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唐家璇さんがトキを見に行くのは、佐渡にあるレーダサイトのスパイが目的だと言いたいらしい。
産経ニュース「ガメラレーダー 日本海の要、接近 中国重鎮の思惑」は、あまりにも残念な内容になっている。「【島が危ない 第2部 佐渡に迫る影(1)】」とシリーズ化しているが、読んで「佐渡ヶ島が危ない」と危機感を想起できるものではない。もし仮に、読者で危機感を想起した方がいたなら、その精神状態に危機感を抱いて貰うべき内容である。
そもそも、中国が佐渡を狙っているとする主張がよくわからない。産経新聞では
そもそも、それぞれのトピックも「だからなんだ」というようなものだ。
唐家璇さんが、レーダのスパイだと示唆するあたりについては、よくこんな記事が通ったものだとしか思えない。記事では、唐家璇さんは佐渡ヶ島のトキ繁殖施設を見に行くついでに、景勝地である山を通ったことをさも重大事の様に述べている。
また、中国が北朝鮮に租借権を確保したことを「日本海に強力な中国海軍が出現する」と主張するのもズレている。
中国には、日本海に艦隊を置くメリットはない。まず、対馬・津軽・宗谷海峡を通過しないとどこにもいけない。何かあって中国海軍が集結するにも、日本との関係次第では日本海に置いた艦隊は、遊兵になる可能性が高い。そもそも、北朝鮮にまともな艦隊支援施設もない。日常的な整備でも対馬海峡を通るようなところに、唯一の虎の子空母を置く理由がわからない。60-70機の戦闘機云々といい、本当に「防衛省幹部」とやらに聞いたのかも怪しいものだ。
佐渡農協の不良資産を、中国系企業が掴まされた話を「深まる中国支配」とするのも、相当にズレている。要は、JA佐渡が作り、全く採算が合わない「道の駅」を、元中国人の学校法人が買ったというだけの話である。実際は掴まされたようなものだ。
不良資産を掴ませた話では発展しないので、新潟に中国領事館を作ろうとした話にリンクさせて「『新総領事館が完成すると、治外法権で対応できない場所が拡大される』」という発言とくっつけている。だが、そもそも領事館問題自体が牽強付会なので、これもどうしようもない内容である。
いずれにせよ、中国人が新潟にトキを見に来た話と、中国系日本人が新潟で不良債権を掴まされただけの話である。どこをみても「[佐渡ヶ]島が危ない」とはならない。この記事を読んで「佐渡が危ない」と危機感をドライブされた読者がいたら、その危機感を感じる脳内の経路、あるいは精神状態に危機感を抱くべきである。
※ 「ガメラレーダー 日本海の要、接近 中国重鎮の思惑 -【島が危ない 第2部 佐渡に迫る影(1)】」産経ニュース(産経新聞,2014.4.6)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140406/plc14040611310008-n1.htm
※※ まああれだ、記事の先頭にある「ブログに書く」と「ツイートする」の数字をクリックして出てくるネトウヨを見ると、「中国」という文字を見るだけで脳内ニューロンが興奮状態になっているみたいだけどね。サイン刺激なんだろう。赤く半塗りした棒に必死で突っかかるイトヨとか、鏡をみて必死に産卵しようとする蚊のようなものか
§ https://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fsankei.jp.msn.com%2Fpolitics%2Fnews%2F140406%2Fplc14040611310008-n1.htm まあ、こんなものだ。お気の毒に。
産経ニュース「ガメラレーダー 日本海の要、接近 中国重鎮の思惑」は、あまりにも残念な内容になっている。「【島が危ない 第2部 佐渡に迫る影(1)】」とシリーズ化しているが、読んで「佐渡ヶ島が危ない」と危機感を想起できるものではない。もし仮に、読者で危機感を想起した方がいたなら、その精神状態に危機感を抱いて貰うべき内容である。
そもそも、中国が佐渡を狙っているとする主張がよくわからない。産経新聞では
総領事館の開設と不動産取得。佐渡での新潟国際芸術学院進出と唐家●氏の訪問。この時期、中国では有事の際に国と軍が民間のヒトやモノを統制する国防動員法が施行され、北朝鮮の羅津港や清津港の長期租借が決まった。と述べている。前段の新潟・佐渡と、後段の国防動員法とやらと、租借の話をどう結びつけていいのかわからない。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140406/plc14040611310008-n5.htm
そもそも、それぞれのトピックも「だからなんだ」というようなものだ。
唐家璇さんが、レーダのスパイだと示唆するあたりについては、よくこんな記事が通ったものだとしか思えない。記事では、唐家璇さんは佐渡ヶ島のトキ繁殖施設を見に行くついでに、景勝地である山を通ったことをさも重大事の様に述べている。
[唐家璇さんと佐渡市長さん御一行が]佐渡・妙見山(標高1042メートル)中腹の峠の茶屋「白雲台」で休息を取っていた。山頂にそびえ立つ航空自衛隊佐渡分屯基地のガメラレーダーとの距離はわずか3キロ。佐渡の市街地や両津湾も一望できる。スパイとでも言いたいのだろうが、やるなら秘密裏に技術者が専用機材の一つも持ってくるだろう。カストロ議長が国連総会に来た時に「この時、ウオール街まで約3km」と言って、世界経済中枢への攻撃準備だというようなものだ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140406/plc14040611310008-n1.htm
また、中国が北朝鮮に租借権を確保したことを「日本海に強力な中国海軍が出現する」と主張するのもズレている。
羅津港と清津港はいずれも針路を東に取れば津軽海峡に、南下すれば佐渡島に行き着く。防衛省幹部によると、中国の空母・遼寧の動向が大きな懸念材料だという。「60機、70機の戦闘機を搭載できるので、1つの航空団並みの大きさになる。それがそのまま、日本海を動いているのと同じようになり、脅威になる。中国は今、太平洋進出を狙っているので気が抜けない」中国海軍が、自分から日本海に空母を置いて雪隠攻めになるとでもいうのだろうか?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140406/plc14040611310008-n2.htm
中国には、日本海に艦隊を置くメリットはない。まず、対馬・津軽・宗谷海峡を通過しないとどこにもいけない。何かあって中国海軍が集結するにも、日本との関係次第では日本海に置いた艦隊は、遊兵になる可能性が高い。そもそも、北朝鮮にまともな艦隊支援施設もない。日常的な整備でも対馬海峡を通るようなところに、唯一の虎の子空母を置く理由がわからない。60-70機の戦闘機云々といい、本当に「防衛省幹部」とやらに聞いたのかも怪しいものだ。
佐渡農協の不良資産を、中国系企業が掴まされた話を「深まる中国支配」とするのも、相当にズレている。要は、JA佐渡が作り、全く採算が合わない「道の駅」を、元中国人の学校法人が買ったというだけの話である。実際は掴まされたようなものだ。
不良資産を掴ませた話では発展しないので、新潟に中国領事館を作ろうとした話にリンクさせて「『新総領事館が完成すると、治外法権で対応できない場所が拡大される』」という発言とくっつけている。だが、そもそも領事館問題自体が牽強付会なので、これもどうしようもない内容である。
いずれにせよ、中国人が新潟にトキを見に来た話と、中国系日本人が新潟で不良債権を掴まされただけの話である。どこをみても「[佐渡ヶ]島が危ない」とはならない。この記事を読んで「佐渡が危ない」と危機感をドライブされた読者がいたら、その危機感を感じる脳内の経路、あるいは精神状態に危機感を抱くべきである。
※ 「ガメラレーダー 日本海の要、接近 中国重鎮の思惑 -【島が危ない 第2部 佐渡に迫る影(1)】」産経ニュース(産経新聞,2014.4.6)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140406/plc14040611310008-n1.htm
※※ まああれだ、記事の先頭にある「ブログに書く」と「ツイートする」の数字をクリックして出てくるネトウヨを見ると、「中国」という文字を見るだけで脳内ニューロンが興奮状態になっているみたいだけどね。サイン刺激なんだろう。赤く半塗りした棒に必死で突っかかるイトヨとか、鏡をみて必死に産卵しようとする蚊のようなものか
§ https://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fsankei.jp.msn.com%2Fpolitics%2Fnews%2F140406%2Fplc14040611310008-n1.htm まあ、こんなものだ。お気の毒に。
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