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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.11
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Category : 未分類
 安倍首相がカンボジア・ラオスに行っているのだが、安全保障分野での云々は、何の成果も産まないだろう。まあ両国軍とのお付き合い程度に終わるのではないか。

 ニュースでは、成果があったように書いてある。
日本の安全保障政策について「国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場で貢献していく。平和国家としての根幹は不変だ」と述べた。フン・セン首相は「積極的平和主義を支持する。世界の安定に資する」と応じた。
「カンボジアと安保対話推進で合意…首脳会談」『YOMIURI ONLINE
』(読売新聞,2013.11.16)http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131116-OYT1T00925.htm
だが、カンボジアの回答も、その立場からすれば「あ、そう」程度に過ぎない。

 カンボジアは、政治・経済的に中国に従属している。今回の訪問も、そのカンボジアを引き剥がす効果もない。決まった話も、近所だから、仲良くしましょう。経済的に互いに利益になれば協力しましょう程度のものだ。(日本から見れば、縫製産業程度だろう) 安全保障については、ほとんど効果は見込めない。

 これがラオスになると、中国従属度はさらに上昇する。経済的な規模や能力もカンボジアよりも更に低い。天然資源にしても、モンゴルの石炭と同じである。海にアクセス出来ないので、日本としても旨みもない。

 カンボジア、ラオスと仲良くすることは、異存はない。軍隊同士で仲良くすることも、いいことだろう。

 ただし、対中包囲網云々となるといった点では、全く期待できない。両国は中国に依存しており、今の日本の勢いでは、勢いある中国から引き剥がすことは難しい。

 両国から見ても、日本との首脳会談云々は保険に過ぎない。中国への過度な依存への牽制、はっきり言えば、隷属にならないための保険程度だろう。

 安倍首相は、外交に熱心である。だが、それは国の利益というよりは、彼の個人的得点を念頭においたもののようにしか見えない。アベノミクスとやらも、通貨供給量増加を含めた通貨切り下げ以外では、ほぼ行き詰まっている。そのうち失速するだろう。そうなると、このような個人的得点以外では意味もない外交をやって、無駄な約束や援助で国帑を費やすのではないかと見ている。

 まあ、インドあたりでいいように使われるのではないかな。カンボジアやラオスなら火傷もしないが、インドはヤバイ匂いがするものだ。



※ 仕事が忙しいので、予約投稿を忘れていて急いで書いたよ。場合によると、今後は間引き投稿にするかもね。
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