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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.03
20
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13:31
Category : 未分類
 潜水艦救難艦は本当に必要なものなのだろうか? 今年度予算の話で思い出したが、新しい潜水艦救難艦、5600トンクラス、500億円ほどの建造費が含まれている。

 しかし、必要な物はDSRVである。潜水艦から乗員を救い出すのは、小型潜水艇であるDSRVであり、救難艦はそれを運用するための台船に過ぎない。

 DSRVを使うための台船は、別になんでも良い。米海軍は必要に応じて航空輸送を行い、現地の港から原子力潜水艦で潜水艦救難を行うことになっている。他国でも、その都度に適当な艦船に組み合わせて使う発想もある。専門の潜水艦救難艦が必須なわけではない。
 同じ500億を使うのなら、費用対効果を考えるべきではないか。専用救難艦とDSRVを1セット買うのと、多数のDSRVを購入、各地方に配備するのとどちらが良いか。

 DSRVも1セット100億はするまい。同時に多数発注すればさらに安くなる。1隻50億とすれば、500億で10隻買える。

 それを満遍なく配備したほうが、救難体制としては優れているのではないか。海底捜索用のサイドスキャンソーナーと一緒に各総監部においてもいいし、沖縄や父島のような遠隔地にも置ける。別に秘密があるものでもない。商港に置いても良い。根室、仙台、銚子、舞鶴、高知、石垣あたりに置いてもいいだろう。

 実働時には、護衛艦なり、場合によればタグや商船や巡視船で現場まで運べばいい。別に搭載する必要はない。曳航すれば済む話である。現地で海自に引き渡して、救難作業をすればいいはなしである。DSRVの操作要員や支援要員はヘリでも航空機でも容易に運べる。

 あるいは、航空展開できるようにしてもよい。今のところDSRVは30tあり、日本の輸送機では積めないが、別に軽く作れないわけでもない。容積を多少切り詰め、救難回数を増やして20t未満にすればC-130にも積める、

 基本的に丈夫なものなので、空投も不可能でもない。超低空で低速に飛べば、空投(LAPES)できないこともないだろう。あるいは、使い捨てグライダーの類で着水させてもよい。支援装備も同時に落としてもいいし、折角買ったUS-2を支援の母機としてもよい。

 なんにしても、低速の専用救難艦での運用そのものが高く付くのではないかということだ。潜水艦救難体制が必要なわけであって、潜水艦救難艦が必要なわけではない。必須なのはDSRVだけであり、それを搭載する潜水艦救難艦は無くてもかまわない。



 まあ、「ちよだ」か「ちはや」のどっちか忘れたけど。目黒の演習装置で戦争ごっこやるときに、ペトロハバロフスクにいた。潜水艦救難(ロシアの潜水艇が網に引っかかって、助けに行った頃の話)のお稽古のあと消すのを忘れたのだろう。あの演習装置は味方戦力なら自在に動かせるので、枯れ木も山のにぎわいと戦闘海域に向けて航行させたら、統裁部にバレて途中で沈められたよ。

(日付間違いしたので、いま反映しました)
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