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北海道に置いている陸兵は無駄ではないか?
冷戦期、北海道には基幹4ヶ師団、5万人が置かれていた。陸自の1/3近くが重点配置された理由は、対ソ戦に備えるというものである。ソ連が日本に攻めてくるというのも眉唾であったが、西側同盟の日本としては、対ソ圧力を掛けることに意義があった。当時、北方配備されていた陸兵は無駄ではなかった。
しかし、冷戦が終わった今でもその数は大して変わらない。2ヶ師団と2ヶ旅団、約4万が置かれている。しかし、今となっては、置く価値の無い土地に4万を配置するのは、無駄としかいいようはない。
北海道防備には4万も要らない。北方に脅威はない。戦争中のように、7師団だけ、1ヶ師団で十分である。明治期の例に合わせれば、半ヶ師団、1万でも構わない。
ロシアは日本の脅威ではない。ロシアは脅威とは成り得ない。ソ連と、強大だった極東ソ連軍は既にない。まず、極東所在のロシア軍は軍事的に無力であり、無視して構わない。また、ロシアそのものが極東域では無力である。日本に対抗する能力はなく、対日戦や対日対峙に類する行動は取れない。そして、ロシアも日本も、中国の潜在的脅威を優先するため関係改善ベースにあり、事実上、互いを脅威とはみなしていない。
極東所在のロシア軍は、軍事的に無力であり、日本にとっての脅威とは成り得ない。かつての極東ソ連軍は陸兵40万、水上戦闘艦90隻を持っていた。だが、今日の極東所在のロシア軍は陸兵7万5000、水上艦15隻である。日本側自衛隊の陸兵15万、水上戦闘艦48隻に対して、無力である。日本が極東ロシアに手を出すならともかく、極東ロシアからの侵攻の可能性を考える必要はない。
ロシアそのものが極東域では無力であり、日本にとって脅威ではない。ロシア極東部には日本侵攻や対日対峙をする能力はない。極東部は輸送の限界にある。現状でも東行輸送力に限界があるシベリア鉄道(とバム鉄道)で本国と繋がっているだけである。さらに、鉄道路線から離れると直ぐに輸送力の限界に行き当たる。経済的、交通的に、極東部はロシアにとって離島と変わるものではない。実際に、冷戦期の極東ソ連は、仮想的である日本との交易でどうにか息をつく状態であった。もともと本国での物資不足もあるが、その物資も輸送力やコストから極東への輸送実績は限定されていた。ソ連は日ソ沿岸貿易で食料や衣類まで手に入れないと生きていけない状態であった。その構造は、今でも大きく変わるものでもない。
ロシアも日本も、中国の潜在的脅威を優先するため関係改善ベースにあり、互いに脅威とはみなしていない。成長した中国は両国にとっての潜在的脅威である。このため、日ロは関係改善ベースにあり、事実上、互いに侵攻してくるような脅威ではないと認識している。※ 60年代の中ソ、米ソ、日ソ対立の結果、70年代に日米中が同盟関係になったが、日ロはその道筋を辿りつつある。
北方に脅威がないのに、今の北海道所在戦力は無駄に多い。脅威もない正面に、陸兵の1/3を置き、何に使うかわからない機甲師団を置くのは無駄である。
少なくとも、北海道には現状の戦力は要らない。大きく整理する余地がある。2ヶ師団と2ヶ旅団は多すぎる。脅威もなく、守るべき人口もそれほどない北海道には、1ヶ師団も置けば十分である。海兵隊機能云々するなら、その分、無駄な北方所在兵力を整理する必要があるだろう。
※ 日ロとも「相手が攻めてくる」という妄念だけで貴重な兵力を境界に貼り付けている。
日本にとって、手に入る範囲の極東ロシアには興味はない。力ずくで占領しても、開発に適した土地でもない。魅力的に見える天然ガスや漁業資源は、奪って開発維持するよりも、開発費用負担で買ったほうが安い。
ロシア人にとっても、極東ロシアすら開発できないのに北海道を奪っても利用の価値もない。特に道東・道北は日本でも持て余している過疎地である。さらに開発の余力がなく、別にありあまる土地を持っているロシアには意味のない土地である。
日ロとも、本来なら竹矢来で囲んでおけば済む土地に過ぎない。ただし、互いの歴史的記憶から「相手が攻めてくる」という妄念だけで無駄に戦力を貼り付けているのが現況である。
冷戦期、北海道には基幹4ヶ師団、5万人が置かれていた。陸自の1/3近くが重点配置された理由は、対ソ戦に備えるというものである。ソ連が日本に攻めてくるというのも眉唾であったが、西側同盟の日本としては、対ソ圧力を掛けることに意義があった。当時、北方配備されていた陸兵は無駄ではなかった。
しかし、冷戦が終わった今でもその数は大して変わらない。2ヶ師団と2ヶ旅団、約4万が置かれている。しかし、今となっては、置く価値の無い土地に4万を配置するのは、無駄としかいいようはない。
北海道防備には4万も要らない。北方に脅威はない。戦争中のように、7師団だけ、1ヶ師団で十分である。明治期の例に合わせれば、半ヶ師団、1万でも構わない。
ロシアは日本の脅威ではない。ロシアは脅威とは成り得ない。ソ連と、強大だった極東ソ連軍は既にない。まず、極東所在のロシア軍は軍事的に無力であり、無視して構わない。また、ロシアそのものが極東域では無力である。日本に対抗する能力はなく、対日戦や対日対峙に類する行動は取れない。そして、ロシアも日本も、中国の潜在的脅威を優先するため関係改善ベースにあり、事実上、互いを脅威とはみなしていない。
極東所在のロシア軍は、軍事的に無力であり、日本にとっての脅威とは成り得ない。かつての極東ソ連軍は陸兵40万、水上戦闘艦90隻を持っていた。だが、今日の極東所在のロシア軍は陸兵7万5000、水上艦15隻である。日本側自衛隊の陸兵15万、水上戦闘艦48隻に対して、無力である。日本が極東ロシアに手を出すならともかく、極東ロシアからの侵攻の可能性を考える必要はない。
ロシアそのものが極東域では無力であり、日本にとって脅威ではない。ロシア極東部には日本侵攻や対日対峙をする能力はない。極東部は輸送の限界にある。現状でも東行輸送力に限界があるシベリア鉄道(とバム鉄道)で本国と繋がっているだけである。さらに、鉄道路線から離れると直ぐに輸送力の限界に行き当たる。経済的、交通的に、極東部はロシアにとって離島と変わるものではない。実際に、冷戦期の極東ソ連は、仮想的である日本との交易でどうにか息をつく状態であった。もともと本国での物資不足もあるが、その物資も輸送力やコストから極東への輸送実績は限定されていた。ソ連は日ソ沿岸貿易で食料や衣類まで手に入れないと生きていけない状態であった。その構造は、今でも大きく変わるものでもない。
ロシアも日本も、中国の潜在的脅威を優先するため関係改善ベースにあり、互いに脅威とはみなしていない。成長した中国は両国にとっての潜在的脅威である。このため、日ロは関係改善ベースにあり、事実上、互いに侵攻してくるような脅威ではないと認識している。※ 60年代の中ソ、米ソ、日ソ対立の結果、70年代に日米中が同盟関係になったが、日ロはその道筋を辿りつつある。
北方に脅威がないのに、今の北海道所在戦力は無駄に多い。脅威もない正面に、陸兵の1/3を置き、何に使うかわからない機甲師団を置くのは無駄である。
少なくとも、北海道には現状の戦力は要らない。大きく整理する余地がある。2ヶ師団と2ヶ旅団は多すぎる。脅威もなく、守るべき人口もそれほどない北海道には、1ヶ師団も置けば十分である。海兵隊機能云々するなら、その分、無駄な北方所在兵力を整理する必要があるだろう。
※ 日ロとも「相手が攻めてくる」という妄念だけで貴重な兵力を境界に貼り付けている。
日本にとって、手に入る範囲の極東ロシアには興味はない。力ずくで占領しても、開発に適した土地でもない。魅力的に見える天然ガスや漁業資源は、奪って開発維持するよりも、開発費用負担で買ったほうが安い。
ロシア人にとっても、極東ロシアすら開発できないのに北海道を奪っても利用の価値もない。特に道東・道北は日本でも持て余している過疎地である。さらに開発の余力がなく、別にありあまる土地を持っているロシアには意味のない土地である。
日ロとも、本来なら竹矢来で囲んでおけば済む土地に過ぎない。ただし、互いの歴史的記憶から「相手が攻めてくる」という妄念だけで無駄に戦力を貼り付けているのが現況である。
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