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ZAKZAKに脇の甘い記事を発見した。「高市氏×山谷氏 ルール無視の中国へどう対応?『日米の連携は重要に』」 ※だが、まあ神がかり右派の、しかも女同士の話なので脇が甘い。批判的に読まれるだろうとは考えていないのだろう。
一番ひどいのは「安部首相がビルマに行ったから、日ビ関係は大きく改善した」というもの。これは、2011年末にビルマが方向転換したことを全く無視している。
具体的にはこれだ
ビルマは、安倍首相の外交や訪問で日本に靡いたわけではない。ビルマが方向転換したのは米外交の結果であり、西側に靡いたのである。具体的には2011年末にあったクリントンのビルマ訪問で、ビルマはそれまでの中国従属から、西側との関係改善に大きく動いた。
しかし、ビルマは中国と決別したわけではない。西側との関係改善をしながら、中国との関係も壊さないようにしている。どちらにせよ、ビルマの方針はソロバンずくなものだ。発達のためには西側マネーが欲しいから、民主化に柔軟な方針を示し、関係改善をしただけの話である。同じように中国マネーが欲しいビルマが中国との関係遮断をするわけはない。もちろん『中国のやり方は問題だ』(高市)のような発言は全くない。
このような前提条件を全部無視して、安倍外交風情でビルマが日本に靡いたとするのは、夜郎自大である。安倍外交とやらでやっているのはバラマキと原発のたぐいのヒモ付き援助、両国首脳同士の選挙対策にすぎない。米国が関係改善をしたあとのビルマに行ったことを示して、安部首相が靡かせたとするのは詐術である。
そもそも、艦隊の寄港やその拒否も中身をよく見ていない。ビルマに寄港拒否されたのは実戦部隊、対機雷戦部隊であり、寄港を歓迎されたのは親善部隊、練習艦隊である。尖閣でホットになっている日本艦隊の実戦部隊について、中国との関係を配慮して、実戦部隊の寄港を遠慮してもらう話と、どこの国からも文句がでない練習艦隊の寄港を歓迎する話について、高市さんは区別していない。
このあたり、相当に脇が甘い。ZAKZAKで支持者しか読まないから喇叭を吹いてもいいだろうという頭なのだろうが、やはり女の浅知恵なのだろう。このオバサン二人については、本当に読みたいのは、その本丸は宗教雑誌や集会での座談会なのだが、そちらは現物をなかなか目にする機会がない。まあ、靖国神社の講演録や崇敬会のパンフみたいに相当アレ発言しているはずなのだが。
※ 「高市氏×山谷氏 ルール無視の中国へどう対応?『日米の連携は重要に』」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.1.9)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140109/plt1401090727001-n1.htm
一番ひどいのは「安部首相がビルマに行ったから、日ビ関係は大きく改善した」というもの。これは、2011年末にビルマが方向転換したことを全く無視している。
具体的にはこれだ
山谷氏「実際、かなり多くの国が『中国のやり方は問題だ』と思っています。安倍首相が就任後25カ国を訪問して、共感を広げてきた成果は大きい。例えば、ミャンマーは2年前、海上自衛隊の艦船の寄港を拒否しました。経済などで中国に依存していましたから。安倍政権になって、ミャンマーとの外交関係を再構築し、ODA(政府開発援助)も復活させました。テイン・セン大統領は『海上自衛隊の寄港を歓迎する』と言っています。たった1年でガラリと風景が変わったのです」ここには、2011年末のビルマ外交方針転換は全く言及されていない。また、参考までに言えばビルマ自身は一言も『中国のやり方は問題だ』と言っていない。
「高市氏×山谷氏 ルール無視の中国へどう対応?『日米の連携は重要に』」http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140109/plt1401090727001-n1.htm
ビルマは、安倍首相の外交や訪問で日本に靡いたわけではない。ビルマが方向転換したのは米外交の結果であり、西側に靡いたのである。具体的には2011年末にあったクリントンのビルマ訪問で、ビルマはそれまでの中国従属から、西側との関係改善に大きく動いた。
しかし、ビルマは中国と決別したわけではない。西側との関係改善をしながら、中国との関係も壊さないようにしている。どちらにせよ、ビルマの方針はソロバンずくなものだ。発達のためには西側マネーが欲しいから、民主化に柔軟な方針を示し、関係改善をしただけの話である。同じように中国マネーが欲しいビルマが中国との関係遮断をするわけはない。もちろん『中国のやり方は問題だ』(高市)のような発言は全くない。
このような前提条件を全部無視して、安倍外交風情でビルマが日本に靡いたとするのは、夜郎自大である。安倍外交とやらでやっているのはバラマキと原発のたぐいのヒモ付き援助、両国首脳同士の選挙対策にすぎない。米国が関係改善をしたあとのビルマに行ったことを示して、安部首相が靡かせたとするのは詐術である。
そもそも、艦隊の寄港やその拒否も中身をよく見ていない。ビルマに寄港拒否されたのは実戦部隊、対機雷戦部隊であり、寄港を歓迎されたのは親善部隊、練習艦隊である。尖閣でホットになっている日本艦隊の実戦部隊について、中国との関係を配慮して、実戦部隊の寄港を遠慮してもらう話と、どこの国からも文句がでない練習艦隊の寄港を歓迎する話について、高市さんは区別していない。
このあたり、相当に脇が甘い。ZAKZAKで支持者しか読まないから喇叭を吹いてもいいだろうという頭なのだろうが、やはり女の浅知恵なのだろう。このオバサン二人については、本当に読みたいのは、その本丸は宗教雑誌や集会での座談会なのだが、そちらは現物をなかなか目にする機会がない。まあ、靖国神社の講演録や崇敬会のパンフみたいに相当アレ発言しているはずなのだが。
※ 「高市氏×山谷氏 ルール無視の中国へどう対応?『日米の連携は重要に』」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.1.9)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140109/plt1401090727001-n1.htm
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