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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2013.12
31
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22:46
Category : コミケ
 コミケ会場ではありがとうございました。

 コミケ明けると、虚脱状態になるものです。でも頒布数チェックとサークル勘定と私金勘定は当日中にならないといけない。それをやって、虚脱した後にシャワー浴びたとこです。

 で、今回は2つほどお詫びをさせてください

 1つ目は、値札の書き間違えです。潜水艦襲撃圏の値札を299円にしてしまいました。11時15分ころには気づいたので、正しい値段の199円に戻しました。その間に買った方はゴメンナサイでした。次回お見えになったときには、申し出いただければ何かつけようか考えております。

 2つ目は、本誌の方の潜水艦襲撃圏の誤りです。製本後に間違った作図をしてしまったので、今回頒布分には訂正図を付しております。もし、訂正図の差し込み忘れがあるといけませんので、念のためにJPGですがこちらにアップしておきます。

 2013冬コミ_出力_訂正箇所

…よく読むと「てにをは」がオカシイですね。まえがき本文あとがきは他人に校正を頼んだのですが、キャプションはやりませんでした。これもゴメンナサイですね

 このたぐいの図面をLLSuA、日本語だとなんというかわかりませんが、潜水艦襲撃圏と仮置きしました。LLSuAの概念からいろいろ思いついて作ったのが、件の折り本です。

 写真右側です。

 ちなみに、本誌については、最近のものを神保町の書泉グランデさんに委託をお願いしております。遠隔地の方や、本誌以外の折り本については、通販対応します。支払い方法も定額小為替がアレになったので、アマゾンギフト券で対応した実績もあります。ヤフオクを介する方法も、できないことはないと思います。よろしければどうぞ。
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2013.12
30
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20:47
Category : ミリタリー
火曜日 西 14a 隅田金属ぼるじひ社

2種出来

youhou.jpg

・中国との戦争はどうなるか?
・カメはウサギに追いつけない 潜水艦襲撃圏

です。よければどうぞ
2013.12
29
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22:09
Category : 未分類
 潜水艦の折本作っているのだが、急に思い出した。

 ついこないだ、同期のイルカ印と飲み行ったが、『「竜」なんだかわからん名前ばっかでいけない、はやく「鯨」にしろ」といっていたのだけれどもね。その理由が「海外に行ったら『OH!ゲイシップ』って言われるのが楽しみで仕方がない」とのこと。

 そろそろ艦長なんだがねえ。まあ同期と飲むと、社会的地位も階級も20年前の候補生に戻るからね。

 で、酔が廻ったあたりで、潜水艦の謎「ベットの数と乗員の数が合わない」問題を聞いたのだが「『キミのぬくもりを感じる』なんて気色悪いコト言うな!」と言われた。でもまあ、世界最高価格のベットの存在は否定されなかった。

 基本的に聞いちゃいけないことは聞かないし、向こうも「え、海外の潜水艦って海に潜れるの」とかいっているのだが、MBTのキングストンバルブ問題(多分、秘密じゃない)では、原理的な話はしてもらえたよ。ロシアのMBTにはキングストンバルブが付いているけどという話をこっちから振ったら、英米の例ではMBTにキングストンバルブはついていないみたい話になったよ
2013.12
29
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00:05
Category : 未分類
 IS二期、アレで終わりだと思いませんでした。今週録画してないことに気づいたけど、先週のアレで終わっていたとは。

 しかたがないので原作小説読んだのだけれども。やっぱ、山田真耶の外伝『六十四の瞳』が一番いい。やはり泣いてしまう。

 なんといっても、後編ですね。16年後に、山田先生が学校に復帰したあとかね。

 新入生の点呼で、氏名を読み上げるときに「織村…織村さんのお母さんは千冬さんですか?」「篠ノ之さんのお母さんて」「そう、箒さんの娘さんなのね。もうこんなに大きくなって」といって泣いちゃうとこ。かつては巨乳先生と言われていた胸も垂れ気味になってしまってもなお、昔のように泣き虫先生と囃されるところは、今のラノベにない出色です。

 このあたりに繋がる伏線が、アニメ2期でことごとくなかったことにされたのは残念でした。

 まず、千冬や箒、シャルの服装が変わらないとこ。修学旅行までの三月四月を必死に隠していたのが、三学期に入ると隠せなくなってきたあたりを全部省略している。

 シャルロット回はまるごとなかったことにされてしまった。シャルのエピソードは、第三期、十六年後をやるのに絶対に必要なはずです。でも、萌えにブヒれなくなるから、千冬、箒、シャルのエピソードをオミットするのは、改悪以外の何物でもないです。

 実は厳格なカソリックだったから、他人ごとのような無責任な発現を聞いて、逆上して本気で一夏を刺そうとするところとか。逆に何かの怒りに取り憑かれて、殺す気で一夏を折檻する千冬のその土手っ腹に「一夏はなにも悪くない」と出刃で文部大臣極めようとするところとかね。逆説的だけども、シャルがいい娘だなあというエピソードを全部省略しているのは、アニメ版の残念なところでした。このあたり、マンガ版(漫画ゴラクとアサ芸)に期待するしかないでしょうねえ。

 その深い愛のエピソードをやらないと、十六年後のシャルの幸せに結びつかないでしょう。「面接に行くから背広代寄越せ」という一夏に、いうがままにお金渡したり、その夜に「なにが新装開店だ、新台のくせに出ない」と暴力を振るわれても何も抵抗しない。でも「籍を入れて」と言うと完全に無視されてしまい、隠れて泣いたりする。でも、たまに万舟とってお寿司もって帰ってくると「やっぱりボクの一夏は天才だよ」と喜んだりする。「マア本人は幸せなんだろうね」というアレができない。

 ラウラの改造手術もやらなかったもアニメ版の罪でしょう。混乱だけを目的に篠ノ之博士が唆した新技術、「平和への罪」の非道も明らかにしないのは明らかに手落ちです。

 だいたい、そうしなければ、16年後の同窓会に、いきなり白い杖をついて入って来るラウラの説明が付かない。「こっち座りなよ」と手を引いた鈴音が、山田先生の隣に座らせて、そこで修学旅行の時の写真を手渡してからの、あのクライマックスのシーンができません。

「私はこの写真だけは見えるんだ、真ん中が一夏、右が織村教官、反対側は山田先生…」と微笑みながら指差すんだけど、セシリアが「写真が逆さまでしてよ、ラウラ」っていいながら泣いちゃって、みんな貰い泣きとか、どうしてくれるんだと。




 と、同人誌のあとがきに書ききれない部分というか、シャワー浴びていて思いついた、いや思い出した原作エピソードです。まあ、なんでこんなことを書くのかわかりませんけど、同人誌製本していて辛くなった現実逃避でしょうね
2013.12
28
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03:19
Category : コミケ
新刊、本文が刷り上がったあとになりましたが、表紙も(データ上ですけど)完成しました。
あとは、自宅のカラーレーザで135kgのA4に刷って、その後にトンボにあたりつけてとんでもない数を切り取る苦行が待っています。

2013_12_27_WEB用表紙

 今回は、3日目(火曜日)西 や-14aです。サークル名は「隅田金属ぼるじひ社」ね。

 あと、1月末売りの月刊誌、ゲラがでたので、まずは載るでしょう。仔細はそのころにまた
2013.12
26
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14:59
Category : 未分類
 アレ宰相が靖国社を参拝したのだが、日本にとって何のメリットがあるのかね。

 だいたい、思いつくメリットはなにもない。戦略的にみれば日本を取り巻く環境を改善させる見込みはない。さらに悪化させるだけ。アレ宰相やその政府にたいして「やっぱアレだわ」と呆れるのは中韓朝だけではない。アレ宰相が飼い主だと思っている米国も「やっぱアレだわ」と考える。

 そもそも、今の米国は内向きで、しかも社会の立て直しを重視している。日中の経済を悪くするような、無意味な日中対立には賛成しない。「またJIBsか」と、イスラエルと同等に扱われるのではないか。

 報道だと、辺野古免許問題が解決したから、靖国社は米国にとって問題とならないと判断したとか言っている。でも、辺野古ごときで納得するのは米国でも中国を敵と見る安全保障サイドだけである。中国との商売を重視する経済サイドは納得しない。

 さらに言えば、戦死者の政治利用だよね。アレ宰相やその支持者は、靖国社に入っているのは、国防意識の高い人々だと勝手に仮想している。けど、実際は無茶な戦争に、家庭や学業から引き離されて徴兵で引っ張られた方が過半だ。まあ侵略を受けて戦うならいいが、こっちから余計な火種を投げ込む、しかも東条を知的に劣化させたみたいなアレ宰相に利用されると知ったら怒るよ。

 誰も得しないことをやって、ドヤ顔するのも何なのかね。まあ「日本全体の利益と、首相個人の利益は別だから」って意見もあるけどね。







 そいや、憲法を軽んじるのも東条に似てるね。東条は輔弼と補翼を1人で兼ねるという
至尊を、大日本帝国憲法を踏みにじる行為をいた。やってることは封建制の幕府に戻ることと同じ。全くの独裁者だからねえ。
2013.12
25
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12:19
Category : アニメ評
 アニメ版だけでISをバカにするのは、あまりに失礼なはなしでした。

 弓弦イズルさんの原作読んだのですが、あれほど深い話とは思いませんでした。本編『インフィニット・ストラトス-六十四の瞳』は、ISという煌びやかな世界へのあこがれと、その現実にある落差を浮き彫りにした力作でしょう。

 オナゴ先生、巨乳先生と言われてすぐにキョドる初任教諭、山田真耶と生徒の成長を描いた明るい前編と、その10年後の後編の落差には引きこまれました。

 なんといっても後編です。「進路にISを目指す女の子は20万、IS専門学校に通う生徒は2万人、IS操縦者資格をもつ女の子は2000人いる。しかし、世界にあるISの数は200、ISで食べられるプロの椅子の数は200しかいない…」から始まる、「夢を現実」系の厳しさを情け容赦なく突きつけます。そして、進路先不明の卒業生調査。

 唯一、操縦者資格をとれたものの、仕事はない。操縦者としてのプライドと夢にしがみつきながら、食べるためにアキバの路上で絵画を売るシャルロットの姿は、IS、声優、プロ棋士、芸術学校といった夢を食い物にする教育産業への痛烈な皮肉です。

 現在日本にある、夢による搾取、やり甲斐があれば、感謝を貰えれば生きていけるという搾取構造を浮き彫りにした素晴らしいルポルタージュでしょう。

 それに比べて、ツンデレ、貧乳、お嬢様、ボーイッシュ、不思議系を集めることに汲々とし、ロボットモドキでドンパチをやらせることを山場と勘違いするアニメ版は、表層だけしかみない浅薄なもので、比較すら憚られます。

 あとは、最新刊ですね。中東代表候補生の物語『少女はISにのって』。世界には女の子が1人でISに乗れない社会がある。ISに乗りたいというだけで抑圧される社会。国家の代表候補生に選ばれても、一族の恥であると疎外される奇妙な社会体制を告発した名作といえるでしょう。おすすめです。






 あれだよね。「職安に行くから背広を買う」とシャルに金をねだった一夏が、「巨乳金髪お姉さん」って看板にフラフラいっちゃって最前列がぶりつきに並んだら、ラストで出てきたセシリアが、途端にうろたえ、羞恥心から最高のショーになったとかさ。そのセシリアは、持ち前の虚栄心からロンドンまで戻って巨乳先生のインタビューをうける。「わたくし、安くはないわ、仕事はいつもロンドン、貴顕のお相手をする最高の仕事よ」と言うけど、バイトで連れてかれた一夏が一言「でも、いつも上野広小路で夜立ってるじゃん」ってあたりもねえ。切ないよね
2013.12
24
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16:57
Category : オカルト
 PKOでの弾薬譲り渡しについて、JSFさんが公表にプリプリ怒っている。「反政府軍は弾薬が少ないところを狙って襲うだろう」というJSFさんオリジナルで思いついた理由に挙げている。だが、その思いつきによりいろいろ解釈しようとするのは無理がある。

 まず、韓国政府が弾薬が不足していると認めない理由として「弾薬不足を知られてはならない」(JSFさん)というのは、行政の論理を知らないことを認めるようなものだ。
JSF Хибики‏@obiekt_JP
「不足していない」と韓国国防省 日本の銃弾1万発提供 - 共同通信 http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013122401001967.html … 「予備量を確保するため臨時で借りたものだ。(銃弾は)不足していない」・・・これは当然の答弁。不足してますなんて言おうものなら反乱軍が韓国軍基地に殺到してしまう。
2013年12月23日 - 21:55
https://twitter.com/obiekt_JP/status/415359969932759041
行政は失敗を認めないし、失敗ではないかと疑われる可能性は必死に否定する。韓国軍が弾薬不足と認めるのは、韓国政府が準備不足であったとみられることである。役人にはそれは認められない。「今弾薬は不足しているが、もともとの見積もりは正しい」とも言えない。

 韓国の公表反対についても、オジリナル理論で説明しようとした結果、ズレた発想になっている。韓国が日本の弾薬譲り渡し公表をやめてくれと言っていたとしても、普通は韓国世論の反応をおそれてのものと考えるだろう。しかし、JSFさんはまた軍事上の秘密であると主張している
JSF Хибики‏@obiekt_JP
@aoi_azuma いいえ、既に日本から少量補充は受けましたが全く足りません。25日予定の本格的な補充が完了するまで、弾薬不足を気取られるわけには行かないのです。韓国側は日本が公表してしまったことを苦々しく思っているでしょう。これは日本に事後報告で済ませる法整備が無いせいです。
2013年12月23日 - 23:14
https://twitter.com/obiekt_JP/status/415379975751999489
しかし、アフリカの反政府軍は、わざわざ英語ではないマイナー言語である日本や韓国の報道なんか見もしないし、気にもしない。

 そもそも、統制があやしい反政府軍が、弾薬が少ないところを狙って襲うとか、相手が予備弾薬を持っていないから襲うといった判断をすると考えるという、JSFさんの理屈の前提がオカシイのである。さらに、その前提から弾薬補給がバレると襲われる、だから公表は危ないというのは、噴飯である。

 だいたい、本当に反政府軍が弾薬が少ないところを選んで襲うなら、弾薬を補給したところは襲わない。そこまで反政府軍が綿密に考える相手であれば「一回補給されたところは、補給経路がある。次にも補給されるし、襲っても増援される」と考えるだろう。つまり、JSFさんの判断は自己撞着しているのである。

 なんにせよ、軍隊が絡むと片想いから客観視できないのが、JSFさんの性質である。さらに、国家や行政機構、軍隊機構は無謬であるとも思い込んでいる。世間知らずであり、行政の行動原理をしらない。だから「軍事的に弾薬不足を知られるわけはいかない」と奇妙な弁護をする。

 そして、いつもの喧嘩グセで、軍隊機構や軍事原理に疑問を抱く人には、軍隊愛護精神から、頭に血が上って論難をしかける。そのときには自分の理屈がオカシイことを全く気づかない。相手に勝つことしか考えていないから、自己の誤った理屈を振り回すことになるのだろう。




…ま、JSFさんの問題で興味深いのは、事実の誤認よりも、誤認するに至った背景なんだよねえ。憎しみにも近い反革新的、反市民運動的なモメントと、強すぎる軍隊機構への片想いによって誤認するわけだ。一種、保守的な国難強調新興宗教に近いものがあるが、そこも近親憎悪か憎んでいるのも、興味ふかいものだよ。
2013.12
24
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12:24
Category : 未分類
 昨晩書いた話で思い出したが。一種、位相語のような話は結構ある。たとえば、同じ海自の中でもマークによってトランシットだけで3つの意味があった。

 トランシットと言われて思い浮かべるのが職域で違う。

 海自でトランシットと聞いて一番多い認識は、「重視」である。例えば遠くにある煙突と、さらにその先にある山頂が重なって見える状態を言う。海図には煙突も山頂も書いてある。トランシットになった山頂から煙突を通る直線を書けば、その上に自艦の位置がある。あるいは、273度に進む時に、トランシットになる目標があればコンパスは見ないでいい。煙突と山頂なら、手前の煙突が右に動けば、自艦は左にズレているので修整みたいにつかう。

 ただし、イルカ印の潜水艦だと「目標地点への移動」でもトランシットを使う。例えば、小笠原周辺海域に進出するとき、横須賀から小笠原までの移動を指して、トランシットみたいな言い方をしている。同じ単語由来だが、飛行機のトランジットにちかい。ビルマに行くために、バンコクでトランジットするのと似たような感覚なのだろう。OEDで確認していないが、TRANSがあるので、渡るとか、継ぐといった意味に近い本来の用法なのだろう。

 あとは、施設職域だと測量器具のトランシットがある。海施設はゼネコン、マリコンからの公募幹部も少なくないので、実習だとそこらの土木屋どころではない精度をださせる。逆に現場だと、航空機のタッチアンドゴーの間に飛行場に入って横断測量とか無茶苦茶をやっていた。土木の時には「1銭2銭は子供の小遣い」と適当なのに、建築系の実習だとトランシットとコンベックスで+-コンマ5mmの芯出しをやらされたよ。実際にやることあるぞ、競技用のプールで物を知らない水泳協会はそこまでバカなことを言い出すからなといっていた。
 
 他の職域位相語だと、ホーミングがある。普通は誘導のホーミングだが、機関科の蒸気員だと違う意味が最初に出てくる。目の前で見たことがあるのは、その蒸気員の海曹と航空武器の海曹での意味の混乱である。

 2人は仙人クラスなのだが、教育隊で同期だとかで、作る教科書はコレでいいかなという話をていた。蒸気員が「ホーミングボイラが」で大きくひっかかっていた。ミサイル屋からすれば「なんでボイラーがホーミングするのか」という話。面白いから黙ってみていたら「だから、ボイラがホーミングするんだよ」「ホーミングし始めると止まらなくなるじゃん」とか、誤解を全く解けない説明に終始していたよ。

 要は、フォーミング、Formingで「泡立っている」なんだよねえ、洗顔フォームのフォーム。だけど、通例でホーミングという。だけど、武器屋からすればホーミング、Homingで誘導だとおもっていたという話なわけだ。
2013.12
24
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00:24
Category : 有職故実
 コミケ作業中に思い出したことだが。3術校での勤務中に伝統単位を使って笑われたことがあった。

 当直士官明けでの日例会報で、昨日に実施した薬物抜き打ち検査か、持ち物検査の検査の検査率を報告したのだが。「実施率は、六割七分八厘です」(以下、数字は全部適当)というと、全体で笑われた。将補の学校長まで笑って「67.8%って言えよ」と言う。基本的に技術部隊だから「だいたい有効数字が」とか「Nの数から厘の桁は有意じゃないねえ」とも。まあ、技術屋相手は会計でもそういうことを嘯く。もちろん、お金の計算に誤差はないのは承知している冗談なのだがね。

 その後に、全く関係ない改装工事か何かの件でになった。対象の部屋について聞かれた。当時は教官課程の教官だったが、その手の話で答えられるのが己だけだったので「そうですねえ、改修部屋の高さは3000ですが、一般の住宅の天井高は八尺なんで、割と高いですね」みたいなことを言ったら、また「八尺とは何事か」とも笑われたよ。

 でもねえ、それ以外の時の報告なんかでは、面積で70平米というとピンと来ない様子で「四間六間なんで四八畳です」(さすがに坪数では言わない)というと、技術屋も最初から畳数も足してくれよとか言い出す。まあ、都合がいい時だけは笑うねえと思った。

 家が材木商なので、資材調達他でもよく聞かれた。垂木一二三丈特一等無節(タルキ、インニッサン、ジョウ:1寸2分×1寸2分、長さ10尺、グレード最高級、小さい節も駄目)とか、本ロツソレタヨ山キのはわかるし、樹をみてもよくわからんが、材を見れば何の木であるかも分かる。石数も計算できる。

 子供の頃から割りと尺貫法だった。亡母は体が弱かったので、面倒見るためか、学齢前から親爺にくっついて新木場にはよく行った。※ 行けば完全に尺貫法の世界だった。首都高が乗用車で150円か200円の時に、250枚綴の回数券があったので、それをモギルのが己の仕事だった。

 だがねえ、それを勘違いして角乗りできるかとかも言われたが、アレは職人相当の川並さんの仕事であって、商人のやることじゃない。親爺は「己等とはあまり仲良くないぞ連中は」と子供の己によく言っていた。

 中級学生の時に、転勤扱いになり、学生隊舎ではなく暖房のない古鷹寮に放り込まれた。あまりに寒いので、正月休暇?の帰りに、実家で上に掛ける部屋着を探したのだが、化繊ばっかでいいものがない。そこで、祭礼で使った中木場の看板を見つけたので、一時はなかで来ていたよ。



※ その時に、窃盗強盗詐欺恐喝背任横領の違いはなにかとか、親爺にいろいろ言われたし、亡母も亡母で幼児語は使わせず、メンドイ漢語や極端な和語を教えたので、小学校で周りと語彙は合わなかった。さらに言えば、父方はブラジル移民で、時刻表トリックのような方法で昭和17年になって戦時下日本に帰ってきたクチ。10年前に死んだ爺さまは、火熨斗でつかっていた、今から思えば木炭のことを己にカルボンだよといっていた
2013.12
23
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13:13
Category : 未分類
 40までの幹部は、海自英検とやらでTOEICの団体受験をやらされる。まあ、若い頃からやる気もないし、年度末なので忙しくてやってられない。そもそも英語できてもいいことは何もない。出来なくても英語がらみの面倒な仕事、感謝状作成(Letter of Appreciation)なんかやらされていたのに、それ以上もやりたくもない。

 英語もよくわからないが、ヒアリングはまじめに聞いても下らない話ばかりで眠くて仕方ない。なんというか、株式市況や気象通報聞いているようなもので、興味もないことを単調に言われると寝るタイプなので、ヒアリングの時間に読み書きやってた。あっちのほうは自分のペースでできるから寝ない。

 読み書き終わってからリスニングを適当にやっていた。全部Aとか、ABCDDCBAとかマーク。状況説明の後で、内容を確認する奴は、同じシチュでグルーピングできるヤツを選んでマーク。たとえば、選択肢「郵便局、切手、コイン、封筒」でストーリできると思ったらそれをやる。靴屋だったら、買うもの(切手)がない。車を買うなら、支払い手段に小切手やトランスファー、ローンがないのがオカシイ。そんな感じ。

 で、だいたい読み書き400点程度の、聞き取り100点未満だった。まあ、英語できてもいいことないので、毎年そんな感じで、最初に退出組。

 35位のときかな。外に成績出す必要があって、公式スコアが必要とかで自腹で4回位で受けた。自腹で点数要求があると、仕事中に隠れて勉強して、まじめに受ける。家では勉強しないけどね。

 そして、初めてまじめに受けると、リスニングは本統にどうでもいいことを聞かせているのに気づいた。話に抽象性とかまったくない。アレ、内容は小学生の子供向け並みに易しい。もちろん、聞き返せないので確答できないことも多い。成績をみると200点代、偶然を伴ってどうにか聞き取りはどうにか300頭しかいかない。その状況に、「何やっているのだろう、己?」という違和感があった。

 とにかくねえ、何でこんな下らない内容に苦労しなきゃいかんのか?という腹立たしさだったのだけどね。

 2回目か3回目に、帰りの汽車で気付いたのよ。TOEICって、英米の植民地現地スタッフ採用試験を受けて、惨敗する屈辱感なんだろうな、と。母国語の試験なら、高等文官試験の予備試験くらいならなんとかなりそうな大人が、児戯に等しい試験を突破できない屈辱なんだろうと。

 具体的に言えば、インド高等文官試験も翻訳すればどうにか回答できるのに、資格不要現地採用の小遣いさん採用の読み書き算盤の口頭試験が、会話が早すぎるせいで惨敗する感じだよね。

 もちろん、キチンと英語ができるやつはTOEICでもいい点数をとっているわけで、TOEICに英語の検定力は充分あるのは承知している。じゃあ、TOFELでもいいよと言われても困るのだけれども。
2013.12
22
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TB:0
15:39
Category : 未分類
 頼まれたので換気扇掃除をやってきた。アレはそれほど難しいものではない。

 確かに、固着している油は、食器用中性洗剤ではなかなか歯が立たない。だが、灯油を使えば一発で軟化する。油脂は分子量が近いと溶けるみたいな話があったとおもうが、たしかそれ。軟化とアラアラの除去が終われば、あとは普通の台所用中性洗剤で洗えば綺麗になる。

 アレも、馬鹿正直に換気扇用家庭洗剤なんか買う必要もない。※ アレは高い上に効かない。それよりも別の方法をとった方がいい。高圧洗浄したり、水酸化ナトリウムを使ったりと、やり方は人によっていろいろあるが、一番手っ取り早いのが、灯油による軟化だと思う。

 使う灯油は20ミリリットルもいらないし、劣化した油で充分。灯油サイホンのケース、その底にたまった灯油を紙ウエスがヒタヒタになる程度につけて、それで拭けばいい。

 捨てるのも面倒ではない。まずしない発火が気になるなら、ペットボトルに軽く入れた水と一緒に封をして燃えるゴミでだせばいい。灯油と油汚れの混交した液体が気になるにしても、ごく少量である。同じようにペットボトルに洗濯洗剤と一緒にいれて鹸化させて、浄化槽に流せばいい。今の灯油には悪いものもはいっていない。所詮は有機物なので槽内ですぐに分解される。まあ、やったところは薪風呂だから燃したけどね。



※ 洗濯機の本格洗浄薬剤(ビロビロ取るやつ)も、ただの次亜塩素酸だから、水道屋から使う分だけ分けて貰えば安いんだけどね。危険性は同じだし。ただまあ、今度はあんま高くない水酸化ナトリウム使って、洗浄後に塩酸処理で中和させようとも考えているのだけれども。(やるとしても水温が高い夏だけど)
 簡単に分解整備できる洗濯機があれば簡単に解決する話なんだけどね
2013.12
22
CM:6
TB:0
13:36
Category : 未分類
 産経抄「『大東亜戦争』を認めないNHKの歴史観」なのだが、これって産経の価値観・歴史観が通用しないことに怒っているだけではないか。

 NHKが大東亜戦争を嫌う理由も分かる。「大東亜戦争」を使う人と、あの戦争は正しい、あるいは日本は悪くないと主張する人はほぼ重なる。その語を許すことはその意見に与することを半ば表明することである。しかし、それは政治的な色眼鏡で見られることなので、使ってくれるなというのが、NHKの理屈なわけだ。慎重さが行き過ぎたポリティカル・コレクトネスに近い感じはするが、理解できないことはない。

 実際に、その逆をやれば、今度は産経や産経的な価値観、歴史観を持つ人は怒る。NHKが「アジア太平洋戦争」(15年戦争でも可)を使ったら、どういう問題が起きるか考えてみればわかりやすい。産経や産経的価値観を持つ人は「『偏向』と言われても仕方ない。」とか言い出すだろう
 
 実際に「アジア太平洋戦争」を使う人は、あの戦争は正しくない、あるいは日本は悪いと主張する人と重なるためだ。NHKがそれを使うことを許せば、産経や産経的な価値観を持つ人は「その語を許すことはその意見に与することを半ば表明することである。」といって怒ること必至である。

 NHKで「アジア太平洋戦争」という語は見ない。だから、NHKは「大東亜戦争」と同じように、「アジア太平洋戦争」サイドにも、それは使ってくれるなといっているわけだ。なんせ、普通に「太平洋戦争」か「前の戦争」って言えば済む話をなんでややこしくしてくれるのかというのが本意である。

 まず、はたから見ればそれならおあいこで、中立なのだが。産経も、産経と同じように諸左派も、自分はそうは思わない。だから怒る。まあ取るに足らない話だけど。

 なんにしても、そもそも番組名が「私の萬葉集」で、呼ばれたのも人文科学の文芸方面の人なのだがら、素直に万葉集の話をすればいいと思うがね。お名前を拝見したら、文芸評論で立派な功績を果たされた方なのだから、文芸の話をするのがよい。そこでことさらに大東亜戦争に拘るのが一番厄介だとおもうけどね。

 高射の話を聞こうとして指揮官経験者を呼んだ。技術上の問題や、運用上で解決する話、将来戦の話を期待して、権威の田母神さんを呼んでみたら、政治の話だけをしようとする面倒臭さかね。

 そいうえば、陸の戦史関係の人は、割と中でも外でも「大東亜戦争」を使う。海でも戦史の部内教育(いっちゃ悪いが、単に日本軍隊と旧軍人のうちの指揮官クラスの顕彰が強い内容)にかぶれた人はそれを使う傾向にある。でも、普通は思想的バックボーンを誤解されるのを嫌って中でも「太平洋戦争」を使う人が多いし、外ではまず「太平洋戦争」を使うね。



※ 「『大東亜戦争』を認めないNHKの歴史観」『産経ニュース』(2013.12.22)http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/131222/ent13122203220000-n1.htm

 中身の「大東亜共栄圏の樹立を目指すという日本人の歴史観や、戦争の大義が込められていた。」というのは、何事なのかね。政府が言ったからその通りであると、実情を無視して認定するこの理屈だと、満州国も汪兆銘政権も傀儡ではないことになる。政府が理屈つけたナチスドイツのユダヤ人迫害や、南アフリカでのアパルトヘイトといった人道への挑戦も肯定される。
 特にアジア地域であれば、オランダのインドネシア支配、フランスのインドシナ支配、イギリスのビルマ支配も、植民地支配側の屁理屈で肯定されるわけでしょう。それだと「大東亜戦争」とやらの成果として主張されるインドネシアやインドシナ、ビルマの解放は否定されるんじゃないのかと思うよ。

※※ これもジリジリ来るね「『大東亜戦争たけなはの昭和18年でした』と語った」とあるけど、NHKのラジオを音写して直接話法にしたのに「『たけなは』」はないし「『私の萬葉集』」と「万」の字だけ本字にすることもあるまいにね。古い表記法のほうが権威はあると思っているのだろうけど、むしろ昔のほうが普通に「万」を使う。手書きだと「萬」なんて書いていられないからねえ。
2013.12
22
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08:04
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 8年前のクソ暑い夏、マイルポスト遺構を探しに上関に行ったことある。

 上関瀬戸から四代まで、海図とGPS便りで歩いたのだが、道行く人に何聞いても教えてくれない。仕方がないからLAT・LONGだよりで、基礎を探していたのだけれど。

 そして、半島末端の四代に到着した。雑貨屋兼釣宿でコーラ飲んで、世間話の風で話を聞いたのだが、「そりゃごめんね、『中国電力の調査員が廻っている』って聞いてた」とのこと。茶色い服が作業服に見えたらしい。

 その誤解を解いたら、逆方向に電話したとのこと。悪かったねと車で送ってもらって、途中、二個所で話を聞けたのだが。ほんと、村ぐるみでの反対運動だった。

 そこら辺のジジイやババアが、そこまで団結している。上関原発は、まずは民心が得られていない。当時でも、そんなもの作るの無理だと思った。

 そして去年あたりが、大学図書館でガチンコ左派雑誌の『オルタ』だったと思うが(世界かもしれない)、そこに上関原発のページが有る。そして、そのページだけ筆致が違っていた。

 左派雑誌にありがちな激突とか、欺瞞告発ではない。「ジジイババアの抗議の言葉に、仕事のない地元雇用で臨時に雇われた警備員が泣いていた」とかもある。「そんなことまでして原発をつくってどうなるのか」と締めくくる内容だった。まあガチ左派雑誌だったけど納得したよ。

 その原発も動かなくなって久しく、世論を考慮すれば再稼働なんかできるものかという状態なのだが、そこに新設増設を主張する意見が政党から出てきたとあるのには驚いたよ。

 「原発新増設の必要性明示を 自民議連 エネルギー計画に向け提言」だがね。自民党からリベラル派の力が消えて久しいが、ついにまともな右派すらもいなくなって、威勢のいいことだけを言えればいいみたいな出来損ないだけになったのかと。理念とかはともかくさ、原発の新造増設なんて、選挙の争点になったら耐えられないだろうと思うのだがね。
2013.12
21
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 東北応援に名を借りた人員整理だものね。

 茨城の、かすみがうら市長が部長級5人を東北に2年間派遣すると言ったところ、全員に拒否されたという。「市長『東北派遣を命ず』、5部長『辞めます』 茨城・かすみがうら」※ だが、これはどう見ても派遣に名を借りた部長級整理にしか見えない。

 当初市長は、市職員全体に派遣志願を呼びかけたが、1人しか応じなかったという。そこで「総務、市民、土木、教育、会計の部長5人」を呼んで志願を求めたという。だが、定年間近の基幹幹部を集めて纏めて飛ばすやり方は、どうみても市長に不都合な連中を飛ばすようにしか見えない。

 各部長も、その発想ややりかたに反発した様子。部長は全部58歳で、市長は「昨年から『58歳以上は管理職から外す』と公言して」たいという。そこで説得ではなく、命令で行けと言われた挙句に「『言うことを聞けないなら辞めてもらう』」と言われれば、役人も抵抗もする。「オマエのいうこと聞くくらいなら、退職したほうがマシだ」というわけだ。

 この市長、人の心がわからないのではないかね。もちろん、政治目標として人件費削減があって、それを解決したいのだろう。だが、やり方がコレではだめだろう。指名して説得するなら、裏で色々考えたとしても、派遣先での必要性や能力本意といった合理性から説得しなければならない。だが、いらない子を5人集めて行け、嫌ならやめろというのはやり方が雑すぎる。

 トップでもできることとできないこともある。トップは、何事もトップダウンでできると錯覚しているが、下僚はロボットではない。定型的な仕事以外は、何のためにやるのか、どれくらい重要なのか、なぜあなたがやるのかを示さなければ上手くいかない。特に人事はねえ、無理矢理に押しても何もいいことはない。俺の命令が嫌なら辞めろといえば、じゃあやめるというやつもいるし、絶対に残って抵抗する奴も出てくる、それを見ている周りも敵に回るね。

 案外、この調子で普段から仕事をしているから、派遣志願も揃わなかったのではないかね。まあ、財政改善を目標にしているらしいので、市職員や組合と仲が悪いのだろう。だが、ここまで拗れるのは、まともではない。オレは選挙で選ばれた市長だから、何でもいうことを聞けというやり方なのではないかね。



※ 「市長『東北派遣を命ず』、5部長『辞めます』 茨城・かすみがうら」『朝日新聞デジタル』(朝日新聞,2013.12.21)http://www.asahi.com/articles/DA2S10891556.html?ref=com_rnavi_arank
2013.12
21
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12:18
Category : ミリタリー
 昭和30年位まで、メータクがあった。メーター付きの距離制タクシーのことだが、今のように明朗会計ではない。一寸した工夫で料金をいじれるようになっていた。
木の槌でコツンと叩くとメーターが一つ上がる。コツがあって機械の隅から一寸のあたり
「値段のからくり - メータク」『朝日新聞』(朝日新聞,1955.6.13)

 周りの国を色々言うが、昔は日本も発展途上国と大差はなかったということだ。タクシーのメーター程度で国民性下劣やら将来の見込みがないというのは当たらない。

 だいたい、タクシーメーターにしても、連動していないくらいは可愛いものだ。

 パナマのタクシーでは、もっとすごかった。乗るときにメーターがある、電源も入るからから安心しろみたいなことを言われて載ったが、速度計ごとオミットしていて驚いた。あれ以上のタクシーにはあったことがない。なんせ町中でスッ飛ばすのだけど、時速何キロ出ているか全くわからない。降りたあとではいつもの価格交渉で向こうは3倍吹っかける。多分、2倍欲しいと思っているのだろうと考えて、高いと言って5割増しくらいで済ませたと思うがそんなものだった。

 逆に、アジア圏では、そこまでふっかけられたこともない。都市圏だと、普通にメーターを使って、印象では規定額だった。鉛の封印ほかがあったが、仮に弄ってあっても倍はふっかけていない。遠回りもない。

 すでに、アジア大都市圏のタクシーレベルは、日本の昭和50年代よりもマシなんじゃないかね。いずれは日本と同じになるだろう。そこに無理矢理に後進性を見つけても、30年前の己の姿を笑うようなものではないかね。
2013.12
20
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 第二の青島幸男がでないものか。都知事選挙をまたやるとの由だが。オリンピック反対の声を上げる候補はでないものか。かつて青島幸男は都市博中止を掲げて立候補した。役人は今からやめるとむしろ赤字といったが、実際には中止のほうが安く上がった。

 オリンピックも同じことだ。オリンピックで儲かる人間は限定される。スポーツ団体と建設業とホテル業とメディアくらいなものだ。あとは金だけだして迷惑を蒙る。

 首都高の半分を選手用に開けるとかマヌケなことも言っている。急いでいるから金払って首都高に乗っているのに、片方の車線を開けろと言われたのではたまったものではない。片方開けるというが、実際にC1の竹橋付近はどうするというのか。

 金のほうも膨らむ一方である。よりによって
明治大帝御聖代の威徳を偲ぶ外苑を手をいれて、駆けっこやるだけの見苦しい競技場を作りなおすという。その競技場には屋根がなければできないという。JOCはだから3000億寄越せというが、何様のつもりか。運動会くらい雨の中でもできる。昭和18年学徒出陣は雨の中でもやった。出征する学徒も、それを見送る学生もだれも傘をさしていない。雨が触れば競技ができないというのは甘えだ。雨が降ったらできない程度の軟弱な競技は雨天中止で良い。

 オリンピックもロクな金が動いていない。どうせ東電病院云々と同じこともあるのだろう。まあ、ああいった行事をやろうやろうと必死に主張するのは、人の金を自分たちのために使おうという腹だ。金が動かなければ運動会なぞ誰も誘致しない。

 そもそも、オリンピックもいまさらである。あれは貧乏国がテイクオフしたお祝いにやるもので、人間に例えれば成人式や結婚式のようなものだ。成人式に二度出るバカはいないし、結婚式も二回めだと控えめにやるものだ。それを盛大に大枚ばら撒こうというのは、正気の沙汰ではない。

 第二の青島幸男がでないものか。なに、政治スタンスなど右でも左でも構わない。オリンピックはやめる、やっても金は一切かけないといえばよい。開会式閉会式は鏡割りと三本締めだけでよい。競技は荒川土手と多摩川土手と東京湾の最終処分場で勝手にやれ場所代は取らない。諸外国のお上りさんで東京市内が混雑するのは本意ではない、だから羽田と成田には逆さに箒を立てかけておくと言い放つ候補がでてこないものか。
2013.12
19
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12:00
Category : ミリタリー
 何故か空自の作戦室にJADGEを据え付ける仕事をやったことがある。仕事としては、システムとかに絡むような大したもんじゃないのだが、計画時からミーティングまででて、据え付け立会までやった。下僚にまかせてもよかったのだが、まずは面白半分の物味遊山で、己と先任で行った。

 その時なのだが、設置場所のスクリーンがWECOM(自衛隊の気象情報)になっている。まあ、作戦室に業者さんを入れるときには、どこでもどうでもいいものを流す。空自それがWECOMなのだろう。だが、その前に事前調査で己と先任(先任も海だった)で入った時も、そのスクリーンがWECOMにされていた。

 普段、空自が何を映しているのかは知らない。だが、作戦室のスクリーンにWECOMは普段映すものではない。みんなから見やすい場所に置くなら、みんなに見せたいものを見せる。会議での報告でもなければ、空自なら飛行中の空自機の位置と針路でも示すんじゃないかね。まあ、調査時間待ちで手持ち無沙汰なので、先任と二人でしかたがないのでWECOMみていた。細かい会話は中身は覚えいていないが、どこそこはVFRだの滑走路23(磁北基準の上二桁)と言っていたと思う。すると見知らぬ勤務者に「あまりジロジロ見る」なと丁寧語で言われたよ。

 調査終わったあと、空自側担当者との雑談で「WECOM見ていて怒られたのは初めて」というと「アレがWECOMだと知っていたのか」と言われた。まず、海自にも航空部隊とかあって、マークがなんであれ、そこで当直立つとWECOMやら電報やらはいつも見る。ロシアがホニャララなのでEP-3が基地に来てホニャララまでいって、ホニャララを出歯亀するくらいは教えてもらえる。だいたい、航空救難なんかも海空一緒でしょというと「オレのせいじゃないけど、なんかゴメンね」と言われたよ。

 司令部勤務の権威も借りて、秘密でもないものを秘密であるように上から口調で文句つけていたのだろう。そういう曹士は結構いる。だがね、それが秘密でないことを知っているヤツにいってもねえ、ということだ。そういえば、別の作戦室だと、立入り時にはTV放送つけている大スクリーンがある。それが仕事で入った空の大臣室からノーパン喫茶エミルマだったことがあった。まあ、見ないようにしたし、見ても大したものでもなかったけどね。
2013.12
18
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05:50
Category : ミリタリー
 JSFさんの頭の中の戦争モデルはどのようなものになっているのだろうか?

 JSFさんは、日本の戦車数減少を嘆くあまり、このままでは戦争となれば東京まで追い詰められると悲憤慷慨している。本土への上陸があった場合「東京周辺まで追い詰められ」るが「米軍の救援で巻き返す予定」と述べている。

伯爵北条久奈‏@Hisana_
ガチ有事になったら、そもそも日本本土に上陸されてる時点でもうアカンのではないか
2013年12月16日 - 23:17
https://twitter.com/Hisana_/status/412843927037673472

JSF Хибики‏@obiekt_JP
@Hisana_ 韓国は釜山周辺まで追い詰められても米軍の逆上陸で巻き返しました。同じ様に日本も東京周辺まで追い詰められようと米軍の救援で巻き返す予定です。専守防衛とは籠城と同じで、外からの救援が来ないとそりゃジリ貧ですけど、籠城とはそもそも外部からの救援が来る事が前提の戦法。
2013年12月16日 - 23:25
https://twitter.com/obiekt_JP/status/412845950336393216

JSF Хибики‏@obiekt_JP
@Hisana_ アメリカの空母打撃群及び揚陸戦力なら問題なく可能です。ただし、西海岸から戦力をかき集めてやって来るまでの半年間、自衛隊には頑強に抵抗して貰う必要が有ります。その為の陸戦兵力です。なおハワイの陸軍師団は数週間の準備で空輸されて来ます。
2013年12月16日 - 23:33
https://twitter.com/obiekt_JP/status/412848063833595904


 しかし、JSFさんが考える戦争モデルは相当にオカシイ。まず、東アジアで圧倒的な海空軍力を誇る日米同盟が上陸戦を許すという判断が奇妙であり、敵戦力に東京周辺まで追い詰められても交戦し続けるという判断が非現実的であり、半年後に米軍は容易に日本に増援を送れるという判断が不可解である。

 まず、JSFさんは、日米同盟が東アジアで圧倒的な海空戦力を誇っていることをご存じない。話の流れでは、沖縄や南方へのシーレーンの話もしているので、敵は中国である。しかし、その中国に、日米同盟の海空戦力を撃破して、上陸戦を行い、その後も安定した海上輸送で補給路を打ち立てる能力はない。JSFさんの判断は、現状の東アジア軍事力の情勢を反映したものではない。その上、中国が日本に容易に上陸戦を行えるという判定は、JSFさんの頭のなかにある戦争モデルが奇妙であり、イッちゃってることを示している。

 また、東京周辺まで追い詰められても戦争を続けるとJSFさんが判断する理由が分からない。そもそもの戦争理由が分からないが、その辺り、JSFさんとその熱心な支持者の皆さんは「意図ではなく能力に備えろ」と思考放棄しているので、責めても仕方がない。だが、九州から太平洋ベルト沿いのほぼ全てを失い、関東まで寄せられるまで、日本政府は馬鹿正直に戦争を続ける必要はあるのだろうか?
 JSFさんの頭のなかにある戦争モデルは、ゲームの大戦略的な発想であり、首都が陥落するか、野戦軍が全滅するまで戦い続けるものなのだろう。JSFさんの戦争モデルや戦争理解では、戦争を続ける利益と、戦争をやめる利益を比較する政府や政治という要素はない点で、非現実的である。

 そして、そこまで押されていながら、なぜか半年後に米軍が日本に自由に増援を送れるとするJSFさんの判断が不可解である。「アメリカの空母打撃群及び揚陸戦力なら[日本への増援は]問題なく可能です。」といっている。その海軍力は、増援までどこで何をして遊んでいるのだろうか? 
 「アメリカの空母打撃群」が中国海軍を日本近海から排除することが「問題なく可能」なら、日米軍は東京周辺まで追い詰められる状態にはならない。最初の段階で中国側上陸部隊なり橋頭堡なり、補給に使う港湾なり船団なりを攻撃して、上陸戦や内地侵攻を頓挫させるだろう。
 逆に、中国海軍が海軍力で日米を圧倒し、制海権により上陸戦やその後に安定した内地侵攻をできるほどであるなら、半年後に米本土から日本に増援を送ることは出来ない話である。

 これらの点で、JSFさんの戦争モデルは不可解なのである。

 JSFさんの発言は続き、その戦争理解や戦争モデルのへんてこな部分がどんどん出てくる。

 海上撃破は2割しかできない珍説もそうだ。1万隻が来れば2000隻は沈められるが、10隻来ても2隻しか沈められないという謎がある。もっともそれを不思議に思わないのがよほど謎なのだが、それはさておく。

 それと似ている話だが、戦車は16-30%紙しか撃破できないというのも、奇妙なJSFさんの主張である。以前から一つ覚えで航空機に戦車は強いと撃破率の話をしているのだが、これは統計や航空攻撃の目的を取り違えている珍論である。
JSF Хибики‏@obiekt_JP
@kaizoku2000 適当な輸入品だと足が短くて戦場に届きもしないし、2割削るというのは大戦果なんですが。湾岸戦争でアメリカ軍は航空攻撃だけでの戦車撃破率は16%。2割を「その程度」って、何か勘違いしてませんかね。
2013年12月17日 - 6:19
https://twitter.com/obiekt_JP/status/412950231051808768

JSF Хибики‏@obiekt_JP
@kaizoku2000 あとちょっと訂正。航空攻撃だけで戦車16%を撃滅したのはイラク戦争で、湾岸戦争では30%でした。
2013年12月17日 - 6:37
https://twitter.com/obiekt_JP/status/412954802683777025

戦争での戦車撃破率を持って戦車は空爆に強いとはいえない。航空攻撃は、重要な地区や正面に集中されるものであり、逆に重要性のない地区や正面ではなおざりになる。この16%という数字は、なおざりとなった地区で生き残った戦車多数を含んでいる。つまり、航空攻撃が集中された地区で戦車生存率が84%であったわけではない。また、航空攻撃の目的は敵戦車を破壊することだけが目的ではなく、敵戦車部隊を行動させないことでもある。航空攻撃により戦車損耗が少なかったとしても、航空機が頭上にあれば戦車部隊は行動できないわけで、その状況では戦車は何の価値も持たない。

 なんにしても、戦争のモデルがオカシイ。JSFさんには、スペックの単位間違いやら横文字ニュース翻訳のの誤りを糺すよりも、ご自身の戦争モデルの誤りを糺すことをオススメしたい。




まああれだ、他の人にはこんなことは言えないし工夫しなきゃいかんが、JSFさんとそれに同調されたお仲間さんとは直截的な言い方できるからいいよね。相互主義というやつでね
一番不思議なのは、JSFさんの戦争モデルとその理解なんだよね。細部が間違っていてもあんま気にならないのですが、どうでもいい数字にはこだわる割に全体がオカシイ。
「正確に間違える人」なのでしょう、計算の下一桁の間違いには目を三角にするけど、桁間違いには気づかないタイプですね。
2013.12
17
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12:00
Category : ミリタリー
 床井雅美さんが今年10月に出した大判本『ハンドガンミュージアム』がなかなかおもしろい。

 興味深いのが、拳銃製造の実工程紹介。生産ラインの写真があるのだが、結局は熱間鍛造での粗造りのあと、細部の加工は結局は切削でやっている。9mm拳銃ような高級品は全面を鋼をNCで削っているのだが、これでは確かに安くはならない。だから、数物の軍用拳銃なら、精度はどうでもいいのでプレスや樹脂で作ることになるのだろう。

 鋼の部分をインベスト・キャストで作る方法もあるとされている。要は東南アジアや南アジアで2000年前からやっているロスト・ワックスの現代版なのだが、青銅やアルミならともかく、鋼が相手でうまくいくものかといった問題もあるのではないかね。

 ただ、一番おもしろいのが、後ろのカタログ部にある各社商品紹介、その中のノリンコの部。有名拳銃のコピー品を臆面もなく作っているのは、なかなかの強心臓で、しかも型番まで似せている。

 ・ P226のコピーが、NP226
 ・ P228のコピーが、NP228
このあたり、数字には商標は成立しないみたいな話なのだろう。

 ・ PPKのコピーは、PPN。

ノリンコ版PPKなら、NPPKとかにすれば良さそうなものだが、多分PPKが商標に触れる。だからPPのノリンコ版みたいな表記にしたのだろう。まあ、PP/Sとかでもいいような気もする。さすがに、商標があるのか、固有名詞っぽい拳銃は無機質な番号としている。

 ・ ガバメントのコピーが、NP28(ただし9×19)
 ・ FNハイパワーのコピーが、NP38
 ・ CZ85のコピーが、NP40

(これらの写真と値段が載っている銃砲店のページ、価格はだいたい真物の1/3以下)


 とはいえ、ノリンコもまともそうな拳銃も作っている。CZS92(ググってヒットするのはQCZ92)とか、77Bとかがそれ。調べると制式品っぽいが、9×19使えて、安くて安全性があれば、各国軍隊に結構売れるんじゃないかねえ。解放軍の星マークを桜と錨に変えて、自衛隊で使ってもいいんじゃないかと思うよ。別に拳銃なんてそんなものだしね。ミネビアは儲からないけど
2013.12
16
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12:00
Category : ネトウヨ批判
 「中国の防空圏 疑念捨て日米共同行動を」なのだが、なぜ米国が中国に、日本の現政権並みの強硬姿勢を貫けると考えているのか不思議である。中国への強硬姿勢がない点を指して、「米国は中国に対して甘い」というのは、自分たちの対中強硬論という郭のなかでしか考えられないことを表明しているようなものではないか。

 まず「中国に対して、強硬姿勢でブレないで行動できる」と考えられるのが不思議である。中国と日米は冷戦状態ではない。日本はアレ宰相なのでアレな強硬策をとっているが、中国と日米は冷戦期の米ソのように全面対立構造ではない。

 この点については、伊藤剛さんが主張する「安全保障システム」と「経済システム」の切り分けがわかりやすい。、中国と日米は「安全保障システム」でみれば敵かもしれないが、「経済システム」では味方なのであり、全面的に対立する敵ではない。冷戦期のソ連と米国のように「安全保障システム」と「経済システム」双方とも敵とは違う立場にある。伊藤さんは「『構造』と『認識』のミスマッチ」(『東亜』2013.11)で、概略このように述べている。

 そういった視点から見れば、日米にとって中国は何があっても強硬路線を貫かなければならない敵ではない。安全保障システム側は、対立を辞するな、強硬路線を貫けと要求するかもしれない。だが、同時に経済システム側からは、対中関係をこれ以上悪化させるなという要求もある。

 実際には、日米両国にとって、当座で重要な問題は、中国の軍事力の脅威ではなく、自国経済が振興しないことにある。その点からすれば、中国と不仲になることを避ける経済システム側主張が強い影響力を持つのは当然だろう。

 米国のとった態度は、不可解なものではない。安全保障シムテム的に問題となる、得意な防空識別圏構想に反対しつつ、経済システム的に問題となる、中国との関係悪化を防ぐという、バランスを取った按配式である。

 その米国の態度を理解できず、弱腰となじるのは、やはり全体が見えていないのではないか。「中国に現政権並みの強硬路線を貫け、妥協をするな」という主張は、世界が安全保障システムだけでしか動いていないという、偏頗な世界観の反映であるように見える。むしろ、安全保障システムの理屈に踊らされ、教条的な強硬姿勢を取る現政権の方が、支持層の人気取りのため、自国や自国民の経済的な利益を捨てているようにしか見えない。


※ 「中国の防空圏 疑念捨て日米共同行動を」『産経ニュース』(産経新聞,2013.12.16)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131216/plc13121603150002-n1.htm

※※ 伊藤剛「『構造』と『認識』のミスマッチ」『東亜』(霞山会,2013.11)pp.28-33.
2013.12
15
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13:22
Category : ミリタリー
 住重が機関銃でデータ改ざんしたという話※ だが。拳銃や小銃ならともかく、最も重要な火器である機関銃が対象で、しかも耐久性となると困った話だ。

 陸戦で一番重要なのは機関銃である。機関銃がなければ防御も攻勢も威力を大きく欠く。同じように連射ができるからといって、自動小銃で代用できるものではない。極端な話をすれば、小銃は機関銃を援護する役割のようなものだ。

 そのため、機関銃には耐久性と互換性が必要になる。まずは1万発でも2万発でも発射できる堅牢さと、過熱や故障に備えての銃身を始めとする交換部品との互換性が求められる。

 今回は、その耐久性が問題になる。極端な話、発射速度は多少遅速があってもいい、だが、銃身の耐久性については、次第によっては重篤な問題である。銃身そのものの寿命はともかく、機関銃と銃身の接続部が絡むと、作り直しが必要になるだろう。

 銃身接続部は耐久性と精密性の両立が求められる。設計はともかくとして、製造段階で最も高度な精密加工が要求されるのは、銃身と接続部である。機関銃の場合、銃身はその場交換しても集弾性※※ は損なわれないことになっている。その取付も、いまでは更なる精度が求められている。A4の昔は銃身取付時にゲージを使ったギャップ(締付距離)調整があったが、ここ50年の機銃(海自ではまずない)では、ギャップ調整も精密加工で一発交換できるようにしているためだ。

 銃身取付部が絡むと、機関銃への不信になるだろう。もともと住重機関銃への評判は良くない。62式は割と早期に悪評が出た。当初、海軍5式30mm機銃の流れを汲む先進性という話であったが、5式なんてまともに実用されていない。その後、MINIMI、M2QCBと世界ブランドのベルギーFN社設計となったが、やはり製造技術に問題があったのだろう。

 住重については、結構監督官や検査官をやった。住重浦賀と保谷両方やったが、保谷は機関銃ラインを持つ工場だ。あそこは潜水艦の二酸化炭素吸収装置を作っている会社で、そのつながりで口を濁すがホニャララも作っている。(これは入札の公告で出ている) そこから技術者がこっちに来て、作業待ちの時、風邪か何かで休んだ代理人(アミン専門家だったひと)の代理さんが機関銃ラインと言う話で、なんともなしに「将来の機関銃はどうするのですかね」と聞いたら「ウチの機関銃は全く問題はない、完全無欠」みたいに言っていたのが印象的だった。

 住重は、三菱よりもしっかりしているという印象だった。だが、防衛調達は構造自体がアレなんで、前回はどっちも架空請求でとっ捕まっている。実際のところ、検品も数しかみないのだからこういうこともあるのだろう。機関銃も、ロット抜いて3万発射撃とかやったほうがいいのかもしれない。


※ 「自衛隊の機関銃データ 改ざんして納入か」『NHK NEWSWEB』(NHK,2013.12.15)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131214/k10013833571000.html

※※ ただし、命中精度はそれほどではない。軍用銃全体が命中精度は甘いが、機関銃のそれは更に甘い。60年代に62式機関銃について書かれた記事を読んだ記憶があるが、50m先で10cm四方だかと、軍用弾薬を使うにしても相当に甘かった。
2013.12
14
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12:00
Category : ナショナリズム
 中国艦艇と米艦艇がチキンレースやった話だが、これは冷戦時代は日常的にあった話である。公海上での演習で、監視する米艦とソ連艦が同じようなことをしていた。相手の針路に割り込み針路を変えさせる。たまには並走状態で軽くゴツンもあった。ソ連のミサイル艇かなにかが米水上艦の斜め後ろからゴツンの事件があった。

 ただ、「一触即発」はない。産経ニュースで、その語を見たが、やはり違和感はある。極端な話、これはいつものゲームの範囲を超えない。米中で行っている軍事力を使った競り合いは、米ソ冷戦のように、エスカレーションの先に戦闘を見越した、にらみ合いではない。決して衝突には至らないことを暗黙としたゲームである。米中艦艇による、じゃれ合いは、その中のミニゲームにすぎない。

 問題は、事故にある。互いに死傷者を出すつもりはなくとも、結果として事故が起きることがある。例えば、海南島でのEP-3とJH-8の接触事故がそれだ。艦艇同士であれば、並走そのものが危険をはらんでいる。それなりの速力で艦艇同士が近づくと、ベルヌーイの力で吸い寄せられるためである。ブツかっただけなら大した話ではないが、なにかの拍子で死傷者や、火災浸水が起きると、ゲームの趣旨から離れた無用な緊張をもたらす。

 必要なのは事故回避措置である。互いに不幸な事故を回避する仕組みがあれば、安全にチキンレースができる。その前例はある。あの米ソ冷戦でも、事故回避の仕組みはあった。「米・ソ間で合意した海軍艦船間で使用する信号」がそれだ。国際信号に準じた信号であり、意図しない事故発生の防止に役立てようとするものである。「PJ3:本船は、舵故障中。注意あれ」や「QF1:本船は、機関を停止した。注意あれ」、「RU8:本船から2海理の圏内には、30分以内に潜水艦が浮上する。貴船は、これを避けられたい」といった信号である。これを米中でも使えば、ゲームはほぼ安全となる。

 事故回避措置が必要なのは日本でもかわらない。尖閣あたりでの保安庁と海警の対峙も、両国間には暗黙のルールができている。ゲームに参加するのはハルストライプを持ったフネに限定する、互いに死傷者を出さない、タラ戦争のように体当たりはしない、政治的変化がない限りは上陸とか余計なことはなしない…そんなものだ。その暗黙のルールを確固とするために、暗黙のルールにとって危険因子を尖閣から追い出したほうがよい。

 尖閣でのゲームで最も危険な因子は、政治団体の進入である。わざと尖閣まで行って出漁し、あるいは飛び込んで上陸するような政治的パフォーマンスは、ゲームを危険にする。そのためには、あの一体を禁漁にしたほうがよい。尖閣諸島については、島から12マイルを、資源保護あたりを名目に禁漁区とし、外国艦船の不法侵入あたりを理由に航泊禁止にしたほうがよい。



※ 「中国艦船と米巡洋艦が“一触即発”-南シナ海」『産経ニュース』(2013.12.14)http://sankei.jp.msn.com/world/news/131214/amr13121410530006-n1.htm
2013.12
13
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12:00
Category : 未分類
 中級学生の時を思い出したよ。中級には本来最終試験はない。しかし、アレな課程主任が試験を課した。まあ、試験作れるくらいだから、よほど暇だったのだろう。己が教官の時には、教務と適法性確保と教務実施要領改定でついぞそんな余裕はなかったのだが。

 その中、たしか最終問題に「バルチック艦隊が来る、予想経路と特徴を列挙して、艦隊をどこに置くかオメーの考えを書け」みたいな問題があった。

 まあ、試験や成績、序列なんかどうでもいいと思っていたので、それまでの問題はチョイチョイ解いていった。合っていようが合っていまいが知ったことではない。問題の中には問題が間違っているのもあったが、ロクな奴が作った試験でもないので馬鹿にして回答なしと書いたりした。

 すると相当に時間が余る。で、最後のバルチック問題で時間を潰すことになる。問題そのものは単純。与えられた地点間の時間から敦賀沖あたりに置かないと理屈からおかしくなる問題。だが、暇もあるので、カムランからウラジオ行きの経路を6つ考えたよ。北から時計回りに列挙する原則なんで、
①千島列島-間宮海峡
②千島列島-宗谷海峡
③津軽海峡
④紀淡水道-関門海峡
⑤豊後水道-関門海峡
⑥対馬海峡
で6つ。当時は東京湾要塞本のあとなので、豊予要塞系や紀淡要塞系みたいな話とか、水雷団の話も書いて(当時、これらがあったかどうかはどうでもいいやと思っていた)提出。

 なに、試験問題なんかまともに目を通さない。合っているか無いかしかみないものなので、単純な暇つぶしだったのだが。その後に統率科先任教官のN3佐が怒った。ただし、己のことではなく、学生全員に対してなんだがね。

 前にも書いたけど「お前たちの半分以上が平均点以下だ」だって。このNについては、頭の悪さに慄然としたよ。

 本心は、教えたはずの内容が答えられないことに怒っていたんだと思うがね。ただ、試験全体が過去問では解けない問題だから仕方がない。学生もそれまでの試験は過去問題で切り抜け、◯◯◯◯(作戦要務令みたいなもんだ)の丸暗記しかしてない。

 己は過去問は見ないし、国有財産の問題について「選択肢が間違っている」とかやってたので中級自体では最下位だった。それでNに「何故過去問を見ない」(と成績不良が出てNが困る)と怒られた。その程度の頭だから、まともに学生が理解しているかの計測(これを理解の検討という)はできていないし、しようともしない。だからそういうことになるのだろうよと思ったよ。

 ただ、この試験だけは己は相当できた方だったらしい。己の課程主任の航空装備、厚木研修の時、寝言でMPAの話をするくらいのMPA馬鹿一代のU3佐が、オマエ結構出来ていたよといっていた。この御仁、己が呼び出され、Nがなぜ過去問見ないと怒っている時に、立会で臨席に座ったが、狸寝入りか知らないが居眠りしていたタイプ。「まあ、あんな試験やっても、幕僚実務じゃ何の訳にもたたんけどね」とも言っていたけどね。
2013.12
12
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12:00
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 10年前の話。第二海堡に設定されたデッカ基点を確認に行く仕事があった。

 デッカとは、陸上基地局をつかった海上電波測位技術。距離は短いが、高精度なので対機雷戦に多用していたもの。

 そのデッカ局を置くための土地が第二海堡にあることになっていた。国有財産台帳を見ると、5m×5m?のネコの額の土地が、防衛省行政財産として載っている。それがどうなっているかを探すというもの。正々堂々と海堡に上陸できる機会なので当然参加した。総監部桟橋から交通艇で第二海堡に向かう。

 横須賀-海堡-富津は東京湾最狭部なので、すぐに到着する。記憶していないが、今調べると距離5マイルなので15ktで20分、多少遠回りしても30分でついたはず。そこでさっさと上陸する。当時は、海保が使う防火防水訓練場があった。あそこでたまに、煙を出すけど気にするなみたいな水路告示があったような気がする。

 同人で海堡をやる気まんまんだったので、上陸後、己は仕事はほったらかし。台帳から調べた大概の位置を示して、あとは作戦部の小幕僚、N-4Xと海曹にまかせて遊びに行く。海堡の中には柵もないので、関東大震災で割れた砲台あとその他を激写していた。当時はコンタックスのT-2だったが、海堡ということでリバーサルのベルビアを奢っていた。

 30分位激写して戻ると、小幕僚が「どこにもないぞ」という。「遊んでないで真面目に探せ」とも怒る。だがね、奴さんは出世ゲームが大好きな御仁。最初は己が邪魔だった。「俺が指揮して探すから文谷は見物でもしてこい」と、そう言った。だが、それはキレイに忘れている。そのうち「お前らの管理する台帳が悪い」とかも言い出した。まあ、指揮系統が違うから何言っても知ったことではない。向こうが上級だったけどね。

 ま、財産の杭なんか、どこかに隠れるようなものではない。平地で草もロクロク生えていない。そこに杭がないということは、誰かが抜いたか、土盛りでもして整地されたんだろう。そう言ったが、先生は納得しない。あるはずのないところまで必死に探しているが、見つかるはずはないのだけどね。まあ、己にしても、自分では「ない」という結論が出ているので、今日のところは何やっても無駄だと判断している。じゃ同人準備に励もうかと、探すふりをして激写を続けた。

 小一時間かね。宝探しに飽きた頃、ようやく「どうするのか」という。要は、財産管理側の責任、幕僚部は責任はない。この面倒はそっちのやる仕事だぞと、面倒を振ったつもりなのだろう。ただ、己からすれば大した面倒ではない。土地はあるが、杭はないだけの話にすぎない。しかも、民有地との取り合いはない。周りは全部、財務局が管理する使い道のない普通財産。財務と話して境界確定をすれば済む。だから「公図あたりを参考に、基点から測量するしかないだろうね」と言った。地面の権利があるのだから、あるべき場所にまた杭でも打てばいいだけだ。それは財産管理側で、文谷がやるんだなと、責任回避の確認をした後、その日は引き上げることにした…のだけれども。

 …最後に大チョンボ。交通亭の艇長さんが、中瀬航路の横断禁止地区を横切った。己等は荷物で載っているだけ。チャートも見ていないので、そんなことは全くわからない。

 しばらく経つと、後ろから巡視艇が追っかけてくる。何かスピーカで言っている。よく聞くと「そこの防衛庁YF◯◯◯◯、止まりなさい」というもの。止まって話を聞くと、横断禁止地帯を渡りましたよねという確認。防衛省が海保にとっ捕まって切符を切られたという始末。

 翌日の総監部OPでこの話が警備隊(交通艇を出す港務隊がある)から出る。再発防止教育についての説明の後、空気を変えるためか、ちなみに艇長の曹長さんが罰金いくらだかになったという報告だった。それを聞いた総監(確か後に統幕長になった斉藤さん)「んー、自衛隊でも捕まって罰金取られんだ」と、相当、自然な感想があった。幕僚長(ヘリパイの小林さんだったか?)が「自衛隊ナンバーでも交通違反で捕まりますからねー」とこれまた自然な感想。そのあと、総監が「まあ、やっちゃったことは仕方がない。艇長には気を落とすな、その分仕事で挽回しろと言っていたと伝えろ」みたいなこと言っていたよ。

 そして、デッカ基点については、掃海屋さんは大して気にもしてなかった。上司の管理部長が◯掃で、興味もあるのだろう。「報告しろ」というので、報告したが、焦点はそこに本当に行政財産としての土地権利があるのかという点だけ。「防衛省の地面があって、デッカを展開する権利はあるってことだな」と確認したあとは、それでいいやという感じだった。

 報告後、課に来て課長と己と雑談していったが、デッカ展開では特に財産杭は必要ないようなこともいっていた。第二海堡については「あそこはデッカで精度だすのに欲しいんだよね」と、今から思えば己達に仕事の重要性を強調したあと「でも、デッカ局置くときにも基点から測量するから、そこまでの厳密さは要らない」と、同じように仕事の仕上がり精度についての要求をしていった。

 その後、測量訓練を兼ねた海曹チームを送った。仮の鋲なり杭なりを打ったはずだか、その時には同行しなかったので、残念ながらその写真はない。

 その後の処理は管財係長(この人は施設庁から出向の事務官、行(一)4の大尉・少佐級だった)が、施設庁と財務省の横須賀財務局でチョイチョイやった。まあ、推測だけど真新しい仮鋲・仮杭を、昭和の昔からあったことにしたんじゃないのかね。施設庁も財務局も、面積だけ(だいたい)あっていれば構わない(なんせ、メートル法に変える時、1坪=3平方メートル換算だった)スタンスなので、それが一番面倒ないスマートな解決法だと思うよ。
2013.12
11
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12:00
Category : 昭和の新聞
 鰺ヶ沢の二人町長の記事なのだが。

 1971年5月1日の朝日新聞に「役場が唯一の大企業」という記事がある。役場以外に仕事のない町で、しかも「町には職員採用の規定がないので採用は町長の裁量まかせ」なので、選挙がとにかく白熱する仕組みになっている。その結果が、町長が二人でるという事態なのだが、選挙開票での不正もなかなかすごい。

 「『選管を握っておけば票で負けても選挙で勝てる』」とは、なかなか言えることではない。「『開票の時、敵の票はスリッパに突っ込んでしまう』」「『開票の最中に停電させて票をすり替えたこともある』」「『不正はなくても、あったことにするなんて簡単だ』」と赤裸々である。

 まあ、70年代までは発展途上国の雰囲気はあったということだ。当時は他地方でも選挙での買収も結構ある。賭博もなかなか盛んであって、東京湾フェリーの中で開帳していることを察知した海保と警察が大立ち回りといった事件もある。

 まあ、40年前までは日本もそんなものだから、あんま他国の後進性を言うもんじゃないなとは思うね。日本も己たちの世代までは公害戦争や交通戦争の記憶がある。平成のゆとりどもが他国のそれを指して馬鹿にするのは、昭和の聖代を知らない故だなと思うよ。
2013.12
10
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01:15
Category : 未分類
 先方のブログ拝見したら、1月号の中身に出ていたのでここで買ってくださいとお願い。

 『軍事研究』さんに記事を書かせて頂きました。「『実力世界一』に返り咲いた海上自衛隊」がそれです。載せて頂けるとは聞いていたのですが、わりと不安因子が高いので、ホントに載るのを確認するまでどうも言ってはいけないような気分でしたので黙ってました。読んでもらえるとありがたいです。

 ほかにも、来年月末に出る別雑誌や、その翌月の雑誌にでるかもしれません。とりあえず、12月15日までにということで、そっちを書いています。その後もコミケ作業があるので、このブログも日にちがトンだり、アレな内容になるかもしれませんがご容赦。いや、こんな必死になったのって、兵隊の時にも大学院の時にもなかったねえ。



※ 文谷数重「『実力世界一』に返り咲いた海上自衛隊」『軍事研究』2014年1月号(ジャパンミリタリーレビュー,2013.12)
2013.12
09
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12:00
Category : ミリタリー
 機雷戦の記事を見ると、いつも最新鋭機雷が紹介されている。海底から艦船めがけて上昇する上昇機雷やロケット式機雷、目標を感知して短魚雷を発射するホーミング魚雷のたぐいに紙幅をさいて紹介している。

 しかし、あの手の高級機雷はメインストリームではない。まず、高価であるので使いにくい。さらに、感応が怪しいという問題もある。

 高級機雷は、大抵は大水深で使うものなので、感知が難しい。感応機雷として、一番安定して使える感応方式は磁気だが、水面からあまりにも遠い。距離の関係から磁気量変化もそれほど得られないのでまず使えない。水圧や振動も同じ。勢い音響(水の変動としてみれば水圧や振動と同じだが)になるのだが、音響は海水状況で伝わったり伝わらなかったりする。※

 結局、多用されるのは、沈底式感応機雷と繋維式触発機雷になる。だが、機雷記事では古臭いのか、あまり紹介されないのは何だと思った。機雷発火にいたるシーケンスのロジックとか、機械掃海具を引っ掛け、切断するオブストラクターとかあるのだけれども、まずは紹介されていない。

 対機雷戦では、まずはその両者への対応がメインとなる。だが、紹介記事ではやはり最新手段や高度技術についてを知らせるものになりやすい。掃討戦の基本と、繋維掃海を説明するような記事がいると思うのだけどね。

 あとは、最新の対機雷戦艦艇を哨戒するだけではなく、それまでの対機雷戦艦艇との比較が必要なんじゃないのかと思うのだけどね。海自最新掃討艇はエライ、スゴイだけではなく、それまでにあった問題点と比較したり、あまりにも致命的な問題があったこととかも述べなければならないと思うのだけれどもねえ。



※ 魚雷を組み込んだタイプの機雷は、概ね敵潜水艦だけを相手にすることになっている。知らないから言える話だけど「音響の海面反射とかそういったのを使っている、だから潜行中の潜水艦しか相手できない(想像だよ)」のではないかとか思うんだけどね。さらに、ある程度の騒音レベルを持つ原潜だけしか相手にできないとか。電池航走する通常潜水艦は全く駄目とかとういう想像もね
2013.12
08
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12:00
Category : 未分類
 元の図面を取り込んだ。昭和19年参謀本部『大東亜航空図 福岡-南京-マニラ』いつもの通りA3コピーしてからA4スキャナで読み込むという苦行なのだが、元図がA0だと16面取り込んで、水平垂直をした上で不陸をとらないといけないので夜なべ仕事。


解像度半分


 台湾飛行場は資料はあるけど面白く無いのでやめました。冬コミは、米中あるいは日中、日米中の戦闘は東シナ海になるんじゃないの本にします。しばらくやらんといけないことも多いので、12月15日以降からの実作業になりますかね
2013.12
07
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12:00
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 前に「JR北は採算が取れない以上、札幌以北・以東を整理するしかないのではないかと書いた。http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-758.html その件について、北海道大学さんからコメントでご意見を頂いた。その内容は次のとおりである。
無知が語るな大ボラを
現実を無視してるね。
道東最大の都市 釧路と札幌の距離は351キロもある。年間利用者数160万人程。
釧路は国際バルク戦略港湾として北海道最大の国際穀物輸出入港がある一大物流拠点。
そのような実態を考慮できないのは知識が足りないからだ。


 ただ、年間利用数160万人と穀物輸出入港程度では、鉄道路線を維持する理由にはならない。

 まず、年間利用者数160万人は、相当に低い。

 長距離路線で比較すると、東海道新幹線は東京大阪間400kmで1日に50万人位運んでいる。年間2億人に相当する利用者数である。対して、札幌-釧路間での利用者数は160万人、つまり1/100にすぎない。東北新幹線で盛岡以北の利用者数や、上越新幹線の越後湯沢~新潟でも、10倍は運んでいる。

 長距離戦で年間160万人という例もないので、都市近郊線で探すと、どうみても採算とれない路線しかでてこない。年間160万人を具体的に挙げると、五日市線の御嶽-奥多摩や、上野動物園内モノレール程度にとどまる。都電荒川線でも10倍の利用者はいる。

 鉄道会社内の研究・規格部門の某さんに言わせると「国鉄改革の時の廃止基準が4000人/日[年間160万人だと1日4500人]だから廃止ギリギリってレベルだよねえ」とのことである。

 さらに、道東は人口流出傾向にある。釧路市にしても、国鉄処分の時代から、人口は2割も減っている。しかも人口は18万人しかいない。ここで政治力なりを使って無理に鉄道を残しても、結局は採算が取れる見込みもない。鉄道は廃止してバスにしたほうがいい。

 国際バルク戦略拠点についても、鉄道を残す理由にはならない。

 まずは、国際バルク戦略拠点そのものが、そうなったらいいなという程度の願望である。国交省や地元は「そうしたい」と思っているだろうが、今のところは「国際」の実態はない。そもそも、1国分の輸送であれば、トウモロコシや小麦の輸出港から直接その国に運ぶ。日本を経由するメリットはない。

 次に、釧路港で輸入した各地方向け穀物にしても、鉄道輸送はまったくリンクしていない。確かに、北米産玉黍について、日本向け輸出うち、小口分はニューオリンズから釧路に送り、そこから各地方に送られる。だが、釧路で降ろされた穀物は、内航船に積み替えられて日本各地に向かう。船舶より高くつく鉄道輸送はしない。

 北海道内での濃厚飼料需要にしても、調べたところ、鉄道輸送は使われていない。積み替えコストが高いためトラックが使われている。釧路港-(鉄道)-道内駅-(トラック)-需要家で運ぶくらいなら、多少運賃は高くとも、積み替えのコストを省ける釧路港-(トラック)-需要家で運ぶ。

 つまり、釧路港が国際バルク戦略拠点でも、そこで国内向けトウモロコシの一部を荷受していても、鉄道を残す理由とはならない。

 結局は、札幌から北と東では、鉄道事業は採算に合わない。JR北海道にしても、採算がとれないので整備できませんでしたという話である。そもそも経営的に成り立たないのだから、再生もありえない。よくわからない理由から、その地方の威信財として鉄道事業を残そうとお金を投じても、無駄金に終わる。それよりも専用路線を使う高速・大型バスや、沖縄県内で使うような短距離用の航空機をつかったほうが実情に合致しているのである。