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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.10
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Category : ミリタリー
 第1空挺団は、無駄を減らして空挺大隊にすればよい。

 第1空挺団には、減らせる冗費が3つある。まず第1に、空挺団は正味が強化空挺大隊であり、団としての組織は過剰で無駄である。第2に、普通科大隊は実質中隊規模であり、大隊の格を維持している点は無駄である。第3は、空挺特科大隊は、本当に必要性があるかどうか怪しく、規模としても間違いなく過大である無駄である。

■ 規模に合わせれば空挺大隊ではないか
 空挺団は、正味は1900名の空挺大隊にすぎない。空挺大隊に、団としての格式や、団本部といった組織は不要である。空挺大隊に格式を改めた上で、団本部他を廃止したほうが良い。空挺団は、昔から正味大隊だといわれていた。かつて1200人、今でも1900人では、強化大隊程度の規模に過ぎない。しかし、それを旅団に準じた組織とし、将補級指揮官と司令部機能をもたせているのは、無駄な出費である。冗費は省くべきである。

 将補指揮官の能力や、司令部としての団本部の機能も、中央即応集団司令部に肩代わりさせればがあれば、問題も生じない。かつては空挺団は略独立していたので、それなりの指揮官と司令部機能をもたせる発想も現実的であった。だが、上に中央即応集団があるとなれば、将補指揮官と司令部機能は要らない。2佐指揮官と大隊本部で事は足りる。

 そして、空挺団を空挺大隊に格下すれば、人員・予算・ポストを節約できる。1900人に団本部は要らない。大隊本部とすれば、人員もポストも安く上がる。団本部とする体裁を保つための人員は、無駄である。また団長を大隊長にすれば、指揮官ポストは将補から2佐になる。指揮官を2佐にできれば、先任幕僚以下も2佐以下とでき、人件費を浮かすこともできる。

■ 中隊編制で充分ではないか
 空挺団にある普通科大隊も、フカした編制であり、実質は普通科中隊に過ぎない。今の空挺団は、普通科3ヶ大隊編制とされている。しかし、この大隊は人員数400名弱の徒歩歩兵に過ぎない。増強中隊と称しても構わないレベルである。

 ここで、大隊を中隊に改称すれば、冗費を削ることができる。普通科大隊の名前を中隊とすれば、ここでも人件費浮かすことができる。大隊本部とするための人員の無駄や、高止まりになっているポストといった冗費を節約できる。

 400人弱が中隊として大きすぎるというなら、250人の中隊にすればよい。400人弱×3ヶ中隊がいやなら、人数を付け替えて250名強の普通科4ヶ中隊にすればよい。別に大隊は3ヶ中隊でも4ヶ中隊でも構わない。

■ 空挺特科大隊は必要なのか
 空挺特科大隊も、本当に必要性があるのか怪しい。もちろん、空挺団が全力で空挺降下したあとには欲しい部隊だろう。だが、空挺団といっても、本当に空挺降下をやるかというと、あまり考え難い。日本が空挺作戦しなければならない状況も考え難い。通用する戦闘も考えがたい、実際に、戦後に行えた大規模空挺作戦の例は、第三世界への侵攻や介入程度しかない。

 仮に、本当に空挺作戦をやる情勢では、空挺特科は活かせるかどうか怪訝である。仮にアフリカやアジアの奥地に行くとしよう。その時には、特科が必要か、あるいは特科を運ぶ余裕があるか怪しい。歩兵がいれば充分であり、特科は必要ない状況か、あるいは歩兵しか運ぶ余裕がなく特科は持っていけないかどっちかである。

 そもそも、空挺特科大隊は使いきれるのか。今の日本にとって、戦時空挺作戦は困難である。航空戦力や準備期間、器材を投入できるほどの余裕はない。戦時の空挺団運用でも、手軽にできる陸上輸送やヘリボーンがメインとなる。このように空挺ではなく、ヘリボーンや陸上輸送での空挺団投入なら、空投前提の空挺特科大隊である必要はない。普通の特科部隊で構わない。また逆に、空挺をやるとした時でも、空挺特科大隊やその弾薬を継続して運ぶ余力があるか疑わしい。

 仮に特科火力を持つにしても、使えるかどうか怪しい大隊の規模は要らない。とりあえずの空投用器材として、重迫4門、あるいはM777のような軽量砲4門、あるいは2重装備として両者あわせて計8門程度の中隊編制でも充分だろう。空挺部隊への特科については、不足は補える見込みはある。仮にいざ本番で火力が足りないということになっても、砲と砲弾は別の部隊から引き剥がしてくっつけても良い。

■ 中央即応集団の中で整理したほうが良い
 空挺団は、中央即応集団の隷下に置かれた。これは、中央即応集団の細々とした支援を得られるようになったことでもある。司令部機能ほかは集団に投げてもいいし、支援についても必要に応じて集団から貰う形にしてもいい。また、他の空挺団の機能や役割についても、集団に渡す工夫があってもよい。今の状況では、空挺団を団として維持する必要性は低い。中央即応集団のなかの空挺大隊として整理し、冗費を削るべきである。

逆に、空挺団を活かすにも、空挺団を強化してもしかたもない。空挺団を特徴付ける性格は、機動力である。だが、その強化には、輸送機やヘリといった航空輸送能力や、それを支援する機能に力をいれなければならない。仮に空挺や空輸による戦闘能力強化にしても、空挺特科大隊といったオモチャよりも、UAV等も活用したような、空中からの対地攻撃能力や輸送能力を強化したほうがよいだろう。極端な話、大重量・大容積物資を一気に運べるような大型気球や大型グライダーに重装備を載せて送るような仕組みのほうが、いろいろと便利になる。



※ 空挺団を空挺大隊としても、基幹となる普通科部隊1000名程度の人数は減らさなければ、戦力の低下はおきない。
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