Category : ミリタリー
JSFさんが、例によって誤った知識で他人を攻撃している。「戦時国際法では発電施設への攻撃は禁止されています」と明言したのがそれだ。だが、戦時国際法には発電施設への攻撃を禁止する条項はない。
■ いつもの戦車への執着
ことの始まりは、戦車の必要性への疑問に対する、いつもの拒絶反応である。戦車整備に疑問を持つ意見に対しては、JSFさんとその一党は、カミツキガメのように怒り狂う。イトヨとサイン刺激のようなものなのだろう。そこに戦車不要論とやらを見つけて、闘争を仕掛けている。その理屈も奇妙なものなのは前から変わらない。島嶼国家である日本で戦車は重要性を持たないという主張に対して、大陸国での戦車の重要性を述べるというチグハグなものだ。
一党の中でも特に間抜けな意見としては、次が挙げられる。
そして、「それは大陸国の話ではないか」と冷静な疑問を投げかける別人に、JSFさんは論難を仕掛けている。そこでは、いつもの時代錯誤も振り回している。「日本の本土防衛方針って『アメリカ軍の救援が来るまで粘る』」がそれだ。結局は、JSFさんの現状認識が昭和50年代で止まった「侵略される弱い日本」に留まっていることを露呈している。
■ JSFルール:電力網攻撃禁止
この流れで出てくるのが、JSFルール、電力網攻撃禁止である。中途半端な国際法知識で
これは、JSFさんの戦時国際法に対する理解が、複数の段階で誤っていることを示している。
まずは、単純な条文理解の誤りである。国際法では、電力網への攻撃は明示的に禁止されていない。生半可にジュネーブ条約を読んだのだろうが、明示的に禁止されているのは、原子力発電所への攻撃である。その原子力発電所への攻撃も絶対的禁止ではない。攻撃が明許される条件も記載されている。
また、JSFさんは攻撃禁止となる理由が全くわかっていない。攻撃禁止目標は、文明的価値の尊重、人命保護の必要性で決められている。原子力発電所が攻撃禁止とされたのは、攻撃に伴う副次的な被害、放射能が撒き散らされる事態が、人命保護という概念に反するためである。これは、ダムが攻撃禁止目標とされていることと共通している。ダム攻撃禁止は、人命の安全に必要な安全設備を攻撃することは、人命保護という概念に反するためである。
そして、JSFさんは戦時国際法の根幹を為している、軍事的合理性という概念も理解していない。戦時国際法は、軍事的必要があり、付随する民間被害を受容の範囲とできる限りにおいては、軍隊やその施設以外への攻撃を認めている。たとえば、軍隊の利用や戦争遂行努力に組み込まれたインフラへの攻撃である。このため交通網や通信網は、攻撃目標であることは自明となっている。電力網も、交通網や通信網に準じた攻撃目標として、認知されている。実際にも、コソボ紛争でも攻撃目標となった前例がある。前例は国際法を構成する要素となりえるため、電力網攻撃そのものを持って国際法違反とは言いがたくなっている。
また、JSFさんの発言には、国際法への無知以外の矛盾点もある。「戦時国際法では発電施設への攻撃は禁止されています。戦時国際法を全く守らないような相手ならアメリカのみならず全世界を敵に回してしまうわけで、そいつ負けますよ。」について、ある軍事研究家がその矛盾を突いている。迷惑を考えて名を明かさないが
JSFさんは攻撃的衝動に身を任せたとき、無知を晒すことが多い。前の電気防蝕もそうだが、今回の国際法も酷い。一党も、戦時国際法についてご存じないので、その辺り無知であることを承知していないのだろう。
そもそもの電力網等攻撃の危険性の指摘についても、JSFさんは電力網に限った反論しかしていない。JSFさんの反論もあまり説得力を持たないものであるが、それは置いておく。だが、電力網が攻撃されるときは、交通網も通信網も攻撃されている。それ以前に、制空権も失われており、自衛隊も悉く攻撃されている。制空権を喪った挙句、自衛隊も好きに叩かれ、その上電力網、交通網、通信網に攻撃を受ける段階で、果たして戦争継続できるものだろうか。
また、日本上空での制空権を喪った段階では、日本周辺での制海権も怪しくなる。日米海軍による制海が失われれば、日本の生存に必須な海上輸送も止まる。また、JSFさんが心待ちにしている米軍の海上輸送もできない状態である。その状態で戦争を続けることを選ぶとするJSFさんは、かつての本土決戦論者と変わるところはない。
そのとき、JSFさんは「自衛隊には無傷の戦車400両がある。敵を本土に引き釣りこめさえすれば勝てる」とでもいうのだろう。迷惑至極な話である。
■ いつもの戦車への執着
ことの始まりは、戦車の必要性への疑問に対する、いつもの拒絶反応である。戦車整備に疑問を持つ意見に対しては、JSFさんとその一党は、カミツキガメのように怒り狂う。イトヨとサイン刺激のようなものなのだろう。そこに戦車不要論とやらを見つけて、闘争を仕掛けている。その理屈も奇妙なものなのは前から変わらない。島嶼国家である日本で戦車は重要性を持たないという主張に対して、大陸国での戦車の重要性を述べるというチグハグなものだ。
一党の中でも特に間抜けな意見としては、次が挙げられる。
松田未来@macchiMC72
だから戦車と装甲車では防御力の桁が違うと何度言えば。
http://kuon-amata.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-ffd8.html …
105ミリ砲で装甲戦力の中核を担えると考えてるのかな。
https://twitter.com/macchiMC72/status/389750332571406336
dragoner@dragoner_JP前者は、兵器の強い弱いでしか考えられない貧困な発言である。日本本土での防衛力の所要といった大きな視点は持てないことを示している。後者も理屈に酔っているだけの話である。戦車が戦いの主役となるような環境ではそうかもしれないが、日本がその環境に当てはまるのかについては、思慮が及んでいない。
戦車が電撃戦等の機動戦理論の中核・主役足り得たのは、地上の全ての敵を自車で破壊できる攻撃力と、敵の反撃を受けても機動を持続する防護力を備えていたからであって、そのいずれも微妙な装甲車両がそれを代替できると考えているのならば、ああそうですかとしか言い様がない
https://twitter.com/dragoner_JP/status/389753316923539456
そして、「それは大陸国の話ではないか」と冷静な疑問を投げかける別人に、JSFさんは論難を仕掛けている。そこでは、いつもの時代錯誤も振り回している。「日本の本土防衛方針って『アメリカ軍の救援が来るまで粘る』」がそれだ。結局は、JSFさんの現状認識が昭和50年代で止まった「侵略される弱い日本」に留まっていることを露呈している。
■ JSFルール:電力網攻撃禁止
この流れで出てくるのが、JSFルール、電力網攻撃禁止である。中途半端な国際法知識で
JSF@obiekt_JPと述べてしまっている。
@kimomenistan だからそれがどうしたんですか? 絶たれたら復旧すればいいし、戦時国際法では発電施設への攻撃は禁止されています。戦時国際法を全く守らないような相手ならアメリカのみならず全世界を敵に回してしまうわけで、そいつ負けますよ。
https://twitter.com/obiekt_JP/status/389807425458405376
これは、JSFさんの戦時国際法に対する理解が、複数の段階で誤っていることを示している。
まずは、単純な条文理解の誤りである。国際法では、電力網への攻撃は明示的に禁止されていない。生半可にジュネーブ条約を読んだのだろうが、明示的に禁止されているのは、原子力発電所への攻撃である。その原子力発電所への攻撃も絶対的禁止ではない。攻撃が明許される条件も記載されている。
また、JSFさんは攻撃禁止となる理由が全くわかっていない。攻撃禁止目標は、文明的価値の尊重、人命保護の必要性で決められている。原子力発電所が攻撃禁止とされたのは、攻撃に伴う副次的な被害、放射能が撒き散らされる事態が、人命保護という概念に反するためである。これは、ダムが攻撃禁止目標とされていることと共通している。ダム攻撃禁止は、人命の安全に必要な安全設備を攻撃することは、人命保護という概念に反するためである。
そして、JSFさんは戦時国際法の根幹を為している、軍事的合理性という概念も理解していない。戦時国際法は、軍事的必要があり、付随する民間被害を受容の範囲とできる限りにおいては、軍隊やその施設以外への攻撃を認めている。たとえば、軍隊の利用や戦争遂行努力に組み込まれたインフラへの攻撃である。このため交通網や通信網は、攻撃目標であることは自明となっている。電力網も、交通網や通信網に準じた攻撃目標として、認知されている。実際にも、コソボ紛争でも攻撃目標となった前例がある。前例は国際法を構成する要素となりえるため、電力網攻撃そのものを持って国際法違反とは言いがたくなっている。
また、JSFさんの発言には、国際法への無知以外の矛盾点もある。「戦時国際法では発電施設への攻撃は禁止されています。戦時国際法を全く守らないような相手ならアメリカのみならず全世界を敵に回してしまうわけで、そいつ負けますよ。」について、ある軍事研究家がその矛盾を突いている。迷惑を考えて名を明かさないが
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3308615,00.html 思いきりイスラエルがやってる気もしますが、米軍がこれに対して人道的介入したんでしょうかと、普段からJSFさんが擁護しているそのイスラエルが、発電所を攻撃している実例をあげている。
JSFさんは攻撃的衝動に身を任せたとき、無知を晒すことが多い。前の電気防蝕もそうだが、今回の国際法も酷い。一党も、戦時国際法についてご存じないので、その辺り無知であることを承知していないのだろう。
そもそもの電力網等攻撃の危険性の指摘についても、JSFさんは電力網に限った反論しかしていない。JSFさんの反論もあまり説得力を持たないものであるが、それは置いておく。だが、電力網が攻撃されるときは、交通網も通信網も攻撃されている。それ以前に、制空権も失われており、自衛隊も悉く攻撃されている。制空権を喪った挙句、自衛隊も好きに叩かれ、その上電力網、交通網、通信網に攻撃を受ける段階で、果たして戦争継続できるものだろうか。
また、日本上空での制空権を喪った段階では、日本周辺での制海権も怪しくなる。日米海軍による制海が失われれば、日本の生存に必須な海上輸送も止まる。また、JSFさんが心待ちにしている米軍の海上輸送もできない状態である。その状態で戦争を続けることを選ぶとするJSFさんは、かつての本土決戦論者と変わるところはない。
そのとき、JSFさんは「自衛隊には無傷の戦車400両がある。敵を本土に引き釣りこめさえすれば勝てる」とでもいうのだろう。迷惑至極な話である。
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福岡の火事の件で、防火扉が違法状態という報道があるが、消防のスタンドプレイではないか。「福岡・整形外科10人死亡火災 防火扉の一部が違法状態」がそれだ。
報道は、防火扉が煙感知ではなく、熱感知のままにされたことを責める内容である。だが、そんなものは既存不適格でいくらでもある。74年の基準法改正以前の建物では、熱感知はいくらでも残っている。さらに、それ以前の建物では、防火扉が手動なところも幾らでも残っている。
そして、病院も、増築前であれば、合法であった。そして、極く小面積を増築したからといって、火災の危険性が増えるわけでもない。防火扉が熱感知ではなく煙感知でも、延焼防止には大した効果はない。
そもそも「建物4階の防火扉は、閉まらないようにロープで固定されていた」では、熱感知でも煙感知でも変わるものではない。そこで「病院1階の防火扉2枚が、法律で義務づけられた『煙感知式』のものではなかった」ことは、火災発生や延焼の原因とは全く関係を持たない。
これは、消防のスタンドプレイである。消防は取るに足らない設備を云々して、建設業を、オーナーを虐める。
消防の仕事は年々減る。建物が不燃化せず茅葺きが残り、石炭木炭薪で調理していた昭和30年までには、火事は多かった。延焼も多く、街区がまるごと焼けることも珍しくはない。しかし、昭和50年以降は、火事は減った。建物は木造を含めて難燃・不燃化し、屋内での裸火使用も相当に減少している。
暇になった消防は、自分で仕事を作り始めた。消防法を盾にした予防消防がそれだ。特に指導課の裁量指導は、建設行政に較べてあまりにも根拠に乏しく、杜撰である。根拠である消防法規にすら基づかない、その場限りの上乗せ規制や難癖も多い。ヒマな人間ほど余計な仕事を作るが、消防はそのいい例でである。自分たちで仕事と権益を作りだそうとしているわけだ。
今回の防火扉の例は、過剰な要求である。防火扉をつけろから始まり、熱感知はダメだ、煙感知にしろ、煙感知も駄目だ、炎感知にしろといった、大した効果も上がらないエスカレーションを求めてくる。これらは、効果が少ない割にカネがかかる。そのような過剰要求の原因としては、背景に消防設備業界があるからである。
消防と消防設備業界の癒着は、ロクなものではない。そのいい加減さは、消防指導課に対応した者から話を聞けば良い。月刊『フェスク』あたりにある無駄な設備ばかりをつけろと五月蝿い。その中身は、悉くが金が掛かり、業界を儲けさせるだけのオモチャである。委細は前に「この無駄なもの『火災脱出用シュータ』」で書いている。
所詮は、消防のスタンドプレイである。真に受けるべき内容ではない。
報道は、防火扉が煙感知ではなく、熱感知のままにされたことを責める内容である。だが、そんなものは既存不適格でいくらでもある。74年の基準法改正以前の建物では、熱感知はいくらでも残っている。さらに、それ以前の建物では、防火扉が手動なところも幾らでも残っている。
そして、病院も、増築前であれば、合法であった。そして、極く小面積を増築したからといって、火災の危険性が増えるわけでもない。防火扉が熱感知ではなく煙感知でも、延焼防止には大した効果はない。
そもそも「建物4階の防火扉は、閉まらないようにロープで固定されていた」では、熱感知でも煙感知でも変わるものではない。そこで「病院1階の防火扉2枚が、法律で義務づけられた『煙感知式』のものではなかった」ことは、火災発生や延焼の原因とは全く関係を持たない。
これは、消防のスタンドプレイである。消防は取るに足らない設備を云々して、建設業を、オーナーを虐める。
消防の仕事は年々減る。建物が不燃化せず茅葺きが残り、石炭木炭薪で調理していた昭和30年までには、火事は多かった。延焼も多く、街区がまるごと焼けることも珍しくはない。しかし、昭和50年以降は、火事は減った。建物は木造を含めて難燃・不燃化し、屋内での裸火使用も相当に減少している。
暇になった消防は、自分で仕事を作り始めた。消防法を盾にした予防消防がそれだ。特に指導課の裁量指導は、建設行政に較べてあまりにも根拠に乏しく、杜撰である。根拠である消防法規にすら基づかない、その場限りの上乗せ規制や難癖も多い。ヒマな人間ほど余計な仕事を作るが、消防はそのいい例でである。自分たちで仕事と権益を作りだそうとしているわけだ。
今回の防火扉の例は、過剰な要求である。防火扉をつけろから始まり、熱感知はダメだ、煙感知にしろ、煙感知も駄目だ、炎感知にしろといった、大した効果も上がらないエスカレーションを求めてくる。これらは、効果が少ない割にカネがかかる。そのような過剰要求の原因としては、背景に消防設備業界があるからである。
消防と消防設備業界の癒着は、ロクなものではない。そのいい加減さは、消防指導課に対応した者から話を聞けば良い。月刊『フェスク』あたりにある無駄な設備ばかりをつけろと五月蝿い。その中身は、悉くが金が掛かり、業界を儲けさせるだけのオモチャである。委細は前に「この無駄なもの『火災脱出用シュータ』」で書いている。
所詮は、消防のスタンドプレイである。真に受けるべき内容ではない。