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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
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2013.09
28
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12:00
Category : 未分類
 安倍首相は、日本を噛ませ犬にしたいのだろうか。

 安倍首相が「右翼の軍国主義者と呼べ」といった話は「日本は神の国」に近いものがある。発言は、右派系のシンクタンクでの講演との事である。「『積極的平和主義の国に』集団的自衛権見直しに意欲」では「保守系のシンクタンク『ハドソン研究所』」とある。ちょいちょいググってみると共和党系の対外強硬策大好きなところの様子。まずは自分を支持してくれるだろう右派系の団体では、迎合して威勢のいいことを言わずにはいられない癖があるのだろう。無邪気に啖呵を切って持ち上げられたいのかもしれない

 しかし、日本にとって利益はなく、不利益をもたらすだけではないのか。「軍国主義者と呼べばいいさ」とする発言は、本人にとってはカッコイイものなのだろう。中国とのゲームで私は退かないというシグナルを出したつもりなのかもしれない。しかし、そんなことを言って、日本にとって利益があるのだろうか? これは中国との対立を躊躇わない、面倒を背負い込みますと言っているようなものだ。

 尖閣で対立するのは仕方がない。尖閣ではどちらも退くことはできない。どうでもいい島であるが、領土は神聖であるとどちらの国民も思い込んでいる。そこで退けば、退いたほうの政府は倒れてしまう。

 しかし、尖閣以外での中国との対立を助長しても何もいいことはない。仲の悪い中国に啖呵を切ったのは、爽快かもしれない。日本は中国と軍事力建設競争で対峙している。乱暴な海洋進出や反省しない歴史問題もあって、政治的にも仲は良くない。だが、啖呵を切るということは、日本が積極的に中国と対立するということである。そして、まわりには協調してくれる国はまずいない。日本だけが前面に立つ構造は、あまりに負担が大きすぎる。

 周辺国も、日本を噛ませ犬として便利使いしようとするだろう。中国との対立を辞せずと公言することは、日本は中国への噛ませ犬になりますと言っているようなものだ。

 中国と明確に対立しようという国は、アジア周辺にはない。アメリカの対中政策は既に関与政策であり、妥協的である。オーストラリアやインドの国防当局は、中国の脅威を言い立てているが、政府全体は協調的姿勢である。その他の国は、力の差から協調的姿勢しかとれない。

 もちろん、中国の潜在的な脅威は周辺各国とも持っている。中国が膨張主義的な傾向を持つのではないかという危惧は多くの周辺国が共通している。アメリカ、オーストラリア、フィリピン、マレーシア、インドネシア、インドも、中国に潜在的な脅威を感じている。

 しかし、表立って中国と対立しようとは考えない。どの国も、自分だけが前面に立って損をすることは不利益だと考えている。だから、ゆるやかな同盟関係を結び、中国の潜在的脅威に対処しようとしている。宰相が啖呵を切るような国はない。

 その中で、中国との対立も辞せずという発言は、面倒事を引き受けます言うようなものだ。誰も前に出たくない状況で、自分から前に出ようとするもので、ロクなことはない。それを安倍首相はやっている。

 安倍首相は、各国で歓迎され、常に友好的な話し合いだけがされる。国内政治での行き詰まりが見えてきたので、外交得点を稼ぐ腹である。金払いがよく、面倒な話は避けているのだから当たり前である。その上、価値観外交と称して対中強硬的な外交をしてくれるのだから、周辺国では有難い。適当な言辞で安倍首相を褒めるかもしれない。実際にインドでは、高く評価されているらしい。

 しかし、なぜ褒めてくれるか、評価されるといえば、金を払った挙句に面倒を背負い込むと言っているからだ。潜在的な敵である中国と喧嘩して、足を引っ張ってくれる便利な男だから評価されるだけの話だ。噛ませ犬として扱われているのに、嬉々としているのはマヌケな姿である。



※ 価値観外交も怪しい物がある。例えば、ベトナムの民主主義への高評価がそれである。もちろん、敵の敵であり、ビジネスチャンスがあるのでベトナムと仲良くしたほうがよい。だが、デモ規制や報道規制は中国より厳しい。ベトナムの現体制は中国よりも、お題目である価値観にそぐわない部分があるのではないか。
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