fc2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2013.11
25
CM:2
TB:0
12:00
Category : ナショナリズム
 尖閣EEZで、中国に対し『漁業に関する管轄権の行使は認められない』は行き過ぎではないか?

 尖閣諸島付近での漁業は、日中の入会になっている。日本は日本の漁船を取り締まる、中国は中国の漁船を取り締まる。そういった約束がある。

 EEZでは入会の約束にあるのに、中国海警が中国漁船に対し、漁業上の取り締まりをしていることに文句をつけるのは妥当ではないのではないか。

 具体的には、日中漁業協定がある。その第6条(b)項目は、尖閣付近を別扱いすることを宣言している。別扱いの中身は、面倒に触れないようにしようというもの。外相・大使間の書簡で「自国の漁船を取り締まる、相手の漁船を取り締まらない」としている。

 その書簡による取り決めに従えば、海保は余計なことになる。尖閣について、現地での対立は、そろそろゲーム化しようとしている。暗黙のルールにより安全が確保されようとしている。また、日中貿易や投資、人の行き来もようやく回復しようとしている。この状況で、領海や接続水域以外について、火種に風を送り込むのはよくない。起こさなくて良い対立を再び起こそうとするものだ。

 海保は、あくまでもコマにすぎない。そのコマの立場を忘れて、愛国主義的な行動に出るのは出すぎた話である。海保には前例がある。ビデオを流出させた件がそれだ。それと同じ発想で、政府間では面倒に触れないようにしようと互いに取り決めた、漁業に関する管轄権を引っ張りだすのは、火種を投げ込む行為である。海保職員が持つ愛国メンタリティーや、海保にある組織利益を満たすため、自分たちに課せられたコマの立場から外ようとするのは、妥当ではない。



※ 「尖閣沖EEZ内『海警』乗組員が中国漁船に移乗」『Yomiuri Online』(読売新聞,2013.11.21)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131121-OYT1T01038.htm
スポンサーサイト