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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.04
05
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12:00
Category : 未分類
 電力が足りないから景気に障るという話もナンだ。だから原発を再起動するといいたいのだが、話は逆で、電力会社のバランスシートのために原発を再起動したいから、電力が足りないと言い張っているのだろう。

 しかし、電力は別に足りないわけではない。電力が足りないのは、電力を安売りしている結果に過ぎない。電力は一物二価どころではない。相手に応じて大幅割引をしている。例えば信号や農業向け電力がそれだ。

 信号向けの電力は、家庭用の1/3の価格で販売している。また、街頭も種類によるが、同じような価格である。これらは公共用ということで、安く抑えているが、無駄遣いされる原因にもなる。

 農業用の電力は、効率ほかは全く無視して、概ね家庭用の半額になっている。食料生産優先の時代の名残なのだろう。当然、全く節電努力をしない。

 極端には安くはないが、大口需要家にも電力は安売りしている。特高受電にすると電力料金は半額になる。もちろん、その代わり受電設備や要因は企業持ちになるので、総合的に単純半額とは言えない。だが、設備と人員を揃えてしまえば、電力は安いので目一杯使おうとする。一応、企業には経費削減もあり、効率化や節電はしているものの、その努力は電力料金に釣り合ったところでやめる。

 この種の電力料金を家庭用と同水準に引き上げるだけで、電力は余る。信号用や農業用は需要的にそれほど多いものではないが、大口需要家分は家庭用よりも多い。仮に特高受電の電力単価を家庭用と同額にして、受電設備分を割引く形にすれば直ぐに電力は余る。受電経費を揃える分のインセンティブ云々というなら、その経費の五割でも一〇割で割増してやれば良い。

 電力が高くなれば、電気の無駄使いはなくなる。雪国だと「信号に雪がかかるのでLED化しない」と言っているが、電力料金が3倍になれば話も変わる。国も県も市町村も警察の言いなりに無駄に信号をつけたりはしなくなるし、既存の信号も入れ替える。信号機も降雪期にはヒータの類をつけるだろうし、ヒータの電気代を節約するために、信号機の形状を工夫したり、テフロン加工をする程度のこともするだろう。
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