来ているタイ王国海軍士官に、色々見せないようにしていたことを思い出したよ。候補生から練習艦隊まで、二人の少尉が来ていたが、規定を杓子定規に運用して、色々と制約を掛けていた。

 まず、連合国通信規定書を見せなかった。タイ海軍も持っている通信規定であるにもかかわらずだ。日本人は隠れて下宿に持ちだしたり、コピーしていたが、無くさない限りは見て見ぬ振りだった。いまでは米国大学のROTC課程ではネット公開している。しかし、タイ人には見せないことにしていた。

 イージス艦やミサイル艇も見せなかった。CICほかに入るための「適格性」という資格がないことを理由にしていたが、中に乗せてやるくらいはわけない話である。タイ人に見せられないなら、その時に一緒にいた日本人もそこを外したコースにすればいい。だが、海自はそれをしなかった。気の毒であり、タイ海軍の機嫌を損ねることを案じた艦長付Aが引率して、別の新鋭艦をハシゴ見学していたよ。

 PKO等での各国協同は、なかば親善の要素もある。悪い評判を貰う前に、その辺りは柔軟に見せるべきだったのではないのかな。PKOで見られて困るものもない。仮に微妙な通信関係機材があっても、その時に隠すなりすればよい。※※

 今からでもレセプションという名の宴会でもやって、中国、ケニア、インド、モンゴルに鱈腹食わせて、都合の悪いものを隠した中見せてやったほうがいいのではないかね。


※ 今関忠馬「南スーダン平和活動の中国軍『自衛隊以外はみんな『友軍』』=中国」『サーチナ』http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0815&f=politics_0815_004.shtml

※※ ノウハウもあるんだけどね。どっかにある空幕OPや統幕OPなんかは、己等が行く時には、見られてもいい、それっぽい別物を見せていたよ。まあ、己が立ち会ったシステムなんで、ダミーかと思ったけど、もちろん気づかないフリ。クソ忙しい海幕OP作業室は、机の上を新聞紙で覆って隠していた。その新聞にスポーツ紙が混じっていて、風俗紹介の助平な写真があったのはご愛嬌だった。陸幕作戦室(だったか、あの狭いとこ)は、完全にクリーンになっていたよ。スーダンでもそうすればいいのにね。
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