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教育勅語を暗記させて何か利益があるのだろうか? 「『道徳議連』6月発足 超党派、教科化を後押し」によると、アレな連中が道徳を教科化しようとしているのだけれども。結局は、自分の気に食わないものを「モラルの欠如」として排除しようという頭ではないのか。
結局は、自由とか人権といった価値観への反発ではないのか。押し付け憲法への反感にも近い。戦後的価値観への反発と言った部分もあるし、西欧の個人主義や人権意識をウェスタンポイズンであるとするような意識からこういった寄り合いを作ったのだろう。
しかし、教育勅語を暗記させても何の効果もない。暗唱させればモラルは向上するものでもない。実際に、戦後モラルの退廃の主力はみな教育勅語を暗唱できた世代の行いである。そして、昭和晩期-平成初期からのモラル向上は教育勅語を暗唱できない世代が主導している。
実際に、やっていることを見れば良い。昭和末期から今まで、ゴミをポイ捨てするのは、まずは年寄りである。それを眉を潜めて見るのは若い連中である。前者は教育勅語を暗記した世代であり、後者は全く知らない世代である。どちらがより高いモラルを持っていると言えるだろうか?
しかし、それを推進しようとする連中は、教育勅語さえ教えれば全ては解決するというのだろう。もちろん、教育勅語そのものは悪くはないが、教科として教え、暗記させ、試験に出して確認したところでモラル向上には何の寄与もしない。
それよりは、労働基準法やクーリングオフの制度、マルチ商法の手口、解約の方法といったものを教えたほうがマシではないのかね。道徳教育でブラック企業やマルチ商法といった悪事を減らせるとも思えない。それならば、対抗手段を教えて好餌となることを回避させるべきではないか?
そもそも、教育問題をメインにする議員というのも、胡散臭いか、本当に頭が悪いかにしか見えない。教育問題を掲げる議員は、大抵はタレント議員の類である。国政で主張できるほどのことが何もない。結局は各行政や各業界に暗いからそれはできない。しかし、義務教育は受けたことがあるので、私の課題は教育問題ですと言うのだろう。
実際に、彼らが揚げる教育問題は、感想的なものに基づいている。教育制度にある課題や、統計から引き出した問題を語るのではない。できるのは「あの先生はよかった」という個人的な感想から出る程度のものだ。そこから出てくる意見も「先生は倅の入学式に出るな」とか「生徒の内面をすくいあげろ」といった些細なもので、行政での施策に程遠いものである。
その程度の連中が集まってやることなので、ロクなものにもならない。実際に「人格教育の重要性を訴える超党派の『人格教育向上議員連盟(仮称)』」といっているが、理想的な人格があって、子供をその鋳型に押し込めればいいと考えている段階で駄目の駄目押しではないかね。
※ 「『道徳議連』6月発足 超党派、教科化を後押し」『産経ニュース』(産経新聞,2014.5.11)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140511/stt14051108210002-n1.htm
結局は、自由とか人権といった価値観への反発ではないのか。押し付け憲法への反感にも近い。戦後的価値観への反発と言った部分もあるし、西欧の個人主義や人権意識をウェスタンポイズンであるとするような意識からこういった寄り合いを作ったのだろう。
しかし、教育勅語を暗記させても何の効果もない。暗唱させればモラルは向上するものでもない。実際に、戦後モラルの退廃の主力はみな教育勅語を暗唱できた世代の行いである。そして、昭和晩期-平成初期からのモラル向上は教育勅語を暗唱できない世代が主導している。
実際に、やっていることを見れば良い。昭和末期から今まで、ゴミをポイ捨てするのは、まずは年寄りである。それを眉を潜めて見るのは若い連中である。前者は教育勅語を暗記した世代であり、後者は全く知らない世代である。どちらがより高いモラルを持っていると言えるだろうか?
しかし、それを推進しようとする連中は、教育勅語さえ教えれば全ては解決するというのだろう。もちろん、教育勅語そのものは悪くはないが、教科として教え、暗記させ、試験に出して確認したところでモラル向上には何の寄与もしない。
それよりは、労働基準法やクーリングオフの制度、マルチ商法の手口、解約の方法といったものを教えたほうがマシではないのかね。道徳教育でブラック企業やマルチ商法といった悪事を減らせるとも思えない。それならば、対抗手段を教えて好餌となることを回避させるべきではないか?
そもそも、教育問題をメインにする議員というのも、胡散臭いか、本当に頭が悪いかにしか見えない。教育問題を掲げる議員は、大抵はタレント議員の類である。国政で主張できるほどのことが何もない。結局は各行政や各業界に暗いからそれはできない。しかし、義務教育は受けたことがあるので、私の課題は教育問題ですと言うのだろう。
実際に、彼らが揚げる教育問題は、感想的なものに基づいている。教育制度にある課題や、統計から引き出した問題を語るのではない。できるのは「あの先生はよかった」という個人的な感想から出る程度のものだ。そこから出てくる意見も「先生は倅の入学式に出るな」とか「生徒の内面をすくいあげろ」といった些細なもので、行政での施策に程遠いものである。
その程度の連中が集まってやることなので、ロクなものにもならない。実際に「人格教育の重要性を訴える超党派の『人格教育向上議員連盟(仮称)』」といっているが、理想的な人格があって、子供をその鋳型に押し込めればいいと考えている段階で駄目の駄目押しではないかね。
※ 「『道徳議連』6月発足 超党派、教科化を後押し」『産経ニュース』(産経新聞,2014.5.11)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140511/stt14051108210002-n1.htm
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「『ゆがめられた歴史正す』 無断加筆の藤田氏ら」http://www.47news.jp/47topics/e/253294.phpなのだが、その情けない内実は置いておく。
気になったのはその中で出ている「保守派団体『史実を世界に発信する会』」の加瀬英明代表なのだが、ググってWIKIPEDIAを見ても加瀬俊一の倅としか出てこない。どっちの俊一なのかがぜんぜんわからない。
外務省に加瀬俊一は二人いる。終戦時に情報課にいた加瀬としかずと、ベルン公使だった加瀬しゅんいちである。これを書いておかないと、どっちがどっちか分からない。
前にも書いたが、吉田茂もそうだ。外務省の吉田茂が有名だが、内務省にも吉田茂は居た。戦争末期に地方総監、戦後に神社本庁のトップである。知っていれば分別して書けるが、知らないで混同して書かれるとわけがわからなくなる。
気になったのはその中で出ている「保守派団体『史実を世界に発信する会』」の加瀬英明代表なのだが、ググってWIKIPEDIAを見ても加瀬俊一の倅としか出てこない。どっちの俊一なのかがぜんぜんわからない。
外務省に加瀬俊一は二人いる。終戦時に情報課にいた加瀬としかずと、ベルン公使だった加瀬しゅんいちである。これを書いておかないと、どっちがどっちか分からない。
前にも書いたが、吉田茂もそうだ。外務省の吉田茂が有名だが、内務省にも吉田茂は居た。戦争末期に地方総監、戦後に神社本庁のトップである。知っていれば分別して書けるが、知らないで混同して書かれるとわけがわからなくなる。