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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.02
28
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Category : ミリタリー
 空自大湊のレーダ換装をやったことがある。防衛施設局(当時)にいた時なのだが、空自連絡官が空席で、海自連絡官の己が代行していた。家庭の事情で出張が制限される陸自の一部も肩代わりしていたので、陸海空全部に三沢米軍まで合わせて担当した時期がある。そこで42警のガメラレーダ換装事業の取っ掛かりに顔を出していた。

 予算がついて最初にやるのは、現地確認とヒアリングである。記憶は曖昧だが、ヒアリングは42警の庁舎山麓側でやったはずである。さすがに海自ではやらないだろう。このあたりについては、何かある度に海自大湊の監督官事務所に行って、打ち合わせしていたので混乱している。空自の仕事はガメラレーダと体育館改修だった。

 そのヒアリングで出た話なのだが、施設局側から「レーダを、釜伏山ではなく、市街地に置けないか」という話が出た。仮置きするレーダか、ガメラレーダかは忘れたが「山の上にレーダを置くと高くつく、経済性の理由から低い土地に置けないか」というもの。言い出したのは建築あたりの補佐だったと思う。

 レーダは高い位置に置かなければ、覆域が狭くなる。それを空自と己で説明するが、聞き入れない。「置いたほうが経済的に安くなる、できないなら置けない理由を示した文書を出してくれ」という。説明していた電磁波の見通し距離なんかどうでもいいわけで、要は会計検査に耐えられる資料をよこせというもの。「そんなのなくとも、その時に説明するよ」といっても全くダメ。

 仕方がないので、話をまとめて空自に出させることにして、終わったあとで文書のあらましとポンチ絵を教えた。互いに「まあ、余計な仕事だよ」と言い合うのだが、施設局にはそういう変なリクエストが多かった。

 逆に、空自側がアレだったこともある。施設局にサイトの司令が来たのだが、珍しく常装で「担当の海連絡官ですと」言うと、初見なのに「記念章もないのか」とか「パイロットでも護衛艦でもないんだな」と言う。まあ、嫌いなので、賞詞(当時職務で5級×2、4級×2位、あと人買4級があったはず)をもらっても記念章は請求しなかった。マークにも徽章もない。傍から見れば無印1尉だった。

 まあ「なんつー口の聞き方だ」と思いながらも、施設局の局長以下に案内したのだけどね。帰ったあとで同室にいた、海と空担当の第三計調係長と、空最先任者で同道していた通信の2空尉も、己が言う前にボロクソ言っていた。2空尉曰く「戦闘機パイロットは人の気持がわからない、あんな態度だと部隊でもダメだろ」とのこと。

 チームプレイが前提の海のパイロットじゃああいうのはいないので、そんなものかと思ったし、その程度の人間かと大して腹も立たなかった。だが、半分は好意でやっている空自連絡官業務でそこまで言われるのも癪なもの。計調係長に話して、その司令の基地の庁費そのほかを全部すっこ抜いて、不断世話になっている空自の別の基地や海自に回したよ。係長も2空尉もそれがいいねえと賛同してくれた。

 まあ、空自のレーダーサイトなんて管轄には大滝根、加茂、山田、大湊しかないからその一つなんだけどね。時期と人とで辿れるのでそこは言うもんじゃないだろう。



※ なんつーか、大の男が勲章欲しさに小細工しているのを見て、ああいうものはつけるもんじゃないと思ってからズーッとそうしていた。3級賞詞の防衛記念章欲しさに色々やる上司を結構見たからねえ。分隊士や、分隊士なしの分隊長だと、賞詞もらっても記念章の請求を上げないことは簡単にできる。(「着用することができる」だしね)
 で、結局、つけた記念章は赤×1個にしていた。赤いキツネは勤続10年でだれでも貰えるやつだが、三佐の階級章とそれだけをつけていると破壊力も強い。せっかくだからと、紙やすりで表面削って、漂白剤掛けてとイジメて、さらに夏の階級章と一緒に、暇があれば直射日光の当たる所においておいたよ。
 まあ、職業軍人に対する反抗というか、軍隊機構に対する反発というか、非国民の自衛官とか反軍自衛官(その割には自隊警備とか大好きだから散々やった)だったからねえ。
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2014.02
27
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Category : 未分類
 横須賀米軍に配置される海自連絡官をROYと言っていた。海自連絡官は横須賀の総監部ではなく、海幕にぶら下がっているのだが、なんだかんだで横須賀総監部とくっついて仕事をしている部分があった。己も英語で表彰状書けと言われた時にお世話になった。

 ただ、横須賀の総監部に着任した時には、ロイと聞いて何やら全くわからなかった。そのうち、Liaison Officer,Yokosukaだと言うふうに言われたが、文字にするときは公式にもROYだった。なんてLOYじゃないのかというと、米軍がROYと書いているからとのこと。日本側発音が"Riezon Ofisaa,YOKOSUKA"なので、音写したとおりROYと書いているらしい。高エネルギー研究所、KEIのEが"Enerugi"であるのに似ている。日本側は英語でしゃべっているつもりでも、そんなものなのだろう。

 そういえば、米側に日本語の差異を見つけられた事もある。

 米軍ほかと話している時だが「オマエの日本語は他の日本人と違っている」ようなことを言われたことが2回ある。最初は米軍に言われた。次はチリ海軍の艦長さんに通詞を挟んで言われた。チリ海軍のオトツァンに言わせると「オマエの日本語はリエゾンしているように聞こえる」とのこと。

 その頃はなんでかわからなかったが、後に日本語研究の講義にでて気づいた。己等は不断は気づかないが、関東西南部では母音を脱落させる傾向がある。笹原宏之先生が講義で説明された内容だが、関東者は「です」をdesとする、甚だしいものでは「寄宿舎」を「き-しゅ-く-しゃ」ではなく一気にKISKSHと発音するという。実際に発音するとそのとおりだ。これは、「ン」を除き、発音は全て母音で終わるという日本語の原則と違っている。

 その点、日本語話者は、頭のなかで勝手に母音を補うので気づかないが、子音で終わる言語の話者はその差異に気づいくのだろう。確かによく注意すると、関東と関西で発音そのものが違う。関西者の発音を注意して聞いていると、「です」を、口をすぼめて、極端に言えば「ですぅ」と発音しているが、関東土着モノは「でθ」と、desと「す」擦過音で話している。

 そこからすれば「『ミサイル』を『ミッシル』と読んだ」と笑うほうが、むしろ問題だろう。http://togetter.com/li/28887がそれだ。Missileの発音はmíslである。つまり、-sile部分には母音はない。それを「ミッシル」と聞こえるといって馬鹿にするのは、墓穴を掘るようなものだ。

 実際に、海自では海曹士向けに「ミッスル」と発音せよと教育している。míslなので、S音のあとには母音は何もないのだが、ないと日本語で表記できないので、U音を足してそう書いているわけだ。

 己には「ミソー」とも聞こえる。だが、頭のなかでS音に勝手にO音を感じて足しているものだろう。もちろん、己は英語は全くダメ。できる奴はS音はS音で独立して聞き取れるのだろうけれどもね。



※ 英語がダメなので、上で書いたLia"i"sonのiとか、Surve"i"llanceのiは、「入るはずなのだが、ここでいいものだろうか」といつも悩む。発音も字面でしか覚えていないので、ドイツ語みたいな読みをするし、変なところで抽象的な単語が入るので、ピジンとクレオールが一緒になった感じなのだろう。
 実際に、江田島中級で部外の英人英語教官が、英語のフランスからの流入語で知っていること話せみたいな質問されて、己から大母音遷移とか1066年の話とかタペストリーと彗星とかの話をした時には「まともに英語できないくせに妙なことを言うヤツだ」という眼で見られていたよ。
 まあ、実際のクレオールにも正確な文法があって正確な混ぜ方をしないとだめ。父島の例でも、適当に「ミーはおフランスに行くザマス」といってもダメで「それはsound funnyだじゃ meらはそれ言わないよ」(父島)と言われるらしい。
2014.02
26
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12:46
Category : 未分類
 昨晩、TBSのセッション22を聞いていたら、内閣法制局について面白い話をしていた。
「法制局は、会社の顧問弁護士である。会社のやることの合法・非合法であるか、裁判になった時の見通しを判断することを仕事にしている」
という説明なのだが
「もちろん、訴訟になって合法・非合法を判断するのは裁判所」
「会社の社長が、自分のやりたいことができないから『客観的に見てムリ』という、優秀な顧問弁護士を、法曹の経験のない追従者に交代させたり、同じく法曹の経験もないのに『自分で判断する』と言い出しているのが安倍首相」
といったものだ。

 極めて明快で分かりやすい説明だった。なんつーか、ボンクラ世襲社長がイエスマンを集めて経営を始めた。顧問弁護士が訴訟に勝てないから辞めろというのに、ブラック的な労務対策をやろうとしているのと同じだな。労働契約上、それはできないと言い出す弁護士を煙たがって「弁護士をいうことを聞く奴に変えろ」というのだが、その後に訴訟が待っているのは知らないというものか。

 その本筋以外に気づいたのが、法制局はQueen's Counselではないかということだ。英国には事実上、政府顧問弁護士のQueen's Counselがいて、たまに国際会議に出ている。調べると、内政にも助言しているらしい。法制局が法律の合憲制や条文についての横断的な整合性を取るあたり、範囲は狭いもののQueen's Counselと同じ役割を果たしているわけだ。

 制度的には、日本の法制局に英国の影響はなさそうだ。だが、どこの国にもこのような機構は必要だということでもあるのだろう。さすがに、相談役の見通しに文句を言う宰相というのはどこの国にもいないと思うけどね。
2014.02
26
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12:20
Category : 未分類
 軍艦の速力を軸回転数だけで把握するというのは、やや考えが足りないのではないか。JSFさんは「速度計はスクリューシャフトの回転数から計算するので、空転していたら実測より高く出るし・・・」と述べている。

 寡聞にして軍艦の速力計を回転数から拾うという話は聞いたことはがない。実際には、航海時には対水速力は別に拾う。これをログ速力というが、旧日本軍艦にも測定するための測程儀を付けている。翼車を回すといったやり方だったらしいが、他国では普通に戦前からベンチュリー管を使っていた。

 車はそうなっているから、という発想なら、軍艦だけじゃなくて飛行機もそう計っていると考えているのだろう。大好きなF-35はジェットエンジンの回転数で、オスプレイはローターの回転数で速力を計っていると考えているのではないか。取り巻きも多いのだから、誰かベンチュリー管やピトー管を教えて上げればよいと思うのだがね。

 なんにせよ、JSFさんは、スペック的な細かい数字を振り回す割には、その数字がどの条件で測定されたものか、達成されたものかを知らない。

 そもそも、JSFさんは掴みで計算ができない。今回の例では「16万馬力、34ノットの翔鶴型で40ノット以上を出そうとすれば、30~40万馬力は必要。」 と述べている。立法の法則で推進効率だけで計算しているのだろうが、その概算でも倍は要らない。雑に40/35で計算してもだいたい1.14チョイで、2の立方根1.25よりも小さい。つまり馬力は倍もいらないのは分かる。掴みで2倍近くならともかく「30~40万馬力」といいだすのがわからない。

 馬力の話では後に訂正しているが、JSFさんはそもそも概算が怪しいのだろう。細かい数字の誤りばかり探すが、大きな数字の誤りに気づかない人も居る。他人の計算結果について、最下位一桁の誤りや丸めには煩いが、自分の計算についてはもともとのモデル設計や概算がおかしく、桁をひとつ間違えるタイプがJSFさんである。

 ほかにも、機関出力についてのJSFさんの認識も怪しい点は、興味ふかいものである。

 JSFさんは、公試で機関を10/10で運転した速力を、軍艦の出せる最高速力だと思い込んでいる。だが、10/10は最低保証の定格出力に過ぎず、緊急出力ではない。蒸気タービンであれば、10/10を出しても機関は壊れることもない。半日程度なら、それ以上の出力も容易に出せる。

 特に旧日本海軍のエンジンは、責任問題いやさに能力を過少申告している。基本、軍隊も役所である。旧日本軍艦のエンジンは官製で、役人が設計して、役人が作ったものなのだ。高性能を謳って責任問題になるのがいやなので、機関セクションは重量や定格出力を低めに申告していた。機関科が缶や配管、補機、タービンの異常を見ながら操作すれば、定格以上に相当の出力増加分はできると見て良い。

 ほかにも、公試速力は日本沿岸での対地速力である。当時はマイル・ポスト測であって、計算法も速力の平均の平均を使い、外力の影響を消している。だが、実際の運用では速力を有利にする方向に外力が働くこともあるし、海面状態そのものが良かった可能性もある。

 この辺りから考えれば、ログ速力で40kt出たことは、はっきり否定できるものではない。

 もちろん、40kt出なかったとJSFさんが主張することも、悪くもない。実際にそういう主張をする余地はあるだろう。だが、その根拠となる速力測定や機関出力についての認識があやふやなのでは、JSFさんの主張にはどうもねとなる。

 艦これ以降、旧日本海軍への言及が増えているが、その中身には結構怪しい物が多い。駆逐艦とソーナーの組み合わせとか、魚雷の話とか、啓蒙するような口ぶりでありながら誤りも多い。



 まあほかの人にはこんな失礼なことはいわないけどね。己とは相互主義だし、いまだに他人様にこういった口ぶりだから、誤りを誤りと指差されてもなにも言えないでしょうね。
2014.02
25
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12:00
Category : 未分類
 昔、家の商売の関係でよく首都高を使っていた。学齢前から小学校出るまでの時分、平日でも親爺の車の助手席に乗っかって川越と新木場を往復していた。まだ適当でおおらかな時代、しかも材木屋となるとそれほど真剣な商売でもない。子供連れでもすむ時代だったのだろう。

 首都高には高島平から乗り入れ、5号線から箱崎経由で9号線に入って新木場に行った。記憶にある最初の料金は150円で、当時は、相当に割り引かれるだろう250枚綴りの回数券(多分、180枚分程度の値段)を使っていた。さらに経費で落ちるから、片道でコーラ1本分、往復でもセブンスター一箱ちょいか。

 その5号線の音羽のところ。講談社のカーブから椿山荘のカーブの間に、首都高東側にハーレーがあった。ハーレーそのものはさほど珍しくはないが、ビルの屋上に、首都高の車と同じ高さに、「駒○」?だかの看板に合わせて置いてあった。

 ただし、今ググっても出てこない。それを覚えている人はいて、珍奇であったという話があってもいいものだが、見つからないことは不思議なものだ。

 ハーレーそのものは、大学生の時分くらいまであった覚えがある。多分、親爺にも碌に勤め人もできないだろうという頭があったのだろう。仕事ついでに商売相手のところに挨拶がてらに行った時にも見た覚えがあるし、大学生の時になにか言いつかったか、あるいはハゼ釣りでもと新木場まで自分で運転した時にも見た覚えはある。

 だが、少なくともここ10年は見ていない。横須賀や下総からの帰り道に、たまに遠回りして首都高に乗った時にはなかった。もちろん、最近でも見ない。

 大学以降は、あのあたりの下も結構歩いている。この間、ハーレーの店を直接確認したいと思ったが、ググっても出てこないのでは調べようもないので困っている。

 ググっても出てこないものとしては、他にもマクロスがある。高校生か大学生の時分に、外堀通り、淡路町の駅の近く(神田錦町)に「マクロス」の看板があった。記憶では全く同じロゴなのだが、これもググっても出てこない。

 当時はあのあたりをほっつき歩いていた。LDの時代で、秋葉原の石丸電気では10%引きチケットを貰えた。そこでLDを買って、神保町の書泉ブックマートとグランデ、高岡書店を経由し、高校生の時なら御茶ノ水から帰る。大学生のときなら飯田橋まで歩いてから通学定期に接続した。

 なんとなくだが大学生の時に『08小隊』か『魔法使いTai』のLDを買った時ではないかとか、全電通労働会館のホールでエルハザードの先行試写会を見た時ではないかと記憶しているが、それにしても20年も前の話である。

 昔のことを想い出すといろいろ出てくる。見つからないものではないが、今はないものにアルバンもある。渋谷の大盛堂本屋の地下か3階だかにあった、軍装品店。ドイツでは無理なので、オーストリアでリプリントされたナチス時代の軍歌集とか売っていたのを思い出した。学生時代、渋谷で飲み会があった時に、話を聞いていたので冷やかしたのを覚えている。

 最近、渋谷での飲み会が多く、三連荘だったが、その二回目に行った時、酔ったままで大盛堂に入った。そこで「いつの間にかアルバンがなくなっている」と話したことを覚えているよ。

 他にも高田馬場の質屋にあった、金髪美女と相撲取りの回転看板とか、早稲田鶴巻小の前にあった28cm艦砲弾薬を置いてあった古道具屋とかいろいろあるが、際限もないのでこの程度にしておく。



※ と思ったが、予定投稿するときに、ハーレーの店は「駒忠」だと電光石火のように思い出した。「駒忠 ハーレー 首都高」でググると果たして同じものを見た人の記憶に接することができたよ。
2014.02
24
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20:09
Category : 未分類
 靖国社の偕行文庫に用があっていったのだけれども。遊就館の昔の入口にパール判事云々のデカイ説明板があった。用は日本は悪くないという内容なのだろうが、それを鎮魂施設のところに置く必要があるのかねえ。

 遊就館も新しくなってから入ってない。思想信条という程でもないが、死んだあとも階級で分類するのが何だと思うようになった。あとは御一新部分の革命戦士顕彰部分が昔からナンだなと思っていた。

 ただ、前は通る。その奥にある靖国会館に用がある。旧陸軍系の偕行文庫があって、それなりの史料が収蔵されている。そこに行く時には、本殿に賽銭も投げてくる。たが、遊就館は入ろうとは思わないだけの話である。

 偕行文庫に行く時には遊就館の前の展示は見る。昔は機関車や戦車を置いといたあたりだ。新しくするときに、海防艦の碑を移したのは、悪くはないとは思った。昔からあるビルマ方面での遺品展示と並んでいるのは、収まりは良い。エライところでエライ目にあった人たちへの追憶や慰霊にも叶うだろう。

 だが、パール判事云々は、見ていて気分がよくない。要は、日本は悪くなかった、アジア解放のための戦争だったという政治的なアピールである。それを戦死者の御遺品や海防艦の碑と並べている。政治的アピールのための戦死者を利用しているようで気分が悪い。

 靖国社そのものも政治利用が進んでいる。昔は、老婆が死んだ息子に会いに来る神社だった。それが死んだ旦那になり、あるいは見たことのないお父っさんに合う場所になった。そういう神社であるのに、それを政治利用し、支持率や支持者のために参拝するといったやり方が気に食わない。

 戦後靖国社の存在価値は、戦死者や戦争被害者の慰霊鎮魂であるはずだ。そのためには、政治的中立性が必要になる。しかし、政治的主張や政治利用を断らないようでは、平和のための施設といった説明は空虚にしか聞こえない。

 さて、誰が靖国社をああしたのかね。あそこは本庁にぶら下がってはいないが、政治指向のアレな神職が、勝手にああしたものだろうか。



※ 神道関係者とは結構話すけど、まあ、大概の価値判断がアレだからねえ。なんつーか、あんな適当な宗教なのに、勝手に観念論を話たりする。まあ、彼らが依拠している神道理論とか理念のたぐいは、明治時代にキリスト教を参考にして作ったものだから、観念論になるのも不思議はないのだけれども。
2014.02
23
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14:33
Category : 未分類
 尖閣なんか米国にとってはどうでもいい話だ。米国にとって、尖閣諸島は何の価値もない。あの島そのものを米国が利用する価値もなければ、米国からすればEEZはどうでもいい。

 これはレインさんが『外交』最新号でを述べた※ ことだ。米国がオフショア・バランシングを志向する点についての主張なのだが
中国(そして日本)にとって尖閣諸島の問題は高い戦略的、象徴的価値があるが、米国にとっては、本質的に戦略的価値はない。
レイン,クリストファー「パックス・アメリカーナの終焉後に来るべき世界像」『外交』(時事通信,2014.1)p.25
としている。

 その尖閣諸島云々で、米国は「尖閣諸島が米国の日本防衛義務を定めた日米安全保障条約の適用対象との立場を重ねて強調した。」(東京新聞※※ )と述べたという。

 しかし、そこにリップサービス以上の価値はない。

 そもそも、米国からすれば尖閣はどっちのものでも構わない。日本領でもいいし、中国領でもいい、別に台湾領でも構わない。

 本心は「そんな島の取り合いに巻き込んでくれるな」だ。戦争にでも巻き込まれて、米軍人の血が流れることを恐れている。また、片方に深入りして、もう片方から恨まれることも恐れている。

 だが、日中間の両方にいい顔をし、調停者として振る舞い、利益を得るためには、何らかの発言をする必要がある。米国にとっては、日中がある程度対立しているのは悪くはない。両方にいい顔をすることによって、両方から味方に引きこもうと利益を貰えるからだ。

 だから、米発言にそこにリップサービス以上の価値を見出し「いざとなれば、尖閣問題で米国も助けてくれる」と喜ぶのは早計である。

 尖閣問題で、米政府は援助してはくれない。米軍部ほか、対中強硬路線でまとまっている安全保障サイドが、日本の安全保障サイドに「もし中国が尖閣に攻めて来る話があれば、セクション内でもっている自前の情報をあげるよ」という程度だろう。あとは自国が儲かる武器の売却くらいか。

 この程度なら、米国は中国にも同じことをしているかもしれない。

 今のところ米国は「他国の領土問題に関与しない」と毎回言っている。これは中国側に対し「尖閣問題に米国は首を突っ込まないよ」というリップサービスである。

 そこから一歩踏み込んだ話もあるのかもしれない。たとえば経済系の対中融和派は、中国の対外融和派に「もし日本が尖閣でエスカレーションさせる話があれば、セクション内で入手した情報を中国にあげるよ」と言っている。また「自分たちは尖閣への介入を阻止するように振る舞うよ」と伝えている。そういう話があっても不思議ではない。

 尖閣問題で米国が助けてくれるというのも、まずは期待ができない。米国はどうでもいいと思っているわけなのだから、それに期待するのは無駄な話だ。

 さらには、日中にしても、尖閣はどうでもいい話だ。尖閣諸島は政治的なシンボルであるので妥協できないが、島やEEZには実利はない。一番いいのは、現状で放置することか。

 まあ、現状放置で一番やばいのは、両国のアレ国民の行動である。中国漁民の体当たりもアレだったが、日本のアレ右派の上陸や石垣市議の漁船による操業もアレだ。中国は、自国アレ漁民や香港のアレ運動家を尖閣に出さないようにしている。日本もそれに習って、尖閣から12マイルに禁漁や航泊禁止措置を取るべきだと思うけどね。そうすりゃ、相当の危険要素はなくなる。あとは公船同士が仲良く睨み合えばいいよ。



※   レイン,クリストファー「パックス・アメリカーナの終焉後に来るべき世界像」『外交』(時事通信,2014.1)pp.20-25

※※  「中国の防空圏拡大阻止 日米外相一致『尖閣、毅然と対応』」『東京新聞 NEWS WEB』(東京新聞,2014.2.8)http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014020802000243.html
2014.02
22
CM:16
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13:46
Category : 未分類
 JSFさんには「相手は航空攻撃をかけない可能性があるので、海上作戦に制空権は必要ない」と考えているようだ。敵制空権下でも、水上部隊が航空攻撃を受けずに済む、とする確信めいたものがあるのだろう。先からあった不思議な認識「上陸戦に制海権も制空権も要らない」も、このあたりの判断が元にあるように見える。

 JSFさんは、軍艦大和は、直掩機がなくとも沖縄に行って帰ってこられると述べている。まず、JSFさんは大和以下の沖縄特攻について、帰りの燃料があるから片道特攻作戦ではないと主張している。
JSF@横須賀鎮守府元帥‏@obiekt_JP
@wheyh 大和は往復できる燃料を積んで最後の出撃をしています。
9:38 - 2014年2月19日
https://twitter.com/obiekt_JP/status/436193029884366848

敵の制空権・制海権下に水上部隊だけを突入させる、その作戦のどこに帰れる見込があるのかとする反論に対しても、帰れる見込みはあるとも主張している
JSF@横須賀鎮守府元帥‏@obiekt_JP
@wheyh 米側の当初の方針は航空攻撃を仕掛けず戦艦で相手をする積りだったので、もしこの通りに進めば直掩機は関係有りません。考えていた人は沢山いました。
9:54 - 2014年2月19日
https://twitter.com/obiekt_JP/status/436197135327846400

つまり、JSFさんの主張を整理すると、大和以下は特攻作戦ではない「往復できる燃料を積んで」いるのがその証拠であり「米側の当初の方針は航空攻撃を仕掛けず戦艦で相手をする積りだった」ので「直掩機は関係有りません」というものだ。

 しかし、帰り燃料を積んでいるから特攻作戦ではない(JSFさん)とする主張はおかしい。実際に特攻作戦で片道燃料の例は聞いたことはない。航空特攻作戦でも、天候や整備不良の問題から接敵できない可能性があるので、片道燃料といった話はない。戻れない兵器についても、桜花にせよ回天にせよ、確実に相手を攻撃できる位置につくまでは、発進しないことになっていた。

 また、JSFさんのいう「航空攻撃を仕掛けず戦艦で相手をする積り」も間違えている。これは「水上部隊だけで沈める」決心ではない。スプルーアンスは戦艦以下の水上行動群に迎撃を命じたが、航空部隊に手を出すなという指示はしていない。米海軍には「航空攻撃を仕掛け」ないとする指示はない。実際、空母部隊を指揮していたミッチャーは、大和以下を潜水艦で確認した6日夜の段階で「大和以下を可能な限り遠くで撃破する」(モリソン戦史,14巻,203頁)決心をしている。

 この点は、例によってウィキペディアあたりだけを読んだ判断だろう。「坊ノ岬沖海戦」は、日本側の関心の高さから細かい既述が多い。そこにある
米軍のアイスバーグ作戦指揮官レイモンド・スプルーアンス長官はモートン・デイヨー少将の第54任務部隊(旧式戦艦部隊)に対し、日本艦隊が日本本土の基地に後退できない、かつ九州の日本軍機の援護を受けられない南方まで誘い出し砲撃戦で大和を撃沈せよと命じた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%8A%E3%83%8E%E5%B2%AC%E6%B2%96%E6%B5%B7%E6%88%A6
あたりを読んで、JSFさんは米海軍という1人のプレイヤーが「航空攻撃を仕掛けず戦艦で相手をする積り」とでも判断したのだろう。※

 米国には「航空攻撃を仕掛けず戦艦で相手をする積り」だったので、大和以下は航空攻撃を受ける見込みはないため「直掩機は関係有りません」とするJSFさんの主張は成り立たないのである。

 JSFさんが強弁している背後には、敵制空権下でも、水上部隊が航空攻撃を受けずに済む、とする確信があるのだろう。この大和の行動にしても、敵が航空攻撃をかけない可能性はあり「直掩機は関係有りません」と述べている。そして「[直掩機は必要なりと]考えていた人は沢山いました」と述べ、非現実的ではないと主張している。

 しかし、現実はゲームとは違う。JSFさんは艦これに夢中で、念願かなって元帥に昇任なされたことを特記してまで自慢したいらしい。それはそれでおめでとうございますなのだが、ゲーム的な発想で現実を語るのは危ういだろう。しかし、艦これ※※ は現実の戦争モデルを再現しようとしているものではない。敵制空権下に水上艦だけで突っ込んで無事に帰れると主張するのは、ゲームの攻略法に限定したほうがいいだろう。



※ 実際には、高級司令部は細かいことまで口を出さない。事前に練られた作戦計画に細かいことを書くことはあっても、実際にはその情勢の変化に応じて、連続して大枠の判断を示す。高級指揮官が出す指示や命令の類も、号令めいた命令ではなく、促進と禁止である。もちろん、水上部隊に大和以下を迎撃する方向に促進したことは、航空部隊に航空攻撃を禁止したことにはならないし、実際に航空部隊に航空攻撃を禁止していたわけでもない。

※※ 水上艦と潜水艦で艦隊行動ができるらしいあたりで、夢をかなえるゲームであって、現実の戦争モデルとのすり合わせを目的としたゲームでもないだろう。やったことないから知らないけど。
2014.02
21
CM:1
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Category : 未分類
 陸自幹部は指揮幕僚課程、CGSが登竜門で、それに入ろうとクソ真面目に勉強している。昔、海の指揮幕僚課程、CSの受検をしたあと「まあ、CS入ってもいいこともないし」※ とSNSに書いたら、陸CGSを出た奴が怒っていきなり関係を切られたことがある。「よくそんなことで怒れるなあ」と思ったのだけれども。

 その陸のCGSについて、問題があるようで短縮するという話が出ているらしい。というのも、某所で教育関係から聞いた話なんだが、陸CGSを1年とし、現地戦術?の類も取りやめる方向らしい。「陸の担当曰く『2年やってもしょうがないし、実際にあんな戦争はしないから』だってよ」という話だった。

 もともとCGS受検話を聞いたり、『陸戦研究』の指導記事をみても、試験問題も殻の中から出ないなあといった印象があった。金科玉条の野外令?だかを暗記するのだから、まあご苦労さんで、その手の話をしていても、抽象性と具体性のレベルが合っていない感じはした。

 CGSでの教育も、殻の中に閉じこもったものだったらしい。話をしてくれた人によると、冷戦時代の想定のままだから、まあ現実味はないものだと言っていた。それでも優秀な幹部はもちろん優秀なんだが、それ以外に、修業者の半分だがが、型に勝手に嵌って出られなくなる点が問題視だとかいう話だった。

 教育関係のいうことでも「将官になったところで、あの手の戦術を実際にやる奴は、1000人に1人もいないだろ」ともね。

 また、空自も、指揮幕僚課程を始めとする各種教育の成果も、あんまりねえといった結論に達したといった話も聞いた。

 政治発言したアレ幕僚長の件で、空自も教育効果の測定をしたという。将官をダメ将官と、マトモ将官の二手に分けて、試験や教育での成績との相関関係を見たらしい。しかし、どの成績も全く相関関係はない。だたし、指揮幕僚課程、CSの2次試験、圧迫面接での結果で上手く切り抜け、切り返せた者が、マトモ将官となる傾向はあったということだ。

 まあ、酒飲みながら聞いた話なので、どこまで正しいかは知らない。



※ 外の大学院に行くとき、それを止めたい海幕人事に「CSに行くなら相談にのる」と言われたよ。海幕人事が合格者を決めるのだから、海CSは、そういう程度の試験なわけだ。
 試験の中身も、術科(純戦術的な潜水艦○○○とか、航空救難の問題まであった)を除けばそんなに難しくない。「フォーリンアフィアーズの記事を全訳しろ」みたいなのがあったが、試験開始時にいきなり辞書開く奴がいて(ペリペリという音がした)、「えっ」と思ったが、彼は合格した。そのレベル。

※※ 「出世したいなら、統幕学校だろ」という人もいる。CSいって味噌つけて1佐になれないよりも、統幕学校で箔つけて1佐になったほうが速いという話。まあ、後に空幕長になるアレ校長のアレ思想の薫陶を受けてアレなことを平然と言うようになった1佐の話だけどね。
2014.02
20
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 命中精度よりも不良動作が問題ではないのか。住重製機関銃についてだが、命数低下程度であれば、深刻な問題ではないだろう。だが、不良動作は深刻な問題ではないか。

 住重の機関銃問題について「自衛隊の兵器&装備は欠陥品だらけだった!」が報じている。

 M2の問題については「従来は1万発撃てるとされていたブローニングM2(12.7mm重機関銃)は、半分の5000発で銃身の交換が必要になると判明」したとのことである。

 だが、これはそれほど重篤な問題ではない。銃身交換は、命中精度低下を防ぐために実施すれる。やらなかったところで、弾着の散らばりが徐々に増えていく程度であり、弾着を見ながら修正を行う機関銃では致命的な問題ではない。実用上には、それほどの問題はない。

 しかし「戦車などに搭載している7.62mm機関銃もよく弾詰まりを起こす」は、重大な問題である。62式機関銃は悪評高かったが、改良して74式機関銃となると問題は解決したとされている。しかし、それでも解決していないというのなら、車載用機関銃も駄目機関銃であったということである。

 62式系列は、MAP供与されたA4、A5以下だということだろう。62式開発については、M1919A4、A5は重いという理由も挙げられていた。しかし、62式は駄目で、その62式をA5以上に重くした74式も駄目なら、M1919に戻したほうがマシだということだ。車載機関銃として、南アフリカにあると言われる308win仕様のM1919の方が、優れていたということになる。南ア製機関銃を買ったほうがいいという話だ。

 現実的には、早期に必要分はFN-MAGを買うしかないのではないか。機関銃は全てMINIMIで代替できるわけではない。結局は、223を使う軽量級機関銃であり、実用射程や火制距離では汎用機関銃を更新できない。その機関銃が、車載用も含めて駄目であれば、米国の将来機関銃動向を待たず、既存汎用機関銃は捨てて、ベストセラーのFN-MAGにしたほうが良い。機関銃は陸戦での基幹となる火器である。改良しても駄目なものはさっさと捨てたほうが良い。

 製造会社もホーワやミロクにしたほうがいいだろう。両者とも自動銃の輸出やOEMを行う優良メーカーである。小銃は輸入品でも構わないが、さすがに機関銃は輸入にもできない。だが、ここまで怪しいことをしたメーカーなら、入れ替えが妥当だろう。



※ 「自衛隊の兵器&装備は欠陥品だらけだった!」『週プレニュース』(集英社,2014.2.18)http://wpb.shueisha.co.jp/2014/02/18/25210/
2014.02
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 自民党の総務会で、かの会長が陳謝というのだが「慰安婦問題で売国者どもに勝てず、アレ右派の名誉を傷つけて申し訳ない」ってあたりじゃないのかね。まあ、「飼い主の皆様に迷惑をかけた」ことを謝ったんだろ

 「NHK会長、慰安婦発言で陳謝…自民が予算了承」http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140219-OYT1T00245.htm?from=ylist

 この会長の見通しが悪いこともあるけど、この会長や、会長を推挙した経営委員の見通しも悪いし、オトモダチだからといってその職に当てはめたヤツの見通しも相当悪いんじゃないのかね。

 なんつーかね、「従軍慰安婦は嘘」というのは、アレ右派という狭いサークル内、サロンで普段していて、賛同されている、だから常識なのだろうと外で発言するあたり、この連中は頭が悪いとしか思えないんだよね。
2014.02
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 80年代、保守紙は韓国をヨイショしていた。ソウルオリンピックの時代には、保守は韓国の独裁体制他を一生懸命に擁護していた。あの金大中拉致も、日韓友好のためにはなるべく触れないようにしていたのは、ご存知のとおりである。

 しかし、今日は掌を返している。特に産経や、ZAKZAKは「韓国は反日」と敵に仕立て上げている。

 まあ、環境が変わればそうなることも否定しないが、それなら80年代から愉快ではない相手だということは承知していたはずである。韓国は自国文化の醇化や、日本からの文化侵略を排するため、日本語の映画や音楽を禁止していたことは、当時から承知されていた。軍部主導の開発独裁なので、不透明なコネ社会であることもわかっていた話である

 そのあたりを念頭にすると、次の記事は極めて興味ふかいものである。「雪と氷をとかす熱き戦い(7)インドを忘れてはならない」だが、「ガンダーラ」のようなインドへの片思いが募っている、

 しかし、インドへの過度な期待が破れたときに、どのように豹変するものだろうか。そもそも、今回の事件もインド特有の汚職が原因となっている。拝金主義のIOCですら処分せざるを得ないのだから、相当のものだろう。掌を返したあとでは、その辺りを悪し様にいうのではないかと密かに確信するものである。



※ 「雪と氷をとかす熱き戦い(7)インドを忘れてはならない」『産経ニュース』(産経新聞,2014.2.18)http://sankei.jp.msn.com/sochi2014/news/140218/soc14021810010031-n1.htm
2014.02
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 別にオリンピックで日本が勝とうが負けようがどうでもよい。だが、そればかり報道されるのも困る。なんせ興味がないので、つまらないこと限りない。

 世の中には、芸能スポーツには興味がない層もある。昔なら昨晩の野球の話、今なら夜半のサッカーの話をすれば、誰とも話の接穂になると考える者がいるが、それは誤りだ。芸能やスポーツに興味を持たないものには、却って苦痛な話である。

 女性のいる店で、女がサービスのつもりで助平な話をするようなものだ。アレは聞くに堪えない。

 同じように、オリンピックの話で、踊りで4位だっただの、飛んだり跳ねたりで銅賞もらっただのの話をされても、うざったいだけである。さらにそれを、東北に希望云々いっているのは、全く聞くに耐えない。その志があるというなら、勝手に被災地にいって踊るなり、飛び跳ねればいいだろう。

 オリンピックで勝ち負けしても、社会には何の影響もない。そのようなどうでもいい話よりも、社会に影響が与える事件や、社会が変化しつつあることを示す話をしたほうが良い。

 そもそも、オリンピックは見たくて見ているものなのだろうか? 

 視聴者や読者がオリンピックを見るのは、放送局はオリンピックを見ろ見ろといった結果にすぎない。視聴者は「みんなが見るから」と見ているだけであり、放送局も「みんなが見るから」と放映権を買って、コマーシャルを売りつけるだけである。オリンピックの、しかも冬季大会の競技なぞ誰も知らない。そもそも、放送局も、知らない競技である。そのような競技を見ても、面白いはずもない。

 なに、競技なんか誰も見ていない。見ているのは、日本が何位になった、金賞か銀賞か銅賞かだけである。それなら、あんなに時間を費やす必要もない。そもそも速報の必要も、動画の必要もない。どうせ競技を見ても何もわからない。それなら、翌日のニュースか新聞に結果だけ載せればいいだろう。
2014.02
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 高坂哲郎さんの「迫りくる自律型ロボット兵器の時代」なのだが。日本はロボット兵器装備について縛りをいれるべきではないとする理屈は分かる。だが、それを対人地雷・クラスター兵器禁止条約を例とする点には、違和感を感じる。

 高坂さんは、対人地雷・クラスター禁止で自衛隊が困っていると主張している。日本本土への上陸戦対策や、そこで他国が対人地雷やクラスターが使えるのに、自衛隊が使えないのは大きな不利益であると主張している。

 しかし、それは視野の狭い主張であるようにみえる。

 まず、自衛隊の活動は、海外での国際貢献や、あるいは海外派兵にシフトする方向にあることを見ていない。海外シフトを考慮すれば、国際的取り決めて対人地雷とクラスターが制約されているほうがよい。国際貢献先で、対人地雷やクラスター子弾がワンサカある状況は好ましくないからだ。

 また、対上陸戦といった主張も、その可能性が、ほぼなくなっていることを無視している。当時の政治判断としても、まず発生しない対上陸戦への準備と、対人地雷やクラスターを禁止するオスロ・プロセスのどちらに乗るかといえば、まず後者である。

 そもそも、対人地雷もクラスター兵器も、後始末が面倒くさい。

 確かに、地雷の類は敷設地点を記録する。だが、数がやたらと多いので戦後の回収は容易ではなく、戦闘があった場所では取り残す可能性も高い。また、対人地雷は機雷とは異なり、自滅装置はまずない。また、自滅装置をつけても、発火式の自滅装置は周囲に危険を伴う可能性がある。電池をショートさせるタイプは、自滅後でも雷管を叩くと発火し、爆発してしまう可能性が高い。(昭和30年代に新潟の浚渫で雷管を叩き、自滅機雷が爆発している)

 クラスターは、どこに落ちたのかわからず、不発率も高すぎる。子弾は小型であり、VTではない。衝撃で発火する形式のため、なんらかのクッション効果が起きると不発は多くなる。イスラエルが使ったような、開豁しており、地面が硬い地形でも10%の不発が発生した。これが日本のような植生が発達した所や、対上陸戦で砂浜に落とした場合には、新刊は動作しないおそれはさらに高くなる。

 これらの点を考慮すれば、対人地雷やクラスター禁止は妥当であった。

 しかし、陸自には不満が多かったのは、結局は、対上陸戦で勝つことしか考えられなかったためだろう。陸自OBには今でも不満を開陳する人がいる。例えば、東北方総監をやったOBの某さんは、4-5年前の「世界と日本」でそのような意見を開陳していた。

 だが、そこには上陸戦の可能性やその規模への考察や、戦後処理についての思慮はなかった。その点を考慮すれば、対人地雷もクラスター兵器は絶対必要なものではなかったのである。

 このような点を全部スッとばして「無いと対上陸戦ができない」からと[陸自やそのOBが]言っているから、対人地雷やクラスターの禁止は誤っていたとするのは、誤りである。

 もちろん、高坂さんの「日本はロボット兵器装備について縛りをいれるべきではない」とする主張そのものには賛同するのだけれども。



※ 高坂哲郎「迫りくる自律型ロボット兵器の時代」『外交』(時事通信,2014.1)pp.50-53.
2014.02
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 「アメリカの対中強硬派と警戒派と協調しろ」という主張があるのだが、現実性に欠ける話にしか見えない。

  北村淳さんは「オバマ政権の対中政策は甘すぎる、真剣に危惧するアメリカの対中強硬派」でそのように主張している。対中強硬派と協調しろ、中国を封じ込めしろ、レッドラインを作れ。対中警戒派閥と協調しろ、中国は張り子の虎ではない、日本も防衛力を強化しろとする主張である。

 しかし、そのいずれも難しいのではないか。

 対中強硬派や対中警戒派の主張も、現実的ではない。

 対中強硬派が主張していると北村さんが述べている封じ込めやレッドラインは、50-60年代の発想であり、今日では実現不可能である。中国が外洋艦隊を持たず、内政に必死だった時代ではない。封じ込めやレッドラインを現実化するための戦力は、米国やその同盟国にはない。そもそも、不断に中国を批判するために使っている公海の自由や、航行の自由との兼ね合いも付けられない主張である。

 対中警戒派が主張するとする、中国は張り子の虎ではないという注意喚起も、あまり意味はない。確かに中国軍のもつポテンシャルは強力であり、東アジアで大規模な戦争を起こせるかもしれない。しかし、その可能な行動は、基本的に陸続きの諸国や、弱体な海空戦力しかもたないアセアンに対して限定的な戦争にすぎない。一六勝負で台湾を武力回収するにしても、米国と日本が参戦する見込みがあれば、まずはできない。太平洋戦争のように追い詰めなければ、なかなか暴発するものでもない。

 そもそも、対中強硬派も対中警戒派も、アメリカでそれほど力を持っているわけではない。今、内政や経済を優先すべきアメリカにとって中国は、打倒すべき敵というよりも、貿易のパートナーである。中国はかつてのソ連とは違う。打倒すべき敵ではない。もちろん、安全保障の分野では仮想的であり、覇権のゲームの相手かもしれないが、経済的には自由貿易や資本主義の投資先であり、身内である。

 この状況で、日本が、対中強硬派や対中警戒派との連帯してもメリットはない。彼らはアメリカでの多数派ではない。その上、現実的な主張をしているわけでもない。日本が彼らと結んでも、かつてのように封じ込めはできない。

 逆に、日本だけが中国と敵対するマズイ状況となる。今でも中国との関係は悪い。もちろん、政治的には緊張していても、互いに経済や人的交流で損はしなようにしているが、そろそろ限界である。その上、対中強硬策をとると、日中関係はさらに悪化する。できもしない中国封じ込めのために、日本が中国の市場や資源にアクセス出来ない状況を生み出して良いものだろうか?

 日本は、70年代までの米中対立でも、大陸との関係を重視していた。 日本は、アメリカが対中強硬で固まっていて、それに追従する立場でも、裏では新中国との関係改善を行っていたわけである。表向きは互いに敵対しているが、日本と新中国は相当連絡をとり、大規模な人的・経済的交流を模索していた。このあたりは、LT貿易の実例をみればよい。実際に、日中関係はニクソン訪中で始まったわけではない。ニクソン訪中で表面化させることが許されただけの話である。実際、二つの中国問題を顕在化させない方法である交流協会-代表事務所方式も、日本と中国が最初に発明した方式であり、後に米国はそれに倣っている。

 北村さんは、日本が米国を先導して中国と対立せよと主張している。しかし、そのメリットは明らかではない。逆に、日本が大陸へのアクセスを失う可能性といったデメリットが大きい。なぜ、そのような主張をするのかが怪訝なのである。

 中国は不倶戴天の敵ではないが、好き勝手できないように軍事力を強化しようではいけないのだろうか? 「中国は安全保障では敵だが、経済的には仲間である。相互に経済に触らないように互いに軍事力競争をしよう」でいいのではないか。

 この点、対中強硬派の主張は、妙な理念、一種、宗教的な情熱というか、十字軍めいたできもしないのに妥当せよといった発想ががあるように見えてならない。特に『JB Press』の日本再生-国防記事は、そのような非現実的な記事ばかりであることに失望するのである。



※ 北村淳「オバマ政権の対中政策は甘すぎる、真剣に危惧するアメリカの対中強硬派」『JB Press』(日本ビジネスプレス,2014.2.13)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39917
2014.02
17
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 産経新聞に「首相『ベストな案を国会に提出したい』」があり、アレ宰相が「『地域の民意を代表する首長の意向を教育行政に反映させること』」を重視するというのだけれども。

 じゃあ、竹富島が、アレ教科書を蹴ったことも追認してやればいいんじゃないの? アレ宰相の手下の、アレ文科相が血道になって育鵬社版を使わせようとしているけど、それも「待った」しないと、「『地域の民意』」やと矛盾しないかね。

 まあ、ネトウヨ系首長が、教育を好きにいじれる権利をつくろうとしているのだろうけど、逆に竹富町みたいにネトウヨに抵抗する道具にもなるし、ガチ左翼の自治体ができた時にも、アレ宰相ほかは口出しするなよってことだね。
2014.02
16
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 厚木の日飛の工場?がマズイらしい。毎日新聞「大雪:屋根崩落相次ぐ 事故・転倒で7人死亡」※ によると
 防衛省は、海上自衛隊と在日米軍のP3C哨戒機など10機を格納していた厚木基地内にある航空機メーカーの整備用格納庫(神奈川県大和市)の屋根が雪の重みで陥没したと発表した。格納庫内には海自の電子戦用のデータ収集機もあり、海自機6機だけで調達価格は約860億円。格納庫全体が崩壊する恐れもあるという。
とのことである。厚木で働いたことはないので、なんとも言えないが、多分、日本飛行機の整備場ではないかという気もする。あそこのタクシーは日飛につながっている。

 それなら自衛隊施設ではないのだが、実際には自衛隊に聞かれるので、管理隊は面倒この上ない状態だろう。

 厚木で雪で崩落というと、1990年位に前例がある。厚木の体育館が崩落がそれだ。これは建設中で、鋼材部分を支持工で、RC部分をパイプサポートかなにかで支えている時にドカ雪が降ってあえなく崩壊したもの。※※

 細かい話は、昔の上司(2005年ころ定年)から聞いた。というのも、この上司が厚木の管理隊長のときに起きた事故だから、まあ細かい話を知っていた。

 この上司、とにかく建設事故に詳しい。厚木崩落、下総爆発死亡事故、八戸転落死亡事故……、なぜなら全部担当だったから。全部不可抗力だし、直接責任もないのだけどね。

 下総の爆発事故も90年ころだったはず。新聞記事で覚えている人もいるだろうが、ひと月の間に、自衛隊タンクが2個爆発した。ひとつは空自千歳で落雷爆発、もう一つが下総で工事事故で爆発。揮発分かなにかがあるところで、静電気か、タバコかといった火気で爆発したというもの。

 八戸の転落事故は、いつかは忘れたが、この上司の配置からすると、90年ころ。外壁・屋根改修で施設庁に工事を出した時に、格納庫の屋根から1人か2人落ちたという話。

 いずれも防衛施設庁による、局工事(防衛施設局発注工事)。だから、上司には責任が全くない。工事エリアは施設庁の管理なるので、海自側は無責任になる。もちろん、いろいろは言われるが、それだけの話だ。

 ただ、この人は実際になにか憑いていた。なんつーか、運が無いのよ。

 人は悪くない。性温厚というか、おとなしい人で、部下のやや若手のオバちゃん技官に文句言われても、自分に多少の責があれば「ごもっとも、私が悪かった」だし、先任海曹にもいつも「もっと課の実績作ってよ」と発破かけられていた。ただ、酒が入ると豹変したけど、ヤバくなるとやはり空手有段者の先任海曹に「飲み過ぎ」と大人しくさせられていた。まあ、田舎の百姓のオトッツァンタイプ。雪の日に、背広にゴム長履いてコウモリ傘さしてきた時は、70年代から抜けだした感じがしたよ。

 仕事もできなくもない。大人しいけど、部内の苦情に対しては頭下げながらこっちの言い分を通す。部外の苦情には、その中身、主張の可否を聞いて、仕方がなければ自衛隊側で引くように[本人が怒られながら]根回しする人だった。前に書いた低音振動の件でも、部長や幕僚長、総監、自艦隊を動かして船越を入船係留にさせた。

 結構、己は助けて貰っていた。もちろん、幹部のみ5人配置のところに、己入れて幹部2人しか配置されていないのが問題なので、助けてもらうのは当たり前でもあるけどね。海自観艦式の時の指揮官広報や乗員観光を担当した時には、己が2-3時まで残業していると、付き合いというか、手伝いでコピーや書類チェックをしてもらった。ちなみに己が2尉で、オトッツァンは2佐だ。帰れと行っても「オレが受けた仕事だから」帰ってくれないという状態。

 9.11の自隊警備でも、最初の対空警戒でオレを一番キツイところに立てろというから、己と一緒に朝4時から6時までの一番キツイ所に立てたら、冷たい雨に打たれる状態で、いやあキツイキツイと言っていた。これは係長クラスが「なんで業務多忙な総監部の俺らが自隊警備を」と文句を言えないようにする措置だけどね。§

 ただし、運が無い。大事故は件の3件だが、始終、不可抗力や天変地異的なトラブルが起きていた。

 損害で一番すごいのが、弾庫庫地区一個まるまる使えなくなる事件かね。ある弾薬庫の上にマンションが立った。マンションの位置からトンネル式弾薬庫まで、水平距離で50mしかない。保安距離の規定により換爆量がウン十トンから、500kgくらいになって、CIWSの弾薬しか入らなくなったというもの。

 金額的にはこれが一番じゃないのかね。土地がまるまる使えなくなり、別の場所に弾薬庫を作ったから、合計で100億を超える損害ではあるまいか。もちろん、本人は全く悪くない。だが、海幕は「また○○か」だったらしい。

 本人曰く、運が無いのは昔かららしい。学生期間で演習やったときもでも、担当するとそうだったらしい。「何もないところでイベントでもないのに沈みよる」みたいな話をしていたよ。※※※



※ 「大雪:屋根崩落相次ぐ 事故・転倒で7人死亡」『毎日新聞』(毎日新聞,2014.2.15)http://mainichi.jp/select/news/20140216k0000m040008000c.html

※※ 厚木ではソノブイ倉庫の火事もあった。火事場の始末にいった数クラス上のアレな幹部が、火事場○○でヘルメットを手に入れたことを自慢気に話していたのは、当時からアレのアレである所以だと思った。このアレ幹部はアレなのが高名で、今でもアレ配置に送られてアレ呼ばわりされている。

§ ちなみに1佐管理部長も自隊警備の地区指揮官だったので、最初は昼夜問わず各直の回りを見ていた。総監部全体での応急的な警備計画立案・実施と平行してだから、さらにキツイはず。「なんで管理部が」という話なのだが、今から思えば防衛部は艦艇オペレーションで手一杯で、指揮官クラスは管理部長や監察官しか手駒がなかったのだろう。なんせ、停泊中の通信当直艦からも警備要員を引っ張ってきたくらいだった。己(指揮官付にされた)には「仕事だけど、年取るとキツイねえ、艇長時代なら苦でもなかったけど」といっていた。

§§ 己は運なし上司とは逆で、学生時代にやった演習だと、担当しているところで触雷のイベントがまったく起きなかった。全部スリ抜けたらしい。
 しかたがないので統裁部で民間船を出して、50kt(たぶんシステム上限?)で走らせて触雷させようとしたのだが、それも成功せずだった。己は、その50ktで無茶苦茶な航跡を描く民間船が偽装軍艦かなにかで、掃海艇で近づくと体当たりするんじゃないかと思っていた。停船させようとしたら、統裁部担当する民間船から「しかたがないので機動している、不審な船ではないと思え」と言われたよ。
 状況が終わったあとで、統裁部に詰めていた連中から、なんで触雷しないのかと言われたとのこと、触雷のイベントが起こせないので困っていたらしい。そんなことやろうと思ってもできることでもなかろうにと思った。
2014.02
15
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23:05
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 まあ、どれだけ変形しているかわからないし、P-3C系については機体は余っているから、大損害ではあるけど、深刻というほどの問題もないんじゃないのかね。キモは内臓で、無事なら積み替えればいい。機体も垂直尾翼だけ作りなおすとかそういう方法もあるだろう。金も日飛もちだからねえ。

 「格納庫屋根が雪で陥没 自衛隊機など損傷か 防衛省」http://www.asahi.com/articles/ASG2H6F07G2HUTIL057.html

 いずれにせよ損失扱いはないんじゃないのかね。P-3Cだと、硫黄島での脚出し忘れで略全損したこともあるけど。損失にすると責任問題とか、海自への風当たりがあるので、損失扱いしていない。硫黄島出し忘れ機体の資料見ると、確かに全焼じゃなくて半焼だけど、使い物にはならんように見えるけどね。ちなみにクレーンや運搬の方法がなかったので、現地に居る鹿島が協力して回収している。
2014.02
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08:31
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 人力で雪をかくほど草臥れることもない。己の家の北側に60cm以上の吹き溜まりができた。その他のところも無慮50センチは積もっている。しかたがないので道路の入り口から母屋の玄関と己の家の玄関まで、ざっと10mを幅75センチほど雪かきして通路を作り、屋根から母屋軒下に落ちて高さ2mの四角錐状になった雪を、玄関前だけ幅1.5mを奥行き2m分書いたよ。アラアラ計算だが5立米、小さいマスターがなければやってられない土量(雪量)だ。

 まあ、昔も雪掻きはよくやった。マーク雪印というやつで、若い時分に飛行場除雪隊の直長を三冬やった。初任配置が八戸の施設班長だが、春-秋は学生に出されていたので、実際の仕事は除雪がほとんどだった。

 八戸には冬期に専任除雪隊が編成される。陸式にいう編制ではない編成だが、実務は全部、己がやった。最初の冬で除雪隊の1直長をやって、春-秋は3術校。2年目の冬には1直長だが、人繰がつかない時期には3直長を兼ねた。翌春から秋まで陸自施設学校で、3年目の冬は、概ね1・2・3直長を全部兼任(出るのは降雪時のみ)していた。正月休暇だけ別の人、機関幹部に准尉をつけて頼む形にしていた。

 除雪の思い出というと、陽気なものから陰気なものまである。陰気なのは他所で人が死んだ話であり、己が学生期間中に借金で逃げた海曹を探す話だが、まあ話して心地いいものではないのでそれは置いておく。陽気なのは、南方出身者が決まって雪を見て興奮する話か。他にもスキー訓練で帳尻合わせに人を殺して話とか、陸自除雪とかか。

 南方出身者は、雪を見ると興奮する。

 除雪隊には、他総監部から半年転属で応援が来る。たいていは佐世保から海士や成り立て3曹だが、たまに「予算担当は同配置3年まで」の縛りを解くために曹長さんクラスが来る。当時、施設班の先任は1曹(顔も名前も覚えている柴田1曹だった、10年以上前に定年だから、お名前出してもいいでしょ)だったが、八戸のことなんかわからないから、その下に入ってもらう。本人も「先任じゃなくてラクでいいです」と気楽なもの。

 最初の年だったと思う。沖縄から曹長さんと3曹か士長が2人来て、鹿屋からも3曹か士長が2人来て己の施設班と己の分隊に入った。南国から来たので寒い寒いと言いながら、どちらも任免権下から出たことがないので、面白いもんですとか飯が旨いと勤務していた。そりゃ、八戸・大湊はハラコ飯とか毛ガニ1杯とか出るから飯は旨い。で、元々の兵隊と混じって、己が死にそうになりながら書類仕事(MPA用格納庫の企画※)をしている近くで、面白おかしく暮らしていた。

 そして、本番の日が来る。パラパラではなく、積雪になったその日なのだが、曹長さん「生まれて初めて雪が降るのを見た」という(これは覚えている)。鹿屋組も「降るのは見るが、積もるのはほとんど見たことがない」といった風情だった。除雪隊は雪が降らないと暇で、もともとの業務を持っていない応援組ということもあって、ペナペナの作業着か、ヘタすると上はT-シャツ1枚の大人4人で雪合戦だの雪だるまだのを作っていた。

 除雪の本番は、翌日の朝P-3Cの一番機を出す前、降雪量と積雪量によるが、午前3時位から始める。己も初めての除雪なので、気になって気になって仕方がない。准尉(こちらも顔も名前も覚えている、佐々野准尉)も暇だからとは言いながら、最初なので来てくれた。そして整列するが、応援組4人が1人位しかいない。そこで先任に聞くと「風邪引いたみたいなので隊舎で寝かせた」という。准尉も「班長、どうせ雪の量も大してないから大丈夫です」とも言う。まあ、先任と准尉は3尉よりも偉いので、いうままに除雪したら、確かに急ぐことなく、余裕持って時間ピタリで終わった。

 その日の夕刻、本調子ではない曹長さんが「ゴメンネ」(多分、もっと申し訳ない言葉だけど)と、缶コーヒーとお菓子もって己のところに来た。まあ、キレイに終わったので問題無いです。あとの病人どうですかというと、まあ風邪ですからねという。次の立直日にも、人数分の缶コーヒーとお菓子を持ってきた。それからは、まあ節度を持って厚着して遊んでいた。作業用やスキー訓練用の防寒着は山ほどあるのだ。

 で、翌年、同じように他総監部から兵隊をとったのだが。確か、おとっつぁん2人と若いの2人だった。一人が呉であとは佐世保。その4人も同じように最初の雪ではしゃいで風邪引いて入室か隊舎静養していた。これは翌々年も同じ。

 基本、軍隊で営内生活していると、たいていは子供になる。しかも雪見たことないし、家族も離れているので直ぐに小学生に退行する。そのくせ体力はあるからメチャクチャをするものだよ。しかも応援組が同期とかになると、基地内で飲み過ぎて雪の中で大の字に寝て遭難とか、三菱ジープをバックに走らせるとスピードメータが回るか実験して軽くぶつけるとか、燻製作って身内限りのボヤ騒ぎとかいろいろやられたよ。全部揉み消したけど、まあ悪い思い出じゃなかった。

 まずは、牧歌的な時代の牧歌的な配置だった。

 ちなみに着任して一番最初の仕事は、管理班の先任、曹長に命ぜられて鮭とば製造とイカワタだけの塩辛作りだったのを覚えている。朝一番で湊のモノホンの市場から大量に鮭とイカを買ってくるが、八戸の人間は奢っていて、鮭はイクラとハラスしか食わない。残りは鮭とばにして飛行機便で鹿屋や沖縄に送ると、お返しに芋焼酎や泡盛が届く寸法。イカも身よりもワタ狙いで、ワタだけ塩漬けにして食うという贅沢だった。たしか、曹長は受電所の冷却池でウナギ養殖もしていたよ。お金で汚いことはないけど、まあお名前は伏せとくかね。なんにせよもう20年近く前の話だ。

 ……アレだ、スキーで人殺しして帳尻合わせた話と、陸自の除雪は、次に気が向いた時にでも



※ 後のP-1用の格納庫で、施設庁に出向しているときにも担当してできる寸前までやった。管理班長(1課程の1尉)と施設班長(己、2課程の3尉)が管理班の准尉(伊藤准尉)に命ぜられて、土地に入るかを測ってきたのだが、最初に道路距離計測用のコロコロで測ったら、二人して「不精しちゃだめでしょ」と准尉に怒られた。なんにしても准尉はエライ。昔の軍隊の階級で言うと兵曹長で、正味は少佐くらいにエライので、若い幹部はいうことを聞くしかない。
 確か、次には光波使って、トラバース閉合までやった。でもその成果品も「2人とも文系でしょ」と伊藤准尉は信用しない。確かに信用されても困る部分もあるのも仕方がない。伊藤准尉が測量士の資格がある既述の佐々野准尉に頼んで検討してもらった。
 佐々野准尉は「大学出なんだから信用しようよ」といいながら、初の光波(買ったばっか)なので、面白がって数字を全部、関数電卓と手計算でやって確認していた。
 それを見ていた文書交換か何かで来た、車両班の別の伊藤准尉がエクセルで出来るんじゃないのと無責任に言ったら「機械の結果は正しいけど、まだなんか納得出来ないんだよね」と言っていたのを覚えている。20年前はそんな時代だった。
 そいや、この新しく作る格納庫の図面に仙台防衛施設局でチェック入れていた、定年前の建設監(お名前は大浦技官)は、CADのはいったノートパソコンを下敷き代わりにして鉛筆で修正していた。まあ戯画的だったよ。まあ、手で書けるほうが偉く見えるかと、ホントは己がCADで引いた図面を、私物イラレで鉛筆風ドローイングにして成果物だと渡したら、「自衛官は手で線を引けるのに、なんで技官ができないんだ、CAD使っているとスケール感がなくなるから施設庁は滅びる」といい、後には局長まで持って行って勝手に談判してきたらしい。ちなみに、この人は本省でかの三島の演説を聞いた人だが「何言っているのか全然わからなかった」といってた。
 そういうのは、嫌いじゃないが、いまではないだろうね。昔話は尽きないが、いい時代だった。
2014.02
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 アレ宰相が「『私の首相の時代に何とかこの問題を解決しなければならない。歴史的使命を果たすべく全力を尽くす決意だ』」※ とか言ったらしい。いつもの通り、できもしないことを、さもできるように言っている。※※ 頭が悪いから、本気で考えている可能性もあるのだけれども。

 ロシアの思い通りじゃないの。ロシアは領土交渉を見せるだけでメリットがある。話をするだけで何かを貰える。別に領土を引き渡すどころか、渡す約束もする必要はない。

 アレ宰相の親爺も、北方領土に勝手に熱を上げていた。安倍晋太郎も、戻る見込みも立たないものを、さも戻るように言っていた。で、親爺の代に領土返還が進捗したかというと、全く進捗していない。

 領土問題なんて、どう話し合っても、どちらの国民も納得しない。四島返還でなければ日本人には怒るやつが出てくる。全然小面積の歯舞色丹の返還でもロシア人は同じように怒るやつも出てくるだろう。

 だいたい、どちらの国も妥協しなければならない環境ではない。戦争で勝負があったとか、経済危機で二進も三進も行かないわけではない。その状況で、自分たちの土地だと思っている領土を喪うという政策はできない。

 それをどうやって「『私の首相の時代に何とかこの問題を解決』」するつもりなのかね。日露どちらの指導者にも、それだけの力量はない。

 アレ宰相にある支持とやらも「経済が上向くだろう」という雰囲気に頼ったものだ。美人コンテストで優勝したわけではなく、優勝できるだろうと勘違いする雰囲気だけの話である。その雰囲気がなくなると直ぐに捨てられる程度の駒に過ぎない。

 プーチンもかつての力はない。マッシブなイメージはあるが、それだけである。「ロシアの男」みたいな宣伝の写真を見て、彼にカリスマがあるとするのも、半ば騙されている。かつて程に国内を統制するパワーはない。

 指導者同士に力量がないから、仲良くして見せている。両者が仲良くするのは、互いに政治的パワーがないものだから、互いの地位でそれを補おうと言うものだ。オリンピックでの会談はその好例である。安倍は政治的行動がアレ過ぎてオバマ以下欧米に相手にされない。プーチンも同じように欧米に相手にされない。だから、のけ者同士で仲良くしている風にして、孤独感を除去しようというものに過ぎない。

 実際に、プーチンやロシアに取り入って、あんまいいこともない。だが、それがあるように見せるのが、北方領土問題なのだろう。

 それよりも、電力買ったり、天然ガス買ったりするほうがいい。領土なんてどうやっても揉める話は気づかないふりをして、ロシアが持て余している電力や天然ガスを中国よりも少し高く買ってやればいい。

 だが、安価な電力や天然ガスを買うと、日本の電力会社が儲からないから、アレ宰相はそれはやらない。九〇年代、ロシアから電力を買う話には、電力会社が「水道のバルブを握られる」とかいって反発していた。要は、安価な電力だと総括原価で儲からないだけの話である。

 でも、支持母体の電力会社の意向や、安全保障とかそういった理屈がつくから、アレ宰相は飲めない。アレ宰相の行動原理は「産業界の言いなりになるのが保守」「安全保障という名目には思考停止するのが保守」だから、それはできない話である。



※ 「北方領土、在任中に解決=安倍首相決意-衆院予算委」『時事ドットコム』(時事通信,2014.2.13)http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014021300333

※※ それなら、根本からやるやると言っていた「第二の矢」とか「第三の矢」とかどうなったのかね。医薬品のネット販売だって、自分たちや、政商になりたい楽天の親玉でもどーにもならなかった。それを進捗させているのは、正攻法で裁判やっているケンコーコムである。
2014.02
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11:59
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 『はがない』実写版は看板だけでも見るに耐えない。

 映画館の看板を見ただけで同しようもない感が強い。『僕は友達が少ない』は、TVマンガもアレほど酷かった。そのあたりは「誰も見返さない『はがない』『這いよれ』」で書いたとおりだが、それを実写にすると、さらに酷い感じがする。

 実写になると、現実社会との格差が更に強調されるのだろう。原作(もちろん読んだことはない)やTVマンガなら、まだ抽象的なので、現実との差異はそれほど気にならない。非現実的な物語でも、上手く引き込まれれば違和感はない。(もちろん『はがない』のTVマンガは違和感がありまくったけどね。)しかし、実写になるとそのあたりの違和感が多出する。学校にいる小娘尼僧とか天才少女をそのまま出して、まともに物語に没入できるとは思えない。

 その伝で言えば、マンガやアニメの実写化にはいいことはない。まず、原作を超えるものはない。営団の車内で実写版『銀の匙』の宣伝をしているが、アレも同じようなものだろう。マンガの主人公と、実車の主人公を相当に似せているが、その方向に努力するのでは却ってダメにしか思えない。『土竜の唄』の写真を見ても、まあ努力の方向が間違っているようにしか見えない。

 なんにしても、渋谷東口の映画館に、『ブッダ2』と『はがない』の看板がかかっているのは、これで客が入るのかと。これがアイマスなら相当行ける感じなんだがねえ。己としては、とりあえず『ワレサ 連帯の男』待ちなんだけどね。
2014.02
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22:27
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 日本と中国は、戦争中にだって、同じ川の水を汲みに行って、互いに知らんぷりできるような関係だからねえ。場合によれば午前はこっち、午後は向こうみたいな暗黙の了解というか、阿吽の呼吸というか。

 『外交』最近号に、高原明生さんへのインタビュー「中国『防空識別圏の狙い』は何か」※ が載っていたのだが。中に「日本は航空会社が飛行計画を提出しなくとも中国は無謀なことはしないだろうと判断」したといえるんじゃないかと述べていた。

 まあ、実際はそんなものだろう。国交正常化以前から「熱戦にしない」「実績の積上をしなければ尖閣や中間線は現状維持」という暗黙のルールがある。防空識別圏にしても、尖閣でのゲームにしても、軍艦同士の兵装指向にしても、日中にはそのルールを守ってきた実績がある。

 だから、日本は安全を確信できる。別に飛行機飛ばすのに、届出なんかしなくとも、危害行動どころか強制着陸もないと日本は判断できる。実際に中国も手は出さない。多少あっても、激越な発言をする程度だろう。

 中国も尖閣では同じように考えているだろう。中国が尖閣から12マイル以内に政府公船を送っても、日本は尖閣に軍隊ほかを上陸させて、実効支配の積み上げはしないと判断しているはずだ。中国が公船を送るのは、日本が土地の国有化をしたことに対する対応であるので、そこでノーカンなので問題はないと信じているのだろう。実際に、アレ都知事がアレ発言をしても、アレ政治家がアレ宰相になっても、日本は尖閣に自衛隊を上陸させていない。

 まあ、この辺りは、日中の阿吽の呼吸だろう。前に書いた戦時賠償補償の放棄と対中ODAの関係もそれだね。これが韓国やロシア相手だとだと上手くいかないし、インドだとどうしようもないのだけれども。



※ 高原明生「中国『防空識別圏の狙い』は何か」『外交』(時事通信,2014.1)pp.78-79.
2014.02
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 小沢一郎さんの講演に、産経新聞が噛み付いているのだが、あまりに瑣末なことであり、そこに
天皇陛下を持ちだしていることに驚いた。もともと
今上の仰ったこと、それを紹介する小沢さんの公演の差異について、微細に文句をつけている。産経新聞あるいは記者の本心は
御発言を正確にトレースしていない点で、小沢さんを責めるスタンスなのだろう。だが
御趣旨と小沢さんの講演での主張は一致している。

 ここで
大御心である近隣国との友好友誼に対して、違背しているのはどちらであるかについてを考えると、産経にとって皮肉な結果になるのではないかとしか思えない。

 記事を読めば、不遜なのはむしろ産経であるように見える。詳しくはリンク先記事を見てほしい。記事は「小沢氏、
皇室と韓国の関係で事実誤認」『産経ニュース』(産経新聞,2014.2.11)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140211/stt14021119370002-n1.htm
2014.02
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 コミケ次回申し込みの最中なのですが、次に何を出すのか書かなけれなならない。そこで「日本版LCS」のパンフを作ると書いてしまったのだけれども。ちょっと考えると、まあラドロワを大きくすればいいのではないかと思うよ。

 ラドロワは、L'Adroitで、フランスのOPV、つまり外洋哨戒艦である。非常に割りきったフォルムをしている。USCGのリライアンス級やベア級を、さらに割り切りと洗練を進めたような軍艦である。(こんな軍艦http://www.shipspotting.com/gallery/photo.php?lid=1927351

 それを、日本が作るというLCSに据えればいいのではないかね。

 日本がLCSにを作る話については、日本テレビの報道が大本になっている。http://www.news24.jp/articles/2013/11/08/04239903.html 実際には、防衛大綱というよりも中期防に載っている「多様な任務への対応能力の向上と船体のコンパクト化を両立させた新たな護衛艦を導入する。」のことだろう。

 「船体のコンパクト化」作るのは小型艦とされており、それでいながら、「多様な任務への対応能力の向上」と、多様な任務に対応できるとされている。さらに、前提として昨今の情勢から、あまりお金を掛けられないといった話がある。これらを纏めて実現するには、ラドロワみたいな割り切った軍艦しかないだろう。

 具体的には、戦闘能力を最低に抑えて、それ以外の用途に全部を振り分けるという形になる。護衛艦で高くなるのは、対空・対潜戦の部分である。そのような高級な部分をチャチに作っておいて、残る水上戦がそこそこ、あとは多用途性:雑用に強い護衛艦を作るしかない。

 対空・対潜戦は最低限にする。防空は砲とSEARAMだけでいい。対戦はハル・ソーナーと短魚雷におさえて、必要なら艦載ヘリに依存する。かなり安くなるだろう。

 ついでに最高速力も乗員も抑える。CODAGで、ディーゼルとガスタービンをそれそれ1基、1軸にして、25kt程度でいいとする。乗員も、自動化できるところは全部自動化する。機関科も、機関運転室ではなく、ブリッジとCICで遠隔操作にする。出力上限も低めにして、高信頼性を確保すれば整備の手間も省けるだろう。

 その代わり、多用途性を確保するため、ヘリ搭載能力と作業甲板は広めにする。艦載ヘリ搭載能力は2機を確保し、後甲板もフラットにする。作業艇も容易に運用できるようにする。

 ほら、フランスのラドロワをそっくりでしょ。外国にあるのだから、それを真似ればいいんじゃないのかね。

 ラドロワを3000t丁度まで大型化して、日本近海で使えるように乾舷を上げて、場合によればリアンダーみたいに船首楼をつければ、耐航性は十分だろう。

 兵装は、76mmあるいは艦砲射撃用に128mm×1門、あとはSEARAM×1-2基、短魚雷×2基だけにする。あとは、ハンガーに艦載ヘリ×2機、艦尾に小型艇用ドック、必要に応じて左右に自走資材搭載用のランプと高能力のクレーンとかつけておけばいいんじゃないのかねと思うよ。ウン。

 
2014.02
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 Dragonerさんは、組織防衛のための主張を見抜けないのだろう。しかも、今では陸自の中でも通用しない理屈を振り回すレトロには、悲しい物がある。
dragoner‏@dragoner_JP
健全な陸上戦力があると、海上作戦・航空作戦もまた有利になるんです。上陸部隊を取りこぼしても、陸で迎撃できるなら、海は敵主力に注力できる
2:14 - 2014年2月9日
https://twitter.com/dragoner_JP/status/432457515494682624
全部の作戦は、対上陸戦であると考える点も、思考の狭さを表すものである。

 まず、海空戦が陸戦戦力で有利になることはない。陸戦戦力は海空戦には全く寄与できない。小銃や砲の間合に入らない限り、陸兵は艦隊や航空隊と交戦もできず、間合に入っても、陸戦戦力が発揮できるのは、自己防衛程度の火力しか発揮できない。これは地対艦ミサイルや地対空ミサイルでも同じである。

 実際の戦争を見ても、「健全な陸上戦力」により「海上作戦・航空作戦もまた有利になる」実例はない。

 太平洋戦争の例をみてもそうだ。ラバウルでの航空戦で陸戦戦力が航空作戦に寄与したことはあるだろうか? ミッドウェー、マリアナ、レイテでの海空決戦で、陸戦戦力が決戦に寄与した話も、寡聞にして聞いたことはない。

 欧州戦線でも同じである。軍事史学系の理事をやっていた某さん(名は秘す)も
ゑっと、一次大戦開戦時の英国は本土に4コD程の戦力しか居りませんでしたし、開戦後も増設Dは、せっせと大陸などに派遣・投入していましたが、敵軍の上陸の可能性に言及し、また恐怖していたのは独側でした。
そして、二次大戦時のダンケルク直後、英軍が開戦初頭よりの主要装備のほぼ一切を失った状態で、陸上戦力がほぼゼロの時でさえ艦隊が健在で航空戦力で優勢をとることが出来なかった独軍は、やはり渡海侵攻・上陸作戦を計画は立てながらも、実行に移しませんでした。レトロでもそんな事例は無いと思いますよw
と酷評していた。

 また、Dragonerさんは、上陸戦の戦争モデルも誤っている。まず、海空戦力で「上陸部隊を取りこぼ」す程度まで撃破すれば、上陸戦は始まらない。実際に、上陸作業段階以前に船団が大被害を受ければ、上陸戦は始まらない。天下の奇論として、Dragonerさん等を含むJSF一派にある観念的な独創的発想「海上輸送撃破3割の法則」であるが、実際に3割沈めば上陸戦は行われない。水上戦闘艦だけで編成された栗田艦隊でも、32隻中10隻が沈んだ段階で作戦を中止し、帰投している。「世界の艦船」他に寄稿している某旧海軍専門家も、彼らの言うとおり、3割沈んでも作戦を続けた例については「ア・バオア・クー攻略戦しか知らない」と述べている。つまり、「上陸部隊を取りこぼしても、陸で迎撃できる」段階では、そもそも上陸戦は発生しない。

 さらに、今の陸自でも「健全な陸上戦力があると、海上作戦・航空作戦もまた有利になる」などと言っていない。先週、上陸戦について、防研のある陸自高級幹部(研究員)と話したのだが、「対上陸戦の時代ではない」と明言されていた。※ 今どきそれを振り回しても、組織に何の利益も生まないといった認識である。陸上戦力贔屓のために、対上陸戦にすがるのは、まずはDragnerさんは頭が相当に古く、世間を見ていないことの証明である。

 Dragonerさんは、公式発表や、防衛関係者の主張を無批判に受け入れる欠点がある。その発言や主張にしても、公式発表のオウム返しか、無批判で解説するものが多い。

 別に兵器のスペックや動画の紹介ならそれでもいいだろう。

 だが、ヨリ抽象的な概念について、Dragonerさん自身が不勉強な立場なことを自覚せず、他者に喧嘩を売るのはやめたほうが良い。戦争は全て日本本土への対上陸戦に収斂するといった認識を開陳するのは、Dragonerさんが狭い視野に囚われたことを自分から触れ回るようなものだ。細部のロジックにしても「戦車不要論者って、軍隊不要論を否定できます?」http://dragoner-jp.blogspot.jp/2013/05/blog-post_4762.htmlで、Dragonerさんが「2ch軍事板でさんざ戦車不要論は議論されていて、この手の戦車不要論見かけたら、2chのログ探って来いとしか言い様がない。」というように、「ソースは2ch」である。その知見も推測されるというものだ。



※ ちなみに、だよもんさんが振り回していたLCM換算だのグロストン換算についても、「AOCで形だけ教える。実務のの中身までは誰も理解していない」とのことである。「徒歩中隊規模までしか使えないものではないか」と尋ねたところ、「使えても、中隊規模に留まるだろうね」とのことであった。

※※ ま、他人に向けてこんな直截な文章は書かないけど、JSFと同調者の皆さんとは、相互主義だからね。
2014.02
11
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08:04
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 紀元節だが、特に根拠のある日付でもなく、大して有り難いものでもない。紀元節は明治時代に作られた祝日で、太陽暦で決められているあたり、古いものではない。記紀の記録を元に十干十二支で追っかけて計算した、ホントにこの日に何かあったわけでもないし
神武天皇の御代というのも、神話だから根拠になるものでもない。

 似たように、あんま根拠の無い建国記念日としては、スイスの建国記念日がある。あれも、19世紀にナショナリズムが勃興した時「いつがいいだろうか」と後付で遡って決めたものだ。リュトリの誓いも史実かどうか怪しいらしい。古い国の建国記念日なんて、その程度のものなのだろう。

 いずれにせよ、その程度のものだから、右も左もあんまり真面目に騒がなくともいいんじゃないの。鯱張って戦前ですらロクに使ってない神武起源を振り回すのも、見ていて無知を晒すようなものではないか
神武天皇の実在への疑問や、あるいはモデル人物との乖離もあるし、記紀には540年サバ読み説とかある。真面目に「2674年前に云々」というのも失笑だろう。紀元節に反対する立場にしても「神話や天皇制」云々も、どこの国も建国神話は怪しいものだから、わざわざ文句言うまでもないと思うよ。

 建国を祝すのも反対するのもいいけれども、またぞろ「美しい国」とか説教臭いメッセージを出して、自分たちの指示勢力に媚を売るアレ宰相は気に食わないけどね。




※ 神武紀元にしても、なにより暦法をグレゴリオ暦にしている部分に絶妙の面白さがあるのだけどね。概念は幕末にあったにせよ、結局は明治時代の創作物であって、その意味ではイラン帝国暦にかなり近いものがあるんじゃないかね。まあ、あれは戦前でも使う暦じゃない。
 西暦も、主の公現から何年という形式だけれども、実際にキリストが生まれたのはその4年前だから、そこもあれだけどね。ADよりもコモン・エラでCEのほうが正しいといえば正しい話だが、グリニッジ標準時と世界標準時の差みたいなものでどうでもいいといえばどうでもいいか
2014.02
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00:33
Category : 未分類
 今日付販売の『軍事研究』3月号に「米海軍LCSに未来はあるのか?」が掲載されていますので
ご興味ある方は、お買い上げになっていただけるとありがたいです

 これですね
先進的な外観に隠された解決困難な問題点!
米海軍LCSに未来はあるのか?
近未来的なフォルムとは裏腹に、LCSは解決できない3つの問題点を抱えている
文谷数重
LCS計画にある問題点について、以前から「だめなんじゃね?」と思っている問題点について書かせてもらいました。まあ、その伝でいけばズムウォルトも似たようなもんですけどね。
2014.02
09
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19:46
Category : 中国
 国交正常化で中国は賠償権を放棄し、その代わりが対中ODAになった。このあたりをスットばして「中国側の感謝が少なく、外交の観点から効果があったと言えない」とする主張には、違和感がある。

 高橋洋一さんの「アフリカ重視のODA戦略 かつての中国援助の轍踏むな」※ は、日本のODAの仕組みと、アフリカへの適用について丁寧にまとめている。元内閣参事官という立場もあるので、日本ODA支出について簡単に理解する上で役に立つ記事である。

 しかし、かつての対中ODAの性格を、アフリカ向けODAと同一視するのは、妥当ではない。対中ODAは、戦時賠償の代替であった。その点で、アフリカその他の、資源や常連理事国の議席を買うためのODAと同一視して評するのは、誤りである。

 日本は、どちらの中国に対しても負目がある。戦後、民国(国民政府)は、蒋介石総統の指示により、対日戦争犯罪裁判も穏やかな処置にとどめ、対日請求権を要求しなかった。新中国(大陸)も、戦争犯罪処理は最低限に止め、国交正常化で対日請求権を要求しなかった。

 日本は、対日請求権をチャラにしてくれた件について、お礼を兼ねて対中ODAを始めた。このあたりは、日中にある阿吽の呼吸である。この点を、証拠もなく曖昧であると言われる方は中公の『日中国交正常化 - 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』を読めばいいだろう。

 対中ODAは、形を変えた賠償であった。

 しかし、高橋さんの記事では、その点を考慮せず、アフリカ向けODAと同一視している。この点が、気にかかるのである。
 しかし、かつて中国へ巨額の円借款を行い、今の国際協力機構に統合される前の海外経済協力基金の総裁(歴代大蔵省からの天下り)は閣僚級の扱いを中国から受けたという話もある。

 それにもかかわらず、中国政府が日本からの借款に感謝したと公の場で大々的に語ることはなく、そうした援助は、外交の観点からあまり効果があったとはいえない。また、今のODAの原則に書かれている環境配慮、軍事回避、西側諸国価値観の観点から見て、良いODAだったと言い切れないだろう。
「アフリカ重視のODA戦略 かつての中国援助の轍踏むな」http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140209/dms1402090728005-n1.htm
その前提条件にある差異を無視し、同じODAとして取り扱っている点は、主張として乱暴に見える。

 また、対中ODAはほとんどが借款である。対中ODAの総額は、3.5兆円だが、うち3.15兆円が低利ではあるが融資であり、返済もつつがなく行われている。外務省資料

 すでに終了した対中ODAのは、正味は賠償であり、しかも形態は借款であり、返済も順調である。その対中ODAを、資源や常任理事国といった欲目当てて、アフリカにバラ撒くODAと一緒にするべきではない。

 対中ODAもについて、お金の使い道や、日本への感謝が少ないと評価することは、経緯からすれば「何様のつもりか」といった話になってしまう。

 まずは、日本側は言うべき発言ではない。中国側に対して不満があれば、中国と話し合って終わらせればいい話であり、事実、そのようにして対中ODAもは2008年に終わっている。あれは賠償だったと割りきって忘れればいいだろう。



※ 高橋洋一「アフリカ重視のODA戦略 かつての中国援助の轍踏むな」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.2.9)http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140209/dms1402090728005-n1.htm

※※ 撫順収容所の件は、洗脳についての話もあるが、寛大な処置であることは間違いない。そもそも戦犯指定の際に、周恩来は上限数を約300(だったはず)とし、死刑をしないことを指示している。
 このあたりは、中帰連関連が詳しい。新中国への支持者養成の目論見や、帰国後の政治的な立場云々もあるが「そこまでしといて報復で処刑しなかった」といったあたりは、日本にとってはありがたいものであった。
2014.02
08
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04:30
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 胡散臭いものに、ジュニア防災検定という士商法がある。アレな防災士の子供版であり、その胡乱さは「防災を口実にしたビジネス」で前に述べたとおりである。

 当然なことながら、全然受検者が集まらない様子である。子供にしても「ジュニア」とつけた段階で、侮られていることを感じる。しかも、検定の後に課題まで出るという。金だして、時間までつぶして受検しようとはしない。

 そこで、モニターと称して無料受検を募っていた。
 おなじみ、濱口和久さんから、ありがたい申し出ですので、広く告知します。倉山塾生の方はその旨を記載すると無料だそうです。
[中略]
 申込みは一般財団法人防災検定協会のホームページのトップページ http://www.jbk.jp.net から個人申込みのボタンをクリックしてもらって、

必要事項を記入して下さい。その時に備考欄に倉山塾からの申込みと書いていただければ、モニター受検(検定料無料)になります。
「子供向け防災検定のお知らせ」『遠山満の砦』(2011.11.22)http://www.kurayama.jp/modules/wordpress/index.php?p=1160


 ちなみに、受検者数が公表されていないのは、出すに出せない数なのだろう。防災検定協会の沿革でも、自治体×1、学校×7の実績しか出ていない。教育関係サイドのしがらみで強制された座間市や該当学校の生徒さんはお気の毒といったところか。

 アレな士商法考えても、まずは淘汰されるということか。防災といえば靡くだろうとソロバン勘定したのだろう役員名簿を見ると、やはり頭が甘そうな経歴が並んでいるのには納得するものである。



 検定なのに不合格を出さないというのも、怪しいものがある。「子供向け防災検定のお知らせ」で、常務理事の濱口和久さんの発言として
この検定は事前に勉強をするのではなく、検定を通じて、子供たちに防災の大事さや災害時の判断・行動能力を問う検定です。基本的には検定は不合格になりません。
ともある。「基本的には検定は不合格になりません。」と明言できるもの、やはり、本人達に何の信念もないビジネスだからだろう。
2014.02
07
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 なんか、同じ穴のムジナという感がしてならないのです。

 古森義久さんは「靖国参拝の安倍首相を援護した米国の若手ホープ議員」※で「安倍首相を評価するアメリカの議員がいる」と述べています。

 ですが、相手のルビオ議員は「ティーパーティの王子様」※※と言われる程度の政治家です。基本的に、教条的な保守主義とか、宗教とかコントロールされる側というあたりでは、安倍首相と変わるところがないわけです。古森さんの記事では、その辺りを全部スッとばしているのは、会談した相手の価値が下がるからでしょう。その程度の人が、安倍首相を責めなかったといっても「だからアメリカは安倍首相を評価している」とは到底言えません。

 だいたい、古森さん自身の説明でも、ルビオさんは別に安倍首相を援護もしていません。発言中で安倍首相を責めていないだけで、靖国社参拝を別に肯定もしていません。例えば、古森さんが挙げる韓国でのスピーチですが
 「(安倍首相の靖国参拝、慰安婦問題、日本の教科書問題などへの韓国側の反発に関連して)韓国と日本はともに米国の同盟国同士である。その相互の関係を脅かしかねないような、深くて苦痛にまみれた、かつセンシティブな苦情については両国で解決に努めてほしい。だが、米国はその種の案件に関与すべきではない」
「靖国参拝の安倍首相を援護した米国の若手ホープ議員」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39861
日本にも韓国にも無難な話をしただけの話でしょう。これで「靖国参拝の安倍首相を援護」(古森)とは到底言えないわけです。

 価値観が似たようなものなので、話も合うのでしょう。古森さんによると、安倍首相と会談したそうです。

 しかし、そこでも「靖国参拝の安倍首相を援護」(古森)したわけでもない。「ルビオ議員は安倍首相との会談では、靖国参拝に一言も触れなかった。」(古森)点を「批判めいた言葉は皆無だった。」(古森)と評価していますが、実際には肯定する言葉も皆無だったわけです。

 そもそも、結局は野党議員で、しかも若手であって、注目株ではあっても影響力も大したものではないといったあたりでしょう。

 この記事が基づく事実関係って、クリントン大統領が助平スキャンダルの時に、親子丼の山崎拓さんが渡米会談して「エロは人間として仕方のないこと」とか適当なことをいったようなものではないですかね。外国のトップの助平を責めてもしょうがないし、価値観的には不倫大好きで似たような立場なので、相身互いだから、触れないであげた程度じゃないですか。それを「不倫は文化、山タフ、クリントンの助平を擁護」として記事にしたようなものかと。まあ政権ヨイショが過ぎるのではないかと思いますよ、ハイ。



※ 古森義久「靖国参拝の安倍首相を援護した米国の若手ホープ議員-日米両国間の同盟の絆はまだまだ健在」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2014.2.5)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39861

※※ "Midterms 2010: Tea Party 'Crown Prince’ Marco Rubio wins""THE TELEGRAPH"(Telegraph Media Group,2010.11.3)http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/us-politics/8106646/Midterms-2010-Tea-Party-Crown-Prince-Marco-Rubio-wins.html