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連続してZAKZAKからだけどね。
オマーンに民主主義ってあったのかね? 八木秀次さんが「成果を挙げつつある安倍首相の外交戦」を掲載しているのだが。
しかし、オマーンには民主主義以下はない。中東に残る専制君主制であって、選挙はコントロールされ、人権や法の支配は怪しい。政党や結社、街頭での政治行動も禁止されている。八木さんの主張する通り「『自由』『民主主義』『法の支配』『基本的人権』『市場経済』という普遍的価値を共有できる」国だろうか?
もちろん、天然ガスと石油の前にはオマーンの専制体制なぞは些細な問題である。生きるためにはエネルギー資源が要る。それを売ってくれる国なら、ありがたく買わせてもらう立場にある。サウジもそうだが、現体制がアレでも、天然ガス原油を売ってくれるなら、表面上は仲良くしておかなければならない。
だが、それに気づかず、自由と民主主義と浮かれるのは、何も見えていない証拠だろう。現宰相の外遊は、国内での行き詰まりから現実逃避するための「実績作り」に過ぎない。自由と民主主義と遠い中東・アフリカに行ってインフラの一つも売ろうという話を、よりによって「価値観外交」であり、「自由と民主主義の大切さを再確認する」ものであるとする美談は、贔屓の引き倒しだろう。
現宰相は、この手のお友達を要職につけて悦に入っている。政治的なスタンスというよりも、反サヨク的感覚の結末として安倍首相を支持する右曲がりのダンディを公職につけて自分に対して喝采させている。岡目にみれば間抜けな戯画である。
たとえば、八木さんは教育再生実行会議に首相とのお友達パワーで、よりによって有識者として入り込んでいる。
同様に宰相のお友達の百田尚樹さんは同じようにNHKの経営委員になりおおせている。
桜井よしこさんが、中教審の教育制度分科会委員になっているのも同じ伝である。
言いようによっては「保守系人脈」かもしれないが、中身は幇間まがいである。お友達というよりも、世間知らずの金持ち息子に群がる追従者が正しい表現だろう。幇間は傍から見ていると見苦しいまでのヨイショをするが、旦那はその不自然に気づかないという。これは世間知らずの金持ちボンボンと幇間といった構図や、その傍から見れば顔を顰めるほどの安倍首相奉賛、それを真面目に評価して「保守系人脈」として重用する盆暗な三代目といった絵図に完全一致するものである。
八木秀次「成果を挙げつつある安倍首相の外交戦」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.1.7)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140106/plt1401061533003-n1.htm
オマーンに民主主義ってあったのかね? 八木秀次さんが「成果を挙げつつある安倍首相の外交戦」を掲載しているのだが。
安倍晋三首相は1月中旬にエチオピア、モザンビーク、コートジボワールのアフリカ3カ国を訪問する。直前に中東のオマーンにも立ち寄る。[中略]とある。
「価値観外交」とも呼ばれる外交戦略を展開するためだ。
「自由」「民主主義」「法の支配」「基本的人権」「市場経済」という普遍的価値を共有できる諸国との連携を深める
「成果を挙げつつある安倍首相の外交戦略」http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140106/plt1401061533003-n1.htm
しかし、オマーンには民主主義以下はない。中東に残る専制君主制であって、選挙はコントロールされ、人権や法の支配は怪しい。政党や結社、街頭での政治行動も禁止されている。八木さんの主張する通り「『自由』『民主主義』『法の支配』『基本的人権』『市場経済』という普遍的価値を共有できる」国だろうか?
もちろん、天然ガスと石油の前にはオマーンの専制体制なぞは些細な問題である。生きるためにはエネルギー資源が要る。それを売ってくれる国なら、ありがたく買わせてもらう立場にある。サウジもそうだが、現体制がアレでも、天然ガス原油を売ってくれるなら、表面上は仲良くしておかなければならない。
だが、それに気づかず、自由と民主主義と浮かれるのは、何も見えていない証拠だろう。現宰相の外遊は、国内での行き詰まりから現実逃避するための「実績作り」に過ぎない。自由と民主主義と遠い中東・アフリカに行ってインフラの一つも売ろうという話を、よりによって「価値観外交」であり、「自由と民主主義の大切さを再確認する」ものであるとする美談は、贔屓の引き倒しだろう。
現宰相は、この手のお友達を要職につけて悦に入っている。政治的なスタンスというよりも、反サヨク的感覚の結末として安倍首相を支持する右曲がりのダンディを公職につけて自分に対して喝采させている。岡目にみれば間抜けな戯画である。
たとえば、八木さんは教育再生実行会議に首相とのお友達パワーで、よりによって有識者として入り込んでいる。
同様に宰相のお友達の百田尚樹さんは同じようにNHKの経営委員になりおおせている。
桜井よしこさんが、中教審の教育制度分科会委員になっているのも同じ伝である。
言いようによっては「保守系人脈」かもしれないが、中身は幇間まがいである。お友達というよりも、世間知らずの金持ち息子に群がる追従者が正しい表現だろう。幇間は傍から見ていると見苦しいまでのヨイショをするが、旦那はその不自然に気づかないという。これは世間知らずの金持ちボンボンと幇間といった構図や、その傍から見れば顔を顰めるほどの安倍首相奉賛、それを真面目に評価して「保守系人脈」として重用する盆暗な三代目といった絵図に完全一致するものである。
八木秀次「成果を挙げつつある安倍首相の外交戦」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.1.7)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140106/plt1401061533003-n1.htm
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