FC2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2013.12
18
CM:34
TB:0
05:50
Category : ミリタリー
 JSFさんの頭の中の戦争モデルはどのようなものになっているのだろうか?

 JSFさんは、日本の戦車数減少を嘆くあまり、このままでは戦争となれば東京まで追い詰められると悲憤慷慨している。本土への上陸があった場合「東京周辺まで追い詰められ」るが「米軍の救援で巻き返す予定」と述べている。

伯爵北条久奈‏@Hisana_
ガチ有事になったら、そもそも日本本土に上陸されてる時点でもうアカンのではないか
2013年12月16日 - 23:17
https://twitter.com/Hisana_/status/412843927037673472

JSF Хибики‏@obiekt_JP
@Hisana_ 韓国は釜山周辺まで追い詰められても米軍の逆上陸で巻き返しました。同じ様に日本も東京周辺まで追い詰められようと米軍の救援で巻き返す予定です。専守防衛とは籠城と同じで、外からの救援が来ないとそりゃジリ貧ですけど、籠城とはそもそも外部からの救援が来る事が前提の戦法。
2013年12月16日 - 23:25
https://twitter.com/obiekt_JP/status/412845950336393216

JSF Хибики‏@obiekt_JP
@Hisana_ アメリカの空母打撃群及び揚陸戦力なら問題なく可能です。ただし、西海岸から戦力をかき集めてやって来るまでの半年間、自衛隊には頑強に抵抗して貰う必要が有ります。その為の陸戦兵力です。なおハワイの陸軍師団は数週間の準備で空輸されて来ます。
2013年12月16日 - 23:33
https://twitter.com/obiekt_JP/status/412848063833595904


 しかし、JSFさんが考える戦争モデルは相当にオカシイ。まず、東アジアで圧倒的な海空軍力を誇る日米同盟が上陸戦を許すという判断が奇妙であり、敵戦力に東京周辺まで追い詰められても交戦し続けるという判断が非現実的であり、半年後に米軍は容易に日本に増援を送れるという判断が不可解である。

 まず、JSFさんは、日米同盟が東アジアで圧倒的な海空戦力を誇っていることをご存じない。話の流れでは、沖縄や南方へのシーレーンの話もしているので、敵は中国である。しかし、その中国に、日米同盟の海空戦力を撃破して、上陸戦を行い、その後も安定した海上輸送で補給路を打ち立てる能力はない。JSFさんの判断は、現状の東アジア軍事力の情勢を反映したものではない。その上、中国が日本に容易に上陸戦を行えるという判定は、JSFさんの頭のなかにある戦争モデルが奇妙であり、イッちゃってることを示している。

 また、東京周辺まで追い詰められても戦争を続けるとJSFさんが判断する理由が分からない。そもそもの戦争理由が分からないが、その辺り、JSFさんとその熱心な支持者の皆さんは「意図ではなく能力に備えろ」と思考放棄しているので、責めても仕方がない。だが、九州から太平洋ベルト沿いのほぼ全てを失い、関東まで寄せられるまで、日本政府は馬鹿正直に戦争を続ける必要はあるのだろうか?
 JSFさんの頭のなかにある戦争モデルは、ゲームの大戦略的な発想であり、首都が陥落するか、野戦軍が全滅するまで戦い続けるものなのだろう。JSFさんの戦争モデルや戦争理解では、戦争を続ける利益と、戦争をやめる利益を比較する政府や政治という要素はない点で、非現実的である。

 そして、そこまで押されていながら、なぜか半年後に米軍が日本に自由に増援を送れるとするJSFさんの判断が不可解である。「アメリカの空母打撃群及び揚陸戦力なら[日本への増援は]問題なく可能です。」といっている。その海軍力は、増援までどこで何をして遊んでいるのだろうか? 
 「アメリカの空母打撃群」が中国海軍を日本近海から排除することが「問題なく可能」なら、日米軍は東京周辺まで追い詰められる状態にはならない。最初の段階で中国側上陸部隊なり橋頭堡なり、補給に使う港湾なり船団なりを攻撃して、上陸戦や内地侵攻を頓挫させるだろう。
 逆に、中国海軍が海軍力で日米を圧倒し、制海権により上陸戦やその後に安定した内地侵攻をできるほどであるなら、半年後に米本土から日本に増援を送ることは出来ない話である。

 これらの点で、JSFさんの戦争モデルは不可解なのである。

 JSFさんの発言は続き、その戦争理解や戦争モデルのへんてこな部分がどんどん出てくる。

 海上撃破は2割しかできない珍説もそうだ。1万隻が来れば2000隻は沈められるが、10隻来ても2隻しか沈められないという謎がある。もっともそれを不思議に思わないのがよほど謎なのだが、それはさておく。

 それと似ている話だが、戦車は16-30%紙しか撃破できないというのも、奇妙なJSFさんの主張である。以前から一つ覚えで航空機に戦車は強いと撃破率の話をしているのだが、これは統計や航空攻撃の目的を取り違えている珍論である。
JSF Хибики‏@obiekt_JP
@kaizoku2000 適当な輸入品だと足が短くて戦場に届きもしないし、2割削るというのは大戦果なんですが。湾岸戦争でアメリカ軍は航空攻撃だけでの戦車撃破率は16%。2割を「その程度」って、何か勘違いしてませんかね。
2013年12月17日 - 6:19
https://twitter.com/obiekt_JP/status/412950231051808768

JSF Хибики‏@obiekt_JP
@kaizoku2000 あとちょっと訂正。航空攻撃だけで戦車16%を撃滅したのはイラク戦争で、湾岸戦争では30%でした。
2013年12月17日 - 6:37
https://twitter.com/obiekt_JP/status/412954802683777025

戦争での戦車撃破率を持って戦車は空爆に強いとはいえない。航空攻撃は、重要な地区や正面に集中されるものであり、逆に重要性のない地区や正面ではなおざりになる。この16%という数字は、なおざりとなった地区で生き残った戦車多数を含んでいる。つまり、航空攻撃が集中された地区で戦車生存率が84%であったわけではない。また、航空攻撃の目的は敵戦車を破壊することだけが目的ではなく、敵戦車部隊を行動させないことでもある。航空攻撃により戦車損耗が少なかったとしても、航空機が頭上にあれば戦車部隊は行動できないわけで、その状況では戦車は何の価値も持たない。

 なんにしても、戦争のモデルがオカシイ。JSFさんには、スペックの単位間違いやら横文字ニュース翻訳のの誤りを糺すよりも、ご自身の戦争モデルの誤りを糺すことをオススメしたい。




まああれだ、他の人にはこんなことは言えないし工夫しなきゃいかんが、JSFさんとそれに同調されたお仲間さんとは直截的な言い方できるからいいよね。相互主義というやつでね
一番不思議なのは、JSFさんの戦争モデルとその理解なんだよね。細部が間違っていてもあんま気にならないのですが、どうでもいい数字にはこだわる割に全体がオカシイ。
「正確に間違える人」なのでしょう、計算の下一桁の間違いには目を三角にするけど、桁間違いには気づかないタイプですね。
スポンサーサイト